対人間用ヒューマノイド・インターフェイスである私には、人間とのコミュニケーションが取れる様に人間と同じ機能が装備されている。
ただし食事・睡眠などを取る必要性はあまり高く無い。
だがそれらをしないと普段の活動に支障が出たり情報操作能力が低下する。
だから私は普通に食事をするし、睡眠も取る。
だが……。
これをする必要性はあるのだろうか?
体が火照り、むず痒くなる。
こんな風になるのは何時からだろうか。
思い出そうと検索をかけるが検索結果はエラー。
「……ッ! はぁっ」
指で胸と股間を弄ると、声が漏れる。
「くぅっ、あ、んぁっ!」
指の動きが早くなる。体が言う事を聞かない。
快感を求めて、指が動く。
「もう、イク……」
こんな事をしてる時、思い浮かぶ物は1つ。
「だめ、イク、イッちゃう……ッ!」
私と同じくSOS団に所属する、あの人の顔。
何故その人の顔が思い浮かぶのかは分からない。
「イクゥゥゥッッ!」
大声を上げ、私は果てる。
そして、私はその人の名前を虚ろに呟くのだ。
「…………キョン」