ハルヒの描いた地球人レベルでは認識し得ないほどの情報量を持つとされる  
100kバイトにも満たない下手くそな絵が引き起こした異空間騒動の後始末も  
終わり、平穏な日々に戻っていた。  
 
その日は、「何かおかしい」と思いつつその何かが判らないまま、  
ベルの音を聞いただけで涎を垂らす様になった犬の如く、掃除当番のため  
いつもより遅い時間に部室の前に足を運んでいた。  
 
巧妙に偽装された掌紋判別装置等のセキュリティーをパスして部室に入る。  
部屋の隅には分厚いハードカバーを黙々と読んでいる長門と、教本片手に  
ひとり詰将棋をやっている古泉。  
反対側の隅では、全裸の朝比奈さんが2リットル入りのイルリガートル  
からのチューブをアナルに差し込まれ必死に便意と闘っていた。  
ハルヒはというと、ボンテージルックに身を固め悶絶する朝比奈さんの顔を、  
この上もなく上等の笑顔で見つめているという、「いつも通りのの光景」が  
そこにあった。  
 
朝比奈さんのお腹が臨月の妊婦のように膨らんでいるのに気付いた俺は  
ハルヒにそのことを言うと、浣腸する前に座薬にした発泡剤をいれたと  
答え、案ずる俺に胃ガン検診の時飲むのと同じ物だから大丈夫って…  
おい、そういう問題じゃないだろう。  
 
朝比奈さんが全身から脂汗を流して震えだしたのを見て  
「ハルヒ、そろそろ出させてあげた方が良くないか?」というと、何か言い  
たげな顔をしたが、朝比奈さんが痙攣を起こしそうなのを見るとさすがに  
やばいと思ったらしく、  
「キョン、みくるちゃんに専用便器を持ってきてあげて」と言うと正面に廻り  
「キョン君にウンチをひり出すところを見てもらえるなんて『羨ましい』わね」  
「恥ずかしいです」  
「みくるちゃんはその恥ずかしいのがいいんでしょ」  
と言うと、ピアスされた乳首を弄び始めた。  
 
いつもの様に、「みくるちゃん専用便器」と書かれたポリバケツを、形の良い  
お尻にあてがうと「『雌豚』みくるがウンチするところを見てください」と  
叫ぶと恥ずかしい破裂音とともに、その小さな体のどこに入っていたのかと  
思うほど大量の排泄物が勢いよくバケツの底を打った。  
茫然自失している朝比奈さんの股間を清め、お尻に刺青された『雌豚』の  
文字を見ていると、恥ずかしい所を見られていることに興奮したのか、無数に  
穿たれたピアスの重みによりだらしなく伸びきったラビアをつたい、止め処も  
なく愛液がしたたり落ちるのが見えた。  
 
それ見た瞬間、弾かれたように俺の頭の周りを大量のはてなマークが飛び交い  
ふつふつと疑問がわいてきた。  
朝比奈さんは雌豚ではない!雌犬だったはず  
「何いっているのキョン、みくるちゃんは最初から雌豚よ」  
「そうよねみくるちゃん」  
「ぶひー、みくるは朝比奈みくるは雌豚です」  
そう叫ぶと、自らの言葉に陶酔しアクメに達した。  
 
次の日、職員室に呼ばれ担任の岡部に成績のことで嫌みを言われたため、少々  
遅れ気味に我がSOS団の部室に入ると……  
 
部屋の隅には分厚いハードカバーを黙々と読んでいる長門と、教本片手に  
ひとりチェスをやっている古泉。  
反対側の隅では、鼻に太いピアスを通した全裸の朝比奈さんがナーススタイルの  
ハルヒに、浣腸されているという、どうしょうもなく「いつも通りのの光景」が  
そこにあった。  
 
また、朝比奈さんのお腹が妊婦のように膨らんでいるのに気付いたので  
ハルヒに「また発泡剤を使ったのか?」と訊くと、俺に射抜くような視線を  
向け「なに言ってんのよ、キョン!!あなたが妊娠させたんじゃない、  
みくるちゃんが『絶対産む』って聞かなかったから、仕方なく部室でずっと  
飼ってるんじゃない」  
 
ああ、そうだったな 俺は記憶の中を探って、堕胎するよう説得している  
SOS団の面々に取り囲まれてなお、「産む」と言ってきかない朝比奈さんの  
姿をみつけた。  
そうこうしている間に、朝比奈さんの便意が限界と見たハルヒは、  
「キョン、みくるちゃんに専用便器を持ってきてあげて」と言うと正面に廻り  
「今日もキョン君にウンチをひり出すところを見てもらえるなんて『羨ましい』」  
「恥ずかしいです」  
「みくるちゃんはその恥ずかしいのがいいんでしょ」  
と言うと、ピアスされた乳首を弄び始めた。  
 
いつもの様に、「みくるちゃん専用便器」と書かれたポリバケツを、形の良い  
お尻にあてがうと「『雌牛』みくるがウンチするところを見てください」と叫ぶと  
恥ずかしい破裂音とともに、その小さな体のどこに入っていたのかと思うほど  
大量の排泄物が勢いよくバケツの底を打った。  
茫然自失している朝比奈さんの股間を清め、ぽっかりと開いたアナルが  
まるでイソギンチャクのように息づき俺を誘っているのをしばらく眺めてから  
仰向けにすると恥丘に刺青された水蓮が目に入った。  
 
その見た瞬間、弾かれたように俺の頭の周りを大量のはてなマークが飛び交い  
ふつふつと疑問がわいてきた。  
朝比奈さんは雌牛ではない!雌豚、あれ雌犬だったかな?  
刺青も薔薇じゃなかったか?  
「何いっているのキョン、みくるちゃんは最初から雌牛よ」  
「そうよねみくるちゃん」  
「もー、みくるは朝比奈みくるは雌牛です」  
ハルヒが朝比奈さんの乳首を強く押し潰すと母乳が吹き出てその痛みでアクメに  
達した。  
 
パタン  
長門が本を閉じる音が響き、それを合図に朝比奈さんの着替えというより元が  
全裸なので着るだけだったが…を待って今日のSOS団の活動は解散となった。  
 
盛んに、はてなマークを出しつつ「何かおかしい」感覚に取り憑かれていた俺だが  
長門の視線に気付き振り向くと長門は一言「来て」  
ここでは、話せないことなのか?  
よく注意していないと判らないような仕草で頷く  
古泉も例のインチキスマイルではなく、極めて嘘くさい真面目な顔で、「例の  
駅前の店でお話しします」と来たもんだ。  
 
「緊急事態です」  
また、ハルヒが世界を終わらせるようなこと始めたのか?  
「厳密に言うと違います、むしろ逆です世界が決して終わないような事態に、  
現在陥って居るんです」  
その台詞どっかで聞いたことがあるぞ!  
とっくに廃止された丸ビルの電光広告の様に「エンドレスサマー」という文字が  
輪っかになってグルグルと回っているのが脳裏に浮かんだ  
「あの時とほぼ同じ状況です、あの時はいかに仲間たちと夏休みを過ごすか?を  
テーマに『みんなで夏休みの宿題をする』のオチに至るまで延々とループした訳  
ですが、今回は朝比奈みくるさんのSM調教をテーマにループしているのです」  
 
状況は判った、で、何でハルヒはこんな事考えついたんだ?  
「ばくはその答えはあなたが持っていると思っているですが」  
何故そう思う  
「心当たりはあるでしょう? 例のSOS団のサイト」  
 
古泉の追及にトップページしかないSOS団のサイトにハルヒの命令で逆アクセス  
カウンターなるものを付けたのを思い出した。  
ハルヒ曰く、来訪者数を増やすためには、どこから来たのかを知りそのニーズに  
応えるサイト造りをするそうな。  
例の部長氏を筆頭に異世界に取り込まれた連中が使っていたパソコンのブック  
マークや履歴に残っているサイトに対し巨大カマドウマが張りまくったハイパー  
リンクの中にはお子様厳禁・18才未満お断りの所謂アダルトサイトが多数含ま  
れていたため、逆アクセスのリンクにはアダルトサイトが目白押し状態になっていた。  
慌ててリンクを切ってフィルターを設定しログを消し去ったが、どうやらハルヒは  
見てしまった様だ。  
「SM」それもとびっきり濃い奴を……  
 
「涼宮さんはSMを愛情表現だと信じ込んだ様です」  
俺もSMが愛情表現の一つだと言うこと自体は否定しない。  
しかし、だからといって朝比奈さんを犬や豚や牛にするのが愛情表現というのは  
どうかと思うぞ、愛情表現なら他にもいっぱいあるだろう、第一朝比奈さんは女性だ、  
ハルヒはレズなのか?  
「違いますね、前にも言ったと思いましたが、涼宮さんは非常識極まりない能力と  
裏腹にその精神構造は呆れるほど常識人です、特に男女間の愛といった面では純情  
そのものですよ」  
聞いた確かに聞いた、ついで思い出したくもない異空間での出来事も思い出だして  
しまった。  
しかし、それは今回の原因の説明になっていない、当然解決策の糸口にもなってない  
「いえいえ、これは根幹部分ですよ、涼宮さんはあなたに好意以上のものを持ち  
始めています、そして純情な彼女はあなたにその気持ちをどうやって伝えたら  
よいかわからなかったのでしょう」  
 
大元がハルヒの恋愛感情の芽生えだとして、なんでそれが朝比奈さんを調教する  
ことにつながるのだ。  
「わかりませんか、涼宮さんはあなたに愛されたい、愛し合う者同士の行為として  
あなたに調教して欲しい、しかしあなたは気付かない、だから朝比奈さんを  
調教し自分にやって欲しいと、あなたに伝えたかった、あなたに排泄物を受け止めて  
貰っている朝比奈さんを『羨ましい』と…」  
俺が長門に顔を向けると長門は、  
「その推論は完全ではないが誤差は無視し得るレベル」  
 
思わず俺はこめかみを押さえた。  
涼宮ハルヒが俺に恋愛感情を持ちつつあるということを、古泉のおちゃらけた  
理論だけならともかく、「統合情報思念体」とやらのお墨付きまでいただいては  
腹を括るしかないか…  
 
俺は夏休みの時と同じ質問してみた。  
「現在のループは15,498回目」  
……  
「ループに気が付いたのは8,769回目」  
……  
「過去15,497回のシーケンスにおいて、涼宮ハルヒが朝比奈みくるに対して行った  
調教全てが一致しているわけではない」  
淡々と俺を見続ける長門は淡々と言った。  
「15,498回中、ピアスをしなかったシーケンスは2回ある」  
「ピアスはしたが刺青をしなかったパターンは437回が該当する」  
「陰毛の永久脱毛が10781回、淫核包皮の切除は5910回」  
「肛門拡張およびスィフトは今のところ毎回やっている」  
「肛門への500ミリリットル入ペットボトルの挿入には毎回達成しているが、  
1リットル入の場合は3840回、1.5リットル入ペットボトルの挿入は1884回に留まる」  
「キョン以外で性交渉もったのは、9025回であるが、その相手は6人+αに分岐する」  
「涼宮ハルヒ、古泉一樹、鶴家さん、谷口、国木田、岡部担任、及びシャミセン  
なお涼宮ハルヒ、鶴家さんは双頭ディルドウを使用」  
「そのうち涼宮ハルヒは膣への挿入を8535回、肛門への挿入を6287回おこない、  
二人以上で同時に性行為を行ったパターンは4492回」  
「順列組み合わせによる重複パターンは……」  
 
いや、もういい  
エイリアン印の人造人間を黙らせて、俺は考え込んだ  
……  
沈黙に耐えきれなくなった俺は、やればいいんだろやれば  
涼宮ハルヒを調教して雌犬なり雌豚にすればいいんだろ  
俺たちの廻りの空気が一瞬止まり、冷たい視線が投げかけられるのを  
感じたが、そんなことは気にしていられない。  
だが、朝比奈さんに施されたの調教のレベルに達するには何日かかるか判らんぞ  
「今回ループしているのは1日だけ、朝比奈みくるは部室に入った瞬間から  
調教済みとして存在し、出た時点で復元される」  
「それでは、記憶喪失状態になってしうでしょう?」  
古泉の問いに、  
「その間の記憶は仮想的記憶で補完され、朝比奈みくるはいつも通り  
SOS団の活動を行っていると認識している」  
俺たちの記憶はどうなっている。  
「朝比奈みくる同様、部室に入った時点で『調教の過程』という記憶を得ている、  
但し記憶がリセットされるのは、午前0時」  
仮に、ハルヒを調教することでループを抜けられたとして、「調教済みハルヒ」が  
固定化されることはないのか?  
「……判らない」  
「僕は大丈夫だと思います、あなたが対応を誤らなければね、もしそうなったら  
あなたが涼宮さんを飼ってあげて下さいね」  
お断りだ!  
 
 
翌日、目を覚ましても、リセットされた俺の記憶を長門が補完してくれた  
おかげで、ハルヒを調教すると宣言したことを、はっきりとおぼえていた。  
調教済みハルヒが固定化されない様準備をするため飯も食わずに登校した。  
途中のコンビニで必要なものを買い、まだ人影もまばらな校門をくぐり部室  
へと向かう  
放課後になり部室の前に立った、いよいよ本番である、ここでしくじれば、  
「調教済みハルヒのご主人様」として、涼宮ハルヒに一生仕えないといけ  
なくなる、やれやれだー  
 
意を決して、ドアを開ける  
部屋の隅には分厚いハードカバーを黙々と読んでいる長門と、教本片手に  
ひとりでカードゲームをやっている古泉。  
反対側の隅では、全裸のハルヒが正座していた。  
メイド服の朝比奈さんは真っ赤な顔でそれでもいつも通りお茶を用意していた。  
昨日(厳密には未来になるが)喫茶店でハルヒを調教すると叫んだ効果が  
あった様だ、「よし」と心の中でガッツポーズをすると、ハルヒの前に立つ、  
すかさずすり寄ってきて、M女のあいさつをした。  
 
今日はおまえに俺の持ち物だという「印」を付けてやる、どうだうれしいか  
言っている本人が顔から火が出そうなクサイ台詞を吐くと、  
「うれしいです、キョン様の印を望むままに付けて下さい」  
俺はハルヒの鼻と乳首にそして淫唇にリングを付けた。  
恥丘は少し迷ったが、SOS団のシンボルマークをあしらった。  
耳になんちゃってピアスをつけると、朝比奈さんと古泉を加えてハルヒの  
身体で遊んだ。  
 
パタン  
長門が本を閉じる音が響くと、それを合図に俺はハルヒにある処置を施した。  
ハルヒの着替えというより元が全裸なので着るだけだったが…を待って今日の  
SOS団の活動は解散となった。  
これで、朝起きると日付が変わっていると良いんだがな……  
寝る前に、耳のピアスを取り忘れたのに気付いたが、なんちゃってだから  
問題ないだろう。  
 
 
翌日、妹のダイブ攻撃で目覚めた俺は、日付がちゃんと変わっていることを  
確認し、母親にせっつかれながら朝食を摂った後学校に向かった。  
ハルヒは何となく顔が赤い他は目立った変化はなかったが、取り忘れた耳の  
なんちゃってピアスを付けたままにしていた。  
いくらなんでも授業中は外しておいた方が良いぞ。  
「ほっといてよ」口ではそう言うものの素直に外しにかかる。  
耳たぶの裏にあるナットを緩めロッドを抜いた。  
そいつマグネット式の奴じゃなかったか?  
「何いってんのよ、昨日キョンがくれてその場で耳に穴開けてくれたじゃない」  
その言葉を聞いて反射的にハルヒの胸を触っていた、良かった着いていない。  
「キョーン!」しまったと思った瞬間、怒りにまかせたハルヒのパンチを  
喰らっていた。  
 
部室のドアをノックすると「はぁーい」可憐な朝比奈さんの声を確認すると  
ドアを開けた。  
部屋の隅には分厚いハードカバーを黙々と読んでいる長門と、教本片手に  
ひとりオセロをやっている古泉。  
ハルヒは珍しく所用があるとかで部室に来ていない。  
「聞きましたよ、涼宮さんの胸を揉みまくったそうですね」  
「キョン君がそんなことする人だったとは」  
それは誤報だ、取り忘れた耳のなんちゃってピアスが穴を開ける  
本式の奴に変わっていたから、胸の奴を取り忘れていないか  
とっさに確認してしまっただけだ。  
 
「あなたも考えましたね、涼宮さんが本物のピアスを作り出す前に、セロハン  
テープとカードリングを置いたり、わざわざ「刺青」と書いた水性ペンを用意したり」  
「涼宮さんの身体で遊ぶというのが、女体双六だったとはね、恐れ入ります」  
昨日ハルヒに施したある処置というのは、セロテープで留めたカードリングを  
取り外し、女体盛りよろしくハルヒの身体に水性ペンで描かれた双六のマスを  
消すことだった。  
「涼宮ハルヒの身体から外し忘れたものが耳のピアス以外にもう一つある」  
長門の言葉に頭をハンマーで殴られた様な衝撃を受けた。  
一瞬の沈黙のあとに  
「『陰毛の永久脱毛・淫核包皮の切除』と書かれた紙が回収されていない」  
それは今どこにある。  
「この時空間上には存在していない」  
 
「それじゃ涼宮さんのあそこ、つるつるの幼女みたいなのに、ク○×△スが  
むき出しで……」  
朝比奈さんは顔が真っ赤にしているが、俺の顔は真っ青を通り越して真っ白に  
なっていることだろう。  
古泉を見ると、例のインチキスマイルで  
「いやー、困ったことになりましたね、やっぱりここは、あなたが『飼う』  
ことになるんですかね」  
「涼宮ハルヒの陰毛並びに淫核包皮は正常」  
さっきこの時空間上には無いと言ってなかったか。  
「涼宮ハルヒが午前0時をもって状態を固定化する前に、涼宮ハルヒ本人が  
気付き捨てた」  
長門よそれを先に言ってくれ、俺は白髪鬼になりそうだったんだぞ。  
その時、俺は安心のため惚けてしまい長門の微妙な表情の変化に気が付かなかった。  
 
 
「キョン」  
全裸で鏡の前に立つハルヒの恥丘には、Slave:Hamuhi Master:Kyonの文字が……  
 
糸冬  
 

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