「キョン!雨雲がかかって星空が見えないわ。
このまんまじゃ我がSOS団の願いがかなのも一年遅れる事になるの。
私はそんな事認めないんだからねっ」
諦めろ。梅雨前線の影響なんだ。仕方ないさ。
「そうでしょうか?涼宮さんが梅雨前線なんかに屈するとは僕は思えないんですが」
なんだ古泉。現にこうして雨雲が空を覆っているじゃないか。
我がSOS団が誇る的中率100%のお天気おねいさん。長門も
「……明日まで雲が晴れることはない」
とそうおっしゃっている。
「私はねキョン? 天気に自分の行動をさえぎられる事が何より嫌いなの。
たとえ、台風が来ようが槍が降ろうが私は七夕をやるのっ!
そのためには晴れてなきゃ駄目なのっ」
やるのって言ったってお前な……
「歌うわよ!そして踊るのっ!太陽さん応援歌にしてSOS団テーマソング
『ハレ晴レユカイ』言っとくけど晴れるまで歌って踊り続けるんだからねっ!
有希!ミュージック。みくるちゃん今日は気合入れてメイド服のまま踊りなさい。
太陽さんもみくるちゃんの色気と応援歌の相乗効果で雨雲なんて一発で吹き飛ばしてくれるわ」
古泉がほら言ったでしょう? と言わんばかりにニヤニヤ顔を向けている。
ああ、ハルヒ。 お前はただ歌って踊りたかっただけなんだな。
そうなんだろう? まあいいさ、なるべく早く晴れにしてくれよ?
せめて七夕を皆で楽しめるくらいにはな。