『あーあ…。なんかつまんないわね…。はぁ〜…』  
SOS団部室でため息をつくハルヒ。…そう、今のハルヒの頭の中には、あの出  
来事ばかりが頭を過っていた。  
それは2週間位前だろうか。ハルヒが部室に1人でいる時だった。コンピからの  
戦利品の最新式パソコンもそろそろ型遅れ。スピードも遅く感じたので、  
『もう…たるいわね。コンピから新しいやつもらってくるか、拡張しなきゃね』  
何気に思いながら、無意識に「拡張」と検索していた。あちこち検索していると  
、いきなり全裸の女の人が両足を拡げて、おまんこに太いバイブを自分で入れな  
がらニッコリ微笑んでいた。  
『きゃあ!…な、何よこれ…。モロじゃないの。それに…大きな…のが…入って  
る…』  
思わず椅子から飛び上がり、急いで消そうとするもよく考えると今は部室にただ  
1人。ハルヒだって普通の女の子。少しは興味はある。  
『…ちょ、ちょっとだけ。ちょっとだけなら……』  
そう言いながら20分も次々と女性の痴態なフォトを見ていた。  
『ふ〜ん…どれもこれも似たようなもんね…。赤ちゃんが出てくる所だしね…』  
しかし、次のフォトでハルヒのこれからの運命を大きく左右する。  
『…じゃあ次で最後にしよ…。…!!な!なにこれ!?…う、うそ、こんなの…  
…信じられない…』  
それもそうだろう。入れている物は今までとは変わらないが、入れている場所が  
違う。500の缶ビールがなんと肛門に入っている。  
『うそ。うそよこんなの…どうせCGかなんかだわ……でも、今迄の物が、お尻  
に入ってたら…』  
半信半疑に、クリックしていくと、今迄おまんこに入っていた、太いバイブ、男  
性器を模した精巧な巨大なディルドー、オレンジ、リンゴ、小さめのカボチャ…  
あらゆる物が肛門に挿入され、歓喜の顔でこちらを向いている女性。  
中でも医療器具で肛門がポッカリ拡げられ、中のうねうねした、粘液でピカピカ  
の綺麗なピンクの腸を見た時と、綺麗な女性がその女性の肛門に手を入れて、や  
がて肘はおろか、二の腕の中程まで突っこまれたフォトは、ハルヒの人生観を根  
底から覆す程、衝撃的な出来事だった。  
 
『凄い……。信じられないけど……アップにして見ても合成じゃない…わ…。や  
っぱり本当にお尻の穴で、してるんだ…』  
心臓の鼓動が早く、呼吸も荒いハルヒ。両足をすり合わせているショーツは、洪  
水のようになり、椅子にまでその決壊した愛液をにじませている。  
『私は今まで何をやっていたんだろう…。こんな不思議が…、こんなに身近にあ  
るなんて……』  
 
ハルヒは今迄排泄するだけの、ただの排泄器官を、今初めて意識し、自分の肛門  
をキュッと締めた。自分のもこの女性みたいに、信じられない位拡がるのか。怖  
くもあるが、実際にして見ないと気の済まないハルヒ。  
恐怖よりも、好奇心、探求心がそれをはるかに上回っていた。  
『………はっ!いけない!こんな所他の人に見られたら…アウトだわ…』  
アドレスだけメモすると、ネットサーフィンの形跡を全て消し、濡れた椅子を綺  
麗に拭き、ぐしょ濡れのショーツを脱ぎ、替えのショーツを履いた。  
『ふうう……これでよし、と。……もっと見たかったけれど、また見れるしね』  
しかし下校中も、帰宅後も、頭からはあの衝撃的なアナル拡張の映像に、ほけ〜  
っとしていた。入浴後、ベッドに入り、いつもより綺麗に洗い上げた肛門に指先  
で触れてみた。  
『ん、んん…。なんか、変な感じ…。そうだ。1本くらいなら、入るわよね…』  
固く閉じた肛門に人差し指を挿入しようとするも、事前の処置をせず、マッサー  
ジも無しでは入るはずもない。逆に苦痛をハルヒに与える。  
『んぐぐ……い、痛い。1本でも入らないのに、あの女の人は手首まで入れてい  
た。そんな事が可能なの?…あたしにも、出来る?』自問自答しながら  
『明日も見て見よう。お尻の拡げ方とかあるかもしれないしね』  
そんな事を考えながら眠りについた。  
しかしその願いはかなわなかった。いくら接続してもエラーが出て来るばかりだ。  
『え、うそ、なんでよ…。確かまだまだあったはずなのに〜、もう、このPC使  
えないわね。壊れてんじゃないの?あー、もう』  
とりあえずそのサイトは諦めて、他のサイトにアクセスしても、あれ程のハード  
な画像にはお目にかかる事はなかった。  
『……なら、自分のお尻で、自分で写メすれば……。そうよ。それがいいわ。そ  
れなら、自分の好きな物が入れられるし』  
ハルヒは、アナル、拡張の仕方等々で検索する。そこには詳しく書かれてあり、  
要点だけメモすると、  
(部活は中止)  
と、団員にメールをする。  
少ししてキョンからTELが来る。  
『どうしたんだ?お前から中止だなんて、なんかあったのか?』  
ハルヒは今からの行為を、見透かされたような気がして  
『う、うるさいわね!あたしが中止って言ったら何があっても中止なの!!いい  
わね!ブチッ』  
「…何を怒ってんだハルヒは?…ま、部活が休みならおごる事もあるまい…っと  
…ハルヒから?もしもし、気が変わったか?」  
『キョン、これはSOS団にとって、最大の危機が今あたしに振りかかろうとし  
ているわ』  
「…で用件はなんだ」  
『お金貸しなさい。今から部室に来るの。1分で来なさい!ブチッ』  
息を切らせながら、嫌な顔をしているキョン。奪った戦利品を自分の財布に入れ  
ると、脱兎のように部室から、校門、そして繁華街へと走って行った。  
 
家路とは逆の方向へ行くハルヒ。なるべく路地裏の薬局を探し、ようやく見つけ  
て、戦利品と交換した。帰路がこんなに遠く感じるのは初めてだろうか。家に着  
くと、  
『ふう。やっと着いたわ。さあ、今から思う存分出来るわ。題して、大いなるお  
尻の野望、略して大いなる野望よ』  
薬局から顔を真っ赤にして買ってきた、大事な物をトイレに持っていく。汚れな  
いよう、やりやすいようにスカートとショーツを脱ぐ。  
『えと、お尻にワセリンを塗ってと……ん、んふ…、なんか、いいかも。…そし  
ていちぢくのキャップを外して、細い方を入れる……んん、あ、痛くないわ。ふ  
ふん。大いなる野望に一歩前進よ。……で、大きい方を握る……あ、や、冷たい  
……ふふ、なんだ、どうって事ないじゃない。お腹痛くなるって書いてあったけ  
ど?』  
のほほんとしているハルヒ。しかしこれからグリセリン液の辛い洗礼を受けてい  
く。  
『あ、なんだかお腹が温かくなってきたわ……ふふ、なんだか懐炉でも入ってる  
みた…い、い?、痛い……ああ、お腹、何?凄く痛い痛い……こ、これが痛くな  
るって事なの?くうう……ダメ、出る、出ちゃいそう…。ああ、でも、5分、出  
来ればそれ以上我慢する程うんこが沢山出るって、書いてあったけど…。んくう  
、あたし、出来るかしら?はあ、はあ、いえ、やるわ、あたし。我慢して見せる  
…くうう、痛い…』  
しかし、量が少ないとは言え50%のグリセリン溶液。浣腸などした事のないハル  
ヒには耐えられるはずもない。  
『うう、ぐう、こんな、うう、こんな便意は初めて…。あうう、もう、もうダメ  
え、出る、出る、ダメ、出たらダメ……でも、ああ、出ちゃうう〜〜』  
ぶばあ、ぶびいぶぶぶう〜〜ばばっふぼっぶびい〜〜もりもり、ぶぶぶう〜〜〜  
びちびち、びちゃびちゃ……。  
『はあ、はあ、うーん、うーん、出る、まだ出るよう……こんなことって、ああ  
…浣腸で、強制的にうんこを出すなんて……うう、臭い、臭いい…あうう…。ん  
くう、お腹の中が全部出ていく……辛いけど、はあ、なんかすっきりする感じだ  
わ…なんか、いいかも』  
少し落ちついてから改めて自分の排泄物を見ると、自分でも信じられないくらい  
、大量の固形物に流動物が便器に山盛りになっていた。  
『うう、こんなに大量に…。あたしのお腹に今迄こんなに汚くて臭いのが入って  
たのね…。うう、なんか気持ち悪いわ。浣腸してなきゃ、これがまだあたしの中  
に居た訳だし…ううえ、これからは浣腸した方がいいのかも。そういえば浣腸で  
ダイエットって書いてあったし……。うん、これは一石二鳥、漁夫の利だわ』  
大量便を水で流す。ウォシュレットで腸の中まで洗うといい、とサイトにはあっ  
たがまだハルヒには要領が分からず、表面の肛門を綺麗にしてから部屋に戻って  
行った。  
 
部屋に戻り、いちぢくの残骸をティッシュで何重にも包んでゴミ箱に捨てた。制  
服を脱ぎ、ロンTだけ羽織り、ベッドに横座りになるとワセリンを肛門にあらた  
めて塗る。排泄したばかりのハルヒの肛門はいつもの固く閉じていた時とは違い  
、少し腫れたようにプックリと膨らんでいた。  
『…あ、なんだかいつもとは違う感じがする。浣腸したらお尻が柔らかくなるっ  
て、本当みたいね…ん、これなら、人差し指も入り…そう…。あ、ああ、入る、  
入りそう…ああ〜!?…あ…ああ、は、入っちゃった…。うわあ、中、凄い…暖  
かい…。なんかウネウネしてる。あたし、今…自分のお尻の、穴に…指、入れて  
る…凄い、凄いわ…』  
恐る恐る指を動かすと、浣腸後の熱い腸壁がハルヒの人差し指にまとわりつく。  
温かく、腸液で滑っているその中は、初めての経験に感動しているのか、ハルヒ  
の直腸内と同じように脳内をも熱くトロけさせていく。  
『ああん…すごい、やらしいよ…あたしのお尻の穴。気持ちいい…ああ、あんん』  
初めは恐々に動かしていた人差し指も、段々と激しく中を掻き回し、マッサージ  
によって弛緩した肛門からは、グチュグチュと菊壁と指の擦れる肉音、ハルヒの  
可愛らしくも妖しい喘ぎ声が部屋の中に響いていた。  
『んあ、はああ、はあああ…何か、ああ、何か来る……あ、ああ!ダメ、あああ  
〜〜〜………』  
激しく出し入れしていたハルヒが、一瞬固くなり、呼吸も暫く止まり身体を丸め  
てから、ぐったりとベッドに身体を預けた。  
『あ…はあ、あんん、はあ、はあ…、あ、あたし…もしかして…イッちゃったの  
?……イッちゃった…お尻で、お尻の穴で…。あの、サイトの女の人みたいに?  
ああ、凄い、凄いよ…』  
 
憧れているサイトの女性のように、尻穴で浅いとは言え、絶頂を迎えたハルヒ。  
大量の愛液と腸液を両穴から溢れさせ、今までの不満やイライラと一緒に胎内か  
ら吐き出していった。  
『…はあはあ、はああ……。すごかった。……ふうう、き、今日はこれ位にしよ  
。はあ、気持ち良かった♪…あたしのお尻…。そうだわ!、初めて指を入れたん  
だし、記念に…』  
ハルヒは携帯を取り出して、肛門を写す。次に右手中指を入れてる所を写した。  
『…うーん、なんか構図とか、光が上手く出てないわねー…。…一人だと態勢が  
難しいわ…』  
その後何度も態勢を変えて自分のアナル痴態を写していくが、一人では限界があ  
った。  
『もう〜…、ダメだわ、上手く写せない…。誰かに写してもらえれば解決するん  
だけど…そんな事……はあ〜…』  
自分の指先を肛門に入れた写真なんて、他人には絶対に見せられない。  
『…まあ、いいわ。あの女の人みたいに拡張して、太い物が入るようになったら  
考えてみるわ…』  
そんなジレンマもハルヒは前向きに考えていた。  
それからのハルヒはSOS団の行動もしながら、自宅の部屋に足早に帰ってはア  
ナル弄り、孤軍奮闘しながらアナルフォトを楽しんでいた。小さめの化粧瓶や先  
を丸めた鉛筆等のアナル痴態のフォトは、その都度マイクロSDカードにコピーし  
て携帯には残さなかった。  
そうした習慣が日課となってから2週間が過ぎた頃、ハルヒはアナル弄りの壁に  
当たっていた。あれから順調に浣腸後の尻穴弄り、肛門拡張をしていたが、指3  
本位の太さからは、肛門が辛くなりそれ以上拡張が出来ずにいた。  
サイトでも、自分の排泄物の直径までは拡張は速いが、それからは気長にした方  
が良い…とあったが、ハルヒは早くあのサイトの女性みたいになりたいと強く願  
っていた。  
それには、アナルに詳しいパートナーとのプレイもひとつの選択らしいが、女子  
高生のハルヒには出会い系サイト、ましてやキョンや小泉、みくるちゃん、長門  
には、口が裂けても…死んでもこんな事は言えなかった。  
 
『あ〜あ…。つまんないわね…』  
アナル弄りが上手くいかないイライラと悶々で不安定なハルヒは、閉鎖空間を幾  
度も発生させ、その度に小泉は出動し、キョンは小泉やみくるちゃんからなんと  
かハルヒの精神を落ち着かせるように催促される。 以前のハルヒならキョンか  
らそれとなくされれば、それだけで、安定していた。しかし、アナルに夢中にな  
っていくハルヒには、もう、どんな言葉も、キョンでさえも今は眼中に無い。  
 
そうして、閉鎖空間が巨大化して現実世界の一部を初めて浸食していった。  
 
そんな矢先、新任の教師が北高に赴任して来た。  
臨時の朝礼で登場したその教師は、175cmもある長身で、黒い艶やかな長髪は後  
ろでアップに止めている。眼鏡が驚く程似合い、知的な印象を醸し出していた。  
バストは98cm近くもあり、グレーのスーツからこぼれ落ちそうな豊満さだ。ウェ  
ストからヒップにかけて急激なラインを描いて98cmかそれ以上に見えるお尻。  
パンパンに張り詰めストッキングに包まれた太腿がスカートからはち切れ、張り  
のあるふくらはぎ、キュッと締まった足首へと繋がっていた。  
簡単な紹介では、名前は藤堂優子。歳は36。数学を担当するらしいが、その艶の  
ある、熟女の甘えたくなるような声に、言葉の内容は記憶に入らなかった。  
男なら誰しも魅了されてしまいそうな、女教師のナイスバディが後ろに下がり、  
変わって校長の長い子守唄を聞かされてから、各々教室へと戻って行った。  
後ろの席から、  
『ねえねえ、さっきの先生見た?スッゴい美人でナイスバディだったわよね。キ  
ョンなんか鼻血出してたんじゃないの?』  
『そんな訳ないだろ。…確かに綺麗だったけど、俺は別に…』  
『別になによ?フン、まあいいわ。…でもあんな綺麗な先生なら是非とも神聖な  
る我がSOS団の顧問になって欲しいわね。丁度顧問の先生居ないしね』  
 
そんな何気ないハルヒのセリフはハルヒ自身に自覚は無くても、アガシックレコ  
ードを簡単に書き直せるその神のような力に、いち女教師がSOS団の顧問にな  
るなど何でもない事だった。  
 
放課後。  
『……と言う訳でして、このSOS団と言うクラブは今顧問が不在でして。他の  
先生方は皆他のクラブの顧問になってまして…新任早々忙しいかと思いますが…  
どうでしょうか?』  
『わかりました。私でよろしければそのSOS…団?に顧問にならせて下さい』  
『おお。ありがとうございます。では藤堂先生、部室に案内しますから、どうぞ  
こちらへ』  
教頭と新任教師は、SOS団部室へ向かった。部室に着くと、長門以外は驚きと  
、やはりと、何でと、それぞれ思いながら。簡単な教頭の紹介の後、新任教師は  
艶っぽい声で、  
『…では今日からこのクラブの顧問になります藤堂優子です。よろしくお願いし  
ます』  
団員に向かってお辞儀をすると、はち切れんばかりの胸が白いブラウスから更に  
はみ出している。みくるの胸でさえ、小さく見えるその圧倒的な肉の凶器に皆目  
が釘付けになっていた。長門を除いて。  
 
その日のSOS団は、ハルヒのテンションの高さと、超常現象の話に先生も興味  
があるのか、この奇妙なクラブに次第に打ち解けていくのだった。  
ある日、1人で部室のPCを見ているハルヒ。他の部員達には、超常現象の有る  
場所を探して来るまで部室には帰って来なくていい、と伝えてあるので、思う存  
分、アナル関係のサイトにアクセスしていた。特にアナルの弛め方や拡張の仕方  
、そして今では、事前の処置の浣腸でさえも、快楽の対象となり、様々な浣腸の  
仕方、浣腸液、浣腸器具などを検索していた。中には、動物に使う巨大な硝子浣  
腸器、家畜用の1000cc浣腸器を四つん這いの女性のお尻に突き刺さっているフォ  
トは、まるでハルヒ自身が家畜か何かになってしまったような錯覚に陥っていた。  
そんなハルヒにとって、一番ストレスが解消出来る一時を邪魔するかのようにド  
アのノック音が聞こえた。  
(な、なによ、せっかく今から楽しもうと思ってるのに……一体誰なのよ!)  
『誰!部員以外は立ち入り禁止よ!!貼り紙が読めないの!!!』  
かなり気合いの入った声を荒げるハルヒ。しかし、  
『す、涼宮さん?……藤堂ですけど…あの、開けてくれる?』  
『…あ…、先生……。ちょ、ちょっと待って下さい、すぐ開けますから…』  
少し遠慮しがちな先生の声に、ハルヒはしまったと思いながらあわててサイトか  
ら落ちて、SOS団のサイトを上げる。少し深呼吸してからドアの鍵を外した。  
『ごめんなさいね、涼宮さん…。お邪魔だったかしら?』  
20cm近い身長差から、見下ろすようにハルヒを優しく見る優子。  
『あ、いえ、そんな…先生はあたし達の顧問ですから、そんな事ありません…』  
『ウフフ。ありがとう。先生、赴任して来たばかりだから他の生徒達とはまだな  
かなか打ち解け無くて…。それにこのクラブは独創的で先生楽しいわ』  
ニッコリ微笑んでハルヒに言う先生。今までの先生からは異端の目で見られてい  
た自分のSOS団を、そんな風に言われて気分のいいハルヒ。  
『は、はい!ありがとうございます!あ、先生、今お茶入れますね』  
いつもなら団長机にふんぞり返って、決して自分からお茶を作る事など勿論ない。  
それだけ優子の事が気になっているのだろうか。  
長門の置いて行った本をパラパラ捲っている先生の、いつ爆発してもおかしくな  
い胸元をチラチラ見ながらお茶を湯飲みに入れていた。  
『先生。お茶です、はいどうぞ』  
『ありがとう涼宮さん…いただくわ…ん、ズズ…ふう、とてもおいしいわ』  
ニッコリ微笑むも、少しつらそうに顔をしかめて、ため息がちに下腹辺りを擦っ  
ていた。注意深く見ると、いつものキュッとくびれたウエストの下腹部分は、少  
しポッコリと膨らんでいるのだった。  
 
『…あの先生?、どこか具合でも悪いのですか?ため息ばかりついて…何処か痛  
いのですか?』  
気分のすぐれなさそうな先生に、ハルヒは心配そうに訪ねた。  
『涼宮さん…ありがとう、心配してくれて。先生嬉しいわ。でも大丈夫、先生ね  
、実は…恥ずかしいけど、お通じの方が今ないのよ。便秘薬とかでは先生のお腹  
には効果が無くて…。』  
心配そうなハルヒの質問に、眼鏡の奥の綺麗な瞳が、妖しげに光りながら答える  
が、ハルヒはその事には気付かなかった。  
『お薬が効かないんですか?……先生……いえ…』  
ハルヒは一瞬、浣腸の2文字が頭によぎるが少し考えてから言うのは止めた。  
『涼宮さんは、便秘とかはしてないの?…う、何か良い方法とか知らないかしら  
?…うう…』  
少しつらそうに顔を歪めて嗚咽をし、ポッコリとした下腹を擦りながらハルヒに  
聞いた。  
『…あ、あの先生…。…お薬効かないのなら、その、…か、かん…、浣腸…とか  
は、どうでしょうか…?』  
言おうか言うまいか、ハルヒは悩んだが、つらそうな先生を目の前にして、恥ず  
かしいが思い切って言ってみた。  
『かんちょう?…その、かんちょうと言うのは何なの、涼宮さん…?』  
キョトンとして、頭を少し傾けて聞く先生。まさか先生が浣腸を知らないなんて。  
今からその説明をしなければならなくなる現状に、ハルヒはみるみる顔が赤くな  
った。  
『あの、浣腸と言うのは…その、せ、先生、落ち着いて聞いて下さい…』  
『はい?ちゃんと聞いてますよ。…で、かんちょうって?』  
『…う。…あの、お、お尻に…入れるんです…』  
恥ずかしいのか、先生から目線を外して、下を向くハルヒ。  
『お尻?お尻に何を入れるの?涼宮さん』  
ある意味先生からの言葉責めに、ハルヒは言葉が詰まる。ちゃんと説明しないと  
…。でもそれは、自分のしている秘密を先生に打ち明けてしまう錯覚にも似てい  
た。  
『…浣腸と言うのは、便秘などで排便が自分では困難な時に、お尻…、こ、肛門  
からお薬を入れて、排便を強制的に促す処置の事です』  
便秘で苦しんでいる先生には真剣に教えて上げたいと、ハルヒは意を決して先生  
の顔を見つめながら力強く答えた。  
『え?ええ!…そ、そんな…事、…先生には、ああ…、涼宮さん……』  
排便、肛門、処置…。ハルヒからの恥ずかしい言葉に、先生はみるみる顔が赤く  
なり、ハルヒから目を逸らした。175cmの先生は椅子に小さくなって、少し震え  
ていた。  
『…そんな事、先生恐いわ。お尻の…あな?からお薬を入れるなんて…、先生上  
手く出来るかしら…。涼宮さん?涼宮さんは…そのかんちょうと言うの、した事  
があるのかしら?もしあるのなら、…その、先生に詳しく教えて欲しいわ』  
先生も恥ずかしいが真剣な顔でハルヒの目を見て問うていくのだった。  
 
『は、はい、あたしも…便秘薬とかあんまり効かないので、その…、つらい時に  
は自分で…浣腸しています』  
ハルヒは、自分の性癖を正直に言おうか迷ったが止めた。健康優良少女のハルヒ  
にとって、便秘とは無縁の物だが、便秘をしていないのに浣腸するのは、どう考  
えてもおかしいのでここは先生に合わせた。  
『そうなの、では先生と同じね。…かんちょうについては涼宮さんの方が先生ね  
、フフフ。…うう、ああ…お腹が苦しい、涼宮さん、そのかんちょうはどこに行  
けばあるのかしら…。先生、苦しくて、つらいの』  
『…浣腸は、薬局に行けばあります。繁華街にあるけどここからじゃ遠いし…、  
近くにあるにはあるけれど…あそこは…』  
近い方の薬局は、ラブホテルが乱立している所にあった。ハルヒは近くにないか  
検索してその薬局を見つけたが、場所が場所だけに行った事は一度もなかった。  
その旨を先生に伝えると、  
『ありがとう涼宮さん、助かるわ。早速行きたいけど先生赴任したばかりだし…  
実は方向オンチだし…』  
お腹を擦りながら困っている先生を見て、  
『あの、先生さえ良ければ、あたし道案内します』  
『あら、いいの涼宮さん?ごめんなさいね。本当に先生つらいから、頼まれてく  
れる?勿論車で行くからそんなに時間もかからないと思うわ』  
『はい。先生つらそうですし、あたし協力します』  
『ありがとう。涼宮さんて優しいのですね。では行きましょう』  
椅子から立ち上がり、ハルヒの両手を握り感謝する先  
生。ハルヒと先生は駐車場の軽自動車に乗ると学校を後にした。  
 
助手席のハルヒはWRCのコ・ドライバー並みの的確なナビのおかげか、学校か  
ら10分程で着いた。そこは、田畑とラブホテルのみの如何にもな風景。そんな所  
に薬局店…。怪しく感じながら二人は店に入った。  
店員はメタボな少し頭が寂  
しい作りのおじさんだった。年頃のハルヒは一度他の薬局で経験しているとは言  
え、聞くのはやはり恥ずかしく、陳列棚を探していた。  
しかしと言うかやはり、薬局店の定番なのだろうか、イチヂクは、カウンターの  
奥の陳列棚に置いてあった。  
ハルヒは言おうか迷っていると、  
『あのすみません、かんちょうはこちらに在庫はありますか?』  
いきなり先生は店員に聞いた。ビックリするハルヒだが、先生の凜とした態度は  
頼もしく感じた。  
『うーん、お姉さん、浣腸はいろいろあるんだが、どれの事かね?』  
客にお姉さん呼ばわりする店員に、先生は少しムッとするが直ぐに平静を装い、  
『え?かんちょうっていろいろあるのですか…。ではとりあえず全て見せてもら  
えます?』  
すると店員は奥の部屋から50cc、100ccの硝子浣腸器、エネマシリンジ、イチヂ  
クを持って来て一通りの説明をしていくのだった。  
 

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