さて、我が家──立地的にもなかなか良い物件のようだ。一介のサラリーマンとおぼしき俺の給料でどう手に入れたのだろう──から歩き出すこと少し、少なくともハルヒに聞こえない距離であることを確認して、俺はポケットの中の携帯を取り出した。  
何か無駄な進歩でもあったんであろうそれは俺が今使っているものより少し重く、それでいて薄くなっていた。  
折畳み式の携帯電話を開いて見えたものはハルヒの笑顔、壁紙までハルヒか…愛妻家だな、『俺』よ。  
携帯のメーカーは幸いにして今使っているものと同じ会社で、電話帳を開くのは造作も無かった。  
俺は電話帳のナ〜ノ行を開くと、一番頼りになる奴のナンバーを選択し通話ボタンを押した。  
 
 
頼む。いてくれよ…長門  
『ただいま電波の届かないところにいるか、電源をお切りに…』  
聞こえてきたのは無情な女性の声だった。  
くそっ。俺はこの一日で何度目か分からない悪態をついた。  
 
…そもそも長門はこの世界に存在すのか?  
あるいは、ここは本当は未来じゃないのか?ひょっとすると、ハルヒの生み出した閉鎖空間なのかもしれない。  
だとしたらさっき口付けしたら問題は解決してくれたのか。  
いやいや、それはまずい。何故なら俺が前回とは違った意味で悶々としてしまうことになるからだ。  
疑問は山積みだ。何一つ解決の糸口が見えない。  
 
閉鎖空間…閉鎖空間ね…  
ハルヒの力がもしなくなってしまったら朝比奈さんは未来に、長門は親玉の元に帰ってしまうのかもしれない。  
そんなの俺はイヤだけど、あいつらにだって都合があるだろう。  
しかしだ、こいつは言っていたはずだ。ある日突然超能力が身についたと…そう、もし力が消えようがこいつはこの地球上のどこかに存在するはずなのだ。  
 
最もそれは、ここがあの閉鎖空間ではなく、『今』から地続きの未来であることが前提なのだが。  
頼むぜ…こんなにもあのイヤミったらしい声が聞きたくなる日が来るとは思わなかった。  
俺は祈るようにカ〜コ行の下から2番目のナンバーをコールする。  
 
 
 
 
 
「もしもし」  
聞きなれた古泉の声からさえ如才ない雰囲気の漂う古泉ボイスとは少し違う気がした。  
しかし、それは紛うこと無き古泉一樹の声だった。  
 
「古泉か?聞け。なんだか知らないがのっぴきならない状況になってやがる。原因はハルヒなのかどうかはまだ不明だ」  
俺は今の状況をありのまま手っ取り早く伝える。  
すると古泉は信じられない事をのたまいやがった。  
「ちょっと待ってください。ひょっとすると僕に掛けてきているのは『高校生のあなた』でしょうか?」  
 
 
さて、場面変わって俺は今電車に揺られている。  
 
 
「北口駅から少し離れた場所に僕のマンションがあります。よろしければ会って話しませんか?」  
その言葉がこの場所に居る理由だった。  
古泉の発言にしばし絶句していた俺は、すぐにでも問い詰めてやりたい気持ちを抑えると最寄の駅へと向かったのだった。  
30分程迷ったがな。  
 
 
 
 
 
切符を買う為に財布を取り出す。凄く軽い。  
中身を覗きこむと野口英世が数枚そこに列居していたが、どこを探してやっても諭吉の姿は見つけられなかった。  
貧乏しているんだな『俺』…  
昨日、コンビニで飲み物買ったときの俺の財布の中身と殆ど変わらないじゃないか。  
 
まさか、事あるたびに罰金でも取られてるんじゃないよな?笑えない冗談だ。  
 
人がごった返すホームに滑り込んできた電車に飛び乗る。  
ラッキーなことに朝の通勤時の貴重な座席にありつくことが出来た俺の目に飛び込んできたのは、『俺』の鞄だった。  
少し興味を抱いた俺はガサガサと中身をあさる。  
いいのか?人のモノだぞ…いや『俺』のモノなんだが。  
見つかったのはファイルに包まれた書類。ひょっとするとこれは『俺』の作った企画書だろうか。  
 
 
 
『ジャスタウェイについて』  
…なんだこれ?ジャスタウェイって何だよ、工場長!  
 
更に読んでみると下の方に注意書きがあった。  
 
※尚、これは本編と全く関係ないお遊びの小ネタなので読み飛ばしてかまわない  
 
本当に何だよこれは。だいたい俺は記憶喪失じゃないだろ。  
 
 
 
 
 
 
北口駅。家──この場合は実家というべきか──からの最寄の駅にして我々SOS団不思議探検の集合場所。  
そこには、少し遠い学校に向かう学生や、これから出勤するであろうサラリーマン、まるで遠いところから会いに来た想い人を待っているような女性なんかの姿が、あるいは歩き、あるいは走り、あるいは立ち止まってきょろきょろしたりしていた。  
しかし、朝からの変化してしまった世界や、古泉の衝撃発言でいっぱいいっぱいの俺の目に止まったのは、せいぜい俺達御用達の喫茶店が『今』も営業していることくらいだった。  
 
 
 
黒塗りのタクシーのようにシックな造りのドアに誂えられた呼び鈴を俺は鳴らす。  
「どうぞ、お入りください」  
耳慣れたあの如才ない声が聞こえる。  
それは、つい昨日部室のドアをノックした時と全く同じ台詞で、俺は不覚にも少し懐かしいと思ってしまった。  
 
「お久しぶりです、もっとも、あなたは昨日も部室で僕に会っているのでしょうが」  
開いたドアから顔を覗かせた古泉は、俺の知っている古泉と殆ど変わらなかった。  
…いや、少しだけ違った。この古泉は髪が長かった。  
「ええ、ポニーテールにするためですよ」  
 
 
…………  
 
お前が泣くまで…俺は殴るのを止めない  
 
 
 
「冗談です、冗談。軽いジョークですよ」  
古泉は肩をすくめて、見慣れたスマイルで笑った。  
いや、違うな。  
その『古泉』スマイルには、見慣れたスマイルに年下の従兄弟をからかようなスパイスがブレンドされている。そんな気がした。  
「忙しさに感けてしまいましてね。本当は、今日も無理言って休診にさせてもらったんですよ」  
古泉は両手を大げさに上げると軽く溜息をついた。  
まるでハイド氏からジキル博士に変化したようなハルヒと比べると、古泉は俺の見慣れた古泉と殆ど変わりが無かった。  
 
「ところでだ、お前はまだ『俺』にそんな口調で話してるのか?」  
一つ疑問に思ったことを聞いてやる。  
「『あなた』や昔の友人にはもっと普通に話しかけてますよ。最も商業柄こちらの方が心象が良いらしいので、仕事の際はこの口調を使っていますが」  
一区切り置くと古泉は更に言葉をつなげた。  
「それにいきなり『今の口調』を使っても、あなたを混乱させるかと思いまして」  
まさにその通りだ。今のこの状況はなんなんだろうな、俺は混乱の真っ只中にいる。  
確かに、ここで古泉がいきなりフランクに話し掛けてきたりしたら発狂するかもしれない。  
 
 
「本題に移ろう、この状況は何だ?」  
「もしもこれが夢だでしたら、“気になる異性”というのは必ずしも自身をあらわすわけではなく…」  
 
御託はいらん。お前は俺が高校生だと知っていた、何故だ?  
「何故でしょうね?」  
こいつ絶対楽しんでやがるな。古泉のニヤケ顔は普段のニ割増(当団比)だった。  
「ご安心ください。あなたは元の時代に戻れるはずですよ」  
「どうやってだ?長門の…そうだ、ここは未来だ。ひょっとすると朝比奈さんの力を借りるのか?」  
「残念ながら、方法については僕は何も聞いていません」  
 
くそっ、どうすればいい?何か…何かヒントはないのか?  
「残念ですが」   
肩をすくめてニヤケる古泉  
しかし、そんなものに目を向ける暇は無かった。  
俺は途方にくれていた。やっと見つけたと思った元の世界へ戻るためのヒントは再び消えてしまったのだ。  
 
再び古泉の方を向くと、こらえ切れないといった表情で俺を見てる。  
本気でむかついてきた。  
人事だと思いやがって。何発か殴ってやろうか。  
「僕はあなたが戻る方法は確かに知りません。何故ならあなたの異時間同位体から聞いたのは『一日で戻ってくるから心配ない』ということだけですから。」  
 
 
異時間同位体…だと?その言葉には聞き覚えがあった。  
そう、長門が言っていた朝比奈さん(小)に対する朝比奈さん(大)の事だ。  
 
そうか、そのことには全く考えが及んでいなかった。  
よくよく考えれば歴史が飛び飛びになるはずがない。高校生活、大学生活を経た『俺』が、『この時代』には存在するんだ。  
ということはだ。ひょっとすると『俺』は今、俺の代わりにあの坂を登って、下らん授業を受けて、SOS団の活動に参加しているんじゃないだろうか。  
「ええ、その通りです」  
なるほど、それなら古泉が全てを知っていたのも合点がいく、おそらく『俺』に話の全貌を聞いたのだろう。  
「全くもってその通り、あなたはある一点においての感性を除くと、とても鋭いですね」  
ある一点って何だよ。  
「そのうち分かりますよ。僕いえ、僕等はその一点でかなり苦労させられましたが」  
古泉は苦笑した。  
 
 
ということは、あれか。タイムマシンに乗ったり、世界の情報の改変だのという大げさなことは何もなしか?  
「そういうことです。SF的なオチを期待してここまで来たとしたら残念かも知れませんが、この話には大掛かりなSF的オチというものはありません」  
古泉は役者が観客に解説をするように語った。どこを向いてるんだ、お前は。  
 
 
 
 
しかし、よくよく考えてみれば当然の話だ。  
いくら朝比奈さんが未来人であろうと俺をタイムマシンに乗せて時間移動事したり、長門が情報生命体とやらの手下だからといって俺をまきこんで世界を改変するなんてありえない話だ。  
だよな……?  
 
 
 
 
「チェックメイト」  
詰めを宣言したのは、あろうことか俺ではなかった。  
久しぶり──最も俺は昨日こいつとやったばっかりだったがな──にチェスでもやらないかと言ってきた古泉の勝負を受けてやることにしたのだ。  
盤上で激戦を繰り広げながら──古泉はかなり強くなっていた──、俺達はいろいろな問答を交わした。  
 
 
 
「なんで、俺がハルヒと結婚してるんだ?」  
一番の疑問をぶつける。  
俺は確かに涼宮ハルヒのことが嫌いじゃない、でもそれはもっぱら友人としてであって、恋愛感情なんて持つはずがないのだ。  
そう、その感情はlikeであって、間違ってもloveではないつもりだ。  
 
 
俺はSOS団団長のことを、そして朝俺を送り出してくれた『ハルヒ』を思い出す。  
俺はあいつが好きなのか…?いやいやいや、そんなわけない。  
 
「それは、あなたが人生を歩むに連れ、ゆくゆく分かっていくことですよ」  
俺は未来の出来事をを知りたいんだよ。  
「そうですね、結婚を決意されたのは…あなた方の友人──谷口さんでしたっけ?──に関係あるようですよ」  
思いがけない名前が出てきた、谷口、お前俺に何をしやがった?  
「『あなた』は『谷口には足を向けて寝れねえな』とおっしゃってましたしね」  
なんということだ、あの谷口に昨日以上に感謝する日がやって来るらしい、世の中分からないものだな、おい。  
 
 
「そろそろ昼食ですが、あなたはどうされます?」  
俺が敵軍のクイーンをどう討ち取ろうか思いを巡らせていた時、古泉は声をかけてきた。  
ああ、そういえばハルヒが弁当を作ってくれたっけ…  
 
鞄の中から金属性の弁当箱を取り出して、蓋を開けてやる。  
俺は光の速さですぐに蓋を閉めた。  
「どうかしました?」  
ニヤニヤと笑みを見せる古泉、お前本当は中身について知ってるんじゃないのか。  
 
弁当箱の半分を彩るのは、唐揚げ、卵焼き、ポテトサラダにキンピラ。見るからに美味そうなおかず達が所狭しとひしめき合っていた。  
朝飯の味から想像するに味も申し分無いことが期待できる。  
そう、おかずには何も問題無い。  
問題があるのは残り半分、味も申し分無く、腹持ちも悪くない我々日本人の主食、米だ。  
そう白米のキャンバスに描かれていたのは、田麩で出来た「LOVE」という文字とハートだった。  
「愛妻弁当ですか、うらやましい限りですね」  
古泉はからかいを含んでいるであろうニヤケスマイルを浮かべ、こちらを見ていた。  
 
うるせーよ  
 
 
「長門と朝比奈さんはどうしてるんだ?」  
「禁則事項です」  
ウインクしながら微笑む古泉。軽く殴ってやった。  
 
 
「お前は何の仕事をしてるんだ?」  
「会話の流れで想像してみてください」  
何だろうな?俺には分からん。このSOS団の心理分析担当がどんな仕事をやってるかなんてね  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして長きに渡った激戦は、古泉のチェックで片がついたのだった。  
夕闇が迫る古泉の部屋で、試合を終えた古泉が取り出したのは、俺にとっては見慣れた勝敗表だった。  
少し日焼けしたぼろぼろのその紙に古泉は丸を書き込む。  
 
「そんなもの残してるのか?」  
「ええ。僕にとって大切な思い出ですからね、白星は殆どないですが、今日は加えることが出来ましたよ。」  
 
夕日が古泉の顔を照らす。その顔にはあのニヤケスマイルを浮かべてない。  
「思えば色々なゲームをしましたよ、軍人将棋にTRPG、一度だけ大局将棋もやりましたっけ」  
ひょっとするとジャングルをテーマにした現実に影響するボードゲームとかもやったのかもな。  
「今日はあなたと話ができて良かったですよ。まるで高校時代に戻ったように楽しめました」  
古泉は遠くを見ていた。俺達との日々を懐かしんでるのかも知れない。  
「そろそろ帰られてはいかがです?愛しの奥さんがお待ちでしょう?」  
「そうだな。ハルヒが待ってる」  
 
「またお会いしましょう」  
古泉は笑った、全く含みの無い笑顔で  
…ああ、これがこいつの本当の笑顔なんだろうな。  
それはイヤミなしに好意が持てるもので、こいつとなら親友にさえなれるかも知れないと思うことが出来た。  
 
 
 
最後にひとつだけ…  
「なあ、古泉。ジャスタウェイってなんだ?」  
「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもない。それ以上でもそれ以下でもないですよ」  
爆弾じゃなきいと良いんだがな  
 
 
 
世界をもうすっかり包み込んだ夜、駅への道の途中にある建物の姿が見えた。  
先日──といっても『今』からするとだいぶ前かもしれない──長門と訪れた図書館だった。  
外から覗いてみるが、ここはあの時と全く変化を遂げていない。  
“図書館では携帯電話の電源を切るか、マナーモードにする”と書かれた紙を司書とおぼしき女性が指差していた。  
どうやら、館内で携帯を使っていた若者に対して注意しているらしい。  
髪を結った司書の後姿が可愛らしくて、俺は「今日はポニーテール日和だな」なんてことを漠然と考えていた。  
 
 
 
 
「帰るか」  
気がつくとつぶやいていた。  
司書の姿に何か感じさせるものあった。  
でも、今の俺はそれ以上にハルヒに会いたかった。  
俺好みの髪型にしてくれた『ハルヒ』に、そして見慣れたあのカチューシャをつけたハルヒにも。  
俺は、駅へと歩き始めた。  
 
 
 
「今日じゃないのかな。力になろうと思ったのに、わたしまたうっかりドジしちゃったのかなあ?」  
そんなことをつぶやいている女性とすれ違った。  
ひょっとしたら朝に駅前で視界の隅に入った女性だったかも知れないなんて何故か思ったが、その顔はもう既に世界を覆っていた闇に隠れて見ることは出来なかった。  
 
 
 
「罰金よ。罰金!!」  
さて、場面変わって駅前のいつもの集合場所。今日も今日とて遅れてきた俺は……  
 
 
ではなくてだ、その台詞を聞かされたのは帰りついた『家』の玄関だった。  
家についた俺を迎えたハルヒが開口一番開いたのはその言葉だった。  
ただいまを言う暇もなかったね。  
 
 
慣れ親しんだ怒り顔はいつも俺に見せているものと相違なくて、俺は「『ハルヒ』はハルヒなんだな」と再認識させられた。  
 
しかしだ、いくら俺とていわれのない罰金を受けるわけにはいかん。それとも何か、この家には門限でもあるのか?  
そもそもだ。前述したのはあくまで冗談であってだな、本当に罰金を接収されてるなんて思いもよらなかったぞ。  
「しらばっくれる気?あんたの上司から電話があったわよ」  
 
携帯を取り出してみると、全ての着信履歴を“会社”の表記がうめ尽くしていた。  
途中までは必死だったのと、途中からは夢中だったので、携帯の存在を忘れていたらしい。  
うわっ、困ったな…しかし、なんて説明したら良いんだ?  
 
 
「すまん。どうしても急用で古泉の所に行かないといけなかったんだ。連絡するのを忘れた」  
嘘は言ってない。そもそも、会社に行ったとしても何ができるんだ?何をしていいのか分からんぞ。  
 
「古泉君?元気だった?」  
「ああ」  
「そっか、懐かしいわね」  
ハルヒは目をつぶって、腕を組んでいる。  
俺が既に知っているSOS団との日々、あるいは俺がまだ知らないSOS団との日々をこいつは思い返しているのだろう。  
俺は、高校を卒業したらオサラバなんて行ったことを後悔した。可能ならSOS団の仲間と、それからハルヒとずっと一緒に居たいと今では考えていた。  
 
 
さて、どうやら俺は罰金から関心を移すことに成功したらしい。  
すっかりハルヒは上機嫌で、鼻歌交じりにキッチンへと入っていった。  
しばらく古泉についてたわいない話しをしてると、ハルヒは急に切り出してきた。  
「あ、そうそう。駅前に新しいレストランが出来たのよ。そこに行きましょ」  
…えーっと、ひょっとして罰金のことでしょうか?  
「あったりまえじゃない!SOS団団訓にして我が家の家訓。“間違いをおかした奴は罰金”を忘れたとは言わせないわよ」  
やれやれだ。俺はそんな家訓は知らんし、団訓は俺の知る限りでは“一番遅れてきた奴”だった気がするぞ。  
「しかしだ、ハルヒ。罰金を払おうにも俺の財布にはレストランに行けそうな金なんて入ってないぞ」  
せいぜい行けるのは高校生の俺でも通いなれたファミレスか、ファストフード店くらいだろ。  
 
 
「まっかせなさい。キョンのへそくりの場所なら知ってるから」  
ハルヒは悪戯っぽく笑った。  
その笑みは金色に輝く向日葵のように綺麗で、再び俺の頭をくらくらさせるには充分過ぎるほど素敵だった。  
というか、もっと頑張って隠せよ。『俺』  
 

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