「んしょ、んっ、ふっ、んぅっ・・・」  
真っ白な隆起の間から出たり入ったりする息子。気持ちよさそうだな、後で父さんと代わってくれよ?  
「キョン、くん・・・気持ちいい、ですか?」  
はい、とても。息子は大変満足しているそうです。  
「・・・?」  
いえ、こちらの話です。  
「そうですか、良かった・・・それじゃ、もっと頑張りますね?」  
言いながら奉仕に戻る我がSOS団の専属メイドさん。柔らかそうなほっぺたを真っ赤にして「んしょ、んしょ」  
と頑張る様子はもうこれだけで卒倒モノであると断言できる。陰茎にかかる熱い吐息もかなりヤバい。  
朝比奈さんが体を動かし、柔らかそうな髪が揺れる度にシャンプーの香りに混じって朝比奈さんの匂いと思われるどこか甘い香りが鼻をくすぐる。  
谷口に限らず世の中の野郎共に見られたら俺は嫉妬に狂った男達に間違いなく消されるだろうね、あの古泉だって例外じゃないだろうさ。  
まさに天にも昇らん心地、ってヤツだ。  
―――さて、正直俺としてはこのまま快楽に肩までどっぷりと浸ってしまいたいのだが、それではあんまりだろう。  
視覚、聴覚、触覚、嗅覚。あらゆる興奮材料に責め立てられてまさに四面楚歌にある俺の理性がかろうじて息を吹き返している内に  
凡庸にして朴訥、取り立てようにも取り柄のない俺がSOS団のエンジェルこと朝比奈さんとこのような状況に至った経緯を説明をするとしようか。  
 
場所は現在と変わらず部室、時間は15分程前に遡る。  
 
何が悪かったのか。いや、何が良かったのか。例えば解散後「着替えますから・・・」と言う朝比奈さんを部室に残して家路に着いた事か。  
それともその途中でマフラーを部室に忘れてきたことに気付いた事か。はたまた生来のものぐさの癖にこんな時ばかり気まぐれを起こしてそれを取りに戻ってしまった事か。  
それとも―――  
 
「ぅあ・・・キョン、くん・・・・?」  
 
夕暮れは逢魔が時、と呼ばれる。その意味を、俺は身をもって理解した。  
 
夕日が差し込み血のような朱に染まった部室。俺の席に座った朝比奈さん。乱れたメイド服。部室を満たすもう隠しようのないニオイ。  
机に突っ伏し、こちらを虚ろな目で見ている朝比奈さん。目には涙の跡。だらしなく開かれた口からは小さなピンク色の舌と真珠のような歯が覗いている。ゆっくりと朝比奈さんの瞳に知性が戻っていく。  
右手はスカートの中に突っ込まれ、左手には―――――  
 
「・・・・ぇ、や、やぁっ!」  
 
―――――俺のマフラーがしっかりと握られていた。  
 
 
「――――――――――――」  
 
俺は何も言わずに部室の出入り口から一歩足を進める。  
 
「あ・・・」  
 
朝比奈さんは慌てて立ち上がり、ふらつきながら一歩後ずさる。  
 
進む。  
 
下がる。  
 
進む。  
 
下がる。  
 
進む。  
 
下が―――  
 
「・・・ぁ」  
 
さして広くもない部室。朝比奈さんはあっさりと窓際に追いつめられた。  
 
何が悪かったのか、良かったのか。俺はそれは間違いなく時間だと言い切る。赤は人の本能的な部分を刺激するという。だがそれ以上に、  
静まりかえった部室、朱に染まった部室、決してこの部屋にあってはいけないニオイで満たされた部室。  
そういった日常と明らかに相違する要素がこの部屋をまるで異空間のように仕立て上げていた。そして、その異常性はそのまま俺の行動にも直結する。  
 
窓際で夕日を浴びる朝比奈さんの髪がきらきらと真紅に輝いた。瞳はさっきから一言も言葉を発さない俺に対する恐怖、そしてそれ以上の期待に染まっているように、少なくとも俺には見えた。  
 
「―――――――」  
 
俺は一息で朝比奈さんとの距離を詰め、左手で彼女の両手首を掴んで上に引っ張り上げて体で押さえ込むようにして窓に押しつけ、右手で彼女の小さな頤を持ち上げ、歯がぶつかるのも構わずに  
 
「ん、んぅ・・!」  
 
彼女の唇に自分のそれを思い切り押しつけた。  
 
例えばこれは犯罪なのではないだろうかとかあの天使のような朝比奈さんが俺をオカズに自慰行為に励んでいたなんて勘違いじゃないのかとか考えねばならない事は色々あるはずなのだが思考がまとまらない。否、まとめる気すら起きない―――――  
 
「ん・・・」  
 
と、一瞬の隙を突いて舌を『突っ込まれた』。生々しい感触。トドメだった。  
おいおいこれは男の役目なんじゃないかとか朝比奈さんがこんなに積極的だなんて夢じゃないのかとか考える間もなく  
理性とか良心とか倫理とか人をヒトたらしめている俺の諸々のファクターが音を立てて軒並み弾け飛んだ。  
 
もう何もかもがどうでもよかった。突っ込まれた舌に滅茶苦茶に自分の舌を絡め、唾液を口移しで流し込み、お返しとばかりに舌伝いに渡される唾液をすすり上げる。  
じゅるる、といういささか品のない音を立てながら互いの唾液を啜りあう。  
朝比奈さんの口元から零れたどちらのものともつかない唾液がメイド服に点々とシミを作る。  
 
「ぅうん・・ん・・・ふぅ・・・ぷぁ・・・」  
 
趣向を変え、今度はこちらから朝比奈さんの口内深くへと舌を差し込む。  
 
「ちゅ・・・ぷ、ふぁ・・・ん・・・んんぅ・・・ん、んーっ・・・!」  
 
形の良いすべすべの歯を一本一本まで丁寧に舐め上げる。ほんの少しだけ紅茶の味がする、今日活動をしているときに出してくれた紅茶と同じ味だ――――  
刹那、俺にいつもお茶を出してくれる朝比奈さんの天使のような笑顔と今目の前で瞳を淫蕩に揺らしている少女が重なる。  
 
 
この感覚は説明出来ないと思う。あえて近い表現を探すのなら、我に返ったと同時に劣情に狂った、とでも言おうか。  
俺は朝比奈さんを押さえていた両手を離し、衝動を抑えることなく片手を胸へ、もう片手をスカートの中に突っ込む。  
 
「え・・・や、キョンく、ん、ぅん、んむ・・・」  
 
抗議しようとしたらしい朝比奈さんの口をもう一度キスをして塞ぎ、両方の手で乳房と秘所を思うさままさぐる。  
夢のように柔らかい乳房は想像通り。だが、それよりも―――  
 
「へぇ・・・・」  
 
やはりというかなんというか、朝比奈さんの秘部は既にグッショリと濡れていた。薄い陰毛の感触を確かめるようにして、ゆっくりと擦り上げる。  
 
「・・・・なんでこんなに濡れてるんですか?まだキスしかしてない筈ですけど?」  
 
勿論先ほどまで自慰に耽っていたであろう事が分かって言っている。  
 
「やぁ・・・言わないで、下さいぃ・・・」  
 
朝比奈さんのコハクのような瞳からポロポロと涙が零れる。羞恥心からか、それとも快楽からか――――どちらでもいい。今は何より、もっと朝比奈さんの綺麗な瞳から涙が零れるのが見たかった。  
 
朝比奈さんの秘所をなぞり、愛液にぐっしょりと濡れた指を有無を言わさず朝比奈さんの小さな口へと差し込む。  
 
「むぐ・・・んーっ、ん、んぅ・・・」  
 
「・・・・舐めてください。ちゃんと自分で綺麗にしてくださいね?」  
 
耳元で囁くように、しかし拒絶を許さない意図を込めて告げる。我ながら無茶苦茶だとは思う。どこのエロゲーだ。  
しかし、朝比奈さんは文句も言わず、むしろ喜々として俺の指を舐め始める。  
 
―――ちゅ、ちゅるっ・・・ぴちゃっ、ぺろ、えろっ・・・  
 
「んぅ・・・ん、んぐ・・・ぷぁ・・」  
 
「上手ですよ、朝比奈さん。その調子でお願いします」  
 
言いながら朝比奈さんの髪をゆっくりと梳いて、頭を撫でる。ん、と嬉しそうに喉を鳴らす朝比奈さん。  
やっぱり年上らしさが微塵もない人だ。いや、むしろ子犬属性?誰かに従属したい、高圧的に接して欲しい、そういった性癖があるのかもしれない。  
現に、こうして理不尽な命令にも献身的に従い、夢中になって指をしゃぶり続ける朝比奈さんの瞳にぼんやりと霞がかっていくのが見て取れる。  
既に『愛液で濡れた指を綺麗にする』という当初の目的はとうに忘れてしまっているらしく、指を舐める仕草は明らかに性的なモノを連想させるソレになってしまっている。  
指の一本一本に丁寧に舌を這わせるだけに留まらず、爪の先から指の間、手の平から手の甲まで朝比奈さんの舌でまんべんなく舐められ、俺の手で朝比奈さんの舌と唇が触れていないところは無くなってしまった。  
それでもうっとりとした表情で俺の手に愛おしげに奉仕を続ける朝比奈さん。  
 
―――もしかしたら、彼女もこの非現実的な空間に呑まれてしまっているのかも知れない、俺と同じように。そんなことを、ふと思った。  
 
「次、胸でしてもらえますか?」  
 
躊躇無く普段の俺ではあり得ない事を言い放つ。かまうものか、今この時この部室は間違いなく異世界なのだ。羞恥心などとうに捨てた。常識など犬に食わせてしまえ。  
 
俺の常軌を逸した要求。しかし、何をですか、とは聞かれなかった。ズボンの生地をみっともなく押し上げている俺の分身にちらちらと目をやりながら、朝比奈さんは耳まで真っ赤にして、こくり、と頷いた。 
 
 
「よいしょ、っと・・・」  
 
メイド服の前をはだけて、まろび出た双丘に陰茎をすっぽりと収める。しかし、ここで動きを止めてこちらを困った顔で見つめる朝比奈さん。  
 
「あの・・・ここから、どうすればいいんでしょうかぁ・・・」  
 
どういった行為かは知っていても詳しい手順までは知らなかったらしい。やはりというか何というか、朝比奈さんはこの手の行為に関して無知も同然のようだ。  
 
俺は情けないことに、そのことに強い安堵を覚えていた。いつだったか、その手の本で「童貞の男性は非処女の女性との性交を恐れる傾向がある」という一文を目にした事がある。  
処女なんて面倒だ、どうせなら気持ちよくしてくれそうなそれなりに慣れた女性の方が良い。そんな風に鼻で笑っていたものだが・・・  
成る程、確かに怖かった。もし相手の女性が自分に不満を感じたら、前の男と比べられてその上がっかりされたら―――考えるだけで恐ろしい。  
俺が思うに、この恐怖は本能的なものなのではないだろうか。雄の使命とは雌に子孫を残させることである。性行為の手際に対する批判は、まさしくレゾンデートルの否定に他ならないのではないだろうか?  
 
「あの・・・キョンくん?」  
 
・・・ああ、すみません朝比奈さん。つい情けない自分を自己弁護するのに必死になってしまって。  
こちらを置き去りにされた子犬のような瞳で見つめる朝比奈さん。そんな目で見ないでください、泣きたくなりますから。  
 
「取り敢えず、胸の谷間に唾液を垂らしてください」  
 
「あっ、分かりました。潤滑油代わりにするんですね」  
 
得心顔で先生の質問に答える小学生のような瞳を向ける朝比奈さん。だからそんな目で見ないでください、死にたくなりますから。  
 
「えっと・・・じゃあ、失礼しますね?ん・・・・」  
 
そっと顔を伏せ、ピンク色の舌を小さく出す朝比奈さん。ふるふると震える舌から銀色の雫が伝う様はそれだけで射精してしまいそうなほど官能的だった。  
つ、と垂れた唾液は丁度鈴口のあたりに落ち、そのまま陰茎を伝って谷間へと流れ込んだ。気化熱で少しひんやりとした感触。だが、油断した瞬間洒落にならない快感が脳味噌に叩き込まれた。  
 
「ん、しょ・・・」  
 
「―――――――――――っ!」  
 
いきなり朝比奈さんが陰茎を挟み込んだ乳房で擦り上げたのだ。(触ったことなど無いが)最高級のシルクのような肌の感触と、ヌルヌルとした唾液が塗りたくられる感触。  
問答無用で一気に頂点ギリギリまで押し上げられた。三擦り半でさえ笑いものなのだ、一往復など冗談じゃない。もしこれだけで射精してしまった日には二度と正面から朝比奈さんの顔が見られないだろう。必死にケツに力を込めて耐える。何か、何か萎えるモノは―――  
俺は瞬間的に脳裏いっぱいに古泉のニヤケ面を思い浮かべた。ゆっくりと射精感が引いてゆく。どうにか堪えることが出来たようだ。  
お留守にしていた理性達もどうやら帰ってきてくれたらしい。  
今回ばかりは古泉に感謝してもいいかもしれない。ありがとう古泉。そしてもういいからそのニヤケ面をどけてくれ古泉。  
 
「・・・キョンくん?大丈夫ですか?」  
 
顔中に脂汗を流して停止した俺を朝比奈さんが心配そうな瞳で見ている。大丈夫です、ただ、取り敢えず最初はローギアからでお願いします。ギアが外れる危険性があるので。  
理解したのかしていないのか、不思議そうな顔をしながらゆっくりと胸を上下させ始める朝比奈さん。  
 
 
 
 
 
 
 
ここまでが冒頭の状況に至るまでの経緯である。ご理解いただけただろうか?  
 
それにしても、と懸命に奉仕を続ける朝比奈さんを見やる。彼女は今の状況をどう考えているのだろうか?  
拒んでは、いないと思う。だが、間違っても自分たちは恋人ではないし、勿論体の関係も無い。ただ、一つ気付いたことがある。  
何となく、朝比奈さんのすべすべの頬を撫でる。柔らかい。こちらを見上げて、はにかんだような笑みを見せる朝比奈さん。  
 
―――どうやら俺はこの人が好きらしい。  
 
愛情と独占欲は表裏一体であるという。全く持ってその通り。なればこそ、俺はこれからする行為にそれ程の躊躇は無かった。  
朝比奈さんの後頭部の辺りに手を添える。  
 
「朝比奈さん」  
 
「んしょ、ん、んっ・・・は、い?」  
 
「少し我慢してください」  
 
朝比奈さんの後頭部をぐい、と押さえ込み『え?』と疑問符の形に開いた口に亀頭を押しつけ、そのままねじ込む。  
 
「! んぅ!ん、んぐ、んっ、んんっ!」  
 
「あ、歯を立てないように気をつけてください。それと、胸から手を離さないでくださいね?」  
 
少し強引すぎるだろうか?だが、まぁ問題ないだろう。朝比奈さんMっぽいし。  
朝比奈さんの胸に叩きつけるように腰を前後させ、白磁のような胸と桜の花びらのような口を同時に犯す。  
ゾクゾクと背筋を駆け上るような快感。朝比奈さんの形の良い眉は苦しげに歪み、滅茶苦茶に口内をかき回す陰茎に時折えずきながらも決して吐き出そうとはしない。  
 
「ん、ぷぁ・・・んぐ、ちゅ、ちゅる、んふ、ん・・・っ」  
 
それどころか、言われたとおりに無遠慮な侵入者に健気に舌を絡め始める。最初は苦しげだった表情が、次第に陶然としたものへと変わっていく。  
 
じゅるるるっ、とはしたない音を立てて陰茎を吸い上げられ、足が意図せずしてガクガクと震える。そろそろ、潮時だろうか。  
俺の様子で最後が近いのを察したのか、こちらを気遣うように見上げる朝比奈さん。俺と目が合うと―――にっこりと微笑んだ。  
全てを受け入れる、と言わんばかりの聖女のごとき笑み。  
少し垂れ気味の瞳に涙を溜め、醜悪な性器を小さな口いっぱいに頬張り、口元から顎までは先走りとも唾液ともつかないものでベタベタに汚れていたが、その美しさは一片も損なわれてはいなかった。  
もう、耐える気すらも起こらなかった。だってそうだろう?俺のような青二才が敵う筈など無いのだ、彼女に。何時だって強いのは女性なのだから。  
 
俺は半ば夢を見るような心地で、朝比奈さんの口内に精を放つ。朝比奈さんは「んく、ん」と喉を鳴らしながら、まるでそうするのが当然であるかのように放たれた白濁を一滴もこぼさず飲み干してしまった。  
最後に先端をちゅ、と吸い上げてから、ゆっくりと性器から口を離す朝比奈さん。つぅ、と粘着質な液体が性器と朝比奈さんの可愛らしい唇の間に糸を引く様を見て、現金にも硬度を取り戻す息子を見て嘆息する。  
 
日が落ちた部屋。もう真っ赤に染まっていた 異世界/部室 は何処にも無く、ここはただの薄暗い部屋でしかない。それならば、常軌を逸した振る舞いなど、当然許されない。これで夢は終わり。ならば、目を覚まして現実に帰らなければならない。  
 
だというのに。  
 
「もう、しないんですか・・・?キョンくん・・・」  
 

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