俺と小泉に穴掘りをさせたまま、ハルヒはどっか行ってしまった。  
何も出てこないとわかっていると、やっぱりやる気が出ない。  
もう十分だろうと思って顔を上げると、ちょうど目の前に長門がいた。  
気のせいか少し青白い顔をして思いつめているような感じがした。  
そわそわしているようにも見える。  
ど、どうしたんだ?あいつがこんなに焦るなんて尋常じゃない。  
まさか、俺たちにとんでもない危機が迫っているのか?  
それとも危機は既に始まっているのだろうか?俺は雪山のことを思い出していた。  
と、その時長門は急に無言で立ち上がると、草むらの方へ駆け出した。  
考えている暇はない。小泉に穴の埋めもどしを頼むと、すぐさま俺は長門を追いかけた。  
俺には何の力もないけどな、長門だけを危険にさらす真似なんてできない。  
朝比奈さんはキョトンとしており、  
小泉がいつものスマイルだったのが少し気になったが、今はどうでもいい。  
俺は全速力で走り、そして信じられないものを目にした。  
 
 
草むらを抜けると、  
かがんでパンツを下ろし、股間から盛大に液体を放出している長門の姿が目に飛び込んできた。  
「……」  
え?  
「わたしはあなた達よりも摂取したものを効率よく運用することができる。  
同じ量を食べても排泄しなくてはならないは重量パーセントにして5%以下。  
よって排泄行為は普通一週間に一度で十分。  
しかし先ほど朝比奈みくるに予想外の量のお茶をふるまわれたため、  
予定よりも早く水分許容量を超えてしまった。うかつだった。  
異時間同位体と同期をしなくなったことによる弊害のひとつ」  
焦った感じの長門が早口で何か言っているが、俺の耳には全く届かなかった。  
なぜなら俺は長門のアソコに見とれてしまっていたからだ。おれも男だからな。  
彼女のそこは想像してたようにつるつるで真っ白な肌にちらっと見えるピンク色がきれいだった。  
たっぷり二十秒ほど、最後の一滴がしたたりおちるまでみとれていたが、  
長門のちょっと困ったような顔が目に入って、我に返った。  
これじゃ俺は完全に変態じゃないか!  
「すまん」  
と言って長門に背を向けると、すぐさまその場を離れようとしたが  
「待って」  
と長門に呼び止められた。  
「どうした?」  
背を向けたまま答えると  
「拭くものを貸して欲しい」  
 
「それとも」  
 
「あなたが拭いてくれる?」  
 
 
  −つづきはみんなのあたまのなかで  
 

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