「……ったく。なんで俺が」  
「まぁまぁ。少しぐらい協力してくれてもいいじゃないですか」  
 
仏頂面の上級生とニヤケ顔の古泉、恐らく長門一味であろう喜緑さんと共に部室に向かう俺。  
なんでこんな面倒くさい事になったのか。それはこいつの一言から始まった。  
 
 
「そろそろ、何かイベントが必要ですね」  
 
俺のポーンがあった場所にナイトを置いて、そう言った。  
 
「イベントって、何の」  
「涼宮さんを退屈させないための、ですよ」  
 
またかよ。孤島といい、雪山といい、生徒会といい。  
お前がそんな事を思いつくたびに一番苦労するのは俺なんだ。  
 
「おかげさまで、最近はほとんどあの空間も出てきません」  
「そーかい。代わりに俺がその空間を生み出したい気分だぜ」  
 
そう言いながら、クイーンを古泉陣内深くに進入させる。  
 
「仮にあなたがそのような能力を持っていても、大して脅威ではありませんがね」  
「なんでだ」  
「あなたは今の環境に不満はありませんから。さらに言えば、涼宮さんと仲良く喧嘩する事で  
 無意識下のストレスも発生しそうにありませんしね。いや、羨ましい事です」  
 
俺は無言でビショップの駒を持ち上げる。  
 
「チェックだ」  
「おや」  
 
微笑みを絶やさずに古泉は席を立ち、勝敗表の俺の名前が書いてある横に○をつける。  
 
「それでは、行きましょうか」  
「どこにだよ」  
「さっき言いませんでした? イベントが必要、と」  
 
勝手にすればいい。ただし今度は俺を巻き込まないでくれ。  
 
「あなたにも仕掛け人になってもらうつもりです」  
「なんでだよ。それはお前ら機関とやらの仕事だろ?」  
「たまにはあなたにも体験してもらおうかと。それなりに楽しいですよ?」  
 
それに、あなたの手助けも必要なんです。と言いながら部室を出て行った。  
……なんでこう、どいつもこいつも俺の話を聞かないんだ。  
ハルヒ病でも蔓延してるんじゃないだろうな。  
 
 
渋々古泉の後をついていくと、程なくしてある部屋の前に着いた。  
プレートに書いてある文字は『生徒会室』。……なるほどね。  
 
古泉がノックをすると中から渋い声が答える。  
 
「入りたまえ」  
「失礼します」  
 
キリっとした顔の会長は、こちらを見るや眉間に皺を寄せ眼鏡を取った。  
 
「……なんだ、お前らか」  
 
どこから持ってきたのか、やたらと豪華なソファーにどかっと腰を下ろす。  
胸ポケットから取り出したジッポーで煙草に火をつけながらめんどくさそうに口を開いた。  
 
「で、今度はなんだ。またあのイカレ女にちょっかい出さなきゃいけないのか?」  
「お分かりいただいてるようで助かります。少し協力して貰いたいのですが」  
 
溜息と共に白い煙を吐き出す会長。  
 
「今度の計画は? 考えてあるんだろうな」  
「もちろん。次はですね……」  
 
越後屋と悪代官のように声を潜めて喋る二人を眺めながら俺は憂鬱な気分だった。  
めんどくさい事にならなきゃいいんだが。  
 
当然のようにそんな俺の願いは、見事に打ち砕かれるんだがな。  
 
 
 
こうして冒頭に行き着くわけだ。再び伊達眼鏡を掛けた会長と微笑む2人と共に部室へ向かう。  
 
 
軽くノックして、舌足らずな朝比奈ボイスを確認してからドアノブに手を掛ける。  
 
「おっそいわよ! 何やって……」  
 
俺達の後ろで佇む人影を見つけ、一瞬固まるハルヒ。  
そして、見る見る表情を変えた。新しいオモチャを見つけた猫みたいに。  
 
「会長が我がSOS団に何の用!? 負け犬のくせにまた勝負でもする気? 私は全然構わないわよ!」  
 
深い溜息をついて、眼鏡を中指で押し上げながらゆっくりと口を開く会長。  
 
「今回は文芸部云々では無い。SOS団とやらの存続についても関係は無い」  
「じゃあ何!? あ、もしかしてアンタSOS団に入りたいの?  
 そうね、今すぐここで土下座して私は涼宮ハルヒ様の下僕です、って10回言えば……」  
「違う」  
 
ナチュラルハイなハルヒの声を遮って、笑顔で睨むハルヒから目を逸らさずにこう言った。  
 
「ここにいる2名。彼と古泉一樹を生徒会役員として迎えることに決定した」  
「……はぁ?」  
 
素っ頓狂な声を上げるハルヒ。  
 
「何よ、どういうこと?」  
「言葉通りだ。彼らを生徒会の副会長、そして会計として正式に採用した。本人の意思でな。  
 何せ、今は私と喜緑君の2人で人数不足なんだ」  
 
頭にクエスチョンマークを飛ばす朝比奈さんと喜緑さんをじっと見つめる長門、  
そしてこっちを(というか俺を)かつて無い勢いで睨むハルヒ。  
 
「それに伴い、SOS団とやらは脱退してもらう事になる。活動に支障をきたすからな」  
「……」  
 
そんな視線だけで人を殺せそうな目で俺を見ないでくれ。思わず目を逸らす。  
 
「しかし、何を言わずに引き抜くのはフェアじゃない。そこで提案だ」  
「勝負よっ!」  
 
全校内に響き渡るんじゃないかと言うぐらい大きな声を張り上げるハルヒ。  
先に言われてしまいましたね、とアイコンタクトを送る古泉と小さく首を振る会長。  
 
「私達が勝ったら、その2人をこっちに帰してもらうわ!」  
 
俺達の意思は無視か。ま、こいつらしいけど。  
 
「こちらが勝ったらどうするつもりだ?」  
「好きにすればいいわ。SOS団を潰そうがみくるちゃんと有希を持っていこうが。  
 負けるわけないし。なんなら私が生徒会に入ってあげようか?」  
「それは遠慮しよう」  
 
即答する会長。懸命だ。んな事になったら生徒会自体がSOS団になっちまうだろうからな。  
 
「勝負は明日! 内容は、そうね……サバイバルゲームよ!」  
 
サバゲーて。大方、昨日やってたアクション映画にでも影響されたんだろう。  
 
「銃はこっちで用意してあげるわ。スポンサーもいるしね」  
 
どんどん話を進めていく。……て、ことは俺は生徒会側で参加しなくちゃいけないのか?  
 
「ぜぇぇったいに取り返してやるから! アンタ達の好きなようにはさせないわ!」  
「……精々がんばりたまえ」  
 
そういって喜緑さんを引き連れて会長は出て行った。  
 
「何やってんのよ」  
 
ふくれっ面で言うハルヒ。  
 
「何が」  
「今からアンタ達2人も敵よ! 出て行きなさい!」  
 
そう言って追い出される俺と古泉。  
 
……結局、完全に巻き込まれたわけだ。  
 
 
 
 
 
古泉と二人で下校。何が悲しくて男と2人で帰らなきゃいかんのだ。  
 
「いやはや。これまでは計画通りですね」  
 
俺が巻き込まれるのも計画通りかこの野郎。  
 
「で、俺達が勝ったらどうするつもりだ。本気でSOS団解散させるのか?」  
「まさか。その時はまた別の計画を発動させますよ」  
 
なんだよその別の計画って。また面倒な事になるんじゃないだろうな。  
 
「それは秘密です。我々が勝ったときのお楽しみという事で」  
 
……さっさと負けてSOS団に戻ろう。そうしよう。  
 
 
 
 
 
 
ベッドに寝転がりながらふと思いつく。  
そういや、明日が勝負とか言いながら具体的なことは何も聞いてないな。どうすんだ。  
 
そんな俺の考えを読んだように携帯が鳴り響く。液晶に表示される名前は、もちろんアイツだ。  
 
『勝負の舞台は、宝探しをしたあの山よ! 駅前に10時に集合! おーばー♪』  
 
一方的なハルヒの声を伝えた後、ツーツーと無機質な音を立てる携帯。  
 
……何も連絡がなけりゃ、そのままバックれようかと思ったがどうやら無理そうだ。  
憂鬱な気分で溜息をつき、襲い来る睡魔に身を委ねた。  
 
 
 
 
「遅いっ! なにやってんの! 罰金よ!」  
 
9時半に来たってのに、SOS団はともかく仏頂面の会長とニコニコ喜緑さんもなんでこんなに早いんだ。  
 
「コイツに引っ張られたんだ。サボってやろうと思ったのによ」  
 
声を潜めて俺に言う会長。  
 
「協力するのなら、最後までお願いしますよ」  
「わぁったよ。さっさと終わらせるぞ。なんで休日までこのイカレ女に付き合わなきゃいけねぇんだ」  
 
ブツブツ言う会長になだめる古泉。こうして見るといいコンビだな。  
 
「それじゃ、ルールを説明するわよっ! ルールは簡単。銃で撃たれたら死亡。  
 全滅させたチームの勝ちよ。はい、これ銃」  
 
そう言って、俺達に渡されるハンドガン。  
 
「ちょっと待て」  
「何よ」  
「なんでお前だけそんなやたらデカイ銃持ってんだ」  
「リーダーだもん、これぐらい当然よ」  
 
じゃあこっちの会長にもその銃よこせよ、と思ったがもういいや。  
どーせ自分の分しか持ってないんだろ。  
 
「チームは生徒会が、キョン、古泉君、会長、喜緑さん。  
 SOS団は私、みくるちゃん、有希、鶴屋さんね」  
 
「わかりました。開始時間はどうしますか?」  
「戦闘開始時間は1010。その時刻を以って血で血を洗う凄惨な殺し合いの始まりよっ!」  
 
何がイチマルイチマルだ。ノリノリなのはお前と古泉ぐらいじゃないか。  
 
「まさかキョン君と古泉君がそっち側に行くとはねっ! でも容赦しないにょろよ!」  
 
この人もか。鶴屋さんがつまらない物ってなんだろうね。想像できない。  
 
 
それじゃ作戦開始! 行くわよ、SOS団!  
 
そう言って散っていくハルヒ達。無意識にそれについていこうとする自分に愕然とする。  
いつから俺はこんなに染まっちまったんだろうね。  
 
 
「それでは僕達も行きますか」  
「ったく、めんどくせぇ」  
 
そう言いながら歩いていく古泉と会長。その2歩後ろをニコニコしながらついていく喜緑さん。  
 
あーあ。本格的にあいつらと戦う事になっちまったか。  
深い溜息をつく。……アイツが目の前に現れたら俺は撃てる、のかな。  
笑顔で俺に銃を向けるハルヒが目に浮かぶ。アイツなら撃つだろうな。ためらいなく。  
 
「作戦ですが」  
 
つまらん考えから古泉の言葉で現実に引き戻される。  
 
「やはり、頭を叩くのがセオリーですね。涼宮さん撃破を最優先で行きましょう」  
 
単純なスペックなら長門が頭だろうなぁ。つーか長門が本気になったら俺達100%負けるだろ。  
とか考えてると、突然静かな森に大きな笑い声が響いた。  
……こんな大きな笑い声、あの人しかいない。  
 
 
パシュンパシュンと古泉の足元にBB弾が降り注ぐ。  
 
「古泉君っ! 副団長の君がそっち側に付くとはね!」  
 
そう言いながら姿を現したのは、多分鶴屋さんだ。なぜ多分なのかって?  
物凄い勢いで走り回ってるからちゃんと確認できないんだ。  
声とあの長い髪の毛から鶴屋さんだろうけど。  
 
「残念だなぁっ! 結構信頼してたつもりだったんだけどね。買いかぶりだったかなぁ!?」  
「さて、それはどうでしょうね」  
 
鶴屋さんは笑いながら、古泉は微笑みながら。  
撃ち合ってる様には見えん。緊張感がまるで無いな。  
 
「ここは、僕に任せてください。あなた達は涼宮さんを」  
 
そう言って、鶴屋さんらしき人影にプシュプシュと発砲する古泉。  
お言葉に甘えてそうさせてもらおう。やっぱり鶴屋さん相手に発砲するのは忍びない。  
 
そして会長、喜緑さんと共に森の中に入っていく。  
追って来ない所を見ると、最初から古泉狙いだったんだろうか。  
 
 
「つーか、こんなクソ広いとこでどうやってあのイカレ女を見つけんだよ」  
 
会長の愚痴も最もだ。戦闘地域は漠然と『山』としか聞いてない。  
……暗くなるまで探索するのはゴメンだぞ。  
 
そんな不安に駆られた瞬間。俺の隣にいた喜緑さんが消えた。  
いや、正確には消えたというより跳ねた。凄いスピードで。  
その一瞬後、喜緑さんがいた場所にBB弾の雨が降り注ぐ。  
 
顔を上げると、無表情で銃をこちらに向ける長門がいた。  
やべぇ。こいつ、ヤル気だ。  
 
上空にいる喜緑さんが長門に発砲する。弾を銃で弾く長門。漫画か。  
喜緑さんが着地と同時に長門が消えた。と思ったら背後に回りこんでる。  
後頭部に銃を押し付ける長門。しかし次の瞬間バク転で後ろに離脱する。  
喜緑さんがわきの下から後ろに銃を構えてる姿が見える。  
 
なんだこりゃ。マトリックスか。  
しかも喜緑さんは笑顔を崩さず、長門は完全な無表情。  
お互い一言も言葉を発しない。怖ぇよ。  
 
呆然と突っ立ってる俺の肩を小突く会長。  
 
「おい、行くぞ。こんなトンデモな奴らに付き合ってられるか」  
 
最もだ。なんだこれは。ありえねぇ。  
 
明らかに人間じゃない動きをする2人を尻目に会長と共に先へ進んだ。  
 
二人でしばらく歩く。……気まずい。  
 
「おい、二手に分かれるぞ。このままじゃいつまで探せばいいかわかりゃしねぇ。  
 俺は勝とうが負けようがどうでもいいがさっさと終わらせたいんだ」  
 
そう言って森の中に消えていく会長。結局一人になっちまったな。  
ここで後ろから長門が追いかけてきたら怖いだろうなぁ、と思った直後。  
 
ガサガサッ  
 
後ろの茂みが揺れた。  
 
「誰だ!」  
 
………誰もいない。よかった。長門じゃなくて。  
 
そう思って前に向き直った。  
 
 
 
 
俺の目の前には、涼宮ハルヒが立っていた。  
 
 
「――っ!」  
 
慌てて銃を構えようとする俺より一瞬早く俺の眉間に銃を突きつけるハルヒ。  
 
「動かないで。銃を足元に置きなさい」  
 
ゆっくりと銃を置き、両手を上に上げる俺。  
 
「さっさと撃てよ」  
「ダメ。1つ聞きたいことがあるわ」  
 
じっとハルヒは俺の目を見つめる。俺はハルヒの目を見つめる。  
 
「正直に答えて」  
 
俺は沈黙で返答する。それを肯定と受け取ったようで喋り始める。  
 
「SOS団を抜けて生徒会に入ったっての。……本当にアンタの意思なの?」  
 
大きな瞳に微かな悲しさを浮かべながら聞いてくる。  
一応そういう設定だからな。ここはYesと答えるとこだろう。  
 
「……あぁ」  
「……そう」  
 
一瞬目を伏せる。そしてキッと俺を睨むと眉間にゴリッと銃を押し付けるハルヒ。  
……この距離だといくらBB弾とはいえ、かなり痛いんじゃないか?  
 
「じゃあね」  
 
俺が眉間に来るであろう痛みを耐えるために、目を固く閉じたと同時に後ろから鋭い声が響く。  
 
「待ちたまえ」  
 
ゆっくりと後ろを振り返ると、震える朝比奈さんと会長がいた。  
綺麗なウェーブがかかった栗毛に銃口を押し付ける会長。  
 
「銃を離したまえ。……この娘が撃たれたくなかったらな」  
「ふえぇぇ……」  
 
涙目で震える朝比奈さん。チッと小さく舌打ちするハルヒ。  
 
 
「す、涼宮さぁん、わ、私に構わず……」  
「何言ってんのよみくるちゃん」  
 
銃を遠くに振り投げ、満面の笑みでこう言った。  
 
「団長である私が、団員を犠牲になんか出来るわけ無いでしょ?」  
 
「……いい心掛けだ」  
 
そう言ってハルヒに銃を向ける会長。ギュっと目を瞑るハルヒ。  
 
 
 
パァン  
 
 
静かな森に銃声が響き渡った。  
 
 
「な……お前……」  
 
崩れ落ちる会長。驚いたように目を見開くハルヒ。銃を構える俺。  
 
「なんで……お前はこっち側だろ……」  
「すいませんね」  
 
キョトンとするハルヒを横目で見ながらこう続けた。  
 
「やっぱり俺が帰るところはSOS団ですよ。古泉とゲームして、朝比奈さんがお茶入れてくれて  
 長門が隅っこで本を読んでる。そんで……」  
 
くいっとアゴでハルヒを指す。  
 
「コイツがわけの分からんことを言いながら飛び込んでくる。そんな日常が大好きなんです」  
 
「キョンっ!」  
「うわっ」  
 
物凄い勢いで飛びついてくるハルヒ。……恥ずかしいからやめれ。  
 
 
ハルヒが俺に抱きついたまま会長に言う。  
 
「どう!? これでまたまた私達の勝利ね! 約束通りキョンと古泉君は返してもらうわ!」  
 
そういやルールは全滅、じゃなかったか。古泉や喜緑さんはどうなったんだろう。  
 
会長はフン、と鼻を鳴らすと悔しげにこう言った。  
 
「……約束は約束だ。だが、忘れるな。まだ私の任期が残ってる事を」  
 
覚えてろ! とか言わないかなぁ、と思ってたがそう言い残して森の中に消えていった。  
……なんだかんだで、会長も結構ノリノリだったな。  
 
「まぁ、私は最初から分かってたけどねー! キョンが裏切るわけ無いじゃない!」  
 
ウソつけこの野郎。泣きそうになってたくせに。  
 
いつもの喫茶店。運動したらお腹減ったわ! とか言いながらバカみたいに食うハルヒに  
ケーキを嬉しそうにちまちま食べる朝比奈さん。喜緑さんとやりあってたのが嘘の様に  
静かな動きで着々と食べ物を口に運ぶ長門、そして優雅にコーヒーを啜る古泉。  
 
「……これもお前のシナリオ通りなのか?」  
「さて、どうでしょうね」  
 
どうでしょうね、の『ね』の部分で俺にウィンクする古泉。何のサインだ。気持ち悪い。  
 
「もう二度と俺を巻き込むな。ハルヒの暇つぶしはお前と会長でやっててくれ」  
「おや、それにしては結構楽しそうでしたよ?」  
 
無言で空になったレモンティーのカップを弄る。  
それをどう受け取ったのか知らんがフフ、と微笑む古泉。  
 
 
 
――ま、悪くはなかったけどな。  
 
むっしゃむしゃと頬張るハルヒを眺めながら、俺はそんな事を思っていた。  
 

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