「いい? キョンは下で絶対動かないこと」
「動いたら?」
「愚問ね。そんなの聞かなくても解るでしょ」
いや、解らん。説明してくれ。
ハルヒは俺を某身体は子ども頭は大人な探偵が犯人を指摘するときの様にビシッっと効果音つきで指差し、
「死刑よ!」
と叫んだ。
まあ解ってたけどな。
――中略――
「うんっ……っ! どうキョン? 気持ちいい? ふふっ、そんな顔しちゃって……もうイキそうなの? あ、あんた男のくせに、ヘタレよね」
つーか、お前の責めが激し過ぎるんだよ。こんな責めを喰らったらどんな聖人でも籠絡しちまうだろうよ。
ましてや俺は性人とも揶揄されそうなほど性欲盛んな高校一年の男子だ。
早漏と言うなかれ、これでイクなってほうが無理だぜ。
しかしイキ顔をこんな風に見下ろされるってのもしゃくだな。
俺は僅かな抵抗を試みようと顔を反らしてみる。しかしそれは蟻が象に戦いを挑むぐらいな無駄な抵抗だった。
ハルヒはパタンと身体を折ってオレに密着すると、両手で俺の頬を挟み強引に正面を向かせた。
「ちゃんとあたしの顔を見ながらイキなさい!」