「ねぇハルヒママ教えて」
「なぁに未希」
「パパとママはどうして結婚したの」
「どうしてって……キョン…じゃなくってパパがママのこと大好きだったからよ」
「そうじゃなくってプロポーズなの、プロポーズ!」
「未希ったらどこでそんな言葉を…」
「さっきテレビでいってたよ、結婚するときは必ずするって。パパとママもしたんでしょ」
「そうねぇ……パパがママにプロポーズしたのは……」
「教えて教えて」
「高校の卒業式の日よ、式が終わってそのすぐあと。みんなが見てる前でパパがいきなり『ハルヒ愛してる』って言い出して」
「えっパパがみんなの前で?」
「そう、ママも急にそんなコト言われてびっくりしちゃって今まではそんな素振りも見せなかったのに急にでしょ。それでなんて答えたらいいかわからなくなって黙ってたの…、そしたら今度はいきなり土下座して『今すぐ結婚してくれ』ですって」
「ホントに?」
「ホントよ、嘘だと思うんなら今度パパに確かめてみなさい。それでね、びくりしちゃったけどママはパパのこと前から好きだったからそのまま市役所にいってパパと結婚したの」
「…ってママがいってたんだけど本当なのパパ?」
「あぁそれはだな……(ハルヒの奴、未希になんてこと教えるんだよ)」
「ホントに土下座してママにプロポーズしたの?」
「あぁまぁそうだな……パパはママのコトが大好きだったからな…(そりゃ確かに土下座したけどあれは今すぐハルヒと結婚しないと世界が改変されてしまうって長門や古泉がいうから仕方なくだな……)」
「パパ、そういうの惚れた弱味っていうんでしょ、パパは本当にママのコトが大好きなんだ」
「うんそうだ、パパは未希と同じくらいママのコトが大好きなんだぞ(アイツと結婚したことは後悔してないしな…、ホントに土下座するなんて惚れた弱味だよな)」