「我々の内で最も遅い。 定刻前とはいえ、もう少し迅速に行動していただきたい。」
「…………」
今日は誰だ… 思い出した。このしゃべり方はシャミか。 撮影以来だな…
そういえば今日はシャミが晴れハレにテンションが高かったな。 引っかかれたけど。
まずいな。 このまま行くとどんどん変な奴と変わっていくぞ。
「…」
相変わらず長門は無表情だし、朝比奈さんはなぜかネコジャラシを用意してる。
「あ、あのー、今日はこれをもって行くようにと未来から連絡がありまして…」
朝比奈さんは小声で俺にそう伝えた。 そのネコジャラシで俺も弄んで下さい。
「これはこれは…」
そういう古泉はというと、オペラ座の怪人のようなスマイルを貼り付けながらも、内心かなりあせっているようだ。 行動で分かる。
俺にどうしろというんだ…
「どうした? 私の顔に何かついているのか?」
やれやれ…