それは放課後の事だった。
「・・・・・・眠いわね」
「・・・そうだな、最近寝不足だからな」
「そうですね・・・ ふぁ〜あ〜」
「僕もですよ、今日は授業中に居眠りしてしまいましたよ」
「・・・今すぐ寝たい」
「やっぱりみんな夜中まで見てるんだな、最近谷口も国木田も目が真っ赤だ」
「そうみたいね」
「「「「「・・・ワールドカップ」」」」」
4年に1度のサッカーのワールドカップが開幕した。
世界各国の強豪がドイツに集まって1ヶ月近くにわたって熱い試合を繰り広げる。
勿論の事ながら我が日本もジーコさんを先頭にイナズマブルーのユニフォームを身に纏って堂々出場している。
そして日本国民はというと、わざわざ高い金を払って試合のチケットを買ってドイツへ行く人、
俺達みたいにドイツへなど行けず夜中まで必死にテレビにしがみついてる人、
または何の興味も無く巨人や虎が負けるとさっさと寝てしまう人、など色々である。
ちなみに我が家も父母妹猫全員深夜まで自国他国問わず試合にかじりつき、夜中にベッドイン。
お陰でここ数日の我が家の生活リズムは滅茶苦茶である。実際俺は今朝遅刻しかけた。
まあ結局遅刻せずに済んだもののクラスの4分の1が遅刻したのには大層驚いた。なんとハルヒまで遅刻した。
そいつらは授業中はうたた寝ときた。
先生も怒り爆発・・・かと思いきや何と先生まであくびをかましていたのだからあきれたものである。
「今日はついに日本戦があるんですよね」
「確かオーストラリアとでしたよね」
「えーと、今日は何時からだ?また深夜か」
「・・・21時50分から」
「じゃあ試合は10時過ぎくらいか・・・、俺途中で寝てしまうかも知れん」
「ちょっとキョンそれは駄目よ!他国の試合深夜まで見て何で肝心の日本戦を見ないのよ」
「いやそんなこと言ったってだな」
「じゃあ決定!キョンは今夜私と試合見る事、分かったわね!?
キョンは今夜8時にあたしの家に来る事!1秒でも遅れたら死刑だからね!良い?」
「おい勝手に決めるな、ってかそんな夜遅くに伺ったら迷惑だろ」
「あ、それなら安心してキョン、あたし以外の家族全員ドイツ行っちゃってるから」
「お前の家族わざわざ現地に試合見に行ってるのか、でハルヒはなぜ行かなかった」
「・・・・・・次にそれ言ったら死刑よ」
「まさかお前の分だけチケットが無かったとか」
「キョン、今夜は覚えときなさい♪」
どうやら図星らしい。
「って事で今日は解散!帰るわよキョン」
「では僕も失礼します」
「また明日」
━━━━━
時刻はただ今夜8時前。俺はきちんと5分前にハルヒの家に来た。
「来たぞハルヒー」
「ちゃんと5分前に来たのね偉いわよキョン、SOS団の部員はこうでなくちゃ
あ、そうだキョン、夕飯は抜いてきたでしょうね」
「ああお前が抜けって言ってたから抜いてきてやったぞ、・・・・・・もっともお前の手料理が食べたいからだがな」
「キョン・・・
・・・!!べ、別にあんたの為に作ってやったわけじゃないんだからね!元々はキョンが肝心の日本戦の最中d」
「それだけで俺を呼ぶのか? なあ、ハルヒ」
「・・・・・・/// ・・・・・・寂しかったのよ、夜にアタシ一人だけだなんて
それにあたしキョンと二人っきりになりたかったから・・・ その・・・ ・・・わ、悪かったわね!」
「別に悪い事なんか無いと思うぞ、俺もハルヒと一緒にいたいからな」
「・・・キョン・・・愛してる!!」
「俺もお前が好きだ、ハルヒ・・・・・・
・・・・・・って、こういうやりとり今日でもう何回目だ」
「そうね、軽く10回以上はやってるわね」
「そろそろ新しいネタ無いのか」
「私も考えてるんだけど思い浮かばないのよ、あんたも考えなさいキョン」
「ってかなぜ学校のみんなの前でこれをやらん」
「これは流石にキョンが嫌がると思ってやってなかったんだけど、あら?別にそんな事無いの?」
「俺は何時でもやって構わんぞ」
「そうだったの!?じゃあ早速明日にでもやるわよ」
「そうするか」
これで俺が谷口や国木田からあらぬ噂を立てられずに済むってもんだ。
俺が長門と教室にいた所を見られて「キョンは長門が好きだ」とかあと「朝比奈さんのおっぱいに萌えてる」だとか。
あとハルヒにも変な男が寄ってこなくなる。ハルヒは俺専用だ。
ハルヒをチャバネゴキブリの大群イコール他の男共に奪われる事などあってはならない。
「ここに来るまでに汗かいた、風呂入らせてくれないか」
「そう、じゃあたしも一緒に入るから、おかずにはラップでもかけとけば良い話だから」
尤もだ。そもそもハルヒの手料理は元がミシュランガイド認定の三ツ星レストランなど比べ物にならないほどに美味い。
冷めたくらいの物は勿論2〜3日放って置いたものでも十分売り物に出来る。
「それは無理よ、あたしはキョンとSOS団のみんな以外には不味く作るから、わざと」
自分の彼女の事ながら中々あくどい。
「じゃあキョンさっさと風呂に入るわよ、ほーら脱ぎ脱ぎー」
「いきなりズボンから手を掛けるかこの変態ハルヒ!」
「良いじゃないいつもの事じゃない」
「じゃあ俺もブラジャー脱がす」
━━━━━
「・・・ぇぐ・・・ へぐ・・・ ひどいキョン・・・」
「だから悪かったって言ってるだろうが」
「今日は危険日だから後ろに挿れてって言ったのに・・・・・・ 赤ちゃん出来ちゃったらどうするのよぅ」
「だからその時は2人で育てようって」
「それにしても時期尚早よ、ってか何度目?危険日に中出しするの、最近時々吐き気するのってまさか・・・
この前買ってきた妊娠検査薬だっていつもと違う反応したし」
今度西松屋にでも行こう。
「だから悪かった、スマン、この通りだ、だから許してくれ、な」
「今日の部活のときといい全く・・・ キョン、今日はアンタを鎖で緊縛プレイよ、あとローソクと媚薬も」
「両方使うのか!?そもそもハルヒ最近ローソク使いすぎだ、高いんだぞああいうローソク」
「良いじゃないのよぉ別に」
「ハルヒ、これからはローソクは20cmのやつ週に1本だ、これでも多いというのに
ってか俺らいつまで裸なんだ、湯冷めして風邪ひくぞ、まだまだ朝晩は冷えるんだぞ」
「・・・そうね、さっさと服着ましょ
それから晩御飯よ、今日はカレーライス作ったの」
「おおカレーか、最近食ってなかったんだ」
━━━━━
「「ごちそうさま」」
「あー久しぶりに食ったハルヒの作ったカレー、美味かったぞ」
「そりゃだって愛するキョンの為に腕によりを掛けて作ったんだから当然よ♪」
「ハルヒ、将来一緒にレストランでも開いてみないか」
「そういう結婚生活も良いわね!考えておきましょ」
「ってかもうサッカー始まるぞ」
「キョン、リモコンどこ」
「それじゃないのか」
「それはバイブのリモコンじゃない」
「こんなとこにこんなもん転がしとくな」
「良いじゃない、あ、あった」
ピッ
《――♪Hey! Ready!Set! Go! ド派手に行こう!サビだけに盛り上がろう〜 ――
「お、始まった」
《えー、ドイツの青山さん、そちらの天気はいかがでしょうか!?
《・・・・・・はい、雨です、今朝から雨が降り続いています
「ああ、雨か」
「あらら」
《えっと、ただ今入った情報です、今日の日本対オーストラリア戦は中止です、今日の日本戦は中止です
《え!?中止ですか?日本戦中止なんですか!?
《はい中止です、この後予定されていた日本戦は雨の為中止となりました!ドイツからは以上ですー
《はい、以上ドイツからでした、えー、今日の日本戦は中止です、今日の日本戦は雨の為中止という事ですー
「「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」」
「せっかく・・・ 折角キョンと日本が勝つ所見たかったのにぃー」
「・・・まあ、楽しみを後に取っておくって事で良いんじゃないのか」
「イヤよ! アーなんかもうムカツク!
キョン!今夜の鎖は2重巻きだからね!?媚薬は三倍!ローソクは4本同時垂らし!
あと尻の穴にバイブ3本!」
「何だと!?それは身が持たん!勘弁してくれー!」
「今のあたしに何言ったって無駄なんだからね!覚悟しなさいキョン!」
「やーめーろー!!」
この後俺はサッカー雨天中止で完全にブチギレたハルヒに一晩中レイプされ続けた。
頭をハルヒの子宮に突っ込まされるわ、自分の精液をがぶがぶ飲まされるわ、
3本と言ってたケツバイブは倍突っ込まれケツの穴がばがばになるわ散々なものだった。
もし試合が行われ日本大敗とかになってたものなら俺は今こうしてしゃべる事は出来なかっただろう。
■終