バンっ!
長門の異様に分厚いハードカバーの閉じる音がした。今日の活動も終わったようだな。そう思っていると、
「じゃあ、今日はここまでね。みんな帰って良いわよ。あ、キョンは残ってね。今日も色々と雑用をさせるから。」
と我が団の団長は軽快に言い放った。
「またですか?最近やけに残業しているようですが、何をやっているんです?」と俺に小声で聞いてくる古泉。
「何かお手伝いすることはありませんか?」とちょっと心配気味に聞く朝比奈さん。
「・・・・・・。」と相変わらず無表情の長門。
そんなみんなの態度に驚いた我が団長は、
「えっ!あ、ああ、大丈夫大丈夫。キョンってば最近、SOS団の団員としてたるんできてるからちょっとした罰として仕事をしてもらっているわけ。
さぁ、みんなも遅くならないうちにお家に帰りなさい。寄り道しちゃだめよ。」
そう言ってハルヒはみんなを強引に帰宅させる。ハルヒよ、
そんな強引なことしていたらいつかばれるぞ。特に古泉ら辺に。
SOS団の活動はこうして終了したわけだが、ここからは誰も知らない、俺しか知らない涼宮ハルヒが姿を表す。
「ねぇ、キョン〜。」
「・・・なんだ?」
「もぅ、わかってるくせに〜。」
「・・・・・わかったよ。たくっ・・・。」
まったく。こいつとここでエッチしてからというもの、
ほぼ毎日のように普段では想像も付かない甘い声で俺との愛の行為をねだってきやがる。
昔のこいつからは到底想像も付かないことだ。
長門がハルヒのように感情がハッキリしていたり古泉が長門のように終始無表情だったり朝比奈さんが鶴屋さんみたいに朝からずっとハイテンションだったりと同じぐらい想像できない。
まぁ、もう慣れてしまったが。
あっ、こら、勝手に服を脱ぐな。下着も脱ぎ散らかすな。妹じゃあるまいし。
それにそれじゃ脱がしながらセックス(いわいる脱がしプレイだ。最近俺の中ではブームが起こっている)ができないじゃないか。
・・・ん、ちがう?今日は体操服でやるっていうのか。
そういえば制服と私服、裸以外ではまだやったことなかったな。
まぁ少々マニアックだが俺は全然OKだぞ。よしそれでいこう。
とまぁこんな具合で進行しているが、さて、ここから俺たちは愛の儀式をさせていただくのだがここは割愛させて頂く事にする。
え?何故かだと?そんなこと聞かないでくれ。恥ずかしいから。
だいたいエッチの様子を他人に伝えるなんてこと普通するわけないだろ。
あ?ふざけるな?・・・わかった。わかったからグーで構えるのはやめてくれ。
痛いだろう。・・・ふぅ、じゃあ最後の所だけ教えてやる。
他人の幸せ見て石とか投げる奴は今のうちに回れ右をしてここから去れ。
石なんか投げられたくないからな。
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文芸部にある机の上で俺とハルヒは一心不乱にセックスをしていた。
「キョン!はぁん、あ、ああぁんっ!!きっ、気持ちいいよぉ!!」
「ハルヒっ、そんなに腰を動かされたら、・・・うぅ、はぁ・・・もう出ちまう!」
いつもは外だが今日は安全日らしいので中に出すことにしていた。
ハルヒも最初からそのつもりのようで俺の腰に足を絡める。
「きゃぅん!!・・・はぁ、はぁ・・・、出してぇ!!!
あたしのお腹の中にキョンのぉっ、元気な赤ちゃんの素、一杯、い〜ぱい出してぇっ!!!!!」
言われなくても出すさ。最後は一緒に気持ち良くなりたいもんな。
「くっ・・・出る!」
ドピュっ、ドピュルっ・・・・
今日も盛大にハルヒの膣内に俺の精液を流し込む。
「はぁぁああああんっ!!!!!!」
ハルヒも絶頂を迎えたようで体が弓のように仰け反っていた。
「・・・・・・あはっ、キョンの赤ちゃんの素、あたしの中で元気に泳ぎ回っているよぅ・・・。」
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行為が終わって俺がその余韻に浸っていると、
「キョン。」
「ん?」
「・・・愛してるって言って。」
「どうしたんだよ?急に。」
「・・・うぅん、何か聞きたくなったから。・・・駄目。」
「駄目なわけないだろ。・・・・愛してるよ、ハルヒ。
この世で一番、他人になんと言われようとお前を愛し続ける。」
「キョン・・・。あたしも愛してる。
この世界、いえこの宇宙全体で一番、あんたの事が好きよ。
もう、好きってもんじゃない。超好きよ!!」
超好きってなんだよ、とつっこもうと思ったががやめておこう。
何故なら俺もお前の事が『超好き』だからだ。
文句がある奴は名乗りを挙げろ。2週間後くらいに少しだけ聞いてやる。
「ねぇ、キョン。」
「なんだ?まだ何かあるのか?」
「衣装チェンジでもう一回しましょ。今度はバニーガールがいいかしら?それとも水着?」
「・・・・・・。」
やれやれ、今日も帰りが遅くなりそうだな・・・。