ちょっと電波を受信したんだが・・・良いか?  
紅い夕日が部室に差し込む時間帯、ハルヒが居ない静かな雰囲気に押されて俺は口を開く  
「なんでしょう?」  
詰碁をしていた古泉が顔を上げてそれに答えた  
ハルヒ神様説のことなんだが、俺はあいつが神様だとは思ってないし、思った事も無い  
「ええ、そうでしょうね。いつもあなたを見てればそう感じますよ。」  
・・・いつも見てる、か。後でちょっと話し合う必要がありそうだな  
それで、だ。俺にはその神様とやらに心当たりがあるのだが――  
――パタン。  
そう言うと本を閉じる音とともに黒曜石とたとえられることの多い瞳がこちらを射抜いた  
・・・そんなに真剣な目でこちらを見ないでくれ長門。  
「それは出来ない、涼宮ハルヒの感情の起伏が少ない今日に於いてはたとえ無に等しい可能性にでも手を伸ばす必要がある」  
仕事熱心とはいいことだな、だがそんなに見つめられると話しにくいじゃないか  
「・・・・・・失礼した。続けて。」  
そう言った宇宙人少女は本に視線を落とす。  
で、その心当たりと言うのは、超能力者でも宇宙人でも未来人でもない。異世界人だ  
「・・・その方の名前は?」  
ああ、そいつの名前はだな、  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
谷――――  
 
 
 
 
WAWAWA忘れも――  
『『お前じゃないっ!』』  
 
神様と一字違いの苗字を持つクラスメイトは超能力者、宇宙人、未来人、一般人の突込みを一身に受けて空へと昇っていった。   
 
-=Fin=-  
 

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