めぐり合わせのいい日てのは、いつでも不意にやってくるものだとあたしは思う。  
 
 曰く。風邪が回復して以来こっち、最近は気分が妙に落ち着いていて気力がどんどん沸いてくるとか。  
 今朝は普段よりすっきり度30パーセント増しで、いつもの時間の2時間近く前に目がさめたこと。目醒  
めてすぐに思い出すのは…味覚の上ではともかく、妙においしかったあの手抜き粥とどっかの馬鹿の照れ  
笑い。  
 
 通学時間までの余裕、盛大に余ってるわよね。  
 
 これはほんとに唐突な思い付きだった。あの馬鹿キョンの鈍い味覚にずどーんと極上の美味を味あわせ  
たら、あいつもきっと料理のなんたるかに気がつくかもしれないし。  
 
 ついでに、ほんっとについでのついでのおまけ程度に言うのなら。  
 
 あたしは借りを作りっぱなしで物事をスルーできるほど、薄情なオンナではないの!…ってあたし誰に  
こんな事いってるんだろう?ばっかみたい。自分で自分の心の声にツッコミを入れてから、とりあえず軽  
くシャワーで汗を流して服を着替えて…っと。  
 
 思い立ったが吉日よ!鶏肉に味を染み込ませたり下ごしらえを済ませるには充分な時間だし、どーせ妙  
に頭もすっきりしてるからだらだら時間過ごすのも馬鹿らしいし、暇つぶしには丁度いいわ。  
 
 さてどーしたものかしら。別にお弁当の体裁にしても問題はない…筈なんだけど。  
あの馬鹿の事だからあたしから弁当を受け取ったりしたら、周囲から面白くない詮議の目線の洗礼を受けて  
困惑すること請け合いだし、あいつ家から弁当作ってもらって持ってきてるわけだし。  
 
 
 
 第一、どんな顔して教室にいるキョンに弁当を渡したらいいのよ!?  
 
 
 
…だめだ棄却拒否却下。なんだか知らないけどその光景を脳内で展開した瞬間に顔から火が吹き上がるか  
と思うほど真っ赤になったわ。あとで水で顔あらって冷やさないとマズいわね、これ。  
 
 んで、次に考えたのは…SOS団全体での今後の活動方針を検討する目的の食事会兼任ミーティング。  
 
 これならいいかも!?この方法なら部外者に機密…ってほどじゃないだけど。やっぱこういうものは秘して  
こその花よね。余計なとこに見せ付けるものじゃないわけだし。第三者に機密が漏洩したらあたしが恥ずかし  
…くはないんだけどなんかヤだし。  
 
 でも、団内集会ってんなら話は別よ!みくるちゃんも有希も古泉君もほいほい機密を漏洩するタイプじゃな  
いし、別にキョンだけを特別視するってわけじゃないわけだしお礼兼任での勝手にやる芸当だから気に病まさ  
せるのも気の毒だしっ!  
 
 
 
 とり腿肉を…すこし多めにしとこっかな。早めに登校して冷蔵庫に入れて保管しとけば調理も楽だし。  
クラブハウスサンドに使うなら本来は塩・こしょうだけでそぎ切りにして両面焼くだけでもOKなんだけど、時  
間を有効利用してみようかな?  
 
 軽く下味をつけるために、甘辛くなるように調合したタレを用意して、そのなかに鶏肉を浸して味を軽く  
染み込ませる。あまりここできつく味をつけると調理の際にくどい味付けになるのよね、注意しないと。  
 
 仕上げに使うソースもここで作っておこうかな?学校で作ってもいいけど、あまった朝の時間を有効活用  
しとかないともったいないしね。  
 
 
 
 
 …朝の登校までの間のひとりの時間が、こんなに楽しかったのってホント久しぶりかも?  
 
タッパーに下味をつけた材料類を入れて、学校の家庭科室の備品にはないだろうって各種材料もついでに  
レジャー用の保冷ボックスに収めて準備完了。ちょこっと重い気がするけど…なんか、普段より足取りが軽  
かったのは気のせいよね?うんうん。  
 
 学校に行くというよりはまるで行楽にでも行くかのような大荷物になったけど、登校時間にはまだまだ余  
裕で1時間以上余裕があるわ。さぁ行くわよ!放課後、あの味覚の鈍い馬鹿にこの『超調理師』お手製のサン  
ドイッチを味あわせてやるんだから!  
 
 なんだかとっても爽快な気分で、常より重い荷物をもってるのに軽快なステップで。  
 
 あたしは一路、学校へと向かっていた。  
 
 さすがに普段より破格の速さで登校したんだもの、この大荷物を見咎める奴は誰もいないわね?手早く靴  
を履き替えて…一路、向かうは我がSOS団部室へ!  
 
 我がSOS団の部室には、こうしたレクリエーションの機会の為に用意した冷凍スペースなしの冷蔵庫が用意  
されてるの。下味を付け出してからの時間を軽く逆算したら…放課後、調理始めたら丁度いい味が肉に染みて  
る計算ね。ぐっじょぶ!さすがあたし!  
 
 我ながら完璧な手順に満足を覚えつつ、てきぱきと食材を冷蔵庫にしまっていく。クラブハウスサンドの他  
にもBLTサンド用のと、ちょっと多目のバターとか小麦粉とかのクッキー用の材料もそっと納める。うん、元々  
からっぽだった冷蔵庫があっという間に満タンになったわ。調理はあたし一人でやってもいいけど…まぁアレ  
ね、今回はSOS団の集会だし。  
 
 有希にもみくるちゃんにも、それぞれ一品ずつお願いしちゃおう。あたしはそう決めて部室を後にした。  
 
 早く来ないかな、今日の放課後が楽しみかも。  
 
 さて、ここからちょっと気合入れないといけないわね!まずあたしは荷物を部室に納めたその足で、即座に  
職員室に飛び込んで家庭科室の放課後使用許可の申請を済ませた。申請といっても今日の放課後、ここがあい  
てるのは百も承知だからっぱぱと済ませられるわ。  
 
 んでもって即座に携帯電話。みくるちゃんと有希に今日の昼休み、いったん食堂に寄るように伝言済ませて  
ハイOK!さ、あとは時間がたつのを待つのみね!  
 
 と思いつつ、妙に軽快な足取りであたしは教室へと向かっていた。  
 
 顔、ニヤけてなけりゃいいんだけど。  
 
 
 んでもって、あたしは意識して普段どおりに学校での授業を受けていた。どーして時計の針ってのはこう凝  
視してると決まったかのように動くのが遅くなるのかしら?故障でもしてるんじゃない?とは思っても時間の  
たつ速度が変わったりはしないのよね、あーあ。  
 
 ってなことを考えつつ漫然と授業を受けてたんだけど…あたしはなんか妙な違和感に気がついた。  
 
 違和感の源は、まちがいなく目の前の席に座ってる猫背気味のへたばりモードに入ったどっかの馬鹿の背中。  
 
 なんというか、普段と比べてえらくへたばってるような気がするのよね…覇気がないというか、なんというか  
見ててちょこっと調子が狂うかな?  
 
 まさか3限の持久走程度で音を上げてへたばってるなんて馬鹿な事言い出さないわよね?傍で見てるとまるで  
しおしおの青菜とか、気が抜けた風船みたいに見えるんだけど…まさか、風邪ぶりかえしたりしてないわよね?  
 
 ほんの少しくらい気にはなるけど…とりあえずは放課後の相談の方が最優先!あたしは4時限目の終業チャイ  
ムを聞くやいなや、最大戦速で学食へと直行していた。  
 
 なにせこの昼休みは忙しいの!みくるちゃんと有希に事情を説明して、放課後にそれぞれに1品ずつ調理を頼  
むわけなんだから!  
 
 
 …へたばりムード全開のキョンの背中が、気にならないっていえば嘘になるけどね。  
 
   
 学食でたらふく食べるには、昼休みの利用者ラッシュが一区切りついてからというのが鉄則なんだけど。今  
回は学食で食べるのはあくまで二次的な目的であるので、手早く大盛りカツカレーと月見ソバをトレイに載せ  
て指定席である食堂の東の角のテーブルを占拠する。  
 
 ソバをダシまで完食してカツカレーの山を過半数切り崩したとこで、「おまたせしました〜ぁ」という良く  
耳に残るふわふわした声が耳に届いた。やっと来たわね?視線をそっちに向けると控えめに見てあたしから  
ふたつ以上年下にしか見えない上級生、みくるちゃんが「ぽてぽてぽて」とこっちにむかって歩いてくる所だ  
った。…ホント、みくるちゃんがあたしより年上ってのだけは到底信じられないわね。謎よ、謎。  
 
 満面にお日様笑顔を浮かべて手をぶんぶん振りながらこっちにやってくるみくるちゃんの傍にいるのは、我  
がSOS団が誇るオールラウンドプレイヤーにしてとても貴重な無口キャラ、有希。みくるちゃんと対照的に  
ほんの少しだけ首を前に傾けてからこっちにすたすたと歩いてくる。ホントどっちが年上なのかしら?  
 
 そんな他愛のない感想を脳の片隅にぺいっと押しのけ、あたしは二人にむかって大きく手を振って見せた。  
ふたりはそれぞれの足取りであたしの前までやってくる。さて、手早く用件を伝えないと…と思った矢先。  
 
 
 「話がある。…彼は今現在かなりの勢いで衰弱しはじめている」  
 
 
 白皙の表情をゆるがせることもなく、おもむろに有希がそういう話を切り出した。…彼ってのは、この場合  
もう間違いなくキョンの事ね?衰弱?有希の発言を脳内で反芻してると…しなびた青菜みたいにへたばってる  
あの馬鹿の背中が脳内スクリーンに再投影された。  
 
 「偶然教室前を通り過ぎたときに違和感を感じて、すこし顔色などを観察してみた。即座に流行性感冒を発  
症させることはないと思うが、衰弱してるのは確か」  
 
   
 SOS団の誇るしっかり娘の有希の発言なら、もう間違いはないわね…まさか、風邪がぶり返したとかじゃ  
ないでしょうね?あの大馬鹿キョンっ!  
   
 ま…まぁいいわ。どんな衰弱でも美味しい物いっぱい食べて休ませれば回復も早くなるってぇものよ!あた  
しはそう割り切って、有希とみくるちゃんを手招きした。できるなら、この計画は機密にしたかったから。  
 
 SOS団ティーパーティ兼任の食事会の料理作成。この提案をあげたとき、ふたりとも物凄い乗り気であた  
しの提案に賛同してくれた。んで、ここでついでに誰が何を作るのかを協議する。  
 
 クラブハウスサンドはあたしが作ると断固主張した。食材に下味をつけたのがあたしだから、仕上げを他人  
にまかせると味付けがごっちゃになっちゃいかねないから。というのが理由ね。理由。  
 
 んで、その他にあたしが用意した材料は、ベーコンレタストマトサンドとバタークッキー用のもの。両方と  
もあまり手をかけずに完成するように朝のうちに下ごしらえだけは済ませてある。この二品をみくるちゃんと  
有希のふたりで相談して、どっちがどれを作るかを決めてもらうわけね?  
 
 「…サンドイッチ」  
 
 そしたら意外や意外!声は小さいけど、あの有希が!はっきりと自分の意思でBLTサンドを作るって主張  
したのよ!みくるちゃんもサンドイッチにしたがってたみたいだけど…有希との無言のにらめっこに根負けし  
て、クッキー作成を担当することになった。  
 
 さってさて、これで役者はそろったわ!早く来い来い放課後さん!  
 
 
 ミーティングを手早く済ませ、放課後になったら速攻で家庭科室を占拠するとの旨をふたりに伝達した後、  
あたしは最大戦速でSOS団部室に取って返した。うっかりした古泉君やあの大馬鹿が、SOS団がお休み  
だと勘違いしてかえったりしたら大事だから、手早く掲示用のメッセージを作成してドアの前にはっつける。  
 
   
 『本日、男子団員は部室内で最低1時間以上の待機を命じる。無断で帰ったら死刑だから。団長』  
 
 
 これでよし!さぁ、あとは放課後の決戦あるのみよ!あたしは心の中で意気をあげ拳を天に突き上げてから  
すったか教室に取って返した。  
 
 放課後がここまで楽しみなのも、かなーり久しぶりかも?  
 
 
 さてさて…あたしはできるだけ平常心を保つようにして即座に教室にとって返した。あと2時間分の授業が  
終われば決戦開始ね!などと思いながら現国の授業の板書を眺めていたんだけど…。  
 
 やっぱり気になるわよね。有希のあの発言とか。  
 
 目の前で死に掛けた芋虫みたいにくってり伏してぴくりともしない、この馬鹿の背中とかが。  
 
 あたしの視線に気がつかないなんて上等じゃない。だったら視線だけじゃないわ、意地でもこっちに振り向  
かせてやるわよ!うりゃ!HB0.3ミリのシャーペン芯あたっく!ノビ切ったキョンの背中につんつんつんと軽  
く三回ほどの攻撃を加えたところで、身じろぎひとつしなかったキョンがやっとのことで振り返った。  
 
 …うーん、なんというか。有希のいうとおりね。覇気もへったくれもないだらけっぷり。もしかしてホント  
に風邪がぶり返したとかじゃないんでしょうね?さすがに気になって、あたしはキョンに声をかけた。  
 
 
 「えらくバテまくってない?ホント。まさか風邪がぶり返したとかいうんじゃないでしょうね?」  
 
   
 その声を聞いたキョンが、ほんの少しだけ沈黙してからこっちにかるく顔を向けて小声を返してくる。  
 
 「いろいろあってメシを食いっぱぐれてるんだ。腹がへって気力が沸かんだけで、風邪がどうこうと  
かとは無関係だ」  
 「はぁ?アンタ学食とか使わなかったの?」  
 「金をおろし損ねてたんだ。財布の中身に小銭しかないんで食うに食えなかったんだよ」  
 
 
 はぁ!?その予想外の返事を聞いたとき。あたしは思わず力が抜けてずっこける所だったわよ。普段家から  
お弁当を持ち込んで食べてるキョンが、不運続きで朝からなにも食べてない…なんてね?  
 種明かしをするのは簡単だけど、そんなんじゃ面白くも何ともないわ!とりあえず、視線にエネルギーを込  
めて送ってあげるから、それを受けてもう少し気合で踏ん張りなさいっ!  
 
 かくして、いつもより長く感じられた時間が経過して本日の授業、無事終了!掃除当番に当たってなくて助  
かったわ。終業の合図を待たずに超高速で旧館に突貫、即座に冷蔵庫の中身の材料をクーラーボックスに移し  
て家庭科室に移動開始。  
   
 家庭科室前には、みくるちゃんの到着の前の段階ですでに有希が待機してたわ。  
 
 「…彼の様子は?」  
 「ああ、キョンのやつ今日は運が悪くて、朝からなにも食べられなかったんだって。有希が見たときが空腹  
の限界ってとこだったみたいよ?」  
 
 
 その言葉で有希も納得したみたい。挙動の節に隠れてた不安感が薄れていくのがはっきりわかるしね。んじゃ  
みくるちゃんがやってきたら、あの欠食児童の腹の虫の活動をとっとと休めるために腕を振るうわよっ!  
 
 二人して決意を固めたところで、向こうのほうから「ぽてぽてぽて」とみくるちゃんがやってくるのが見て  
取れたわ。さ、SOS団三人娘のクッキングバトル、気合入れていくわよっ。  
 
 普段よりも強い意思を瞳に宿した有希が、あたしの声にはっきりわかる程度に頷いて、あたしたちは急ぎで  
家庭科室で最後の仕上げを開始した。もうすこし、おなかを空かせてまってなさい、キョン!  
 
 
 
 あらかじめ手間のかかる部分を家で済ませてきてたので、調理自体は存外スムーズにいったのは僥倖だったわ。  
有希がいつもとちがって、ものすごく熱心にBLTサンドの調理に取り組んでたり、みくるちゃんがクッキーを  
焼くときに「くっきーさんの歌」とかいうヘンチキリンな自作の鼻歌を披露してて思わず笑っちゃったりしたけ  
ど、それを含めても充分及第点な速さで調理完了。  
 
 
   
 あたしたちは両手に大きなトレイをもって、その上にそれぞれの作品を載せて、一路SOS団の部室を目指す  
ことにした。キョン、飢え死にしてなけりゃいいんだけど…。  
 んで、旧館にはいって部室前に来たのはいいんだけど…しまった!あたしも有希もみくるちゃんも見事両手が  
ふさがってるじゃないの!やむを得ないわね、これは。一息大きく息を吸い込んでから、あたしは声を張り上げ  
た。  
 
 
  「・・・団長命令よ!キョン!古泉君!いますぐこのドアを開けなさいっ!」  
 
ドアを開けてあたしたちを出迎えたのは古泉君だった。馬鹿キョンは…あーやっぱり精魂尽き果てて自分の席  
で蓑虫よろしく伸びてたみたいね?こっちをみてる顔に浮かんでるのは間違いなく期待の輝きね?よしよし、も  
う少しくらいその殊勝な態度でまってなさい。  
 
 「これはこれは・・・またお茶会で供されるには豪勢なものばかりですね。涼宮さん」  
 
 「まぁね?今日はSOS団の今後の活動指針を決定するために、食事会を兼ねたディスカッションに  
することにしたのよ。ちょっと量が多くなってるけど、有希がよくたべるでしょうしあたしも食べるし、  
ついでに・・・心底飢えてるどっかの馬鹿もいるしね?」  
 
 
 といいながら、あたしはその「どっかの馬鹿」に目線を流す。あ、向こうも自覚くらいしてるみたいね?視線  
があうのが少し気恥ずかしいので、あたしは自作したクラブハウスサンドの大皿に視線を落とす。そしたら…。  
 
 
 「心底、助かる・・・。ありがたく味わって食わせてもらうぜ?」  
 
   
 あたしは一瞬、何を言われたのかわからなくなったわ。キョンの発言を頭で理解したとき。  
 
 もう、なんというか。今までの苦労とかそーいうのが、軒並みまとめて吹っ飛んだわ。たぶん今、あたし笑えて  
るんだるなと思うわ。うん、こういうの。悪くないわ!  
 
   
 「ったりまえじゃない!どっかの馬鹿の作る手抜き粥より美味しいってことは保障するわ!」  
 「・・・わたしはあまり自信がないんですけど、お口に合えばいいかなーって」  
 「栄養、量、味に問題なし・・・食べて」  
 
 
 あたしに続いて、みくるちゃんと有希も言葉を紡ぐ。クッキーセットはみくるちゃん作。BLTサンドは有希の  
作品で、あたしの作品はこのクラブハウスサンド。あいつ、どの皿に手を伸ばすのかしら…?  
 
 と、おもったら。あいつはあたしの目を見た上で…あたしの作ったクラブハウスサンドの皿に逡巡なしに手を  
伸ばしたの!あぁもう、古泉君の手を左手でけん制して必死にサンドを味わってる…ってその勢いだと喉に詰ま  
るわよ?まったくもう。  
 
 予想外のアクシデントもいくつかあったけど、あたしは今。自分でも不思議なくらい満足できてるんだと思う。  
 
 とりあえず、目の前であたしの作ったサンドイッチの皿を独占してるキョンの幸せそうな食べっぷりを見て。  
 
 こういうの、悪くないな…とかおもったのは、多分、一生のナイショ。  
 

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