カーテンの閉められた薄暗い教室で、少年たちは獲物を分かち合っていた。
「ふあ」華奢なゆびで扱きあげていた男性が放つ白濁に、朝比奈みくるは
顔を汚された。「うあっ」飲め、と命令されているので、ぺたりと腰をおろした
姿勢で手のひらと舌をつかって猫のように舐めとった。
「たまんねえ。最高っすよ朝比奈先輩」うしろから胸を揉みしだいていた
少年が張り詰めた腰を少女の身体に押しつける。
「いーや。こんなハンドジョブは一人前とはいえねー」彼女の前に仁王立ち
した少年が、自らを柔らかな頬にこすりつけながらうそぶいた。
「うあ。・・・ごめんなさい。ゆるしてください。おくちで、おくちでご奉仕
させていただきますからっ」
朝比奈みくるが瞳に涙をため哀訴するさまは、ぞくりとするほど魅惑的だった。
わずかに眉が顰められている以外、心のうちに生じているはずのいかなる起伏もうかがわせない
無表情で、長門有希は陵辱を受け入れていた。
少年たちは反応の希薄さに苛立ちながらも、うめき声ひとつたてない少女の折れそうに華奢な肢体を、
思春期の欲望のおもむくままに貪り尽くした。
「へへ。いいカンジに濡れてんじゃん」腰を乱暴に打ちつけながら、快楽を一方的に楽しみながら、
少年たちは嘲る。「ホントはさ、無茶苦茶気持ちいいんだろ?」
「こうされるとたまんねえだろ」
「胸が小さいとその分感じやすいってマジだな」
「今、ピクッとしたよな。よかったんだろ。なあ」
「なあ」「なあ」「なあ」「なあ」
「ちっとは答えろよっ!」
無言。
やがて少年たちも沈黙のなか、熱の失せた顔で単調な作業を動物的に繰り返すようになる。
涼宮ハルヒは彼女が常にそうするように、理不尽な現実にあらがった。
伸ばされる手を振り払い、腰に組み付いてきた少年は蹴り飛ばし、取り囲まれると
威嚇しつつ武器になるものを目の端で探し、教室の扉までの道をどうにか確保しようとする。
少年たちは嬉々として囃したて、からかい半分にちょっかいはかけるものの決して退路を
断とうとはせず彼女の活躍を楽しんでいる。
ついに少女は囲みを抜け出口に駆け寄り、ノブに手をかける。
まあ、当然鍵がかけられているわけだ。彼女の背後で弾けるような嘲笑が沸く。
失意が一瞬隙をつくる。雄叫びとともに少年たちは涼宮ハルヒを軽々床に引き倒し、
なおも暴れる手足を押さえ込むと、望みどおりに蹂躙した。
彼女の尊厳を構成するあらゆる細部を出鱈目にへし折り、
崩壊しかけた自我の漏らす力ない悲鳴に更なる責めをもって応えた。
「いやだっ・・・もうやめて・・・」
好奇心旺盛な誰かが始めてからは背後からも貫かれ、
かたちのいい乳房はまさぐる手指のなかで絶え間なく弄ばれ、
唇を吸う少年が満足すると待ち構えていた別の少年が口腔をこじあけ別の用途に使用する。
「いつもえろい格好しくさりやがって」少女の目を覗き込みながら「あれは誘ってんだろ」
「お前で抜いてる奴がどれだけいるか知ってるか?」唾液を肌に塗りたくりながら「おれは中学のときから毎晩だぜ」
「下手糞。ハルヒちゃんはおしゃぶりもできないんでちゅか?」のどの奥を突きながら「みくるちゃんを見習おうね?」
ン
ょん
きょん、きョん、キょん、きょン、きョン・・・・。
たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。