「ふんふふーん」
「……おい」
「なぁにー、キョンくん」
「何でお前がここにいるんだ」
「わかんなーい」
「……学校はどうした」
「おやすみー」
「何で」
「うーんとね、暑いから」
「……そうか」
「うん!」
「……おい」
「なーにー」
「人の顔で遊ぶのはやめなさい」
「てへっ」
「てへっ、じゃなくて」
「今日の晩御飯なにかなー」
「話題を逸らさない」
「……うー、ごめんなさーい」
「わかればよろしい」
「ごぅえんあはーい」
「自分の顔で遊ぶのもやめなさい」
「ねぇねぇキョンくん」
「何だ」
「こないだね、シャミにそっくりな子猫見つけたの」
「そうか」
「シャミの子供なのかなー?」
「かもな」
「……」
「……」
「ねぇねぇキョンくん」
「何だ」
「子供ってどうやってでき」
「コウノトリだ」
「えー、違うよー。こないだ学校で」
「コウノトリだ」
「だって先生が」
「コウノトリだ」
「……」
「コウノトリだぞ」