「ただの人間には興味ありません。巨大なロボットに乗ってみたい人、人類の危機に立ち向かってみたい人、
でっかい敵と戦ってみたい人がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
ハルヒのあの衝撃の自己紹介の翌日、やつに話しかけたのが運の尽きだった。
だってとんでもない美少女が席の真後ろにいたら、誰だって声かけるだろ?
「なあしょっぱなの自己紹介、どこまでマジだった?」
「あんた、興味あるみたいね!」
「は?いや何の話だ?」
「やっぱ男の方がこういう話のるって思ってたのよ!
今日の放課後文芸部の部室に来なさい!命令は絶対よ!」
ということで、特に帰ってやることもない俺はまあ美人と特撮談義するのも悪くないかなと思い
文芸部の扉をたたいた。
「入っていいわよ」
部室には驚いたことにすでにハルヒと二人の女子がいた。
なんだこいつらこの女の取り巻きか?にしてもなんだその二人の衣装は!?
赤いラバースーツーをまとっているかわいらしい感じの子が震えながらハルヒに言った。
「こんなもの着てどうするんですかぁ?私いったい何されるんですかぁ?」
「もううるさいわね、ああそうだアンタはこの二人初対面よね。この赤スーツの巨乳ちゃんが
二年の朝比奈みくるちゃんで、そこで本読んでる白スーツの子が長門有希よ、ほらアンタも自己紹介して」
俺は状況を把握しきれぬまま自己紹介をさせられた、しかも
「ということでアンタはキョンでいいわよね」
って何で会って二日でその呼び名を仕入れたんだ・・・
「じゃあキョンもこのスーツを着なさい。そしたらみんなで基地に向かうのよ」
基地って?ここで活動するんじゃないのか? 朝比奈さんだっけが怯えた目でハルヒを見た。
「基地!?いったいなにするんですかぁ?」
「いいみくるちゃん、あなたたちは選ばれし者なのよ!光栄に思いなさい!」
いやだから何の話かさっぱりわからんぞ?
「うーん、そうね、端的な説明は有希が得意だから有希お願い!」
「私達は涼宮ハルヒの精神が不安定になる際現れる神人と呼ばれる存在を倒し
世界が神人の存在する空間である閉鎖空間にのみ込まれぬよう、エヴァンゲリオン
という操縦機を用いて応戦する。」
パチパチとハルヒが一人で拍手する。?はつきんが、まずなんでこいつが精神不安定になるとなんか出るんだ?
「それは涼宮ハルヒが情報の奔流を引き起こす能力を持つ存在だから」
ええとますますついていけんのだが
「そうそう!つまりあんた達は私と世界の平和のためにロボットで戦えるのよ!
やりがいあるでしょ!」