『未希とハルヒ』
オリジナル設定:未希→ハルヒとキョンの娘、名前は有希と未来(みくる)から
*以前別の場所に投下したものを一部流用してます
「ねぇママ、なんでママみたいな美人がパパみたいな冴えない人と結婚したの?」
「あらあら未希は小さい頃『大きくなったらパパと結婚する』なんていってたのに随分ね」
「だって旅行の写真を皆に見せたらみんな『ママは美人だけどパパが冴えない』って……」
「まぁ確かに……写真だけならそういうでしょうね」
「ママくらい美人ならもっとカッコイイ人とだって……」
「未希のいうカッコイイ人って例えば誰?」
「その……古泉さんとかよ」
「そりゃ古泉君は確かにカッコイイわね」
「そうでしょやっぱり古泉さんみたいなもっとカッコイイ人が未希のパパだったら良かったのに」
「未希ったらパパの良さがわからないなんてまだまだ子供ね、男の人の良さは外見だけじゃないのよ」
「あ、あたしもう高校生よ、もう子供じゃないわ」
「あのね、パパは昔……というか今もだけど凄くもてるのよ、未希知らないの」
「嘘、信じられ無い」
「例えば高校の時なんかパパの事好きな女の子は片手じゃきかなかったのよ」
「まさか……その……片手にママは入ってるの?」
「ううん、ママは除いての話よ、パパったら見境が無くって手当たり次第にモテたのよね」
「手当たり次第って……」
「えぇと部活の同級生でしょ、それから部活の先輩、部活の後輩、お金持ちの先輩、妹ちゃんの友達、中学の同級生でしょ、ツインテールの女の子でしょ……あと誰だったかしら……そうそう光陽園の髪の長い無口な子もいたわね」
「まさか……」
「全部ホントのコトよ、未希に嘘を言っても始まらないもの……最初は頼りないって思うけどちゃんと向かいあってみるとパパのよさに気付かされるの……みんな…パパのコトが大好きだったのよ」
「でもママくらい美人だったら他にもっといい人が…」
「いいこと未希、パパ以上にいい人はこの世にはいないのよ、ママのコト真剣に思ってくれる……そんな人はパパだけよ」
「でもママは学生時代モテたってこないだ……」
「そりゃママの外見に引かれてくる男は大勢いた、でもその人たちは駄目なのママの内面を知るとみんな離れていこうとした、だからそんな連中はママの方からさよならしてやったわ、
でもパパは違ってたママのコトちゃんと全部見てくれてそれで好きになってくれたの、それはそう……パパだけよ」
「……それで……パパとママはどんなきっかけでいつごろから付き合いだしたの、同じクラスだったんでしょ?」
「それは……、未希がもう少し大きくなってパパのよさがわかるようになったら教えてあげるわ」
「そうなの?」
「って未希、そんなことを知りたがるだなんて……クラスに気になる男の子でも出来たの?」
「ちっ違うわよ……あいつは……ヒョンはそんなんじゃないわ」
「あらあら……好きなら好きってはっきり言っちゃいなさいよ」
「ちょっとママ、ヒョンとはそんなんじゃないわよ、只のクラスメイトよ、偶々あたしの前の席にいるだけで……」
「あらそうなの?」
「まったくあいつは鈍感で……授業中はいつも居眠りばかりしてるし……成績だって赤点スレスレで……おまけに大抵間抜け顔で他の女子のことばかりみてるし……」
「……あら? …どこかで聞いたような話ね……(なんだったかしら……)」
「ちょっとママ聞いてるの!とにかくヒョンと来たら、いっつもあたしのやることに反対してばかりで……苦虫噛み潰したような顔で『やれやれ』とかいってるし……」
「……(なんだか身近にいる人に良く似ているような気がするんだけど……誰だったかしら?)」
「……おまけに同級生だけじゃなくて上級生や下級生の女子ともやけに親しげだし…とにかく女に見境がないのよ! ……この間なんか小学生よ小学生!妹の友達だって言い訳してたけど怪しいもんよ!」
「……(ホントにこの辺まで出掛かってるんだけど……)」
「ママ、聞いてるの? とにかくヒョンとはなんでもないのよ!」
「……ねぇ未希……一つだけ聞いていいかしら?」
「いいけど……ヒョンとは本当になんでもないんだからね、只のクラスメイトよ!」
「未希がさっきから話してるヒョン君って初めて聞くけどどんな男の子なの? 今度ママやパパに紹介してね」
「!……そっそれは…その………(しまった!…orz)」