「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」
逃げ出そうとした俺はそれまで扉だった壁に激突した。
「無駄なの」
朝倉が意味不明な単語を並べて説明する。
「今のこの教室は密室。出ることも入ることもできない」
俺に理解できたのはこの部分だけだ。
振り返ると夕日すら消えていた。嘘だろ?
なんだこれは、悪い夢なら覚めて欲しい。
「ねぇ、あきらめてよ。結果はどうせ同じことになるんだしさあ」
どうやらそうらしい。俺はここで死ぬのか・・・・・・
死ぬ。と思ったとき俺の中で一つ願望が生まれた。
「朝倉、殺される前に一つだけ俺の願いを叶えてくれないか?」
「なに?」
「童貞で死ぬのは嫌だ、殺される前にセックスさせてくれ」
俺は恥じることすらなくストレートに言った。
何を言ってるんだ俺は。そんな場合じゃないだろ?
でもこんなこと現実にありえるか?
だがこれは夢というにはあまりも自分の感覚がはっきりしすぎていて・・・
そんな考えを一瞬巡らせたが、そんな考えも次の瞬間消えてなくなる。
朝倉はキョトンとした顔で俺を見つめていた。谷口がAA+と評するだけあって可愛いな。
と、俺はそんなことを考えて、夢のようなこの現状から頭を逃避させていた。
「ふふ・・・あなたも普通の人間ってことね」
顔に妖艶な笑みを浮かべてそんなことを言う。
「いいよ、私も人間の性交渉には興味があったの。もう思い残すことがないくらい気持ちよくしてあげる・・・・・・」
そういってセーラー服を脱ぎ始めた・・・・・・
「待て」
しかし脱いでもらうわけにはいかない。脱がしながらのほうが燃えるだろ?
「そういう趣味なの」
そう言いつつ朝倉は服を脱ぐ手をとめた。
「ほら、そこに座って」
俺は言われるままに教室の椅子に座る。どうでもいいがここは国木田の席だ。
「んしょ・・・」
朝倉は俺の前に膝を着くと、ズボンを脱がしにかかる。
朝倉の手で露出された俺の息子は完全に萎えている。
当然だ、これからする行為が何かわかっていても、今まで殺されかけていたんだからな。
しかしそんな考えも吹っ飛んだ。
朝倉の手が俺のものに触れからだ。
・・・・・・柔らかい。朝倉の手は柔らかかった。握られただけなのに途端に意識がそこに集中する。
「うあっ・・・」
などと情けない声を出すが、朝倉は気にすることさえなく、その手を離したり握ったりを繰り返す。
「朝倉・・・・・・口・・・口でしてくれ」
俺が希望を言葉にすると朝倉は答えることなく、俺のものの先端にそっとキスをした・・・
ぶるっ・・・まだ口に入れたわけでもないのに俺は全身が震えた。
たったその行為だけで俺のはグングン大きくなって角度を上げていく。
「急に大きくなったね・・・そんなに気持ちよかったの?」
上目遣いに俺を見て微笑む。その表情にたまらなくなった俺は続きを要求する。
「ん・・・はむ・・・くちゅ・・・」
朝倉の口の中は暖かかった。唾液を絡めた舌がさらに俺のものに絡まる。
「うっく・・・・・・あさ・・・くら・・・」
「くちゅ・・・ちゅく・・・はぁ・・・ぺろ・・・」
俺のものを喉の奥まで突っ込み蛇が獲物に巻きつくように舌が這う。
そうかと思えばいきなり口をすぼめて吸引。
朝倉は俺のものを口の中で遊ぶように、それらの行為を繰り返した。
はじめて感じる圧倒的な快楽に俺のものはすぐに限界が来る。
「朝倉・・・出る!」
俺は朝倉の頭を掴むと無理やり奥までねじ込む。
そして次の瞬間、音がしそうな勢いで朝倉の口内に精子を撒き散らした。
「はぁ・・・くっ・・・そのまま飲んでくれ・・・」
俺は朝倉の喉にものを突き立てたままそう要求した。
少し苦しそうに顔を歪める朝倉を見つめる。
こくり・・・喉が塊を飲み込む音が、誰も居ない何もない、閉じ込められたこの教室に響いた気がした・・・
精液を飲んでるはずなのに、喉に突き立てたそれが飲み込まれるような快楽を味わった俺は、朝倉の頭を掴んだままゆっくり口から引き抜く。
精液と唾液が混ざって付着するそれはテカテカと妖しく光ってるようにさえ見えた。
出したばかりなのに収まることのないそれを朝倉の頬に押し付ける。
「はっ・・・はっ・・・」
朝倉の右頬にものを擦り付け、精液と唾液が混ざったそれが朝倉の顔を汚していく。
俺はその行為に夢中になっていた。
「気持ちよかった?」
ああ、すげー気持ちよかった
「よかった。まさかこれで終わりでいいなんて言わないわよね?」
当たり前だ。そう言うと頬に擦り付けるのをやめ、朝倉を机の上に寝かせる。
スカートをめくり上げ、ショーツの上に俺のものを押し付ける。
そこは僅かに湿り気を帯びていた。
「んっ・・・変な気分ね・・・はじめての感覚・・・」
戸惑いを見せる朝倉の顔に指を突き出す。
「しゃぶってくれ。今からこの指がお前の中をかき回す」
朝倉は答えることなく俺の指をしゃぶり始めた。
「あむ・・・ちゅちゅ・・・ちゅぱ・・・」
俺は口に突っ込んだ指で歯茎を軽く刺激してやる。
口の中を動く指を必死になってしゃぶろうとする朝倉を見て俺はさらに興奮する。
それをしながらもショーツの上に押し付けたものをゆっくり動かして刺激することも忘れない。
「もういいぞ」
言いながら俺は指を引き抜くと、朝倉に合図をしてショーツを脱がした。
思いっきりM字に脚を開かせて、朝倉のそこに唾液で濡れそぼった指をまっすぐ突き立てた。
くちゃ・・・そんな音がして俺の指が朝倉に飲み込まれていく。
たったそれだけのことなのに俺は異常に興奮した。
指を奥まで入れ・・・引き抜き・・・また入れる・・・繰り返し繰り返し。
「うっ・・・ん・・・んん!はぁっ・・・何・・・これ・・・!」
声に艶を確認した俺は、抜き差ししていた指を中でくの字に折り曲げ、愛液をかき出すような動きをする。
「ひっ!すごっ・・・これが人間の・・・くっぅぁあ!」
感じたことない感覚に朝倉は戸惑ってる様子だが、そこには確実に悦が含まれていた。
溢れてくる愛液を空いた手で掬うと、指が出入りしている部分の上で自己主張するその豆に・・・そっと指を這わせた。
「っっ!?・・・あっ・・・!んっ・・・っっ・・・!」
声にならない声をひねりだし朝倉の体が跳ねた。
イクんだな。そう思った俺は指の出入りを加速させ、クリトリスを責める指で軽く摘んだ。
「あぁっっ!・・・くっうううう!」
頭を抑えて今までで一番大きい嬌声を上げて、全身がびくびく跳ねる。
イったか。そう言って俺は指を抜いた。
「はぁ・・・はっ・・・」
「どうだ?気持ちよかったか?」
俺がされたときのように聞き返してみるが答えは返ってこない。
焦点の合わない目で息をつくだけだった。
だがここで待てるほど俺は我慢強くない。入れようと入り口にものをあてがうと・・・
床に脱がしたショーツが落ちてるのが目に入った。閃いた俺はそれを拾うと・・・
丸めて朝倉の口に押し込んだ。
「んー・・・ふー・・・」
抵抗などまるでなかったが、少々苦しそうだ。俺はその姿に征服感を覚えた。
なのでかまうことなく続きを実行することにする。
朝倉の腰を掴むと、イったばかりのそこへ俺のものをあてがって・・・
一気に奥まで貫いた。
「んーーー!んんー!」
声が出せない朝倉は苦しそうに喘いだが、目は明らかに快楽の色をしている。
中は肉壁がものをぎゅうぎゅう押してきて、それでいて絡みつくような感覚がある。
うあっ・・・これはやばい・・・気持ちよすぎる。はじめての快楽に俺は酔ったが
途中僅かな引っ掛かりを感じたことを思い出し、繋がった部分に目をやると、血が混ざっていた。
朝倉に目をやるが特に痛がっている様子はない。
俺は安堵すると同時に激しく腰を振り始めた。
くちゅ・・・くちゃ・・・。声と息以外、音のないこの教室に水っぽい音がこだまする
「んー!んーふーー!」
一心不乱に腰を振り続けていた俺はすぐに射精感が訪れる。
しかしここでは出さず理性で必死に腰の動きを緩めていく・・・
ふぅ、なんとか出さずに堪えた。すぐイったらもったいないもんな。
「ふー・・・ふー・・・」
朝倉は呼吸を整えながら、物欲しそうな目で俺を見つめてくる。
俺は腰の動きを止めないようにゆっくり腰を振りながら、セーラー服に手を伸ばした。
胸の部分を掴むと・・・それを力を込めて一気に引き裂く。
びりびり!っと派手な音がしてブラジャーが顔を覗かせた。
俺はそれを素早く上にずらし、胸の上でぷっくり膨らむそれを強めに摘んだ。
「うー!んんーーー!!」
苦しそうだな。なんで自分でショーツ取らないんだろうなどと考えながら、口に突っ込んだそれを出してやる。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・ふぅ・・・」
開放された口から荒い息を吐く。しかし文句の一つも言ってこない。疑問は浮かんだが気にしないことにした。
小さすぎず大きすぎない胸を揉むと自由に形を変える。
「はっんっんんー!」
俺は腰の動きも再開し、徐々に早めていく。
肉がぶつかる音と、水っぽい音が重なる中、朝倉の嬌声が響く。
「あぁあああ!んふっ!きゃっう!」
「朝倉・・・朝倉・・・くっ!」
胸を揉む手をクリトリスに運び、指で軽くはじく。
「んふああー!」
朝倉は果てるのが近いようだ。そろそろスパートだな。
俺は何も考えず、射精するためだけに腰を振る。
「うあああっ!ひゃっぁううう!もうダメ・・・!」
これまでと違う痙攣のような締め付けに俺は一気に射精感を高める。
「くっ!朝倉・・・!」
「んっくううあああああ!!」
嬌声を上げ背中を反らす。朝倉が到達すると同時にぎゅうぎゅうと締め付けを増したその中に、奥まで突き入れ果てた。
吐き出しながらびくびくと朝倉の中で跳ねる俺のものを、かき混ぜるように回す。
「うっ・・・ふあ・・・はぁはぁ・・・」
ぐったりする朝倉の中からゆっくり俺のものを引き抜いた。
「朝倉・・・」
呟いて俺は頭を撫でる。なんでかそうしてしまった。
「ふふ・・・気持ちよかったわ・・・こんなこと知らなかった。」
「そうか、俺もよかったぞ」
「人間もいいものね・・・」
そう呟く朝倉を横目に見て、目を瞑って横になる。
そこから言葉も交わさずぼーっと余韻の時を過ごした。
なんで朝倉とこうなったんだっけ?と考えて
俺は自分が殺されそうになって、最後の頼みとして今までの行為をしていたことを思い出した。
ああ、終わったから俺は殺されるのか・・・
「それはもういいわ」
気づかないうちに口に出していたらしい。だがそれより重要なことだ。
「なんだって?やっぱり冗談だったのか?」
「冗談なんかじゃないわ。でも殺す必要がなくなっただけ」
????を連発する俺を置いて朝倉は立ち上がると
「この行為を涼宮ハルヒに知らせたらどうなるかしら?」
そんなもの俺が知るわけがない。
「あなたを殺すのに匹敵する大規模な情報フレアの観測ができるはず」
俺は混乱したが気がついた。
「ちょっと待て!知らせる!?」
冗談じゃない、なんで宇宙人クラスメイトとの性行為をハルヒに知らせるんだ?
意味がないどころか、俺が軽蔑されるか笑いものになるだけじゃないか
「あなたって鈍感ね。でも嫌ならあなたを殺すだけよ」
そう言うといつの間にか朝倉の手にはナイフが握られていた。
くそ。何だって言うんだ。だがどうだ?
殺されるか性行為を暴露されるか。どっちがましだ?
どっちも勘弁して欲しいが、死ぬよりはましだよな?
「待て!待ってくれ!」
朝倉はそれを予想していたようにとまる。ナイフは俺の眼前に迫っていた。危なかった。
殺されるよりはいい・・・と言おうとしたとき
爆音とともに瓦礫が俺と朝倉の間を遮断する。コンクリートの粉がやんだとき、俺が見たものは・・・
俺に向かって突き出されたナイフを素手で掴む長門有希の姿だった。
おしまい