コネタ 借り物競争 ハルヒ編  
 
秋も深まりつつあるようで肌寒い風が俺の肌に当たり鳥肌を形成していく。  
こんな季節に何で体操服でいるかというと、体育祭だからだ。 全くをもって度し難い。  
ちなみに俺たちSOS団は、先ほどのクラブ対抗リレーでぶっちぎりの優勝だった。 長門、不思議パワーを使うなら言ってくれ。  
午後の部に入り、俺は自分の出る種目を全部走り終えテントの下で呆けていた。 もう1年分くらいは走ったぞ。  
 
『次は全学年個別参加による、借り物競争です』  
というアナウンスが流れ、入場門から走者が入ってくる。 ちらほらと見たことのある顔があるのは気のせいではあるまい。  
 
各走者がレーンに入ってその中に見覚えのあるブルマ姿の女性が見えた。 いわゆるハルヒだな、あれは。  
呆気にとられてる間に拳銃の音が鳴り、走り出した。 あれの正式名称はなんていうんだ?  
最初に飛び出したのはハルヒだ。 さすがスポーツ万能なだけはある。 3年生よりも速いって…  
ハルヒの勝ちを確信した俺はとりあえず自分の水筒のお茶を飲もうとした時、  
「キョン! ちょっと来て!」  
人がお茶を飲んでるのにいきなり大声で呼ぶな。  
「何だ? 水筒か?」  
「違うわよ。 いいから一緒に来なさい!」  
ハルヒは力任せに俺を引っ張った。 痛ぇじゃねえか!  
「うるさい、これで負けたらアンタバニー姿でグラウンド10周よ!」  
それはイヤだ。  
「じゃあさっさと行くわよ。 ほら走って」  
分かったからもう少し貴婦人が風で飛んだ帽子を追いかけるように走ってくれ。  
「何言ってんのよ。 あぁ、抜かれちゃうじゃない。 急ぐわよ!」  
何とか俺を引っ張ってクビ差で1位になったハルヒはそれはもう晴れハレな笑顔になっていた。  
「よくやったわ。 これでSOS団の地位と名誉も守られたわ」  
「そいつはよかった。 で、紙には何て書いてあったんだ?」  
「そ、それは『バカ』ってかかれてたのよ」  
「そうかい。 それならいいんだがその手には何を隠してるんだ?」  
ハルヒはあわてて手を後ろに隠し、  
「いいから用は済んだんだから早く戻りなさいよ!」  
蹴りを入れられた俺は、刻の涙を見ながらテントに戻った。 なんだったんだよ…  
 
 

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