「おっす」  
教室に入った俺は、近くにいた国木田に声をかけた。  
「おはよ、キョン」  
妹のことは忘れよう。俺たちは適当に雑談を始めた。  
 
谷口も加わってそれなりに盛り上がりを見せた雑談は、チャイムの音と共に終了した。  
めいめい自分の席に戻り、俺も席に腰掛けると、背後から声がかかってきた。  
「キョン、明日の不思議探しのことなんだけど」  
「なんだ?」  
俺はハルヒへ振り向いた。  
「あのね、今度はちょっと、」  
俺を見ながら話し出したハルヒの目線が泳ぐ。  
「え? ちょ、ちょっと……んん……遠くへっ、だめっ」  
顔を赤らめたと思うといきなり席を立ち、教室の外へ駆け出ていった。  
どうしたんだ?  
 
ハルヒが戻ってきたのは、ホームルームが終わってからだった。  
走りこんだ後のように疲れた表情をして、机に突っ伏す。  
「何があったんだ?」  
「言いたくない」  
「そうか」  
納得するしかないな。  
しばらくして気力を回復させたのか、顔を上げた。  
「そう、それでね、さっきの話の続きなんだけど」  
「ああ」  
今度は首だけ振り向いてみた。  
「電車でもう少し遠くま……で……あんっ、なんでなのよっ」  
泣きそうな表情でまた走り去っていった。  
 
どうも原因は俺らしい。そうじゃなきゃ変だろ、いくらなんでも。  
しかも顔だな。顔を見ると、相手が変になってしまうらしい。  
男はならないのはわかった。女は今のところ妹とハルヒだけか。  
これだけじゃなんとも言えん。  
そのままハルヒは保健室に行ってしまったらしい。  
授業が始まっても、帰ってこなかった。  
 
昼休み、俺は部室へ向かった。  
このわけのわからん状況をなんとかできるのは、長門だけだろ。  
 
「長門、いるか?」  
念のため、後向きに部室に入り、呼びかける。  
「いる」  
後向きだからわからんが、もしかすると呆れてるのかもしれんな。  
「俺の身に降りかかっている災難の原因はわかるか?」  
「あなたの顔を見て解析すれば、わかるかもしれない」  
って、それが危ないんだが。  
「大丈夫」  
長門がそう言うなら、見せるか。  
俺は振り向いて長門の診断に任せる。  
長門はじっと俺の顔を見つめ、そのまましばらく時が経った。  
「どうだ?」  
「……ごめんなさい」  
ぽつりと言う長門。わからなかったか。  
「誤算。大丈夫ではなかった」  
「え?」  
 
長門は瞬間移動としか思えない動きで一気に俺に近寄ると、足を払って押し倒してきた。  
「おい、なが――」  
文句を言う暇もなく、唇が奪われる。陶酔した目の長門が視界に広がった。  
長門はそのまま「あとで再構成する」と俺の口の中に言いながら、制服を引きちぎり  
自分のセーラー服も瞬時に分解した。ほっそりとした裸身があらわになる。  
やめろと言いたいが、口がふさがれてて言えん。  
抵抗する俺をどう思ったのか、長門は唾液を含ませてきた。嚥下してしまう。  
そして俺は変わった。  
 
「性の衝動を高める作用を持つプログラムを唾液に、」  
長門の口を俺の口でふさいでそのまま上下入れ替わる。言葉なんかいらないだろ、今は。  
長門も俺の舌に応え、絡めてきた。ぴちゃぴちゃと淫らな音が響き渡る。  
俺は長門の舌を楽しんだ後、首筋に唇を這わせる。弱く、そして強く吸い付く。  
「あ……」  
長門の声に色を感じたのは初めてだ。感じてくれて嬉しいぜ。  
「胸、を」  
要求に応え、俺はそっと突起をついばむ。  
ぴくんっと反応する長門がいとおしくて、何度となく乳首をいじめる。  
小ぶりな胸は思ったより敏感で、長門の表情に乏しい顔が喜悦に歪み下唇を噛んでいる。  
その顔を見て征服感に支配された俺は、手を滑らせ秘所を目指す。  
熱を持ったそこに、指を差し入れた。  
「う……くぅ」  
すんなりと俺の指をくわえ込んだ長門のそこは、貪欲に求めるかのように  
愛液でしとどに濡れていた。  
「無味乾燥なお前がこんなに濡らしてるとはな。表と裏は別ってことか」  
「違――」  
「違わないね。部室で本読みながら何考えてるかわかったもんじゃないぜ」  
「いや……やめて」  
目を見ながらわざと嘲る俺に、長門は顔を背ける。  
これからその顔をよがらせるのかと思うと、背筋がぞくぞくした。  
 
顔を背けた長門は、しかし嫌がっているわけではないのは明らかだった。  
その証拠に瞳は潤み頬は朱に染まり、これからのことに期待を馳せている。  
俺は挿入したままだった指を出し入れしだした。  
「んっ……はぁ」  
長門の口から嬌声が漏れる。  
俺のモノも痛いぐらいに屹立していたが、長門を悦ばせるのに快感を覚えていたため  
自分の欲望を吐き出すことまで頭が回らなかった。  
だから、長門が不意に俺のモノに手を添わせてきたとき、  
「うおっ」  
俺は驚きの声を隠せなかった。秘所とは対照的にひんやりした、その手の感触に  
あっけなく射精してもおかしくないぐらいの快感を受けたからだ。  
長門はペニスに手を添えると、優しく上下に動かす。  
そのあまりの気持ちよさに、長門の上に交差するような姿勢で膝立てていた俺は、徐々に  
体をずらされ、いつしかシックスナインの体勢に移行していた。  
長門はもう片方の手も添え、本格的にしごきだす。  
俺も負けじと、指をもう一本足し、長門を責める。  
「……っふ、はぁ、はぁっ」  
長門の息はどんどん浅くなっていき、俺も意識が射精することに持っていかれそうになる。  
余裕のなくなってきた俺は、体を支えていた手をどかし、体を床に横たえると  
空いた手を長門の充血し膨らんだクリトリスに伸ばし、包皮を剥いた。  
「っ!」  
長門は声にならない音を口にし背をびくんっと震わせた。軽く絶頂に達したようだった。  
それに気を良くした俺は、顔を秘所に近づけ、敏感になっているクリトリスは迂回し  
淫唇を舐めまわす。あえぎ声を断続的に続ける長門は、それでも俺のペニスを擦る手を止めなかった。  
ダメだ、もう耐え切れない。  
「うっ、も、もう、出そうだ」  
俺の切羽詰った声を耳にした長門は、ペニスをひとおもいに口に含んだらしい。  
ぬめぬめとした口腔の感触に、我慢を続けていた俺の理性は吹っ飛び  
精液を長門の喉奥へ大量にぶちまけていた。  
 
「はあ、はあ……」  
気絶しそうなぐらいの快感を得た俺は、荒い息をついていた。  
長門はこくこくと白い喉を震わせて俺の精液を全て飲み込み、出し残しも許さないとばかりに  
俺のモノを吸い続けた。最初の唾液の影響か、一度出したぐらいではまったく萎えずに  
勃起したままのペニスだったが、長門の舌は少々刺激的過ぎるぜ。  
 
ようやく解放してくれた長門は、潤んだ目で俺を見つめ、両手を差し出してきた。  
「来て……」  
俺に異存などあるはずがない。正常位の体位を取る。  
「いいか?」  
こくっと首を縦に振った長門に、俺はペニスを秘所にあてがい、一気に貫いた。  
「っ、くぅっ!」  
長門は痛みをこらえるかのように顔を歪める。  
長門の中は、熱もさることながら、愛液や襞が絡みつき、なんとも言えない愉悦を俺にもたらした。  
しばらくそのままで長門が落ち着くのを待ち、ゆっくりと挿入し始める。  
「あぁっ、んっ」  
先程の絶頂で敏感になっている長門は、すぐによがり声を上げだす。  
一方の俺は、一度出しただけあって、まだまだ長門の悦びの表情を楽しむ余裕があった。  
腰をゆるゆると動かしながら、両手を胸に置き、やや荒々しく揉みしだいてみる。  
「ひゃんっ!」  
可愛い声をあげて全身を振るわせる長門。さっきといい、長門の性感帯は胸らしいな。  
「胸がいいのか?」  
俺の質問に、うなずく長門。それを受けて緩急強弱をつけながら、乳房を揉み続ける。  
長門はもう翻弄されるだけで、ただせつなそうに声を出しながら浅い息を吐くだけになっていた。  
もう後はいくところまでいくだけだと思った俺は、揉む手を止めて長門の腰を抱える。  
徐々に挿入の速度を上げていき、打ち付けると表現したほうがいいぐらいになる。  
長門の尻肉に勢いよく当たって小気味いい音が響き、俺と長門の結合部は愛液が泡立ったのか  
打ち付けるたびに白いものが飛び散る。長門の膣の締め付けも、一層きつくなって  
俺の射精欲も、少しずつ高まりを見せた。  
 
「っ、はぁっ、はぁ」  
いくら時間が経ったかわからないが、もう浅い息をつくだけになった長門に、俺は声をかける。  
「そろそろ、出してもいいか?」  
長門は息のつく合間に、声を振り絞る。  
「いい、いつでも、中に、出して」  
それを聞いて、俺はラストスパートに入った。  
腰が砕けてもいいぐらいに猛烈に打ち付ける。長門も俺の背中に手を回してきつく締める。  
背中に爪が立てられた感触を感じるのと、俺が射精するのは同時だった。  
「うおおっ!」  
思わず叫び、白濁液を膣内へ発射する俺を、きつい膣の締め付けが迎えた。  
「っっ!」  
息を止め、体を硬直させた長門は、絶頂に達するとともに  
回していた腕の力を抜き、瞳を閉じた。  
 
「よかったぜ、長門」  
射精の余韻を楽しみつつ、俺は言葉を紡いだ。  
瞳を閉じ、同じく余韻を感じていた長門は、目を開け薄く微笑みを返してくれた。  
「……わたしも」  
 
 
その後、正気に戻った長門は、真っ先に唾液に含ませたプログラムを解除してくれた。  
意識も記憶もあったものの、性欲の塊となっていた俺は瘧が落ちたような感触とともに  
土下座で長門に謝った。もちろん顔は見せずに。  
「すまん!」  
「いい。わたしの油断と暴走」  
それはそうなんだが、申し訳なさすぎるぜ。  
「それより今は、あなたの症状を解消することが大事」  
淡々とした声で長門は、  
「先程あなたの顔を見たときに、完全ではないが発生条件と治療法がわかった」  
「そうなのか?」  
「そう。基本的に親しい間柄の異性に顔を見られるとなる。治療法は放っておけばいい。数日で治る」  
「いや、しかしだな」  
数日もこのままなのかよ。  
「大丈夫。対処プログラムを注入する」  
そう言いながら、長門は俺の顔を見ないようにして、腕を甘噛みした。  
「これは?」  
「射精しても疲労しないようにした」  
「ってことは……」  
顔を見れないからわからないが、続く長門の声にはこの事態を面白がってる雰囲気を感じた。  
「もっと色んな人と交接しても大丈夫」  
大丈夫ってそういう意味かよ。  
 

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