Prologue.〜泡沫の夢、少女の幻想。………あるいは、〜  
 
 そしてこの物語は、地球という星の日本という国、ちょっと本が好きなだけであとは何の特徴もない、とある少女の部屋にて終わる。  
 部屋には二人の少女がいる。  
 一人は長門有希という名であり、もう日も高いというのに布団の中で眠りこけている。  
 もう一人の少女は朝倉涼子という名であり、いつまでたっても起きてこない相方をむかえにきた、といった風に布団の横で腰に手を当てて仁王立ちしている。  
 どうやら彼女は、そういう光景を望んだらしい。  
「長門さん、一体いつまで寝てるつもりなの! もう帰らないとダメでしょう!」  
「うん。………実は今って、まだ夜なの」  
「………正直、その返し方は想定の範囲外だったわ」  
「自転と公転がグランドクロスなの」  
「はいはい、いいから世界が愉快に滅ぶ前に目を覚ましなさい」  
 世界規模の難癖をつけて布団にもぐりこもうとする有希を慣れた手つきで引っ張り出す涼子。  
 最近友人から姉を通り越して母親になってきたなぁ、と思う。  
 もちろん、思うだけで口には出さない。拗ねて布団に篭城きめられると厄介だ。  
「雨のにおいがする。全身の関節が痛くて起き上がれない」  
「もう、おばあちゃんじゃないんだから」  
 ピキピキという擬音が聞こえてきそうなほどの勢いで眉間にしわを寄せる涼子。  
 それでも口元が笑っているので恐怖感はあまりない。  
 隠しきれない笑み。彼女の甘さがそのまま出た表情。  
「それに、降っているのは雨じゃなくて雪よ。ほら、積もってる」  
 開かれるカーテン。広がるのは一面の銀世界。  
「………雪?」  
「ええ、雪、よ」  
 好きな人に、好きな人と同じ読みをするそれの名を、愛しさをこめて告げる。  
 伝わったかな、とほんの少しのドキドキ。  
「絶望した。滑って転んで眼鏡を無くして『メガネ、メガネ』と言いながら目的地へ向かう自分を夢想して絶ぼうみゅっ!」  
 戯言を止めついでに朴念眼鏡を布団から蹴り出す事にした。  
「………痛い、………寒い」  
「いいから、起・き・ろ!」  
「………はい」  
 4分32秒。おかんのノックアウト勝ちである。  
 そのまま第2回戦に移行されても困るので、涼子は寝ぼけ眼100%な有希の手を引いて洗面台へ。  
「もうちょっとちゃんとしてよね、長門さん。いつまでもあたしが起こしにくるわけじゃないんだから」  
 世話しっぱなしもなんかむかつくので、そう釘を刺しておく。  
「善処する。………したい。………するかも」  
 刺した瞬間、『ぬかにくぎ』という言葉が浮かんできてげんなり。  
「でも、できれば、ずっと起こしにきてほしい」  
「斬新なプロポーズね、それ」  
 言いながら涼子は笑む。  
 できない約束はしない。  
 だから、『それ』はできない。  
 
 ―――そういう事に、なっている。  
 
 
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踊りを止める人形の唄〜Last Smile with You〜  
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 この物語は地球という星の日本という国、長門有希という名の対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイスの部屋より始まる。  
 さて、この前文だけでも『地球』、『日本』、『長門有希』とかいう種類の名詞が複数個あるのが確認できると思う。  
 こういう『名前、名称』というやつはある存在が他の存在を自己と異なるものとして認識するための手段の一つに過ぎない。  
 そういう意味では、日本がジパングと呼ばれようが地球がポコペンと呼ばれようが長門有希がTFEIと呼ばれようが、そこに大きな問題はない。  
 ただしそれは、南アメリカ大陸をジパングと呼んでしまった冒険家のように、その本質を間違えるような事がない限りは、である。  
「………長……門?」  
 そして残念な事に今回は、最初から本質を間違えてしまった人間達のお話なのである。  
 間違いじゃないけど、間違ってしまった物語なのである。  
「お前、あっちの長門、………なのか?」  
 玄関先で、かすかに響く声。  
 長門有希という本質を疑問視する声。  
 彼女の想い人である少年から発せられる彼女の名前。  
 でもそれは、彼女自身を否定するように、むなしく響く。  
 その声を聞きながら、  
 その声を聞いてもなお、  
 眼鏡をかけた無口な文学少女である彼女は、  
 宇宙人なんかじゃない、何の力も持たない彼女は、  
 『この世界の長門有希』じゃない彼女は、  
 この間違いだらけの物語を進めるために、終わらせるために、  
 ―――少年に向けて、はっきりと微笑んだ。  
 
 
///  
 
 
 彼女は天国の色を望んだ。  
 海の色さえ知らないのに、  
 ただ、ただ、望んだ。  
 
 
///  
 
 
 
 とある学校、文芸部部室。  
 SOS団という正体不明の団体に占領されているこの部屋に、宇宙人、未来人、超能力者という、これまた正体不明の3人組がいる。  
「さて、彼はどうするでしょうね?」  
「………分からない」  
 超能力者、古泉一樹の問いにすげなく答える、この世界の長門有希。  
「分からない、という答えを返されると『機関』としての僕はちょっと困ってしまいますね」  
 SOS団副団長としての自分はまったく困らないけど、と言外に含ませる一樹。  
 比率としてどっちが高いかをちゃんと理解している有希やみくるは、だからこそ彼のその言葉に反応しない。  
 その信頼に感謝しながら、一樹は思考する。  
(しかし、すぐに反応があったという事は、長門さんもやっぱり彼らの事が気になってしょうがないという事なのでしょうね)  
 事態とまったく関係のない答えが導かれ、思わず苦笑。  
「ふふ、とりあえずお茶でも飲んで、気を落ち着かせてください」  
「………どうしてわたしの前に置くの?」  
 事情を理解していないみくるにすら見抜かれてしまうほど、全然隠せていない有希の思い。  
「心配しなくても、彼があっちの世界のあなたを選ぶという事はありませんよ」  
「別に心配していない」速い返答、簡潔な答え。  
 無意識のうちに心配している事をその速さと簡潔さが証明してしまっている。  
 それに有希だけが気づけない。  
 おそらくこの中で、有希だけが、自分の思いに気づけない。  
 やれやれ、と親友の口癖を心の中で呟きながら、一樹は黙り込む。  
「あー、雪ですー。ホワイトクリスマスですねー」  
 空気を読んだのか読んでないのか、周囲を和ませるような口調でみくるがそう告げる。  
 降水確率は0%だったのになあ、と思いながら一樹はお茶をすすった。  
 まだイブですけれどね、という野暮な言葉をそれと一緒に飲み込んで、世間話でもするかのように、  
「さて、この奇跡は一体誰が起こしたものなのでしょうね?」と、誰へともなく質問。  
「ほへ?」  
「………」  
 答えはない。  
 ただ沈黙が、そこにある。  
 でも、それは決してイヤなものじゃないから、  
 だからきっと、答えなんてないのだろう。  
 
 
///  
 
 
 運命から目をそらそうとしても憂いが増すばかりで、  
 そこから逃げようとする僕をずっと君は見ているんだ。  
 戸惑ってばかりの僕を、遠くからずっと見ているんだ。  
 
 
///  
 
 
 場面は変わり、同じ学校、同じ部活棟の屋上。二人の宇宙人が向かい合っている。  
 まあ、彼女達に人という言葉を使っていいのかどうかは分からないが、ほかに適当な言葉が見つからないので便宜上『人』という事にしておく。  
「喜緑さんがここにいて、それで何もしないって事は、この世界の長門さんも思念体も、あたし達を見逃してくれるって事よね」  
 片側よりの言葉。  
 返答はなく、冬の空に溶けて消えていく。  
 まるで、その言葉を発した彼女自身の今後を暗示するかのように。  
 それでも、返答はなくても、ただ声は続く。  
「あたしの長門さんは彼に会えたのかな? 大丈夫なのかな? なんか、たきつけるだけたきつけてほったらかしにしちゃったって感じなんだけど………」  
 声。  
「想いを、伝えられたのかな?」  
 重ならない。  
「幸せを、感じているのかな?」  
 声。  
「朝倉さん、………あなたは」  
 返答。重なった声。  
「どうしてあなたは笑っているのですか」  
 それでも重ならない、そんな思いを問う声。  
「消えるあなたは、それなのにどうして笑えるんですか」  
 世界は異物を許さない。元の世界から出て、異物になった彼女達に待つのは消滅という結果のみである。  
 それでも、「あたしは、長門さんのバックアップだから」と、涼子は微笑みを崩さない。  
「役目のためなら自己の存在なんて顧みない。それが『私達』。喜緑さんも分かるでしょう」  
 その言葉に対し江美里は「分かりません」と言い、分かりたくない、と思い、分からせたくない、と告げる。  
「今のわたしには、もう分かりません。だから、あなたも分からないはずなんです」  
「そっか」、と吐息。笑みは崩れない。  
「あたしの長門さんはね、自分が消滅することを理解したうえで、それでもなお、この世界に来る事を望んだわ」  
「え、はい?」  
 江美里は、いきなり関係ない話をされた事で、肩透かしを食らったと思い、  
「女の子はね、恋のためなら命だってかけられちゃう生き物なの。分からなくなったあなたなら、もう分かるでしょ」  
 続いて、はぐらかされたと感じ、  
「わたしは、あなたの話をしているんですっ!」  
 そう感じた事で、今までずっと押さえ込んでいたものが一気に爆発した。  
「あなたはっ! いつもそうやって勝手に決めてっ! 勝手にいなくなってっ!」  
 止まらず、  
「あの時は何も知らなかったからまだ良かった。何も感じなかった。でも、また、どうしてわたしの目の前でっ!」  
 声が詰まり、出なくなる。でも、感情は続いている。  
 あの時からずっと、続いている。  
「うん、ありがと、喜緑さん。あのね、あたしはね。………あたしもね」  
 それを受け止めて、受け止めるそれに感謝しつつ、涼子は言う。  
「あたしも、彼女に恋をしているのよ」  
 だから相手の恋を、自分に向いていないその恋を、命をかけて応援すると、誇るように宣言する。  
「でもそれだと、あなたが報われない。あまりにも、報われない」  
 その誇りを、江美里は否定した。  
 その否定が自分の幸せを祈ってのものであると理解して、嬉しさと申し訳なさを感じながら、涼子はそれでも、  
「ごめんね。これがあたしだから」と、その優しい否定を、否定した。  
 少しの沈黙。  
 いつの間にか降りだした白い結晶。それだけが、そんな二人の間を包み込むように行きかう。  
「………あなたは、どうして笑っているんですか?」  
 優しい問い。温かな声。それに答えるかのように、  
「あなたが、泣いてくれるからよ」  
 涼子は笑みとともに、別れを告げた。  
 
 
///  
 
 
 夢で会えたとしても、一人で泣いたとしても、  
 行ってしまった君にはもう響かない。  
 絵にもならないわたしはずっと、  
 誰かの手のひらで踊らされているだけだ。  
 
 
///  
 
 
 涼宮ハルヒが商店街を歩いている。  
 舞い落ちる雪の中、たった一人で歩いている。  
「あー、もうっ! イブだってのになんであのバカは捕まらないのよ!」  
 話の根幹にいる彼女は、それでも決して今回の話の中心にくる事はない。  
 そもそも彼女が話の中心にきた時はすなわち世界の危機であり、そうならないよう水面下では血なまぐさいやり取りが行われていたりするのだが、それはまた別の話であり、  
「携帯も繋がんないし! もうキョン! ほんとキョン!」  
 当然のように彼女の知る話ではない。  
 彼女の興味は今夜出没するサンタクロースなる不審な生命体を捕獲するための人材確保に集中している。  
 実際は、本当は一人でいるのに寂しさを感じているのに、それを認めまいと躍起になっているだけなのだが。  
「どこ、いったんだろ。………みくるちゃんや有希と、一緒なのかな」  
 そう思うと、なんか嫌だ。  
 別に団内で恋愛は禁止とか、………言ったような気もするが、それでも互いが本気なら認めてあげたい。  
 ………と、思う。  
 思う、のだが、ならこの感情は何なのだろう。  
 この妙にもやもやして、胸がきゅーっとなって、頭がぐわんぐわんするような気持ちは、一体なんと呼べばいいものなのだろう。  
 考えて、考えて、変な結論に陥りそうになりあわてて逃げて、  
「み、みくるちゃんや有希とキョンは、つりあわないから、………よね」  
 つりあわない、不自然な関係を見るのが嫌なのだ、と逃げの結論。  
 そうと分かればさっそく二人に確認を、と携帯を取り出す。  
 取り出したその手も、ボタンを押す指も軽く震えている。  
 寒さのせいだと目をそらし、携帯を耳にあてる。  
 無機質な呼び出し音が聞こえてくる。  
 涼宮ハルヒが商店街にいる。  
 白い結晶に体温を奪われながら、一人でいる。  
 電話をかけている。  
 無機質な呼び出し音を、ただ聞いている。  
 何かにすがりつくように、必死に、必死に聞いている。  
 
 
///  
 
 
 別に会いたいわけじゃない。  
 もちろん寂しくて泣きそうってわけでもない。  
 ただ、なぜかいつもあなたの笑顔が浮かんでくるの。  
 二人の思い出とともに浮かんでくるの。  
 
 
///  
 
 
 長門有希という少女がいる。  
 自分という存在を貫くために、自分の恋を貫くために、その命をかけた少女がいる。  
 キョンと呼ばれる少年は話を全て聞いた上で、そんな彼女に「ごめん」と言い、  
 彼女はそんな少年に理由も聞かずに「うん、知ってた」と返した。  
 そして………、  
 
 少年が部屋の壁にもたれかかっている。泣いている。  
 こぼれる涙を拭こうともせず、隠そうともせず。  
 声も出さずに、静かに泣いている。  
 有希はそんな彼にもたれかかるようにして本を読んでいる。  
 本を、読み終わろうとしている。  
 終わろうとしている。  
「泣かないで」本から決して目をそらさず、でも優しい声で、有希は告げる。  
「無理だ。無理だよ」涙は止まらない。  
「じゃあ、笑って」最後のページがめくられる。  
「それも、無理だ」  
 自分のために泣いてくれる事をありがたく思いながら、それでも有希は最後に彼の笑顔が見たいと望む。願う。  
 わがまま言ったかな、と思い視線をうつすと真っ赤で、でもまっすぐな瞳がある。  
 ちゃんと自分を見ていてくれる。  
 やっぱり好きだなと、フられても好きだなと思い、精一杯の感謝を込めて、  
「あなたの幸せを、祈っている」と言い、  
 目を閉じ、  
 思い、  
 想い、  
 
 そして、  
 世界から、いくつかの温もりが消えた。  
 
 一人ぼっちの部屋。さっきまで二人だった部屋。  
 生きて、生きて、生きた、そんな少女がいた部屋。  
 少女が消えた時と同じ姿勢で、壁にもたれたまま、少年は目を閉じる。  
 その目にはもう涙はない。  
 ただ、まぶたの裏に少女の笑顔がある。  
 消えない笑顔。  
 祝うように、呪うように。  
 太陽が重なると見えなくなるくらいの、ほんのわずかな輝き。  
 でも、見えなくなるだけでそれはそこにあり続けるのだ。  
 少年のそばに、あり続けるのだ。  
 
 
///  
 
 
 抱き合える喜びは消えてしまい、  
 結局あなたは振り返らない。  
 あなたが振り返ってくれない悲しみは、  
 わたしと一緒に溶けて消えるけど。  
 
 
///  
 
 
 
Epilogue.〜あるいは、ありえたかもしれない未来のお話。………そして、〜  
 
 そうして、終わる世界の中、涼子は最期にいつもどおりの朝を望んだ。  
 今にも消えそうな自分達の存在を喜緑江美里や思念体の協力を得つつも必死で繋ぎ止める。  
 そうして、いつもどおりに有希を送り出してから、元の世界に送り返してから、一人で消えようと思う。  
 自分まで帰還させる余力は、ちょっとなさそうだ。  
 でも、それでいい。  
 有希をたきつけた責任があるからとか、そういうわけじゃない。  
 それが自分の役割だから。  
 生まれてきた理由だから。  
 何よりも、彼女のために生きて、死にたいと、そうありたいと望む自分がいるから。  
 だから、寂しくなんてない。  
 寂しくなんて、ないはずだ。  
 そう自分に言い聞かせている時点で寂しさを感じているのは間違いないのだが、涼子はそれに気づけない。  
 気づけないまま、消滅への道程を行く。  
「あ、そうだ」  
 途中、それを遮るかのように有希が話しかけてきた。  
「ん、長門さん、何?」  
「あのね」  
「うん」  
「メリークリスマス」  
「ふえっ!」  
 言葉と同時に有希は涼子の手を強く握る。  
「ちょ、長門さん。放して」  
「放したら、あなたは一人で消えようとする」  
「ふええっ!」  
 考えを読まれて動揺している涼子に畳み掛けるように有希は言う。  
「クリスマス、一人でいるのは嫌だから」  
 逃がさぬよう、離さぬよう、  
 思いを込めて、手を握り、  
「だから、変な事考えてないで一緒に帰ろう、涼子」  
 逃げられぬよう、離れえぬよう、  
 想いを込めて、そう告げた。  
 
 涼子は真っ赤な顔を見られたくなくてうつむき、裏返りそうな声を聞かれたくなくて黙り込む。  
 返事はない。  
 ただ、有希の手はしっかりと、握り返されていた。  
 そんな涼子の姿を見て、その手の力と温かさを感じながら、こちらもまた真っ赤な顔で、  
「えへへ、なんか、二人とも赤いね」と、長門有希は恥ずかしそうに言う。  
「………有希の、せいだからね」と、拗ねたような返答。  
「えへへ」  
「………もう、しょうがないなぁ」  
 終わる世界。でも、そこにあるのは確かに『始まり』だった。  
 
 ひとつの世界、ひとつの恋、ひとつの唄。  
 それらは確かに終わってしまったのだけれど、  
 それならばまた、新しい唄を。  
 
 白く終わる世界の中で、それでも少女達は笑顔のまま、互いの笑顔を道標として、未来へ向けて歩き出しのであった。  
 
 
///  
 
 
 ゆきはまいおちる、  
 とけながら、かたまりながら。  
 ゆきはまいおりる、  
 いのるように、ねがうように。  
 ゆきがまいおりる、  
 はらはらと、はらはらと。  
 
 
 
 
 

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