「……あーあ、とうとうこうなっちゃった……キョンくんのスケベ♪」
ちょっとまて。俺はあなたがこうしなくてはならないって変に思い詰めたまなざしで迫ってくるから、泣く泣くみくるちゃんをこうしたわけでですね、なんでそんなこと言われなく
「あっ、あのっ、きっキョンくん、言うとおりにしましたけど……そっ、そこに居るんですよね?ねえ?」
……ごめんなさい、認めます、耳栓してごつい革のアイマスクかぶせた時不覚にもときめいてしまいました。
今だって、不安にかすれた声で俺のことを呼ぶ朝比奈さんがいじらしくて可愛らしくて、そのくせどっか期待してる風な様子が唇を舐める舌だとか真っ赤に火照ったほっぺだとかから伺えてどうにもたまらない物があります。
「ふーん、そっかぁ、じゃあこのときの私の考えてたこと、やっぱり正解だったんですね」
どのようなことをお考えで?
「あら、予想ついてるんでしょう?そこ、そんなに元気にさせちゃってますし……」
ええ、そりゃまあ男ですし朝比奈さんみたいに可愛らしい娘の目隠しメイド服姿なんて見るとよからぬ事を考えてしまうのは事実ですが。
その、朝比奈さん?やたら潤んだ目で胸にしなだれかかってあげくそこを撫でるのは慎みある女性としてどうかと思うんですが?
「あら、いやなんですか?」
くすくす含み笑いしながら手を止めない朝比奈さん。
そりゃ嫌じゃないですよ、でも俺としては事情を説明して貰いたいですね。
「――んー、多分私の返答は分かっていると思いますけど」
あー、はい、そうですかそうですね。
『禁則事項です』と。
それはもう諦めました、取りあえずこれから何を?
「ん、そうですね、まずは……」
たっぷり俺の股間を揉みしごいていた朝比奈さんは、必要もないほど辛さらに一段上の臨戦態勢になったのを確認してからスーツを脱いで朝比奈さんの――ってええいややこしい。
この際だからみくるちゃんと呼ぶ、その後ろに回り込んだ。
……あの。
「なんですか?」
えーと、下着は?そのブラウスにぽっちりと浮かんでしまったりしてるピンクの葡萄粒は俺の気のせいですよね?
「……禁則事項です♪」
意味深に笑った後でタイトスカートの脇をなぞって見せた……パンティーラインが出てないってそう言うことですか?
そのままがちがちに固まったみくるちゃんの背に廻ると、つい、と首筋を撫でくすぐった。
「ひゃぁう!?きっ、キョ、くん、なにを」「やだ、ぞくぞくしちゃう……別にいやらしいことをしようというはず無いのに、期待しちゃダメ」
……は?
俺が何か言うまもなく、朝比奈さんは艶やかな唇をみくるちゃんの耳に寄せると、ふぅ、と息を吹き込む。
「ひや!?やっ、やめっ、いったい何を、くすぐったいです!」「やっぱりエッチなことを?そりゃあ覚悟するように通達来てたけど!そんな、それだけでどうしてこんなにしびれちゃうの?」
いやですから朝比奈さん、その副音声じみた甘い声は何ですか、正直そんな声聞かされると冷静保つの無理っぽいんですが。
「さっき聞いたでしょう?このとき私が何を考えていたのかって♪」
脚色入ってますよね?
「きん……ううん、ご想像にお任せします♪」