12月23日。俺が目を覚ましてから2日たった。
俺は12月18日に階段から落ちて意識不明の状態になり、この病院に運ばれた。
そして目を覚ましたのが21日の午後5時で、それからこの病院で2晩過ごしたということになっている。
実際は誤作動を起こし、世界をまるごと改変した長門を元に戻しにいったときに朝倉涼子に刺されて意識不明の重体にされたのだが、
どうやらこの世界ではなかったことになっているらしい。釈然としない感じはあるが、そんな些細なことはどうでもいい。
一番の問題は、その朝倉に刺されたときにウィルスだかプログラムだかを注入されて、毎日だれかとセックスしないと生きていけない身体にされたことだ。
その日は朝から問診触診採血に検尿、CTスキャンとありとあらゆる検診を受けた。
なんで頭を打って入院したのに検尿が必要なんだと本気で悩んだが、まあ病院側にも色々言い分があるのだろう。
検便をもってこいと言われなかっただけマシとしておこう。
検査の結果はすべてシロ。明日には退院できるということになったが、一番深刻な問題はいまだ解決していない。
肝心の朝倉ウイルス(と呼ぶことにした)は、地球の技術では治療することはおろか、発見することもできなかったようだ。
まあ、たいていの傷は一秒で直してくれるスーパードクター長門ですら治療に3日かかるほどの悪性ウィルスなのだから
仕方ないといえば仕方ないのだろう。
そんなことで、今はヒマと身体を持て余しながら病室で食っちゃ寝を繰り返している。
「キョンっ!死んでないでしょうね!?」
バンッ!!と、スライド式のドアが勢いよく開く。確認するまでもない。ハルヒだ。
ああ何とか生きてるさ。ただ明日も同じように生きていられるかは保障できないけどな。冗談抜きで。
それより今日はいつもより早いな。SOS団の活動は休みか?
「古泉君と有希とみくるちゃんがしっかりやってくれているからキョンは心配しなくていいわよ。
それより、あんた忘れていないでしょうね!?」
何のことだ。目的語をすっ飛ばして話されても何のことだがさっぱりわからんぞ。
「みんなを心配させた罰として明日のクリスマスパーティー一発芸をやるってことよ!もうこれは決定事項なんだから覆らないわよ!!
そうね、トナカイの着ぐるみを着てピンク・レディーの『UFO』とマイケル・ジャクソンの『ムーンウォーク』を熱唱してもらおうかしら?
もちろん振り付けつきで歌いなさいよ!!」
もはや罰ゲームを通り越して拷問の域に達しているな、それは。
ついでに言わせてもらうが、俺はピンクレディーもマイケルジャクソンも両方とも名前だけしか知らん。どう考えてもネタが古すぎるだろ。
「だったらヒゲダンスでもやってもらおうかしら。古泉くんの投げるピンポン球を口で受け止めるってのも中々面白そうね」
…本気でお前は本当に高校生なのか問い詰めたい。
そんな、他愛もない言葉のやり取り。
なんだかんだ言いながら、明日はやってくると信じて疑っていなかった俺に
『それ』は、訪れた。
ズキン。
脇腹が痛んだ。
初めは少ししびれたぐらいしか感じていなかった。
それは瞬く間に全身に広がり、やがて激しい痛みへと変化した。
例えるなら、全身に高圧電流を流されているような――――――
「あっ、ぐっ!ぐああああぁああああ!!!!」
痛い。いたい。イタイ。痛痛痛痛イタイイタイイタイ――――――
俺はまるでクスリの切れたヤク中患者のように悲鳴を上げ、ベッドの上をのた打ち回る。
「か…は……ぐっ!ぐああ!!!!」
あまりの痛みに息さえまともに出来ない。痛い。脇腹。冷たいナイフ。朝倉の微笑――――あの日の出来事が脳裏に過ぎる。
痛い。それ以上に怖い。死ぬのは嫌だ。助けてくれ、長門。ながと――
「ちょ…キョン!大丈夫なの!!!」
俺の尋常でない苦しみ様に度肝を抜かれたハルヒが俺の顔を覗き込んでくる。
手を伸ばせば届きそうな距離。死にたくない。生命エネルギー。粘膜。迷ってるヒマはない――
俺は死に物狂いでハルヒの頭を抱き寄せ、ハルヒの唇を奪った。
「んむっ!?ん、んんーーーーー!!!!!!!」
ただキスするだけではなく、舌をねじ込みハルヒの舌を絡めとる。一瞬の早業だった。
たった数秒のやりとり。俺は痛みが和らいでいくのを感じ、ハルヒを離してベッドに勢いよくぶっ倒れた。
「はあ、はあ…こ、このスケベ!!!!」
ハルヒは怒りと羞恥に頬を赤く染め、右手を振り上げる。 ハルヒが右手を上げるのとほぼ同時に、俺の手がハルヒの左手を掴んだ。
ハルヒは自分の手を握る力の弱弱しさに驚き、右手を振り上げたまま硬直した。
「ちょ、ちょっとキョン。…マジなの?」
ハルヒの顔が蒼白になる。くそ。痛みはある程度和らいだが身体が全然動かない…
…身体が重い。動かない。天井がやけに遠くにある。
ふと俺の身体がベッドをすり抜け、落ちていくような感じがした。
肉体から意識だけが離れ、落ちていくような感覚。 沈んでいく。 必死の形相のハルヒがあんなに遠くに――――――
――気づいたら暗闇の中に立っていた。
いや、座っているのかもしれない。立っているかもしれない。
浮いているかもしれないし沈んでるかもしれない。止まってるかもしれないし流されてるかもしれない。
目を閉じてるのかも開いているのかも、これが夢なのかも現実なのかも分からない。
俺は生きているのか、それとも死んでいるのか――――
暗闇の中に光が現れた。光は裸の女の姿になり、俺に語りかけてきた。
――こっちにいらっしゃい、と
女が笑う。氷の微笑。どうしても名前が思い出せない。 ただ、俺の本能が「こいつは危険だ」と訴えていた。
――こっちにはおいしいパンと紅茶、それにいつまでも眠れるベッドがあるわ。
好きなだけ食べて、好きなだけ休んでいいのよ
女が手招きする。悪いが俺は米食派だ。それにここ最近は睡眠時間も十分足りている。他を当たってくれ。
女が笑う。女が一歩、俺に近づく。
俺は必死に逃げようとするが、いくら足掻いても女との距離は一向として離れることはなかった。
女が歩みを進めた分だけ、俺との距離が縮まっていく。一歩、また一歩―――
――女が、俺の目の前に立った。
――さあ、永遠の快楽の夢を見続けましょう。あなたの大好きな長門さんも待ってるわよ。
犯し犯され侵し侵され汚し汚され散らし散らされる、そんな奈落に一緒に堕ちましょう――――――
女が手を伸ばす。 嫌だ。 俺をそんなところに連れて行かないでくれ。 助けて。 助けて――――――
女の手が俺の腕をつかむ直前――――
突然、世界に光が戻った。
「起きなさー――――――いっ!!!!」
悪夢から目覚めた俺が最初に見た光景は、今にも泣きそうなハルヒの顔だった。
ハルヒは大声を出しながら、俺の寝巻きの襟をつかんでぶんぶん振り回す。…おいハルヒ、お前は俺を殺すつもりか?
「うるさいうるさいうるさい!生きてるなら返事ぐらいしなさい!!
いきなり半目開いたままピクリとも動かなくなるし!揺すっても引っ叩いても全然反応なかったから本当に死んだのかと思ったわよ!!!」
さっきから頬がじんじん痛いのはこいつのせいか。少しぐらい手加減しやがれ、このバカ。
「…悪かったわね」
なんともばつの悪そうな表情でそっぽをむくハルヒ。まあそんなことはどうでもいい。問題なのは…
試しに指を少しだけ動かしてみる。途端に爪の間に針を刺されたような激痛が走った。
指一本動かしただけでこの痛みだ。洒落になっていない。
俺はさっきからマウントポジションをとったままのハルヒを見上げ、この状況をどう切り抜けるべきか考えた。
ハルヒに手を出すのと、このまま死ぬのとどっちがマシだろうか?死ぬのは絶対に嫌だが、だからといってハルヒに手を出すのもリスクが高すぎる。
ハルヒと目があった。全く、素材はいいのにな。勿体無い。
俺に顔を見つめられたハルヒは、顔を赤らめて俺から視線をそらす。
朝倉ウィルスにやられて心身ともに弱っていたからかももしれない。何を血迷ったか俺は、そんなハルヒの仕草を見て、ほんの少しだけ
涼宮ハルヒを可愛らしいと思ってしまった。
「と…とにかく!明日のクリスマスパーティーまでには完治させてきなさいよ!絶対なんだから!!
もし休んだりなんかしたらトナカイの格好でグランド10周よ!!!」
よくもまあそんなに次から次へと罰ゲームが思いつくな。新陳代謝の活発な脳で本当に羨ましいよ。
だがそんな罰ゲームは必要ないぞ、ハルヒ。俺だってせっかくのハルヒ鍋をみすみす食い逃すつもりはないし、
このままくたばって朝倉ワールドに招待されるつもりもさらさらない。だから、ハルヒ――――――
「ごめんな」
俺はハルヒに『力』を使った。
「あっ…」
『力』の虜となったハルヒは、俺の上にぺたりと座り込む。
そしてまるで凍えているかのように自らの肩を抱き寄せ、ぶるぶると身体を震わせた。
「ちょ…キョン……あんた、私に何したの…?」
太ももをぴったり閉じてもじもじするハルヒ。なんというか、妙に色っぽい。
あのはねっかえりの暴走女をここまで変えてしまう長門の『力』の凄まじさに、俺は改めて驚嘆した。
「あ…あんた、私をこんな目に合わせてただで済むと思ってるんじゃないでしょうね!」
俺の視線に気づき、ハルヒが逆ギレ気味に怒声をあげる。煩い、病人を怒鳴りつけるな。
「い、いいから早く何とかしなさいよ…このままだと私……んぁっ…」
視線を受けているだけでも感じるのか、ハルヒは悪態をつきながらも甘い吐息を吐き出す。くそ、身体が動かないのがもどかしい。
そのままの状態で、時間だけが過ぎる。
ふと気づくとハルヒが乗っかってる場所がやけに冷たくなっていた。その部分だけぐっしょりと濡れている。
汗、じゃないよな。ということはアレか。こんなになっても耐えるとは…まったく、大したもんだなコイツの強情さは。
「はあ、はあ…」
だんだんとハルヒの瞳が虚ろになっていき――――――
そして、ついにハルヒが音を上げた。
我慢の限界に達したハルヒは、馬乗りになった状態のままいきなり俺の寝巻きを脱がし始めた。
ボタンをぶちぶち飛ばしながら乱暴に衣服をむしり取っていく。
「はぁ…はぁ…
な、何よ。文句あるならはっきりいいなさいよっ…」
無言の抗議を受けて、ハルヒが俺を睨みつけてきた。いつも以上に有無を言わさぬ迫力が視線に込められていて非常に怖い。
頼むから寝巻きを破らないでくれ。家族に言い訳できん。
「ええーい!うるさいうるさいうるさーい!!!!」
ハルヒは上着を乱暴に引っ剥がすと、続けて俺のズボンとパンツをまとめてずり下ろした。
半起ち状態になった俺の息子が丸出しになる。ううっ、なんだか死ぬほど恥ずかしい。
「うわ…これがキョンのおちんちんなんだ…」
俺を丸裸にひん剥いたハルヒは、サンタにクリスマスプレゼントをもらった子供のように目を輝かせて声を上げた。
ハルヒは無防備にさらされた俺のペニスを掴み、ぐにぐにと弄り始めた。棒と袋を同時に揉みしだかれ、あっという間に勃起させられてしまう。
「…すごい…おっきくなってきた……」
「ちょ、ちょっと待て、ハルヒっ!」
「ふーん、15センチぐらいあるかしら。それに上向きに反り上がっているんだ。へえ…」
聞いちゃいねぇ。測るな。観察するな。
「…美味しそう」
ハルヒがぼそりとつぶやく。
…思わず、背筋が冷たくなった。
ハルヒは俺のペニスをもてあそびながら俺を見下ろす。
不敵な笑みを浮かべたその表情は、朝比奈さんに新しいコスプレ衣装を着せるときの表情によく似ていた。
朝比奈さん、少しあなたのことを見直しました。俺だったらこんなこと毎日続けられたら一発でPTSD障害を引き起こしてます。冗談抜きで。
そんな感じで、これからハルヒに犯されるのかと戦々恐々としていると。
ぐいっ
ハルヒは俺の頭を思い切り引き寄せ、キスをしてきた。
「んっ…」
数秒間唇を重ねるだけのキス。ある意味で予想外の行動に俺の胸が早鐘を打った。
「…これはあたしのファーストキスを奪ったお返しよ」
ハルヒがいたずらっぽく言った。一瞬だけ照れ笑いを浮かべ、そしてすぐさま照れ隠しにむくれてみせる。
な、なんだこの展開は。てっきり逆ギレしたハルヒに怒鳴りつけられながらセクハラを受けるものだとばかり思ってたのに。おい、どうなってるんだこの状況は。
頭の中が混乱してくる。こんな可愛らしいハルヒは俺の知ってるハルヒじゃない。
くそ、ハルヒが相手なのに、胸のドキドキが止まらない…
目に見えて動揺している俺に、ハルヒが二度目をキスをしてくる。
さっきより遙かに長い時間…たっぷり数十秒かけてキスを味わってからハルヒが顔を離す。
「あたし、キョンが欲しいの。もう我慢できないの」
怒っているような表情…ほかにどんな顔をしていいのか分からなくなったときに見せる表情を浮かべながら、ハルヒが言った。
「だから、これからキョンのすべてを奪ってあげる。拒否権は認めないわ」
そう言い放った。
「ちゅっ、ちゅううっ、んむっ…」
ハルヒは俺の身体を撫で回しながら、俺の耳に、胸板に、首筋に舌を這わせ始める。
湿った柔らかい感触を感じるたびに声を上げそうになってしまう。
「んふっ…はむっ」
喉の当たりに舌を這わせ、首筋に軽く甘噛みし、強く吸い付いてキスマークを作る。
…なんだか雌ライオンに捕まったガゼルの子供のような気分になってきた。
「はあ…キョンを食べられるんて…夢みたい……」
…喰うのはかまわんが、食うのはやめてくれ。頼むから。
ハルヒは身体を触るだけでなく、全身を使って俺に身体を摺り寄せてくる。ボリュームのあるバストが俺の胸に押し付けられ、ひしゃげる。
朝比奈さんの胸はぷにぷにと柔らかいおっぱいだったが、ハルヒのは弾力があってこれもまたいい感触だ。
ハルヒが身体を摺り寄せる。そのとき、俺の肉棒がハルヒの下の突起を弾いてしまった。
「ひゃんっ!?」
突然襲ってきた快感にハルヒが身を震わせた。
「……………………♪」
ハルヒの興味が、俺の下半身に移った。ハルヒの手が俺の股間に伸びる。
「うわ…こんなに硬くなってる…ふふっ。」
俺のペニスをしごきながら、肉食獣さながらの笑みを浮かべてハルヒが言った。
「あんまりじらしてもかわいそうだから…そろそろ挿れるね」
肉棒に軽く口付けを交わし、期待と興奮が交錯した表情を浮かべながらハルヒはそう宣言した。
ハルヒは俺の男根を自分の花芯に導き、先端をこすりつけて自分の愛液をまぶしていく。
狙ってなのか、それともただ単にどこに挿入するのか分からないだけなのか。その行為だけでも暴発してしまいそうになり
歯を食いしばりながら必死に堪えた。
「はぁ…あっ、ここに…んっ」
亀頭がハルヒの入り口を捕らえた。
「くす。…キョン、今のあなた 酸欠起こしたヒキガエルみたいな顔してるわよ。」
勝ち誇ってたような笑顔を見せながら、ハルヒがゆっくりと体重を乗せる。
肉棒に圧されたハルヒの秘裂がほころび、そして俺のモノをゆっくりと呑み込んでいく。
「しっかり見てなさいよ、キョン。あなたのおちんちんが、あたしのあそこに食べられる瞬間をね」
そして。
俺の肉棒の先っぽが、ハルヒの中に姿を消した。
「くっ…」
先端が生暖かい肉の壁に包まれる。そのぬるい感触に俺は思わず声を上げてしまった。
ハルヒは先っぽをくわえ込んだところで今度は本体の棒の部分に片手をそえ、もう一方の手で自らの花芯を開きながら
埋め込むようにして中におさめようとする。
「くぅ…い、痛っ……あんっ……」
俺の肉棒を受け止め、ハルヒのあそこが丸く大きく広がっていく。
ペニスの先っぽに膜状のものが触れたところでハルヒの動きが一旦止まった。
「んっ…痛…あ、あっ…ひぁっ!?あああぁああああ!!!!!」
ぶつっ!
輪ゴムが切れるような音を立て、俺の肉棒がハルヒの奥まで深々と突き刺さった。
「痛いっ!あっ!ああっ、あぁん!!、んぁぁ!!」
思いっきり背中を反り返らせ、ハルヒが痛みを訴える。
俺のほうも、ハルヒを気遣う余裕などどこにもない。気を抜いたら一発でイってしまいそうな強烈な締め付けに必死に耐える。
「ぜ、ぜんぶ私の中に…はぁん……」
ハルヒの口から溜息が漏れる。
「…キョンも苦しいのね。ふふ、私もすごく痛いからこれでおあいこよ」
ハルヒは大きく息を吐き俺の胸に両手を置くと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ、んんっ、あんっ、キョン」
最初はぎこちなく悶えるような動きだったが、だんだんと動きがスムーズになってくる。
ハルヒの腰の動きが前後運動から回転運動に変わっていく。
「はぁん、あんっ、キョンっ、いいよぉっ」
再び回転運動から前後運動に戻っていく。早くも「コツ」を掴んだハルヒは、身体を反らしたり前かがみにしたりしながら
色々な角度から俺の肉棒の感触を愉しみ始めた。
ハルヒが身体を反らすと、中から押し上げられた部分がぽっこり膨らんでいるのがまともに見える。
あまりにも卑猥で生々しい。
「あんっ、いいっ、キョン、きもち、いい?」
快楽に目覚めたハルヒが目を潤ませながら問いかけてくる。 ああ、お前は最高だよ。お世辞抜きでな。
「嬉しい…キョン、もっと気持ちよくしてあげるわ」
ハルヒは俺の上でヒザを閉じ、その状態で腰を動かし始めた。
「ぐあっ」
ヒザを閉じることで、膣の締め付けが更にキツくなる。おい、ちょっと待て、さっきまで処女だったお前がなんでこんな裏技を知ってるんだっ。
「ふぁあっ!あんっ、あんあんあんあんっ」
さらにハルヒがラストスパートをかけてくる。や、やばいっ!もう限界だっ!!
「は、ハルヒっ!もう駄目だ!抜いてくれっ!!!」
恥も体裁もなく、俺はハルヒに嘆願した。
秋に桜を咲かせるようなヤツだ。月経周期をコントロールするぐらいやってのけるだろう。
安全日に合わせてくれるのならまだしも、常時危険日状態でスタンバってるという可能性も捨てきれない以上はこのまま中出しするのはあまりにも危険すぎる…!
「だめっ!キョンっ!私の中でイキなさい!!!」
俺の嘆願はあっけなく却下され、ニワトリを屠殺出来そうなぐらいの強烈な締め付けが俺の肉棒を襲った。
「う、うああああ!!」
殺人的に強烈な締め付けを喰らい、俺は情けない悲鳴を上げた。
必死に射精を堪える俺に対し、さらにハルヒは俺のペニスを自らの最深部に叩き込んで子宮口に亀頭をぐりぐりとこすりつける。
ひとたまりもなかった。限界を超えた俺の肉棒は先端から白い血反吐をぶちまけながらハルヒの内部をのたうち回った。
「んはぁ…私の中がキョンのでいっぱい……あんっ」
ハルヒは俺の精を膣内で受け止め、恍惚の表情を浮かべる。
「どくどくいってるぅ…素敵……」
俺はハルヒを押しのけペニスをハルヒの内部から抜こうとするが、朝倉ウィルスと射精の脱力感のせいで全然力が入らず、
ただハルヒの下で悶え蠢くことしかできなかった。
「…うふふ」
ハルヒは俺が必死に抵抗する姿を見て邪悪な笑みを浮かべる。
嗜虐心を煽られたハルヒは逆に俺を上から押さえつけ、さらに俺のモノを自分の中に押し込んで深く結合させた。
そのまま、ゼロ距離射撃状態で俺の精がハルヒの子宮口に浴びせられる。
どこからどう見ても、完璧な中出しだった。
どぷっ、びゅく、びゅく、…びゅるっ。ぴゅっ。ぴゅ。
ハルヒは俺の精液を膣内で受け止め、まるでそれを呑み込むかのようにアソコをひくひくと痙攣させた。
中に放出するたびにきゅうきゅう閉めつけられ、まるで哺乳瓶からミルクを飲む赤子のように精を吸い出していく。
最後の一滴まで飲み干し、子宮の奥でたっぷりと俺の精の味を愉しんだハルヒは淫靡な笑みを浮かべながら満足げに息を吐いた。
「ふぅ…ごちそうさま、キョン。すごく美味しかったわ」
ぬちゃり、と卑猥な音を上げながら俺のモノがハルヒから引き抜かれる。
それと同時に、どろり、と俺が中で放ったものが逆流してくる。
ハルヒは妖しく笑うとゆっくりと腰を上げ、自分の中から精液が滴り落ちる様を俺に見せ付けた。
そのあまりの凄惨さと淫猥さに俺は思わず息を呑む。
「こんなにいっぱい出すなんて。そんなに気持ちよかったんだ、キョンは。…でもね」
ハルヒは続ける。
「あたしはまだまだ犯り足りないの。それで、次のフィニッシュはどこでイきたい?
中出し? 顔射? 口射? 胸射? 別にどれでもいいわよ。どうせ一通り犯るんだからね。」
――――――涼宮ハルヒの陵辱は、まだ始まったばかりであった。――――――
その後、俺は絶倫超人に進化を遂げたハルヒの相手を4回もさせられた。
ハルヒは宣言通り俺の肉棒でグランドスラムを達成し、現在は勝利の余韻に浸りながら俺のベッドで寝息を立てている。
俺は肉のアウシュビッツに閉じ込められ、次々と死地へと送り出された我が息子たちに対して哀悼の意を示す。
すまん、生き残られても迷惑だから迷わず成仏してくれ。
また、俺自身あやうくハルヒの腕の中で死者の仲間入りを果たすところだったと付け加えておこう。
腹上死しなかったのはただの結果で、ただの奇跡だ。同じことをもう一度されたら今度こそその日が俺の命日になってしまうだろう。間違いなく。
「あん…キョン…だめぇ……そっちはおしりの穴だって…すけべ……」
俺の隣で、ハルヒがむにゃむにゃと寝言を言う。…頼む、夢の中でまで俺をレイプしないでくれ。
俺がかろうじて動くようになった身体を起こし、とりあえずハルヒの身体を拭いてやろうとタオルを取りに行こうとすると。
開かれたドアの向こうに長門が立っていた。
「………………」
間の悪いことに俺は全裸だった。
「………………………」
さらに間の悪いことに、ハルヒが俺のベッドでイビキをかいてぐっすり眠っていた。
「…………………………………」
長門の視線が、俺のとある身体の部位の一点に集中する。
長門はしばらく俺のモノを観察した後、一度ベッドの上のハルヒに視線を移し、そしてまた俺のナニに視線を戻す。
そのままカップラーメンが出来上がりそうなぐらいの時間が流れた後、
「…………………………………………………………………………………………」
パタン、と扉が閉まった。
…余談になるが、その翌日、長門はなんとなく不機嫌そうだったとだけ最後に付け加えておく。