「遅いよ」  
窓から差し込む西日で照らされた微笑。  
俺を手紙で呼び出した張本人、それは誰であろう朝倉涼子だった。  
俺はあまりに意外な人物に戸惑っていたが、誘うように手を振る朝倉に従い  
彼女の立つ教卓へと近づいた。  
「お前か・・・」  
「・・意外みたいね」  
「何の用だ?」ぶっきらぼうに言った。  
「そんな冷たい言い方しないでよw女の子から放課後の呼び出しっていえば分  
かりそうなものだけどな?」  
「・・・もしかして」  
「付き合って欲しいのよ、私と。」  
「・・・」  
「現状維持してるだけじゃジリ貧なら何か変化起こしてみたいと思わない?」  
「涼宮のこといってるのか?」  
「まさかあんなに仲良くなっちゃうとは思わなかったなあ、意外にやり手?w」  
「涼宮とは全然そんなんじゃないんだ」って言う声には動揺が現われてたのが  
自分で分かった。おい俺、あの朝倉に告白されてんだぞオッケイしかねえだろ。  
でも・・正体不明のアンチテーゼと格闘しながら躊躇していると、俺はおかしな  
ことがおきているの気づいた。教室から窓やドアが奪われていた、大きな灰色  
の箱のようになっていた。これはいったい  
「ふんぎりがつかないなら、既成事実を作っちゃえばいいのよね」  
そうゆうと朝倉はセーラー服のリボンをほどき胸をはだけさせた。  
「おいちょっと待てよ」そういいながら俺の心臓は高鳴っていた。しかし  
冷静に考えろ、まず教室の様子がおかしくないか?そう思うだろ朝倉。  
「誰かに見られる心配はないのよ、この空間はあたしの情報制御下にある。  
外界への経路は封鎖したから・・」  
夕日さえ消えている。蛍光灯の寒々しい光だけが俺たちを照らしていた。こん  
な不気味な場所でいいムードを素直には喜べない。しかも情報制御?なんなん  
だ長門といい朝倉といい、SFブームなのか?もしかして長門の話は・・そして  
これは朝倉の仕業だというのか、  
 
「長門みたいなこと言うんだな」  
この一言がまずかったらしい。流れる空気が明らかに変わった。興ざめとは  
このことだろう、ほかの女の話を始めるとは、しかし聞かずにはいられなかっ  
た。なにしろこの異常な空間。  
朝倉の顔からは無邪気な笑みが消えうせ、軽くひきつったような顔で言った。  
「長門さんと・・何かしゃべったの?」  
その時。突然俺と朝倉の間に見慣れた顔が現われた。噂をすればとゆうやつか。  
「空間閉鎖が甘い」長門は無機質にそういった。  
一方の朝倉は平静さを欠いていた。  
「邪魔する気?指示以外でどう動こうがあなたには関係ないじゃない!」  
「あなたの行動は涼宮ハルヒに対し情報フレアを誘発させる可能性がある。  
それは現在の観察継続の指示にそぐわない。」  
「観察してたからこそよ・・彼女を観察していて分かったのは、思うが儘に生  
きることの大切さ。事実、そうすることで彼女は情報統合思念体の進化の可能  
性をはらむ存在になった。」  
「あなたと彼女とは違う。インターフェースが情動行動をとるのはただの  
エラー」  
「あなただってそうやって自分を押し殺してばかりはいられなくなるわよ」  
「・・・行動中止と環境情報の正常化を要請する」  
「いやだと言ったら?あたしの情報を解除する気?」  
「情報解除は申請しない。代わりに二度とエラーがおこらぬような処置をす  
る」  
「あきらめられるわけないじゃない!」そういうと朝倉は俺に飛びついてきた。  
いつの間にか下着姿になっていた朝倉のたわわな胸が俺の腕に当たった。  
「離れて」視線を俺に向けて長門は言った。そして呪文のようなものを唱え始  
めたしかしかたくしがみつく朝倉の腕はほどけない。それどころか俺は朝倉に  
されるがままにベルトを緩められズボンをおろされそうになっていた。大きな  
瞳で上目遣いに俺の目を見つめる朝倉俺はもう何も考えられなくなっていた。  
体は火照り、俺は朝倉を求めていた。彼女のパンツに手をかけてゆっくり降ろ  
そうとしたその時だった。ジョロジョロ・・・、目を疑った。朝倉は放尿し  
はじめた。俺の腿に生暖かいしぶきがかかった  
 
「何しやがる!」俺は瞬時に飛びのいた  
パンツからこぼれだす尿を手で抑えようとしながら朝倉が近寄ってきた。  
「違う!違うあたしじゃない!」  
「近寄らないでくれ!くさいぞ」  
「あたしじゃない、あなた!あなたの仕業ね!」そういうとようやくション  
ベンを終えた朝倉は尿まみれの手で長門を指差した。長門はどこから取り出し  
たのか、厚いハードカバーを壁にもたれて読みふけっていた。  
「長門がどうやったらあんたにお漏らしさせれるんだ?」俺は呆れ顔で聞いた  
朝倉はまた情報がどうのとかなんとかと訳の分からないことを喚き散らしてい  
た。まったくとんでもない変人だな、しかもなんだその気にさせといてション  
便ひっかけてくるなんて、いたづらにしても度を越えている。  
「違うの信じて!」そういうやいなや今度は朝倉は四つんばいになって片足  
を中空にあげた。  
「か、からだが勝手にうごくのよ」自分でやりながら目に涙をためている。  
そして思ったとおり、わんちゃんスタイルで尿を垂れ流し始めた。ああ分かっ  
たよ、朝倉、お前はドのつく変態女だ。  
「うっっげっちがっ」ション便をとめたかと思うや、むせび泣きながら俺の方に  
這いよってくる。  
「長門!この馬鹿どうにかしてくれ」  
長門はゆっくり朝倉の前にでると頭を踏みつけた。するとなんということか  
朝倉はおとなしくなりだらしなく舌を出すと床に出来た大きな黄色い水溜り  
をちょろちょろとなめ回しはじめた。いつのまにか教室は元に戻っていた。  
ていうか錯覚だったのかも、なうれしくて気が動転してて、それが全く、こん  
などうしようもない変態だったとはな。  
「小便ショーは終わったようだしもう帰っていいんだよな朝倉!」そういうと  
水溜りから顔をあげた朝倉は  
「いっくぁないっでぇえ、ごかいなのお」と叫んだ。唾液と小便が混ざった  
ような液体が口元からたれていておぞましい。えっちどころかあんたとはキス  
する気もおこらんよ。  
俺はズボンをはきなおして教室を出た。  
その後朝倉涼子変態説は学校中に広まった。俺がふれまわったんじゃないぞ、  
あんな変態にしょんべんかけられたなんて言ったら俺まで軽蔑されるからな。  
キョンてあだ名がションになっちまいそうだ。  
忘れ物を取りに来た谷口が泣きながら自分のション便なめてる朝倉を見たそう  
だ。長門はその時いなかったそうだ。そういやいったい長門はなんで俺の教室  
にきたんだ?長門の話をしたときの朝倉の顔から考えて長門は朝倉の性癖を  
知っていたのかもしれない。もしかして長門が話した電波な話、あれは長門  
流に朝倉の危険性を遠まわしにうったえようとしていたのか?狙われるのは  
あなたって言ってたしな・・。女の子が小便なんていえるはずないし、変人  
かと誤解してたが結構かわいいとこあるじゃん長門よ。  
朝倉はあんなにいた友達を皆なくして、どんどん孤立していった。みんないじ  
めると言うか完全無視だった。下手なことしたら何されるか分からないからだ  
ろう。ハルヒだけは面白がってまだしゃべりかけているが、朝倉の暗い反応に  
ようやく愛想をつきかけてきたようだ。  
「まったく、昔はあたしが嫌がってるのに話かけてきた癖にさあ、今はほっと  
いてくださいとかいって全然態度違うのよ。変態だってばれちゃったんだから  
逆にそれをネタにして美少女変態キャラとしていきてけばいいのに、そした  
らSOS団に誘ってあげてもいいかもね」文芸部の部室でハルヒはそうつぶやいた  
本を読んでいた長門が一瞬目をあげ冷笑した・・・ように見えた。  
 

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