もう、あったま来ちゃうわ、キョンのやつ。あそこはツッコミ待ちじゃない!  
どうしてスルーするわけ?古泉君に言わせてどーすんのよ!  
 みくるちゃんもみくるちゃんよ!あのタイミングでお茶を出してキョンの気を  
逸らすなんて、わざとじゃない!?何気に有希も顔を上げてキョンと見つめ合ってたりするし!  
 ああ、むしゃくしゃする。こういう日は決まって、あの夢を見るのよね……  
 
 ベッドに入って目を閉じると、そらきた。灰色の空間と青色の……何か。  
場所はバラバラ。教室だったり、部室だったり、喫茶店だったり。今日は、……キョンの部屋じゃん!夏以来だっけ?  
 何回か見た夢だけど、よくわかんないのよね。初めて見たのは、キョンと……キスする夢。  
次からはキョンが出てくることはなかった。代わりに出たのは、こいつ。  
 青白い触手。触手って言っても、あっちよ、エロ漫画とかでエッチな事をするやつ。  
他が灰色一色だから、洞窟の中で光る苔みたいでちょっと幻想的だけど、これが結構なテクニシャンなのよね。  
 どうやら攻めっぷりはあたしのストレスの度合いで代わるらしく、一、二度で終わる事もあれば、  
一回だけ、失神した後……夢の中だけど……たたき起こされて、さらに七回以上イかされたこともある。それ以降は記憶が飛んじゃった。  
 最近では、こいつらの攻めで自分のストレスを計ってたりもするくらい。  
 さて、今日は……  
「んうっ!」  
 いきなり局部に来たわね。前戯無しってちょっと珍しいかも。でも何故か、  
最初の夢からこいつらに嫌悪感を抱いたことはない。自分の体の一部みたいに感じる。  
 触手は遠慮なく一番奥まで入り込み、そこでとぐろを捲く。子宮の入り口あたりに  
圧迫感を感じて、私はジェットコースターで最初に上り坂を上がっていくような、緊張と期待を味わう。  
「えっ!?」  
 うっそ。とぐろを捲いてた触手がさらに伸ばされて……子宮の中に入り込んじゃった。  
 まあ夢だから別にいいけど、なんか変な感じ。お、膣の中の触手が太くなってきた!来る来る!  
「ッ!?」  
 っや、ちょっと、いきなり動きが速く、お、おなかの中いっぱいに  
「うあ゛あ゛あ゛あ゛っ!」  
 ゆ……揺れてるっ!一突きごとに、子宮全部、揺れちゃって、  
「うんっ、んんぅ」  
 言葉もしゃべれないような、衝撃。へたへたと足の力が抜け、膝から落ちようとして  
既に触手に体全体が包まれようとしていた。青白い繭の中に、体をゆだねる。  
 すぐに細いのが何本も出てきて、胸や背中を這い回る。最初はこそばゆいだけだったけど、  
いっぺんイっちゃった後だとそれくらいが気持ちいい。クリトリスにはさらに細い触手が、  
まるでヒモで縛るみたいに括り付けられた。十分に充血して、ぷっくりとはれ上がってる。   
 落ち着いたところで、また膣の中の触手が暴れまわる。  
 どうせ夢の中なんだから、ってんで私は  
「あ゛あ゛あ゛っ♪」だの「お゛お゛お゛お゛!」だの、凄い声で喘いじゃう。  
経験からすれば、この夢では寝言は言わないらしい。  
 それにしても、この攻め、すっごい……クセに、なり、っまたイクッ!  
 
 
 
 目を開けると、自分の部屋の天井が見える。  
「あ゛〜……」  
 いくら夢とはいえ、あの攻めはちょっとマニアックかなあ……なんて事を寝起きに考えるのって、  
どうなのかしらね?  
 今回の夢は、つまりこういうことよね。画期的な方法を見つければ相手の反応も自ずと良くなる、と。  
 あたしはキョンたちを責めてたけど、やっぱりあたしのフリにも曖昧な所があったのよ。  
そこを詰めていけばキョンの反応だって自ずと良くなるし、古泉君にツッコミ役を譲る事もないし、  
みくるちゃんのお茶がきても大丈夫だし、有希とのアイコンタクトも……これは別の課題か。  
 まあいいわ。深層意識でこんな事考えてたなんて、あたしもなかなかやるもんね。  
 よし!今日から実行するわよ!  
 
 今日のスコアは四回だった。  
 

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