それは、あのクソ面倒でややこしく、心に若干のトラウマ的マイナーブルーを感じさせる時系列分岐からなる一大難事が、春風に代わって訪れる空気の湿り気とともに落ちつき、俺の心もいささか平穏を取り戻しってああもう面倒くさい!  
 モノローグを始めるといつも意味もなく長くなるのは俺の悪いクセだな。ともかくだ。  
 ハルヒにサプライズプレゼントを仕掛けた数日後の夜、突然それは訪れた。凶兆――、いや、そんな言葉では生ぬるい。というか、いい加減こういう前フリ的思わせぶり文句に飽きたのさ。文句あっか。  
 
『やあキョン、ノッてるかい』  
 言葉だけ聞けば果てしなくアホくさい文言と共にその電話は始まった。携帯に突如かかってきた、以来俺の脳髄をかきまわすことに成功するその声は、つい一ヶ月前に厄介ごとを運んでくることになった“親友”のものだったのだ。  
「佐々木。どうした?」  
 
『キョン、僕は申し訳なく思っているんだよ。はっきりいって僕のふるまいは無能だったろう? 結局言いたいことだけ言うために出てきたそれっぽい、しかし実のところ何の役にも立っていない対抗馬だったからね』  
 俺はしばし黙りこんだ。  
 ハルヒほど長くはないにしても、一年以上知り合っている仲なのだし、こんな疑問をふっかけるのもどうかと思ったわけである。しかしそれ以外に思い当たるところもないため、受話器から立ち昇ってきそうな臭いをかき消す勢いで俺はこう言った。  
「佐々木」  
『何だい親友! マイブラザーフッド!』  
「お前……酒飲んでるだろ」  
 
『どうして分かったんだい親友!』  
 
 俺はふたたび黙りこんだ。半ば直感のような予感が当たってしまったことに溜息をつきたくなったせいなのか、それとも親友の新たな一面を知ってしまったからなのか、あるいはそういうヤツだと思っていたからなのかは分からん。  
『いやあーたまには飲みたい夜もあるよねえ。僕は無能だもんねえー畜生』  
「畜生って……それ俺に言ってんのか、佐々木よ」  
『どっちだっていいじゃないか!』  
 やたらビックリマークをつけて話すあたり、明らかに通常営業の佐々木ではない。こいつとは中学時代、夜まで時間を共にすることがあった(もちろん変な意味じゃないぞ! 勘違いするな!)わけだが、それにしたってこんなアホ丸出しみたいに話すことは絶無だった。  
 
「佐々木。せめて順序だてて話してくれないか。何のことを言ってるんだ?」  
『あの時の僕のふるまいについてさ』  
 佐々木はすすり泣くような声で言った。つってもシリアスにじゃない。あからさまに演技しているのだ。  
「その前に佐々木、ひとつ質問していいか」  
『何だいキョン。キョンキョンキョン』  
 
「………………何杯飲んだ?」  
『軽くジャック・ダニエルを二瓶さ!』  
 
 俺は三度黙りこんだ。こいつ……いつからこんな酒びたりになりやがったというのだ。  
『一年前だねぇ。キョンが連絡くれないからねぇ寂しくてねぇしくしくしく』  
「モノローグに返答するんじゃねえ!」  
 それはそうと。  
 
「で。あの時ってどの時だ」  
『キョン。鈍感なフリいくない。それあんたのダメなとこアルよ』  
「佐々木。頼むからキャラが崩壊しない程度に喋ってくれ。俺でも混乱する」  
『すまない。ともかく、キミなら解っているだろう』  
 ああ。あの時系列分岐だよな。一週間だったクセに時間にして四年一ヶ月と二十四日になるほど長く感じたあの一件だよなあ。  
『そう。そのことさ。思わせぶりな新キャラみたいに登場した僕がいかに不甲斐なかったか。古泉くんあたりと比べると活躍の度合いが桁違いに低かったろう』  
 古泉がどんだけ活躍したか知ってんのかお前。  
 
『橘さんから聞いたよぉ〜。相当すごかったらしいよ色んな意味で』  
 色んな意味って何だよ。  
『それは別にいいんだけどね』  
 いいのかよ。  
 佐々木はしゃっくりやゲップを繰り返して――嘆くべき事態だ!――無駄に間を持たせた。  
『近所にスーパー銭湯ができたんだよ。このご時世にねえ』  
「そっちのほうがどうでもいいぞ」  
『ところがどっこい、僕はよくないって寸法さ』  
「お前にそんなオッサンじみた趣味があるとは驚きだ」  
『そんなこと言ってキョン、キョンキョンキョン!』  
「一回でいい」  
 
『今僕の裸を想像しただろう。このムッツリさんめ!』  
 してねえ…………。  
『その話もどうでもいいんだけどね』  
「いいのか!」  
『今キミの家にいるんだ』  
「ええええ――!」  
 俺は部屋を見渡した。背後に立ってるとかそんなオチだと思ったのだ。  
『甘いよキョン、天井だとも』  
「…………」  
 
 いました。  
 
『電話で話すのも何だし、そろそろ切るよ』  
「初めから切っとけよ」  
 佐々木は「にゃんぱらり」とでも言いだけに宙返りして着地した。  
「これは選別のI.W.ハーパーだ!」  
 
 佐々木は爽やかな笑顔で、琥珀色の液体が入った瓶を突き出した。そしてにへらっ、と我が親友は微笑みやがった!  
「飲もう!」  
「断る!」  
 佐々木はすでに赤ら顔になっており、その姿はなんか過剰なくらいに扇情的だった。  
 具体的に言うと、スカートの裾から見える白い素足は、靴下をなぜかはいていないということもありすべすべしていたし、心なしか胸元がいつもより隙だらけに見え、そこからこいつの控えめではあるが美しいバストラインがちらっ、ちらっと見え隠れ――、  
「このムッツリさんめ!」  
 佐々木に頬をつねられた。  
「いたいです」  
「それは僕の心の痛みだっ!」  
 存在のイタさとかじゃないのか。  
「どっちでも似たようなものだよねぇー。どうせ僕なんて恋敵にもなれない半端なキャラクターだしさー」  
 旧世代な感じにしゃがんで地面を指でなでなでするのやめないか。  
 
「キミにとっては僕ってあれじゃない、所詮オワコンじゃない」  
「んなことねえよ。うん。そんなことない」  
「……ほんとに?」  
 佐々木は瞳をいつもの1.3倍くらいキラキラさせた。男口調がわやになってることもあってか、何か無駄に美少女度がアップしている気がする。  
 俺は、なぜか急に気まずさとやりきれなさ、そして言葉にすべきでないあらゆる雑念を感じ、それらすべてを砲丸投げすべく窓を見た。  
「キョン……キミはいつもそうやって現実逃避するんだな。昔からそうだった。僕が告白したときのこと、覚えているだろう」  
「してねえよな」  
「ですよね」  
 佐々木――――!  
「まあそれはそれとしてだ」  
「何回言ったよお前それ」  
 
「キョン。ここでひとつ、僕からキミに提案があるッ!」  
 びしっ、と佐々木は人差し指を俺につきつけた。やはりいつもより隙があってかわいらしい気がする……。  
「飲もう!」  
「だから断る!」  
 俺はあの孤島でハルヒと共に色々やらかして以来、禁酒の誓いを立てたのである。  
「誓いといえば球戯場の誓いだ。十八世紀後半、財政破綻したフランスを立て直すべく、  
かのルイ16世は三部会を招集したが、第一、第二、第三身分の各階級が激しくぶつかりあい、紛糾。しかしアベ・シェイエスにより第三身分は国民議会を召集することに至ったのだ。こののち、」  
「佐々木」  
「何だいキョン!」  
「分かった。飲む。飲むから、頼むから今は歴史の話はやめてくれ……」  
 そろそろ予備校の下見に行こうとオフクロが誘ってくるんだ。  
 
「代わりに僕と行くかい!」  
「考えさせてくれ。とりあえず飲もう」  
 
 ……乾杯!  
 
「いやぁ〜しかしねぇ〜キョン。キミも罪作りだよねぇ〜そのくせ子作りしそうにないしさぁ」  
 結局佐々木が七割飲んだ。残りの三割で俺もずいぶん酔ってしまった。  
「高二で子作りするほうが少数派だろうよ……」  
「キョン。キミはもう少し前衛的であるべきだ。1924年にアンドレ・ブルトンがシュールレアリスム宣言をしたが、それより前の1917年にはマルセル・デュシャンが泉という名の、有名で奇抜、かつ前衛的な作品を提示した。  
僕はあれもひとつの超現実と見ているんだ。どんな物事も見方をひとつ変えれば日常とはまったく違う見えかたになるだろう。たとえば、」  
「佐々木」  
「何だい」  
「もう一本ないのか。何か物足りない」  
 
「そう言うと思ってね。おまけにビールを持ってきたんだ。僕は缶ビールならサッポロが好きでね。先にこっちを飲んでおくべきだったかもしれないが、まあよしとしよう」  
 佐々木はくすくす笑った。異様に楽しそうだなお前、  
「だって楽しいじゃないか! キョンと二人きりだよ!」  
 
 そんな風に初夏の夜が過ぎていったわけだが、お互いすっかり酔っ払った頃、気がつけば佐々木が俺の上に乗っかっていた。膝の上の佐々木さん。  
「何してる」  
「わるふざけさ!」  
 佐々木は俺の首筋をほっそりした人差し指でついっと撫でた。何するんだこいつめ。  
「そんなこと言ってキョン、本当はキミ、僕に対しても昔っから反応してばっかりだろう?」  
 
 佐々木は言うが早いが、着ていたカットソーをするりと脱いでしまった。  
「黒ブラジャーだと…………。佐々木、中学時代のお前はこんないけない格好をする人間ではなかったはずだ!」  
 俺もすっかり酒がまわっていたと認めざるを得ない。佐々木は指先をくわえ、半眼で俺を見やった。  
「ふふ。そうさ。僕も一年以上経てば少しは変わるってことだ」  
 まるで白猫のような軽快さで、佐々木は俺のズボンに手をすべりこませ、すでに固くなりつつあった愚息に指先で触れた。瞬間、静電気が走ったようにぴくりと身体が反応する。  
「僕もキミもひねくれてはいるが、生物学的にはまぎれもなく男と女というわけだ。アルコールを取り入れると性的欲求に沈静作用があるが、それでもキミはまだまだ若いからね。元気いっぱいというわけだ」  
 
 俺の視線は佐々木の胸に釘付けだった。何を隠そう俺はおっぱい星人だったからだ。  
 証拠ならこれまでに何度か提示したと思う。ハルヒの生着替え、朝比奈さんが剥かれる瞬間、朝比奈さん(大)の前人未到の谷間、  
俺のおっぱいチェッカーとしてのウォッチアイは、たとえあの改変世界の長門が相手だろうと容赦なかった。あの華奢な胸の上下運動ですらばっちりログを取り、バックアップをかけパスつきで脳内フォルダに格納してあるZE☆  
「キョン、キミがオスなのは解るが、それでも他の女性のことを考えるのは目の前の相手に失礼というものではないか?」  
 それもそうだな。  
 俺は佐々木の胸の成長を確認する作業に戻った。Cか……いや、ひょっとするとDの可能性もなくはない。しかし俺の周囲にいる女性陣の平均値は軒並み――、  
 
「むむ!」  
 観察が中止されたのは佐々木がこちらの唇を塞いできたからに他ならない。なめらかなその感触は、甘く耽美な、例えるならシルクのような質感を持っていた。  
「ん……」  
 初めだけついばむような、遠慮がちなものだったが、一分もする頃には(俺もすっかり酔っていたということもあり)互いにねっとりと舌を絡めあい、理性などどこ吹く風の本能的応酬に終始することになった。  
 俺は佐々木の短いスカートをまさぐり、きゅっと引き締まった、しかし柔らかさのある尻を撫でまわした。佐々木は俺を叱責することもなく、ただ妙に蠱惑的な笑みを浮かべただけだった。  
 俺とこいつの間にずっと存在していたあらゆる迂遠な障壁が、一瞬にして取っ払われてしまったことがそれだけで解った。結局のところ、十代の後半にさしかかるところの、  
 
生命力あふれる瑞々しい少年少女なのであり、日頃抱く煩悩などたかが知れていて、それを賢しいフィルターで何重にもくるんでいるだけ、ということなのだろうな。  
 佐々木は俺のズボンを引きおろし、バナナの皮でも剥くようにトランクスを裏返した。膨張した息子が緩慢に動くゴムの塊のように、ぶるんと起立する。  
「観察記録をつけたいくらいだ」  
 佐々木は満足げにそう漏らし、ぺろりと舌で先端を舐めた。鋭敏な神経がそこから脚や背中に伝わり、脳髄を快楽で満たす。俺はなぜかまったく関係ないことを考えようと努め、  
「そういやどうして、というか、どうやって天井に張りついてたんだ」  
 
「九曜さんに手伝ってもらったんだよ。最近解ったことだが、彼女は頼めばわりかし何でも引き受けてくれる」  
 俺にとっての長門みたいなものなのか。その構図がのび太くんにとってのドラえもん、セワシくんにとってのドラミちゃんと重なり、俺は爆笑した。  
「何がおかしいんだい?」  
「いや、実はだな」  
 事情を説明すると、佐々木は例のくすくす笑いを浮かべた。日頃より可愛らしさが三割増しくらいになっていて、その姿に俺はずいぶんと参ってしまった。  
 なぜというに、佐々木はすでにブラジャーをはずしていて、その適度なボリュームの胸には、うっすらとした、桜の散り忘れのような色の乳首があったからで、華奢な肩のラインも相まって、俺自身はすっかり血気盛んな少年の勢いを手に入れてしまった。  
 
 二人して笑っていたのだが、ふとした瞬間に目と目が合い、気がつけばまたキスの嵐に戻っていた。ミルクを求める子犬のように舌と唇を不器用に求め、ぺろぺろと舐めあう。  
 それはまるで一ヶ月前に起きたことの、どこかに確実に存在していた気まずさと、ある種の背徳感のようなものを忘れるための行為に思えた。  
 佐々木はいつしか唇を使う場所を俺の下半身に移し、直立しっぱなしのそれを咥えたり舐めたりし、それがまた満点をつけたいくらい上手だったのだが、ともかくあっという間に俺は最初の昂ぶりを感じ、小型台風のような速さで達してしまった。  
「んんん」  
 佐々木は満足そうな顔ですべてを受け止めると、口を閉じて少し迷い、それから飲み込んだ。  
「おいおい」  
「ふふ。キョン。言っただろ、僕が受け入れることができたのはキミだけだってね」  
「佐々木……」  
 おっぱい揉ませろ。  
 
「ふくく、キョン。キミはどこまで正直なんだい。それじゃ日頃と逆じゃないか」  
「うるせえ。俺があの部室で日頃どれだけ様々な欲求を制御してると思ってやがるんだ」  
「それはそうだろうね。この際だから一気に開放してしまおうってわけかい? キョン、そんなんだと将来結婚する相手をいつか裏切ることになるかもしれないよ」  
「俺が結婚するかなんて今の俺が知ることじゃねーよ」  
「実にキミらしい物言いだ。しかしそれでは地上のあらゆる愚かな行いが許されてしまうのではないか?」  
 俺と佐々木は視線を交わした。これが内容などどうでもいい、ただのキャッチボールで、行為そのものに意味があるのであり、形はなんでもいいということをどちらも認識しているようだった。  
 のち、俺たちはベッドに横になり、互いの身体のあらゆる箇所をあるいは愛撫し、あるいは舐めあった。  
 
 佐々木が不意打ちのように俺の息子を刺激するたび、俺は二度目のクライミングが終了してしまうのを全力で阻止せねばならず、そのたびに動きがぎこちないものとなるのを聡い親友は鋭敏に感知した。  
「キョン、ここまでダイレクトに反応すると、例の部室で過ごす毎日は相当な試練の連続なのだろうね」  
 その通りだ。モノローグから煩悩を排除するのにどんだけ苦労してるか、本に書いたらハードカバーで出版できるくらい、分量だけは立派なシロモノになること請け合いである。  
 とか思いながら俺は佐々木のすべすべした乳を揉んでいたのであり、その若々しい感触を堪能する現在の状態はオッサンかお前と言われても仕方なかったかもしれない。  
 だって仕方ないだろ。佐々木は、身体つきだけは実に女性らしいポイントをいくつも押さえていたんだからな。  
 
 そしてまたその流麗な曲線美が、挿入しながら手のひらで撫でるとタマランのである。  
「んっ、あっ、あっ。キョン…………少し勢いがよすぎ、あっ、んっ」  
 頼むからそんな声を出さないでくれ佐々木。日頃とのギャップも相まって即刻天頂に垂直噴射してしまいそうだ。  
「あっ、くぅ……いい、とてもいい……」  
 こんな時にまでいつもの言葉遣いを緩めないあたり、佐々木の人格がいかに確固としたものであるかを思い知らされる。同い年だとしても精神年齢は一回りくらい違うのかもしれん。  
 なんつっても俺はただ動物的に身体を動かすことしかできずにいるんだからな。あー気持ちいい。すっかり酒がまわっている。  
 
 俺は壁によりかかり、佐々木の軽い身体を抱え、座ったまま遊戯の続きを堪能した。でたらめに胸だの腹だのを撫でまわし、いつもより甘い気のする匂いを吸った。その間、可能な限り腰の律動を続行させ、互いに声にもならん声を漏らした。  
「だらしないなあ。我ながらそう思うよ」  
 佐々木が言った。俺より遥かに理性的にふるまってないかお前。実はさっきの電話も演技なんじゃないのか。  
「僕に演技はできない。それは解っているだろ。今は酔いが冷めてきたのさ。初めだけ煽られるのが僕の酔い方なのさ」  
 俺はせつなげに佐々木の胸をもてあそんでいた。それだけで息子がぎんぎんになるのである。  
「そしてキミは時間が経つにつれ酔いが回るようだ。挙動がそれを照明している」  
 
 うるせー。つうか、お前のこの内股がなめらかすぎるのがよくない。うむ、そのせいだ。  
 俺は佐々木の秘所が湿った狭い洞窟のようにぬめぬめと絡みつくのを感じ取りつつそう言った。  
「理性の範囲内では僕とキミがこのようになることは何年かかろうと無理だと思ったのさ。だから九曜さんに特別製の酒まで用意してもらった」  
 ぐあ。術中だったのか。  
「そうさ。何せ僕はできそこないの役者だからね。こんな風に関係のないところでしかでたらめな振る舞いをすることができないのさ。  
それにしたって完全に理性を捨て去ることができないのだから、ときおり嫌になってしまう」  
 まあいいじゃないか。そろそろゴールテープを切らせてくれ。  
 佐々木の希望により最後は騎乗位となり、ああやっぱこいつには敵わねえなとか適当なことを思いながら俺はものすごく盛大に射精した。隅田川の花火大会でもこうはいかないだろう。  
 
 
「さーて、と」  
 三十分後、服を着てすっかり普段通りに戻った佐々木は、  
「また今度。電話には気をつけたまえ。それは思わぬ場所に通じてしまうからね」  
 そう言って帰っていった。窓から。  
 
 <了>  
 
 

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