「好奇心は猫をも殺す」その2  
 
はあ・・・、いいようにヤられたわね・・・何回イッたのかしら・・・10回目まではかろうじて覚えてるけど・・・  
「いつまでも天井見てても飽きるわ」  
姿勢を直すとパソコンのモニターにあたしの顔が映った。ひどい顔。まったくキョンのやつ、タオルくらい置いて言ってくれてもいいのになあ。  
股間に違和感。  
おしっこ漏らしたように自分の体液でぐっしょり。  
「うっ、ううう・・・」  
悔しい。なんでこのあたしがこんな目に・・・。それもこれもこのクリトリスがいきなり大きくなったからよ!なんなのよ、まだおさまんない!  
あたしがこんななのにキョンのやつ・・・  
「ああ、そうか」  
キョンもそうだったんだ。  
 
「おそくなりましたぁ〜ってひょええ?す、涼宮さんっ?どどどうしたんですかっ?誰かに犯されたんですかっ?」  
みくるちゃんが来た。まああたしの格好みたらそりゃ驚くだろうけど犯されては無いわよ。  
「ちょっと猫の後を追いかけてたらドブに落ちたのよ」  
SOS団のマスコットは手馴れたように棚からタオルを取り出してあたしを拭いてくれた。そんなとこにタオルあったの。あたしよりみくるちゃ  
んのほうが部室に詳しいわね。  
そのあとみくるちゃんはジャージを持ってきてくれた。あたしの世話をてきぱきとしてくれるみくるちゃんを見てなんともいたたまれなくなった。  
「ねえ、みくるちゃん」  
嫌な顔ひとつせずあたしの汚れた制服をたたんでくれてる上級生に声をかけた。  
「なんですか?」  
「みくるちゃんってクリトリスが大きくなっておさまらななくなったことある?」  
みくるちゃんに近づく。  
「なっ、なにいってるんですか・・・えっ、なななに・・・?」  
みくるちゃんが反応するより早く両手をつかみ、長テーブルの上に押し倒した。  
やっぱりおっぱいおおきいなあ。キョンはこの胸に夢中なのよね?クリトリスよりおっぱいがおおきくなれば・・・  
「あ・・・あの・・・涼宮さ・・・ん・・・?」  
いまだ何が起こったのか理解できていない様子のみくるちゃん。その片手を自らの下半身へ導く。  
「ふっ・・・」  
ジャージに着替えるときパンツも脱いだからあたしは今ノーパンだ。ズボンに手を突っ込めばすぐに勃起クリトリスに触れる。さんざんキョンにイかされて  
敏感になっているのかみくるちゃんの指が触れただけで声が出ちゃう。  
 
「ほら・・・あたしのクリ・・・大きいでしょ?急に、こんなに、なっちゃったの・・・おかしいでしょ?」  
そのまま、みくるちゃんの指をクリトリスの擦り付け続ける。  
「あっひゃああっ!気持ちいい、いいっ!」  
どんどん激しく擦り付ける。「やめて!」というみくるちゃんの声も気にしない。  
「いいっ!みくるちゃんの指ぎもちいいっ!いく!イクイク!」  
頭の中でなにかがはじけた時、キョンの顔が浮かんだ。  
 
「ふ〜っ、ふ〜っ、ん〜っ」  
野良犬のような下品な荒い息を吐く自分がいた。とっくにみくるちゃんへの拘束も解いてしまって、今度は全体重を預けている。  
「涼宮さん・・・いったい、どうして・・・」  
おかしいのよ、あたし。こんなにクリトリス勃起させて、パンツに擦れて感じてイキまくってるの。男がところかまわずちんこおったててるの  
バカにしてた自分がみじめだわ・・・。  
「な、なにいってるんですか!なにもおかしくありません!」  
みくるちゃんの表情が引き締まった。  
「そ、それは生理現象です!あ、あたしだってそういうところが急に敏感になっちゃうことあります!だ、だけどこれは体が正常な証拠なんです!男の人だって  
そうです、お・・・おち、おちんちんが大きくなるのだって!そうならないと困るじゃないですか!」  
何に困るの?  
「とととにかく生理現象はバカにするようなことじゃありません!そういうことは察してあげるのが優しさなんです!」  
優しさ・・・そうか・・・。  
 
ごめんね、みくるちゃん。  
 
ごめんね、キョン。  
 
 
次の日。  
 
キョンはあたしより先に来ていた。窓の外をじっと見つめていた。  
「キョン」  
無視されるかと思ったけど意を決して声をかけた。キョンは反応しない。  
「キョン!」  
驚いたようにキョンが振り向いた。  
「このあいだのこと、ちゃんと謝りたいの。・・・ごめんなさい。あたし、配慮が足りなかった。キョンだってみんなの迷惑にならないようにしてたのにあたしったら・・・」  
キョンに頭を下げた。するとガタッと椅子が動く音が聞こえ  
「ハルヒ、頭を上げてくれ」  
キョンが立っていた。  
「俺のほうこそすまん!昨日は調子に乗りすぎた!」  
キョンがあたしに頭を下げてきた。なんで?  
「まさかおまえがこんな誠意ある謝罪をしてくるとは思わなかった。俺のほうがひどいことしたってのに」  
やっぱりキョンは優しい。あたしはあんなことされて当然のことしたのに、キョンは気にしていたんだ。けど、よかった。またいつもどおり接することが出来るわ。  
「それでね、キョン」  
照れくさそうに顔を赤くするキョンにあたしはとっておきの案を提案する。  
「あのね、また、ちんこが勃起して、その、おさまらなくなったら、あたしが鎮めてあげるから、安心して」  
ほら、男の子って出すもの出さないとおさまらないんでしょう?昨日読んだ本に書いてあったわ。あたしに声かけてくれれば手でも口でも使って鎮めてあげる!  
気にすることなんかないわ。団長たるもの、団員の面倒はなんでもみるのは当然よ。古泉君はクラスが遠いからちょっと難しいけど・・・  
「ね?キョン?」  
鏡の前で練習した笑顔をキョンに向けた。  
「こ・・・こ・・・」  
あれ?キョンの表情が変だ。  
「こんの、大馬鹿野郎!!!!!!」  
怒鳴られた。  
ば、馬鹿?大馬鹿?このあたしに向かって?なんなの?信じらんない!  
「馬鹿とはなによこのエロキョン!」  
あたしとキョンは岡部に静止されるまで口げんかを続けることになる。  
もう知らない!こんどキョンが勃起しても手だけしか使ってやらないから!  
 
 
 
終わり  
 
 

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