ある日の放課後。ハルヒが、キョンに向かって言う。
「あたしはSOS団団長だから、皆が何を考えているかなんてまるっとお見通し。何でも当てることができるわ!」
その時、廊下を歩いていたみくるが、ずっこけた。ちょうど良い、証明してみせるからと、ハルヒは言う。
みくるをじっと見つめるハルヒ。キョンに向かって、
「みくるちゃんなら『ふみぃ、痛いですぅ』ってところね」
結果は予想通りだった。
「たいしたことないな。俺だってそれくらい出来るぜ」とキョンが言う。キョンは携帯電話で古泉を呼び出す。
古泉をじっと見つめると、その一言目をハッキリと言い当ててみせた。
意地を張り合いだす二人。白黒ハッキリつけようじゃないかとなる。二人は、長門の言葉も言い当ててみせた。
どうせなら、団員以外でも確かめてみようじゃないかとなった。今度教室に入ってきた人間の一言目を当てる
ことでケリをつけることになった。
やってきたのは谷口。二人は谷口をじっと見つめる。閃いたようだが、何故か先行を譲り合う。
「まず、あんたから言いなさい」
「いや、お前が先に言え」
「団長命令よ、グズグズしない」
「雑用が団長様に先んずるなんて、とてもとても」
谷口がふらふらこちらにやってきて、口を開く。
「そんなに見つめるなよ。お前のことが好きになっちまいそうだ」
谷口は蹴られた。