「私は、ここにいる」  
 
それは、三年前のことであった……  
 
Full Name 涼宮ハルヒ  
Code Name 涼宮、涼宮さん、団長、ハルヒ、ハルにゃん、ハルヒ☆閣下、etc...  
   Age 15(推定)  
Size 158cm ??kg  
 
バン!バン!バン!バン!バン!バン! ドゴーン!!  
 
〜涼宮ハルヒの憂鬱〜  
 
「なにあんた? 変態? 誘拐犯? 怪しいわね」  
「ああ、お前もな」  
「上から行くわ、気をつけなさい」  
「こっちか、ハルヒ」  
「何よこの粉袋は、重いわね」  
「とにかく持ってやろうか」  
「ありがと。せっかくだから、あんたはその赤のライナーを牽きなさい!」  
 
こうして涼宮(ハルヒ)は、織姫と彦星へのメッセージを東中の校庭に描き上げた。  
だが三年後、彼女の力を巡って  
宇宙人、未来人、超能力者が彼女の周囲に集結する……  
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  
 
五月も中旬。ゴールデンウィークが開けて梅雨が訪れるまでの、束の間の晴天が広がっている。  
こんな日には命を落とす奴が多い。今日もまた、誰かが命を落とす。  
 
あれは涼宮、そして高校で同じクラスになったキョンでは?  
東中を卒業し、高校生になった涼宮ハルヒが、滅多に見せない百ワットの笑顔をさらしているじゃないか。  
『恋愛なんて精神病』、それはお前がよく言ってた事だ。  
心の自由を失い再び胸を焦がす苦しみを恐れ、やりたい事も出来なくなるって。  
それに比べて俺は気楽なもんだ。  
……うるさい。どうせモテねえよ俺は。計画したデートだって、相手との約束には漕ぎ着けてねえよ。  
 
「色で言うと月曜は黄色。火曜が赤で水曜が青で木曜が緑、金曜は金色で土曜は茶色、日曜は白よね」  
「つうことは、数字にしたら月曜がゼロで日曜が六なのか? 俺は月曜は一って感じがするけどな」  
「あんたの意見なんか誰も聞いていない」  
 
ほら黙った。  
だから涼宮なんかに関わるとロクな人生送れないんだよ。ちょうど中坊ん時の俺みたいにな。  
 
察しの通り、俺はかつてコンバット谷口と呼ばれた男。  
……いやコンバットは嘘だけどな。谷口は本名だが。  
 
次の日。  
涼宮ハルヒは長かった黒髪をバッサリ切り落として登校しやがった。  
それもこれも、あのキョンと奇妙な会話を交わしたのが原因だろう。俺だけじゃなく、東中出身者の誰もがそう理解してた。  
一体どんな魔法を使ったら、涼宮のあんな笑顔を引き出せるんだろうか。  
キョン本人に訊いてみるのが一番手っ取り早いだろう。涼宮が口を割るとは思えないし。  
キョンお前、涼宮に興味があるのか。  
「ああそうだ谷口。入学した時の自己紹介が妙に気になった」  
愚かなことだ。あの女に関わると不幸が襲う。あの女と関わってから災難続きだ。あの女は、あまりに強い我を持ちすぎている。  
「我が強いぐらい別にいいじゃないか」  
付き合う人間の精神を崩壊させるぞ。  
「まさかそんな事が」  
こうして現に、人生を狂わせたこの俺が目の前にいるじゃないか。  
「……って今気づいたんだが、お前涼宮と付き合った事があるのか? 谷口お前あいつとどこまで行った? 正直に答えろお前」  
ネクタイで首絞めるなよキョン。涼宮かお前は。俺を殺す気か。  
しかし、安心するがいい。どうせあの女は、選ばれた人間にとしか付き合えない。  
「黙ってろよ谷口。俺は別にあいつと付き合うとかどうとか何も言ってないぞ」  
そんな事言って、席替えしても相変わらず後ろに涼宮がいるじゃないか。背中をシャーペンで突かれて、痛そうなことだ。  
諦めろ。関わると、人生まるごと吸い取られるぞ。  
 
「ないんだったら自分で作ればいいのよ!」  
「何を」  
「部活よ!」  
 
なんという事だ。  
キョンお前、涼宮の思い付きにそこまで付き合えるってのか。  
憐れな少年よ。その女は、お前を破滅へと導く!!  
 
〜〜10月〜〜  
 
あの涼宮ハルヒが男の手を引いてやがる。  
先輩の女子がうちの教室にやってきて、涼宮を指名したかと思ったら、涼宮のやつ咄嗟にキョンの手を掴んで先輩ん所まで引っ張って行きやがった。  
嫁か。面倒事に遭遇したらダンナに解決頼もうとする嫁か。  
やはり恋愛というのは恐ろしい病だ。  
罹れば狂って死んでしまう。  
とゆーかあいつら死ね。  
見せ付けんな。あれで付き合ってないとか言うなボケどもが。  
 
<<終>>  
 
 
 

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