「ねぇ、シャミ? シャミは『神様』っているとおもう?」  
 
あたしはねー、んっとねー、いるとおもうの!  
だってね、キョンくんはハルちゃんたちと遊ぶようになってからすっごく楽しそうなんだもん!  
 
シャミは知らないよね、ハルちゃんたちと遊ぶ前のキョンくんはいっつも怒ってるみたいな顔してたの。  
 
それでもキョンくんはあたしと遊んでくれたし、あたしも楽しかったからいいんだけどぉ……、  
でもね、あたし時々さびしくなっちゃったの。  
だってキョンくんはなんか別のことを考えてるみたいだったもん。  
 
でもねっ、でもねっ、高校生になってからのキョンくんは本当に楽しそうだったんだよ!  
帰ってきてから、やれやれ、とか言ってるけどきっと楽しいんだよ!  
だって顔が嫌そうじゃなかったもん。  
 
ねっ、シャミ。きっと神様がキョンくんに、もっと楽しそうな顔しろっ!   
って『友達』を連れてきてくれたんだよ。  
あっ! シャミもきっと神様が連れてきてくれたんだね!   
きっとそうよ。ねっ、シャミ。  
 
……あたしもハルちゃんたちみたいな、お友達ができるといいなぁ。  
 
あっ、キョンくんが帰って来た! 行こっ、シャミ!   
 
 
 
おかえりなさぁい、キョンくん!  
 
「はあ、やれやれ」  
 
……ふふっ、また言ってる。  
キョンくん、後でその「やれやれ」な、お話し聞かせてね!  
 
 

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