鶴屋さんからのプレゼントにゴキゲンのハルヒは、妙な事を考えもしないし、  
閉鎖空間も生まれていない平和そのものだ。  
この平和が永遠に続いてほしいとの願いは、成績という現実に砕け散った。  
 
ハルヒが「キョンの勉強のことは責任持つ」と安請け合いしてくれたせいで、  
鶴屋さんに「前回と同じレベルだと増床中のターミナルビルの下よ」と人柱宣告され  
「いいキョン、いきなり満点取れとは言わないから、全科目70点以上取りなさい」  
とのハルヒからの宣治をいただいた。  
 
そりゃ国語を除く科目で常に90点以上取るハルヒから見れば、それでも2ランク  
どころか3・4ランク下げた目標だろうが、グランドクラッターに身を隠すべく  
地形追従モードで飛行するB-1の様な俺の成績からすれば途方もない目標である  
ことには変わりはないだろうが……  
ちなみにハルヒが満点ではないのは、全教科満点だったら厭味だからとの理由から  
最初の1問を空欄のままにしているためだ。  
そっちの方がよほど厭味じゃないのか?、  
国語だけ80点台なのは、そのことに気付いた国語教師がハルヒに対し必要以上に  
辛い採点を行っているのが原因だ。  
 
ハルヒは、俺に今までの答案用紙を全部提出させると、  
「キョンって、間が抜けてるだけで、バカではないのよね」  
面と言われている身としては、バカと間抜けどっちがマシなのであろうか?  
「ここ見なさい、計算は合っているのに答え書くときに小数点の位置を間違えてる」  
「こっちは、出来事と年号が一個ずつズレてる、起こった順番はきちんと憶えている  
のに、年号との結びつきが弱いのよ」  
「全体を把握していれば、ここが合っているのに、こっちが違うなんて事にはなら  
ないでしょ」  
以下略  
 
ハルヒ教官は延々と俺の間違いの傾向を分析してくださる。  
「よし、キョンの傾向はわかったわ、あとは対策の方ね」  
 
さすがはハルヒ、将来の人類を背負って立つであろうのハカセ君の家庭教師である、  
弱点を克服する、学習メニューをチャッチャと組み立てて下さる。  
が、おまえやハカセ君とは基礎学力が違うんだ、手加減しろ!  
「何言ってるのよ、今の学力で対応できるレベルじゃ勉強する意味無いじゃん」  
おっしゃる通りでございます、全く抗弁の余地はありません。  
「と言っても、勉強勉強とやっても成果があがらないもの事実だからね、一定の目標を  
クリアする毎にご褒美をあげる」  
つり下げられた「人参」に対する質問は、あっさり無視されて、学習モードに突入した。  
 
翌日の朝、ハルヒに宿題を提出すると授業が始まる数分の間に採点されで帰ってきた。  
点数は訊かないでくれ。  
「初日だからね、シメるのは勘弁してあげる、今日渡す分がこの点数だと酷いわよ」  
放課後、部室で長門の顔を見た時、一瞬「頭を良くしてくれー」と泣き付きそうに  
なったが、「それをやっちゃーおしまいよ」という良心の叫びより踏み止まった。  
いつもの様にSOS団の活動をやった後、俺の家でお勉強会、帰るときには宿題をたんまり  
置いていってくれる。  
昨日同様、ハルヒに宿題を提出した。  
「パコーン」  
数分後ネクタイを掴まれたと思った瞬間、巨大な扇子状のもので叩かれた。  
なにしやがる!  
「大阪名物ハリセンチョップよ」  
そんなもの見れば判る、何故そんな物で叩かれないといけない!  
「これ見て分かんなければ、あんた本物のバカよ」  
突き出された宿題の採点結果を見た俺は沈黙するしかなかった。  
 
HRの時間になり担任の岡部が入ってきて、開口一番  
「おーい、ハルヒとキョン、仲がいいのは構わんが廊下中響き渡っているぞ」  
 
何回目かの、学習計画(P)→勉強会(D)→宿題(C)→ハリセンチョップ(A)のサイクルの後、  
ようやく、ハルヒがOKを出した。  
その日の勉強会の後、すっかり忘れていた「ご褒美」をくれるというので目を瞑れと言う。  
一拍の後、合図で目を開くと、ハルヒがスカートをたくし上げ、ガーターストッキングに  
貞操帯という扇情的な姿で立っていた。  
ハルヒ……近寄ろうとした瞬間、スカートが下ろされ  
「キョン、今日はここまで、続きはこの宿題が出来てからよ」  
さいですか、宿題を受け取る。  
 
翌日の朝……  
「パコーン」  
 
相変わらず、毎朝の様にハリセンチョップを喰らっているが、一つ変化があった。  
以前はうやむやの内に始まって終わっていた授業が、面白いと感じられることだ。  
この点に関しては素直に感謝している、古泉とは違い「神」だとは思わないが、  
ハルヒ様々と拝みたくなる。  
 
今日は、ハルヒのお供で鶴屋邸の訪問である。  
「報告に行くのはあなたで、私は付き添い」  
口ではそう言うが、学校にいる間に口頭で言えばいい物を、わざわざ市内パトロールを  
中止してまで、鶴屋邸に参上する段取りをしたのはハルヒおまえだろ!  
 
「おっはよー」  
「ハルにゃんにキョン君 いらっしやい」  
お邪魔しますと、俺は少々萎縮気味に門をくぐる。  
いつ来ても、鶴屋家の威容に圧倒されてしまう。  
 
通された応接室で、朝比奈さんが煎れたものと勝るとも劣らないお茶を出された。  
「ここはもういいわ」  
鶴屋さんは、お手伝いさんを下がらせる。  
 
「キョン君、持ってきたんでしょ、見せてちょうだい」  
いつもの「にょろにょろ語」で無いところが怖い。  
覚悟を決め、先日返却された答案用紙を提出した。  
 
……パサ、……パサ  
 
実際にはほんの数分なのであろうが俺にとっては無限とも思える時間が流れた。  
「まあ、初回はこんなものでしょ、今回のところはハルにゃんに免じて、埋め立ては  
勘弁してあげる」  
俺に課されたノルマは全教科70点以上であったが、「平均点」が70点以上で手打に  
して貰った。  
 
鶴屋さんから、頑張ったご褒美に「いいもの」をあげるけど、準備があるから、  
先に行って待つ様言われた。  
 
ハルヒもプレゼントの準備のため後から行く旨告げられ、俺一人お手伝いさんの後を  
付いていく。  
「こちらでございます。 私はここで失礼致しますが、中にお世話する者が居りますので  
必要なことはお申し付け下さい」  
案内されたのは「あの離れ」であった。  
 
あの時のお手伝いさんの案内でソファにすわり、コーヒーを所望する。  
スクリーンには、先日山中で「保護」された女子高生のアナル調教記録がダイジェスト版で  
流れていた。  
鶴屋さんとハルヒがやってくる迄の間、お手伝いさんは、スクリーンの映像をテキストに  
俺に色々なノウハウや注意点をレクチャーしてくれた。  
 
チャイムが鳴り、映像を人畜無害なものに切り替えると、お手伝いさんは戸を開けた。  
鶴屋さんに連れられてハルヒが入ってきた。  
 
気のせいか心持ち赤い顔のハルヒが、俺の前に立つ。  
「ハルにゃん、私からのプレゼント、キョン君に見せてあげて」  
おずおずとスカートをたくし上げるハルヒ、まぶしいくらい健康的な太ももが  
露わになる。  
更にスカートが上げられると、貞操帯が現れた。  
ツーと一筋何かが足を滑り降りる。  
「お邪魔ムシはここで退散するから、それと、ランドリーはそこの壁中ね」  
少々意味不明の言葉を残し、鶴屋さんはお手伝いさんを引き連れ出ていった。  
 
おれはハルヒの前に膝を着き貞操帯が目の高さになる様にした。  
いつものSUS304製の奴ではなくアクリル製である。  
アクリルと言っても下敷きや定規の様なものではなく、水族館の水槽にも使われる  
頑丈で透明度高い樹脂で出来ているため、象が踏んでも大丈夫のうえ、恥丘のSlave:Haruhi  
Master:Kyonの文字や押しつぶされぴったりと貼り付いている淫唇、そこから溢れ出ている  
白く濁った体液がハッキリと見える。  
貞操帯の上から愛撫し舌をそわす、俺が爪を立てたぐらいでは、傷一つ付けられない、  
目の前にあるのにこんなにも遠い……  
「キョン」  
顔を上げハルヒと口づける、うっ思わず声が出る。  
俺は一瞬の快感の後、下半身に広がる生暖かい不快感に包まれた。  
 
俺は、鶴屋さんがわざわざ洗濯機の場所を教えてくれた意味を悟り感謝した。  
 
糸冬  
 

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