緑色のバケモノが俺に迫ってくる。  
俺はすかさず携帯していた小型銃をワームに向けて撃つ。  
「く、くそ、こっち来んな!」  
一発、二発と俺が放った弾丸がバケモノにめり込んでいくが、  
このチャチな銃が効くわけも無く徐々に追い詰められる。  
このままでは殺される。そう思った俺はカブトに変身した少女の方を向き  
「頼む長門、こいつを何とかしてくれ!」  
と情けない声で助けを求めた。  
 
長門なら、長門ならきっと助けてくれるはず。そう俺の思考は訴えていた。  
しかし返ってきたのは予想もしなかった言葉だった。  
「私はあなたのトモダチではない」  
何を言ってるんだ長門、今までならすぐに助けてくれたじゃないか!  
「私を頼らないで」  
そ、そんな……俺じゃあワームを倒せないって。  
 
そんなやり取りをしてるうちに俺の逃げ場は無くなっていた。  
このままじゃ、本当に殺されてしまう。またしても俺は長門の方へ視線を向ける。  
ワームを簡単にあしらってるが、完全に俺は無視されてしまった。  
 
く、くそ、だったらやってやろうじゃないの!  
「うおおおお!」  
俺の咆哮とともに小型銃はうなりをあげる。  
効くわけない、けどやるしかない!そう思った矢先であった。  
 
『rider kick!』  
軽快な機械語とともにカブトがワームを蹴り倒す!  
 
「そう。それでいい」  
「な、長門……?」  
「あなたは私の戦友(とも)」  
おっしゃる意味が良く解らないのですが。  
「今度、家に来て」  
「はい?」  
「カレーを出す」  
 
仮面ライダーナガト『超能力メイクアップ』   続かねえ。  
 

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