テゥルルルルー  
ガチャ  
「やぁ、涼宮さんかい?」  
「あんた、誰よ?」  
「あぁゴメンね、名乗るのを忘れてわ。キョンの「親友」でどうかな?」  
「!!佐…々木さ…ん??」  
「電話番号は…すまない橘君に聞いたの。  
どうしても涼宮さんに伝えたい事があってね。」  
「何よ…」  
(何なのよ!明日はキョンが不思議探索来れないとか言うからイライラしてんのに!!)  
「明日キョンと約束があるんだ」  
(やっぱり…イライラしてるみたいだね。やっぱりキョンが断るだけでこれか…)  
「な!?だ、だから何よっ」  
(なっ!!だから探索来れないって…このせいね!!)  
「実はね?…是非とも涼宮さんにも来てほしいの」  
(そう来ないと意味が無いの)  
「…( A)゜゜はぁ???」  
(いったい何のつもり?)  
「貴女が来ないと決心が…ね」  
(そう…決心がね。それに目の前で奪わないと…意味が無いの)  
「決心?よくわかんないけど…いいわっ!行く。」  
(ホントによく分かんないけど…嫌な予感が…する…)  
「じゃあ待ってるわ、  
そうね…あなたたちが集合場所にしてる駅前に…13時に」  
(待ってるわ、貴女を)  
「13時ね分かったわ。それじゃ」  
「あぁ、それじゃあしt、待って一つだけ一人で来てね」  
「??わかったわ?」  
「それじゃ…ね涼宮さん」  
 
さぁ、明日僕は…いや私は伝えに、涼宮さんに、勝ちに行く。二年分の思いと一緒に  
 
 
「僕は__キョンが好き」  
その瞬間唇に触れたやわらかい感触と、そのストレートな思いは俺に金縛りを食らわせると同時に  
横で驚きと同時に目に涙を浮かべるハルヒが俺の目に映っていた___  
 
 
キョン  
ねむいねむいと脳が文句を言い続けながらもそれに逆らい顔を洗い歯を磨き  
朝飯を取る。  
そんな何時もの不思議探索の日と同じようなサイクルで今日と言う日を回しながらも  
少し何時もと違うワクワクを感じて休みの朝のゆったりとした時間を過していた。  
遠足の日の子供のようにその日は一番乗り〜みたいに思った小学生のように早く出ようなんて血迷った俺は、  
自転車を玄関に出した俺に意外な方が待っていた。  
 
「キョン君…おはよう」  
 
朝比奈さん(大)が少し深刻そうな顔で立っていた…  
 
 
佐々木  
たった一年離れるだけでこんなにも膨らむのか__  
たった一年離れるだけでこんなにも虚しくなるなるのか__  
この一年とても恋しかった、だから再開したときはうれしかった__  
だけど彼女_涼宮さんと居るのを見てしまった時から、私は少し汚くなってしまった_  
 
一緒に笑うのは私の役目なのに、一緒に笑うのも私の役目だったのに、  
そしてあの位置は私のものだったのに、と。  
彼女を見るたびにこんな感情が私を包んでいた。  
しかし…今日で終わらせる。  
私の感じた感情をそのまま彼女に遭わせてあげる。  
さぁ出かけよう、キョンを待たせるわけにはいかないからね、くっくっく  
 

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