「キョン、ちょっとこれ見て」
「あ、なんだ?…………なんだこれ?」
「あんたの写真よ」
「は、何言ってんだ?この写真、どう見ても女じゃねーか」
「だから、女のあんたの写真よ!」
「……はぇ??」
「どれどれ………これはあれですね。あなたが女であると仮定して作られたものですね」
「分かりやすく言え」
「つまり、性転換後のイメージ画像のようなものです」
「……それで女の俺ね…。分かったが表現が生々しいぞ、古泉」
「これは失礼」
「で、なんでそんな写真がインターネットにデカデカと載ってるんだ」
「ネットで知り合った人に依頼したのよ。あたしたち五人の写真送って、性別が逆だったらどんな感じなりますかーって」
「いつのまにそんなことを………」
「ちょっと気になったからねー。あんたも気になるんじゃない?女の自分の姿とか、男のあたしとか有希とかみくるちゃんとか。女の古泉君は新しい萌え要素になりそうだわ!」
「……最後以外は否定しない」
「むう。そう?おもしろそうなのに」
「そうだ。ところで俺のしかないってことは、他の人のはまだできてないのか?」
「そうよ。まったく仕事が遅いったらないわ!」
「女の子のキョンくんですかぁ…」
「それなら名前はキョン子ちゃんできまりですね」
「異議なし」
「………そんな殺生な」
「ちょっとキョン、自分の女姿見てなんとも思わないわけ!?さっさと感想の一つも述べなさい!」
「へいへい。………なんかやたらと枚数多くねーか。二桁越えそうだぞ」
「き、気のせいよ気のせい!それより感想はないの!?」
「うーん………特徴のない、普通の女だな。自分で言うのもなんだが、特徴がないという俺の特徴を良く捉えてると思う。ただ………」
「ただ?」
「どれもこれも髪型がポニーテールなのはどういうこった?制作者のこだわりか??」
「「「「………」」」」
「ホント、なんでポニーなんだろうな」
「「「「……それは……」」」」
「あんたがポニーテール萌えだからよ」
「あなたがポニーテール萌えだから」
「キョンくんがポニーテール萌えだからですぅ」
「あなたがポニーテール萌えだからですよ」
きれいにハモった