「なあハルヒ、お前は家に帰ってからはいつもどんな事してるんだ?」  
 「あらキョン、アンタ可憐な乙女の私生活が知りたいわけ?」  
 
俺の目の届く範囲に可憐な乙女は存在しない。  
 
 「ここにいるじゃないのよキョン!」  
 「何だと、お前はいつから可憐な乙女に変身したんだ」  
 「何よもうこのバカキョン!  
  良いわ、今夜あんたの所行くから首洗って待ってなさい」  
   
そう言うとハルヒはスタコラサッサと帰っていってしまった。  
 
 「・・・・・・俺のところに何しに来るんだ?」  
 
━━━━━  
 
夕食を食べ終わった俺は部屋へと戻る。  
 
 「そういやハルヒが来るとか言ってたが結局来ないじゃないか」  
 「キョンくん、ハルにゃん来るのー?」  
 「ああ帰り道にそう言ってた、でも結局来ないようだな」  
 「あーら、あたしならここよ」  
 「何!?」  
 
いきなり俺の後ろからハルヒの声がした。  
俺と妹が振り向くとそこにはハルヒ・・・  
 
―――ではない金髪の女の子が立っていた。  
 
その女の子は黒尽くめの衣装に身を包み、さらに背中からはコウモリのような羽が生えていた。   
しかも本物のコウモリを連れている。  
 
 「誰なんだお前は、声はハルヒそっくりだが」  
 「当たり前じゃない、同じ声なんだから」  
 「はあ?」  
 「あたしはパキラ、吸血鬼よ  
  あたし太陽の光に弱いから昼間は普通の人間に姿を変えて高校生やってるわけ  
  夜はこうやって吸血鬼に戻ってイケメンの男の子の血を頂いてるの」  
 「なるほど大体理解した、だがお前が探しているイケメンの男の子はここには居ないぞ」  
 「キョン!アンタよアンタ!アンタのことよ!」  
 「キョンくん、『いけめん』ってなにー」  
 「そんな言葉まだ知る必要ありません! てかハルヒ、じゃなかった、パキラにとって俺はイケメンなのか?」  
 「ええこれ以上に無い位に、・・・って事でキョンの血を頂くわよ、  
  ああ、別に大丈夫よ、コップ一杯程度くらいだから  
  ちゃんと首洗って待ってたでしょうね」  
 
なるほど、首洗って待っとけと言うのはそういう意味だったのか。  
 
 「キョン、ちょっと痛いけど大丈夫だから」  
 「痛いとはどれくらい痛いんだ」  
 「そうね、アリに噛まれる位かしら、だから大丈夫よ  
  ずっと夢だったの、キョンの血を飲む事」  
 「ああわかった、わかったからとりあえず少しだけにしておいてくれよ」  
 「だから言ったじゃないのコップ一杯だって、ではいただきまーす!」  
 「・・・・・・んっ・・・」  
    
自称吸血鬼が俺の首に噛み付いた。  
 
 「だいじょうぶー?キョンくん」  
 「ああ別に大丈夫だぞー」  
 「美味しいわ、キョンの血、アンタ食生活は良いようね」  
 「お褒めに預かりどーも」  
 「んーー、ごく・・・ ごく・・・」  
 
そんなわざとらしい音たてて飲まなくても良いだろう吸血鬼さんよ。  
 
 
 「あー美味しかったわ、ご馳走様」  
 「満足したか」  
 「ええもう大満足よ、最近ろくな男の血を吸ってなかったから」  
 「なるほどハルヒが夜に何してるのかよーく解った」  
 「だから今はハルヒじゃなくてパキラ!  
  ではキョン、そのまま夜の営みに入るわよ」  
 「な、何だと?! しかも妹の前で!」  
 「ちょうど良いじゃない、保健体育の実技よ  
  妹ちゃん、ちゃんと見ておきなさい」  
 「うん、わかったー」  
 「見なくて良い!まだわからなくて良い!お前は外に出てろー!」  
 「いやだー」  
 
その夜俺は妹の前でパキラと激しい性のバトルを繰り広げた。  
 
 
翌朝目を覚ますとベッドの横にはハルヒが可愛い寝息をたてていた。  
 
【終】  
 
※パキラ…まじぽかに出てくる吸血鬼。ハルヒと中の人が同じ。  
 
以上。まじぽか見たことない人すまん  
 

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