「キョン。急に縮んじゃたよー。どうしたら良い?」
日曜の朝早く、佐々木が俺の家にやって来て言った。
俺は、木曜の夕方から始まり、日曜の夜明けにやっと帰ってくるという。徹夜の強行軍の後で、ようやく仮眠をとろうとした所だった。
もちろん、あのイカれた団長が立てた計画だ。あれが計画と呼べればの話だが。
ある出来事があって以降、団長様とはとても険悪だ。
疲れていたから、あんなことをしたんだと思う。多分な
「縮んだって?また胸の話か?元々縮む程大きくないだろ」
「また君は、僕の胸を馬鹿にするのか。僕も朝比奈さんみたいだったら良かったよ。せめて涼宮さんくらいあったら」
「あのなー、世の男の4分の1以上は貧乳好きか乳の大きさを大して評価していないか、どっちかだと言っただろ。つまらんこと気にするな」
谷口の受け売りだがほぼ正しいと思う。谷口自身もそれほど巨乳好きじゃないし。
「だってそれじゃ朝比奈さんや涼宮さんに勝てないじゃないか」
「巨乳好きの男を取り合っているわけでもないのに、そんなこと気にする必要ないぞ全く」
(それをしているから気にしているんじゃないか)
「しょうがないな。俺が揉んで大きくしてやる。服を脱いで胸を出せ」
「え?」
「それとも赤ちゃん作るか?俺はどっちでも良いぞ」
「え、と。両方お願いします」
モミモミモミ
「全く。全然小さくないだろうが、普通の大きさだろ」ハルヒと比べると全然揉みごたえ無いけどな
「だって、僕が好きな男の子は巨乳好きなんだから」
「そんな乳だけ男はあきらめろ。何なら俺が彼氏になってやろうか?」
「え?なってくれるの?ありがとう、嬉しいよ。夢みたい」
しまった、と後悔するよりも早く、俺は佐々木の体を貪るように食いまくっていた。
佐々木さん。騎乗位なんて反則的です。
それは、ハルヒとの初エッチのちょうど1週間後の話。
つまり、ハルヒに「下手くそ」と言われて破局した1週間後のことだった。
破局と言っても、その日までは普通の友達としての関係だったが(佐々木もそうだが)…
なお、後で知ったことだが、縮んだのは九曜で、幼稚園児みたいになったらしい。数日で元になったらしいが。
その後、2か月ほど後、ハルヒの妊娠が判明した。そして、佐々木の妊娠も…
(終わり)