授業も終わり俺は意気揚揚と今日の  
朝比奈さんのコスチュームを予想しつつ部室に向かう。  
もっともこの時間帯なら長門が黙々と本を読んでいるだけだろうが。  
部室前に到着した俺は静かにドアを開ける。  
この時間帯に朝比奈さんはいないだろうから  
いつぞやのようにどっきりすることはないだろう。  
何らかの都合で朝比奈さんがいて着替えているとすれば  
それはもう俺の預かりしるところではない。  
音がしないようにドアノブを回し、  
ゆっくりドアを開け……ることなく俺は止まった。  
開いたのはまぁ五cm程度か。  
そこからいきなり目に飛び込んできたのは  
うちの高校の制服を来た女二人が裸で、その、なんだSEXをしているとこだった。  
さて、俺はどうするべきか。  
もしかしてハルヒの仕業かと思うわないでもない。  
だが、そうだとしても健康な男子高校生には目の毒だった。  
二人はちょっと開いたドアにも気づいた様子はなく続けている。  
こちらからでは背中しか見えないが、  
女生徒はもう一方の女性徒を四つんばいして股間に手を伸ばしているようだった。  
「奏子、もうこんなにして」  
「ああ、姉さま、そんな」  
何時までも見続けるのもあれなので俺は退散することにした。  
何で部室でと思わないでもないが俺がおることが分かった時の事を考えると  
除き続けるというのは中々にリスクが高いような気がしたからだ。  
 
取りあえず朝比奈さんと古泉対策に部室のプレートを立入り禁止にしておく。  
ハルヒに効果があるかどうかは分からない、というかないだろう。  
その時はその時。  
むしろ見た瞬間二人の女性徒を勧誘するかもしれない。  
そんなことをつらつら考えている内にこの学校で一番利用率が低いトイレに到着。  
ちなみに特に尿意はない。  
だけど健康な男子としてはちょっと冷静になる必要があるのだ。  
そんなわけで一番奥の個室に入り、便座に腰掛けるべく体を向きなおすと長門がいた。  
想像してみてくれ、学校でちょっと、いやかなりHな光景を目撃して  
トイレで冷静になろうとした瞬間目の前に知り合いの、それも女性徒がいた瞬間の気持ちを。  
よく叫ばなかったって自分を褒めたいね。  
そんな風にパニックってる俺をいつものように無表情に眺めていた長門はやはり無感情に  
口を開いた。  
「あなたがくることは分かっていた」  
わかってたってなんだ、まさかというかやっぱりあの二人はハルヒ絡みなのか。  
「そうではない」  
ハルヒ絡みじゃないのか、じゃあ、なんなんだ。  
「…まかせてほしい」  
それはやっぱり唐突だった。  
長門はいきなりしゃがみこむと俺のズボンのジッパーを咥えて下げた。  
俺といえば何故か動けなくなっていた。  
これはあれか夢か?それとも情報なんたらとかの仕業か。  
動かせるのは目だけという状況につき視線だけを下に向ければ、  
ズボンは脱がされトランクスからはさっきから自己主張しっぱなしの  
俺のアレが飛び出ていた。  
そしてそれを多分気のせいでなければ熱っぽい視線で見てるのは長門。  
やっぱり夢か。  
 

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