いきなりだが俺の信念を一つ挙げれば、それは”決まった役割なんてものは無い”  
って事だ。人に押し付けられた役割を馬鹿みたいに守る必要は無い。  
 ”言われたから”ってのは行動の理由にはならない。行動は自分自身の判断で  
やるべきもので、そうでなければそいつは無責任ってもんだ。  
 えらく上段に構えた言い方だが、これは去年暮れに長門に教えられた事でも  
ある。長門は未来を知っていることを止めた。それは自分で考えて判断をする  
って事だ。  
 ……でだ。俺の言いたい事をもっと具体的な事柄に落とし込むと、それは  
つまりこういう事だ。古泉よ、お前の役割とやらはどうにかならないのか。  
 殆どロハで旅行を斡旋してくれるというのは、本来ならば歓迎すべきなんだろうが、  
ハルヒとお前らの珍妙ギミックが付属するとなったら、それは全く別の話だ。  
 
「温泉!観光!名物!湯けむり!そして殺人事件!」  
 待て。最後の物騒な奴はなんだ。  
「最初は知り合いとの観光旅行のはずが、死体の第1発見者になるのね。  
でもなんかおかしい、それで警察の知り合いと連絡をとる訳。この時、  
その知り合いは、刑事だとオッサン、民間協力者だと2.5枚目くらいの  
若いオトコになるのが定石ね。  
 で、一緒に観光に来ていた知り合いの過去を探ると色々出てきて、  
どうやら自分はアリバイ工作に使われていたらしい、って判る訳よ」  
 温泉街は、山奥の渓谷沿いに、崖に張り付くように連なって湯煙に  
けぶっていた。駅からの急な坂道を下りながら、いつもよりテンション  
高めのハルヒは、俺のツッコミに答えになってない回答を寄越した。  
「そっからは定番の泣きの過去バナね。あれっていつも思うんだけどさ、  
鬱陶しいから、もっと何か派手な奴にして欲しいわね。例えば悪の  
秘密結社に親兄弟を惨殺されて、復讐に燃えているとか」  
 無茶苦茶を言うな。  
 とは言うものの、そんな平日昼間にやっているTVドラマの中身がどんな  
無茶苦茶に変わり果てようとも、まぁどうでも良い訳だが。  
「殺人事件とはいきませんが、楽しんでいただけるミステリーを用意  
できたと思います。ご期待ください」  
 先頭の古泉が、何時もの如才ない笑顔でこう返すと、  
「んじゃ、期待してるからね!あとキョン、あんたも何かしなさいよ」  
 やなこった。ヒラの団員としては、そんな事をやる義理は全く無いのだ。  
尤も、役職に就けてやるから何かしろと言われても、断固拒否する訳だがな。  
 
 俺らSOS団プラス鶴屋さんとマイ妹という、いつものメンバーで、  
春休みしょっぱなから二泊三日の温泉旅行、という状況については、もう  
説明の必要は無いと思う。もはや長期休暇の定番だからな。  
 海外の古城とかバミューダトライアングルとかは勘弁してもらえたらしい  
古泉が、落としどころとして用意したのは温泉だった。まぁ俺もそっちの方が  
嬉しい。ハルヒは落胆したかどうかは判らないが、そもそも朝比奈さんが  
パスポートを持っていない、という事で諦めてもらった。ちなみに俺も  
持っていない訳だが。  
 温泉饅頭やら”ナントカ温泉に行ってきました”やらをねだる妹を引き  
ずって温泉街の外れまで辿り付くと、渓谷にかかる吊り橋の向こうに目的地  
が見えた。  
 その頃にはようやく妹の機嫌も直っていて助かったが、妹よ、お前は来年  
六年生なんだぞ。兄はとっても心配だ。  
 橋を渡って先頭の古泉に追いつく。おい、この橋を落としてクローズド  
サークルを作る、なんて言い出すなよ。  
「まさか。そこまでする必要はありませんよ。この橋の上は宿から良く  
見えますから、アリバイはそこで判明する訳です」  
 後ろが騒がしい。  
「きゃあぁぁ、やめてくださーい」  
「ほーれほーれ」  
 ハルヒと、よりによって鶴屋さんが一緒になって、吊り橋を揺らして、  
まだ吊り橋の上の朝比奈さんと妹の二人を怖がらせていた。全く。まぁ  
大事には至るまい。  
「いらっしゃいませ」  
 和服の女将姿で現れたのは、予想通り、森さんだった。いつもよりかなり  
大人びて見える。貴方は一体お幾つなのですか?  
 
 各人部屋に落ち着く暇も無く、ぐったりとした朝比奈さんを引きずるハルヒ  
を先頭に、女性陣は温泉へと突撃していった。  
 さて、どうしたものか。古泉は何やら準備に余念が無く、俺は先に家への  
お土産でも買っておくかと思いついたので、浴衣にゲタ姿で散歩に出た。  
 帰ってきた頃には皆、広間でだらりと夕食を待つ雰囲気だったので、土産の  
中から、妹用にと買った奴をお茶請けに供した。  
「ハルにゃん、すごーい」  
 ”温泉ひよ子”なんて名前のパチモンくさいそれの正しい食べ方なるものを  
披露するハルヒに、妹は関心しきりだ。真似すんなよ。  
「凄いですねぇ……」  
 朝比奈さん、あなたも関心しないでください。  
 その後出てきた夕食は素晴らしく、しかしハルヒが「これ、熱燗が合うかもね」  
なんて言い出したときは正直焦った。しかしハルヒの酒断ち宣言は本物だった  
らしい。助かった。  
 
 さて、風呂にでも入るか。  
 温泉はゆっくりと浸かるものだ。ハルヒがぱんぱんの腹を撫でているのを  
横目に、俺は温泉に向かった。  
 温泉は渓谷に面した露天風呂で、勿論男女別だ。ここでハルヒたちも温泉に  
入っていたら、仕切られているとはいえ、物音やら何やらで落ち着いては  
いられないだろう。下手をするとモノの応酬になるかも知れん。  
 しかし今は静かで、渓谷を流れる川の音が気持ちいい。  
 こりゃ朝風呂も良いかも知れんな。景色良さそうだし。  
 んんーあぁ。  
 手拭を頭に乗っけたスタイルで、足を伸ばす。肩、凝ってるのかもな。  
脱衣所にマュサージチェアがあったのを思い出した。  
 ガタピシという、この古い温泉宿の立て付けの悪いガラス戸を開ける  
音がした。古泉か?  
「ほら、出来るだけいっぱい入らないと損じゃない?」  
 いや、ハルヒだ。  
 ちょい待て、と叫ぶには遅すぎた。  
 渓谷からの風が、湯煙をいっとき吹き払う。  
 先頭はハルヒ。ちょっとそれは堂々とし過ぎだ。隠せ、隠せ!  
 ハルヒが固まる。  
 ……遅い、もうはっきりと見えた。お前、毛、濃いな。  
「ひっ」  
 次いで朝比奈さんが固まる。  
 隠し切れていません。全然隠し切れていません。そっちは良いです  
から、そっちのほうをちゃんと隠してください。困ります。  
 長門は……リアクション無しか。つーか、ちゃんとリアクションしなさい。  
隠しなさいって。……お前、タオル浴槽に漬けていないだろうな?  
「えーっ、キョン君、どしたの!」  
 鶴屋さんはちゃんと隠してくれていた。有り難いのか惜しいのか、まぁ  
ちょっと惜しかったな。しかしお陰で息がつけた。  
「いや、こっち男湯……」  
「こっちが女湯!」  
 ハルヒ、顔が赤いぞ。まだ湯に浸かっていないのに、もうのぼぜたか。  
「キョン、あんたって奴はぁ……」  
 風が止んだ。  
「覚悟しなさい!」  
 跳んだっ、ちょっ、アップ、アップになる、隠せ、隠せ!  
「うぐぅ」  
 ハルヒの蹴りは狙い澄ましたかのように俺の鳩尾に命中した。息が詰まる。  
 気絶する瞬間、俺は悟ったね。  
 最初の被害者は俺。犯人はハルヒ、お前だ……  
 
 夢の中で俺は、いつものファンタジーな夢を見ていた気もするが、  
起きてみると何時もの如く、全く覚えちゃいなかった。まぁ、現実の  
ほうが凄い事になっていたから、仕方ない訳だが。  
「ほら、起きなさいよ」  
 ほっぺたが痛い。ハルヒがつねっているのだ。  
 有り難いことにハルヒはタオルを身体に巻いて、ちゃんと隠して  
くれている。  
「んぁ……」  
 上体を起こすと、湯の中に長門、鶴屋さん、顔を隠してこちらを  
ちらちら伺う朝比奈さんが。妹はいないんだな。  
「もう入らないって」  
 まぁあの歳では温泉にひたすら浸かるってのは判らないだろうな。  
お陰で妹に変なトラウマを植え付けないで済みそうだ。  
 俺は湯から引きずり出されていて、おや、股間に手拭がかけてある。  
身体の何処も痛い個所は無いようだったので、ハルヒの蹴りの衝撃は、  
全て湯がクッションになってくれたようだ。  
「さぁてと」  
 こらハルヒ、胸を張るな。腰に手を当てるな。タオルがあるとは  
言え、それ、お湯でぴっちり身体に張り付いて、身体の線が丸判りだぞ。  
 しかしこいつは無駄にスタイルが良いな。まったく、スタイルの無駄  
遣いだ。容貌に難の有る人たちに、そのスタイルの良さを少しづつ分けて  
やったらどうだ?  
「何であんたが女湯に居るわけ?」  
 やべ。まずい。俺はハルヒから目を逸らすと、田舎のバーさんちの  
縁の下にいるカマドウマを思い浮かべた。あの触角がぴくぴく動いている  
所まで思い浮かべる事ができれば安全圏だ。ふぅ。  
「判決!有罪!極刑!」  
 おい待て。どうやら俺がハルヒから目を逸らしたのを、やましさの  
現れと受け取ったらしい。  
 いつものハルヒのやばい笑みが、ちょっと変質する。もっと危険な  
感じに、だ。  
 
 ハルヒはその笑みのまま俺の後ろに回り込むと、さっと俺を羽交い  
絞めにしてきた。  
「さて、あんたにも恥をかいてもらいましょーか……」  
 何時もの事ながら何て馬鹿力だ。  
「ちょっ、冗談はよせ」  
「ぢゃぢゃーん」  
 股間がいきなり涼しくなる。げっ、鶴屋さんに俺の股間の手拭が取ら  
れた。返してください。お願いです。それがないとお婿にいけません。  
「いーじゃん別に。どうせハルにゃんのお婿になるんでしょ?」  
 そこで意識したが、背中に柔らかいものが。ハルヒ、お前結構胸あったよな。  
……やべぇ。わが息子よ、そんな事で興奮するな。打ち上げ中止、主砲  
仰角降ろせ、潜望鏡降ろせ、急速潜航準備!  
 ……実に元気ですねキミ。だけどちょっと言う事聞いてください。  
「あっ」  
 いつもの舌っ足らずの朝比奈ヴォイスに、更にエコーが掛かって実に  
スゥイートにエンジェリックに響く訳ですが、  
「ぴくって、したぁ……」  
 何て事をそのヴォイスで。  
 長門よ、もうこうなったら頼れるのはお前だけだ。助けてくれ。  
 目を合わせると、微妙にうなづいてくれた。有難う長門……ん?  
 身体が痺れている。動けない。いや、動かせない事は無いが、ちょっと  
これは動けない。長門よ、お前がやったのか、お前もか!  
「ほらほら、見てみてみくるぅー」  
 鶴屋さん、ちょっ、突付かないで下さい。汚いですよ。触っちゃばっちい  
からやめましょうね。  
「長門っちもホラホラ」  
 長門よ、ほら、胸隠すのがおろそかになってるぞ。あーあ、タオルを  
湯に落としてしまった。というか隠せ。そして見るな。お願いだから  
そうまじまじと観察しないでくれ。頼む。  
「……ユニーク」  
 言うに事欠いて、コメントがそれかい。  
 おいハルヒ、後ろでモゾモソすんな。お前のその、胸の感触が、ヤバ  
いんだよ、すっごく!  
「ちょっと有希、代わってくれない?」  
 おい長門よ。お前しっかり首を縦に振りやがって。  
 
「ほら、ここを……」  
 実に隙の無い交替で、俺には羽交い絞めから逃れるチャンスすらありゃ  
しなかった。長門も全くもって馬鹿力だな。……こら胸を当てるな。と  
いうかお前にもちゃんと胸はあるんだな。あとそれから、お前ももぞもぞ  
すんな。俺がヤバいから。  
 ハルヒはというと、  
「ほらほらみくるちゃーん、チャンスだからよぉーっく観察しましょうね」  
 こらハルヒやめろ。そんなもん強要するな。タチの悪いセクハラだぞ。  
 しかし、朝比奈さん、貴方ももうちょっと抵抗してください。  
「ひゃあ」  
 まじまじと見ないで下さい。  
「おおきい……」  
 うわ。やめて。そのヴォイスは股間に来ますから。  
「へんな形よねー」  
 ハルヒよ、そうはっきりと言うな。  
「女性器もまぁへんな形だけど、これもいい加減グロよねぇ」  
 こら突付くな。痛いぞ。そこは敏感なところなんだからな。  
「ごめんごめーん」  
 そう言いながら今度は  
「うりゃうりゃうりゃうりゃ……」  
 くすぐっているつもりか。爪が痛い。こらやめろ。  
「あーっ、ちゃんと勃起させてなさいよ!」  
 こら。勃起なんて言葉を使うんじゃありません。  
「んんー」  
 ハルヒはそこで後ろに目をやる。こら、朝比奈さんが怯えているぞ。  
逃げるんだ、朝比奈さん、はやく!  
「じゃじゃーん」  
 遅かった。ハルヒは朝比奈さんの手を取ると、あっさり胸のタオルを剥ぎ  
取りやがった。  
 ぷるるん。  
 一瞬、俺の頭の中を占めたのはそんな擬音だった。すげぇ。  
 生おっぱいが、2つ、いや4つ。ハルヒのタオルも落ちてるじゃないか。  
俺はこの時、ウォーズマン理論の正しさを確信したね。この破壊力は  
掛け算だよ。  
 
「うぉっ、キョン君ふっかーつ!」  
 鶴屋さんの声で我に返って目を逸らすが、もう股間は凄い事に。あと気が  
付いたのだが、さっきより更に、背中に押し付けてないか、長門よ。もしか  
して対抗してるのか?  
「確かこれは……しごくのよね」  
 誰だハルヒにそんな余計な事を教えたのは。  
 ハルヒの手が、俺の股間のそれを優しく掴む。そして、  
「ぎゃっ!」  
 いきなり上に引っ張りやがった!  
「あれー、違うのかな」  
 掴んだまま、前後左右に振り回す。やめてくれ、根元から折れそうだ。  
「ハルにゃんハルにゃん、もっと優しく」  
「んんー」  
「ラブを込めてー」  
「「ぶっ」」  
 鶴屋さんのセリフに、俺とハルヒは同時に噴き出した。ぐあ、チンチンもげそう。  
 しかしその後、ハルヒは妙に真剣に、神妙になって、恐る恐るてのひらで  
俺のモノを撫で始めた。  
 そこで気が付いたのだが、ハルヒの指の細さ、なんて細さだ。そして  
その柔らかさ。ハルヒの指の腹が、俺の弱いところを微妙に探ってゆく。  
圧力が加減される。  
 
「すごい……」  
 朝比奈さんの声で我に返ったが、暫くの間俺たちは無言だった。その間  
ずううっとハルヒは真剣に俺のモノを弄びつづけ、俺を含めて皆が息を  
飲んでそれを見つめていた訳だ。  
 今やハルヒの顔には自信が満ちている。コツを掴んだのだ。いや、  
掴まれてしまったと言うべきか。  
「うりゃうりゃ」  
 ちょっ、待て、最後までやるつもりか?  
「勿論!さぁ出しなさい!見ててあげるから!」  
 ハルヒの右手が俺のものを扱きたてる速度が上がる。乱暴一歩手前、  
そこでしっかりと扱い方をコントロールしている。  
「気持ちいい?ねぇ、気持ちいいでしょ?」  
 ハルヒの手も、ハルヒの声も気持ちよかった。なんてことだ。俺って  
実はマゾの気があったのか?  
 判った。気持ちいい、気持ちいいから、だから、もう止めてくれ。それ以上  
やったらシャレにならんぞ。  
「嘘つき。止めて欲しくないくせに」  
 腰の辺りがむずむずして、終わりが近いことを知らせる。辛抱しろ俺。  
 それを感じたのか、そこで一旦手を止めたハルヒは、俺のを掴んだまま顔を  
寄せてくる。  
「ねぇ、キスしない?」  
 へっ?  
 そして、俺の同意も得ずに、ハルヒはキスしてきた。そして同時に、俺の  
ものを、強く握り締めた。  
 それからは、よく覚えていない。  
 
 
 古泉プロデュースの三文芝居が終わり、ようやく古泉を詰問する機会を得た。  
「温泉、お風呂といえば、それはもうハプニングが付き物でしょう」  
 やっぱりお前のせいか。俺が浴場に入る前に、暖簾やら何やら入れ替えて、  
俺を騙したんだな。  
「出来れば涼宮さんと二人きりにしたかったのですが、難しいですね。  
 涼宮さんは、ああ見えてかなり少女漫画じみたシチュエーションがお好みの  
ようでしたから」  
 あの18禁展開の、どこが少女漫画だよ。  
「最近の少女漫画は過激ですよ。個人的には、もっとハードな展開に発展しても  
問題なかったと思うのですが」  
 この野郎。この殺意どうしてくれようか。  
 湯けむり殺人事件、第二の被害者は、古泉、お前だ……  
 
 そんなこんなで古泉への報復もつつがなく無事遂行し、合宿から帰った、その  
晩に、俺は妙な夢を見た。  
 どんな夢かって?いや、ちょっと言いたくない。まぁ、かなりエロかった  
とだけは言っておこう。夢精しなかったのが不思議なくらいだ。  
 しかし、何故こんな夢だけ鮮明に覚えているんだろうなぁ。  
 翌日はいきなりSOS団定例の市内探索で、ハルヒと長門以外の全員が、  
死にかけたような表情を浮かべていたと思う。ハルヒよ、何でお前は  
そんなに元気なんだ?  
 それより、その表情はなんだ?俺の顔を見るなり。  
 何か苦いものでも飲み込んだような顔をしやがって。  
 
 ……いや、まさかな。  
 

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