「と言う訳で僕は今から彼女に告白するっ! 君には僕の生き様死に様を見てもらいたいんだ」
また面倒な事を……まぁ良い、当たって見事に砕けてくるがいいさ。
「長門さん、あなたが好きですっ!」
「わたしはスキじゃない」
長門の容赦ない一刀両断の一言で部長は崩れ落ち砂の粒子と化した。
「それにしてもあっさり断ったな長門」
「……?」
長門なは何の事かと首を傾げて聞いてくる。いやさっきの部長の告白の話だよ。
まばたきで相槌をうち、長門が答える。
「彼は間違った告白をした。だから正しただけ」
は? それこそ何の話だ? 今度は俺が首を傾げて聞き返すと、
「わたしはスキじゃない……わたしは、有希」
ご苦労さまでした部長、俺は心の中で彼に合掌してやった。