とある日の事
自分で淹れた緑茶を飲みながら高校時代のことを思い出す。
自分で淹れるようになって初めてわかったが、お茶を美味しく淹れる難しさと言うものを実感する。
なんせ湯の温度からして注意しなければならない、朝比奈さんの淹れた緑茶は美味かったなぁ
「ねぇねぇキョン君ー!」
なんだ妹よ、もう高校生にもなろうって女の子が家でどたばたしてるんじゃありません。
「私今度結婚することになったのー!」
ブフッ!
盛大に吹いた
「すまん、聞き間違いかもしれないからもう一回言ってみろ」
「だーかーらー!結婚するのっ!それにほら、指輪ももう貰っちゃったんだから」
ずいっと左手の薬指を突き出してくる、シルバー、いやプラチナの台座にダイヤが乗っていた
確かにお前は16歳で法律的には結婚できるが、いくらなんでも早すぎないか?
それに恋人いたのかお前。
「私にだって恋人くらいいるよー」
それは初耳だ、お前と付き合おうなんて奴がいるとはな。
うれしいような悲しいような・・・・・・で、相手は誰なんだ?まさかとは思うがどこぞのおっさんて訳ではあるまい。
「古泉一樹君」
聞くが早いか俺は携帯電話を取り出す
カチャ、ピピッピピピ
プルルルル
「・・・・・・古泉か久しぶりだな、ん?あぁこっちは元気だお前はどうなんだ?・・・そうかそうかそれはなによりだ。
で、今から会いたいんだが時間は大丈夫か?無理?いや、無理じゃなくてだな無理やりにでも空けろ、うん?様子がおかしいだと?
そんなことはないな、お前こそ俺に何か言うことあるんじゃないのか?まぁ良い、今すぐ俺の家に来い、即来い、1秒でも早く来い
」
ブチッツーツーツー
一方的に電話を切り大きく深呼吸をする、ふぅ少しは落ち着いてきたぞ
「キョン君ホントに知らなかったの?私達中学1年くらいから付き合ってたんだよ?」
なんですとー?!
(続かない)