「だめっ!!もうみくるちゃんは私の許可なしで部外においてキョンとの一切の関係を禁ずるわ!  
キョン!あんたにも適用するわよ!」  
俺はもうがまんの限界だった。いくらハルヒが絶対君主的存在であるといってもそれはあくまでこの部の中でのことである.  
私事にまで介入し服従させようとするハルヒの傲慢な態度に俺の怒りは頂点に達した。  
し「おいハルヒ!いい加減にしろよ!?俺らはお前に一応従ってはいるがそんな扱いするようなら今でもすぐにこの部を辞めてやるぞ!!??」  
滅多にキレタことのない俺にさすがのハルヒもたじろいでいた。それもそうだ、俺は今までハルヒには愚痴は何度もこぼしてきたがこういった反抗するのは初めてなのだから。  
しかしそのあとの反応は予想外だった。  
「な、なによぉ・・・」  
??おいおい何を泣いているんだこいつは?俺の今の発言にそんな傷ついたのか?いや、あのいつもの憎らしいくらい勝気な性格からはとても想像できない。いくらおれが初ギレだとしても・・・  
「もう・・キョンのばか〜〜〜〜〜〜!!!」  
と泣きながらいきなり部室を飛び出していった。  
そこでさらに俺は混乱に陥った。あいつが泣いた理由が分からないししかも俺が悪いのか?だとしたら俺の過失はなんだ?よし考えてみよう・・・・  
だめだ、何一つ分からない。俺に落ち度は皆無だ。  
過失相殺などの余地もない。100%あいつが悪い。しかしこの状況では明らかに俺が悪者である・・・しかもまたあんな空間がでてきでもしたら・・・  
きまずい雰囲気だったのですぐそばの長門にきいてみた  
「おい!長門!俺がわるいのか??なぁ」  
「悪くはないと思う・・・でも乙女心わかってない・・・」  
何をいっているんだこいつは・・・といつもならこう思うのだがその表情はいつになく真剣だったので動揺してしまった。  
というかこいつの口からオトメゴコロなんて俗語が出てくるとは・・・  
「キョンくん・・・」  
ここでやっと朝比奈さんが口を割ってくれた。  
「あのね、ちょっと話があるの・・・」  
なんだ?俺はハルヒの傍若無人振りから朝比奈さんをかばったはずだ。つまり感謝されることはあっても責められることはない。  
しかしこの長門同様の真剣な表情からすくなくとも前者でないことは推定できた。  
ということは・・・・  
 
「涼宮さん・・・多分キョンくんのこと好きなんじゃないかな・・・だから私にあーいったこと強要してきたんだと思うの・・・」  
 
どちらの予想も外れた。  
 
 
 

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