ある日の昼下がり、部室でハルヒの奴がいきなり聞いてきた。
どうせいつものくだらない話かと思ったが、今日の奴はいつもより輪をかけて突拍子もない話だ。
「ねぇ、キョン、キョンってさ、童貞?」
花も恥らう乙女とは微塵にも思ってないが、こうも乙女が裸足て逃げ出すような
ことを言う女子高生ってどうだ??
「……こ、答えなさいよ。キョンはエッチしたことあるの!?」
真面目な顔して言うことかと思ったが、いつに無く真剣な気がする、
実際きれいな体なんだし、事実だけを端的に言う。
「ない」
「ふーん……」
……反応はそれだけか??こちらが恥ずかしいだろ。
「じゃあさ、この椅子に座りなさいよ」
……いつものことだが、まったく何がしたいのかわからん。
「……」
また真剣な顔で見つめて…にらみつけてきやがる。
座ればいいんだろ座れば。
「とりあえず目隠しするわよ」
おい、何をする気だ?
「痛くはないわよ、黙ってなさい」
電気椅子に座らさせられた死刑囚の気持ちが今ならよくわかるかもしれん。
「んっしょ……確かここに?」
おい、人の大切なところを何触ってやがる。
「うわ……グロ……」
勝手に出しやがって何言ってやがる。
「包茎って奴じゃないのね。ちょっとはマシかな?」
死刑囚の方がまだマシかもしれん、なんだこの状況は?
生き恥をおめおめ晒そうとは男子一生の不覚。
「ごちゃごちゃうるさいわよ、いいから私に任せなさい」
何を…?
「ん、あむ……い、意外に大きいのかな?なんか上手く口に含めないじゃない…
ちょっと!キョン、もっと小さく出来ないの?」
なめんな、どこの世界にそんな芸当が出来る奴がいる。
「うー、はむ、ちゅ、くちゅ…アゴが疲れるわね、フェラチオって奴も、ンン…うん」
ぎこちないし、たまに歯があたって痛いんだが、それでも10数年きれいな体を保っていた俺には刺激が強すぎる。
「ん…?にが…何この汁。ちょっとキョン、何出してるのよ、嫌がらせ?」
ガマン汁って奴だ、漢の神秘だ。知らないのか?
「し、知らないわよ、そんなもんはじめてみたんだし……」
??ハルヒ?おまえ
「私に任せなさいって言ってるでしょ?」
いや、もしかしてはじ……
「次いくわよ!」
俺の言葉を強制的にさえぎったかと思うと、いきなりハルヒがガバッと立ち上がる。
いや、目隠しされてるからそういう気配がするだけなんだが。
「入るのかな?これ……うんしょ…ここをこうあわせて…」
なんか俺のものに熱いものが押し付けられているんですけど??
「場所はあってるよね??ここをこのまま腰を落とせばいいのかな……」
おい、ハルヒ、無理するな。
「う……押し広がって…い、痛いかも…いた、いた…痛いわね、バカッ!」
俺のものの周りがじわじわの何かに包まれている感触がするのだが、なぜ殴られてるんだ、俺?
「うう、本当に小さくならないの??これ?」
無理だあきらめろ。
「この、キョンのくせに…これぐらい!!」
おい、本当に無理するな…と言おうとした瞬間、腰の辺りまでハルヒの体が降りてきた。
当然俺のものは全てすっぽりとハルヒに被われた。
目隠しのせいでよくわからんのだが、ハルヒは一言も発さず(せず?)俺の体にすがりついている。
「つっ…血が出てるし…痛いわね、馬鹿キョン!」
何で俺が悪者にされてるんだ、おい。
「次は動けばいいんだけど…ゆっくりと動けば痛くないのかしら…?」
なんかぎこちなくハルヒが動いている感触が伝わってくる。
「ん…は…ゆっくりとなら……大丈夫みたいかな?」
く、なんか今度は俺がヤバイ。
「んー…は、は、はぁ…なんかだんだん慣れてきたかも?どう?キョン??」
さすがスポーツ万能なだけあって呑み込みが早い。
「はぁ……これもスポーツなの?」
しらん。
「ん、ん、ん、けっこうよくなってきたかも……かき混ぜるような感じで…ん♪」
おい、ハルヒ、飛ばしすぎ。
「んあ、キョン♪どう?キョン、気持ちいい?」
良すぎる
「ぁん♪そ、そう。私も、私もよくなってきたかも……」
ハルヒ、そろそろ本気でヤバイ。
「んー♪あん、キョン♪キョン♪」
聞いてねぇし。
「奥まで、奥まで届いて……気持ちよすぎ…」
どうなってもしらねぇぞ、おい。
「届いてるよぉ…キョンのが奥まで、貫かれてる♪」
くっ……!!
「んは…な、何??何か出てる、私の奥で熱いのが、いっぱい…」
いきなり膣内出しだよ……
「何かコポコポ泡だったのが出てるし…ちょっと、キョン、なんなのよ、これ?」
精液、子種、スペルマ、ザーメン、あと何があったけな。
「赤ちゃんが出来ちゃうの??」
その可能性は否定しない。
「……な、な、な、な、何やってるのよ、ばか!!責任取なさいよ!!」
……被害者は俺だぞ?
「今回、先に性交渉の意思があり、レイプをしたのは涼宮ハルヒの方。
だが、女性が男性をレイプした場合の立件は非常に難しく、
社会的立場や、暴力による強制力で行ったことを客観的に証明できなければ、罪に問うのは難しい」
そんな事言ってもだな…
「「え…?」」
ちょっとハルヒ、目隠しをとれ。
「ちょっと、何で長門か部室にいるのよ!!」
「ずーっと前からいましたですぅ……」
「うぇ?!いつから??」
「『ねぇ、キョン、キョンってさ、童貞?』と言ったところから」
「全部かよ!」
いいから目隠し外せって、おい。
「外さなくてもいい」
あのー?長門さん??
「らうんどつーふぁいと」
「ちょ、長門、何しようとしてるのよ!!」
「大丈夫、さっきも言ったように罪に問うのは難しい」
「キョンは私のよ!!」
おーい、誰か外してくれ。
「次は私もいいですかぁ??」
「却下よ!!!」
「前戯の必要なし、直接挿入する」
「やめなさい!」
喜んでいい状況なのか…?これ??
目隠しの端から夕日の光を感じながら、SOS団の非日常的日常は今日も過ぎていく……
「それでは僕は後ろの穴でも……」
「帰れーーーー!!!!」
おしまい