「――よろ――しく――?」  
 …分かった。  
 私は、少なくとも味方とは言えない筈の存在、周防九曜に対して少し会話の時間を持つ事とした。  
 
 その日、まだ部室には彼しか来ていなかった。  
 二人きりだというのに私を押し倒す事もなく、彼は寝かせてくれと言って寝てしまう。  
 無口な抱き枕はいかが?  
 その時だった。  
 突然、部室のロッカーからノックの音がする。  
 そう、ロッカーの中から。  
「――――失礼……します?」  
 出てきたのは周防九曜。  
 失態。  
 このような近くに出現した相手を知覚出来なかった。  
 私は彼の躰に集中していた情報捜査を数チャンネル開放する。  
「――――攻撃の……意志――――は無い」  
 だが、そう言って彼女は軽く両手を上げた。  
 無抵抗の意志を示しつつロッカーから出ようとし…バケツに足を突っ込んで、転ぶ。  
「――――いたい――――」  
 初めて会ってからずっとだが、未だに彼女のスペックが私には分からない。  
 転んで床に突っ伏している彼女は髪の量と長さのせいもあり、まるで墨を撒いた様に床を黒く染めている。  
 …昆布だ。  
 やがて鼻を押さえながらゆっくりと立ち上がると、今も眠っている彼を見ながら呟いた。  
「――――助けて……くれな――かった」  
 私は光に消えたバックアップの口癖を思い出して呟く。  
 うん、それ無理。  
 そして彼女は残念と呟きながら私の前に移動した。  
 あと、この大きな音でも起きようとしない彼の肝の大きさに、男らしさと腰のうずきを感じる。  
 そして彼女は私の前、床の上に正座で座った。  
 …彼が見たら誤解されるから、彼が起きる前にはやめて。  
「――長門――有希……に……お願い」  
 タイムマシンにお願いのフレーズに似ていた。どうでもいいが。  
 私は少し驚いた。  
 決して味方ではない筈の存在の彼女が私の前に敵意はないと現れ、しかもお願い事があると言う。  
 その意外性に、私は私の好奇心がそれを聞きたいと言っているのを確認する。  
 …了解した。ただし、それは内容を聞いてから。  
「――ありが――とう」  
 そして彼女は語り始めた。  
「――私は――ポンコツ」  
 知っている。  
 …ごめんなさい。そんな雨の日に捨てられた子犬みたいな表情で目を潤ませないで。  
「――でも……貴女達――SOS――団と関わる様に――なって――から――変化を……感じた?」  
 私は少し驚く。  
「――SOS団の誰か……もしくは全体――何が影響しているかは――――分からない。でも――」  
 彼女はちらりと彼を見て言う。  
「――間違い……無く――その理由――が――ここにある……」  
 彼女も、そうなの?  
 私は狼狽の感情を覚える。  
 何故かそれが嫌だった。  
 この場合の理由を考え、少し恥ずかしくなる。  
 それは、彼から受ける影響を自分だけのものにしたいから?  
 私は、心が…心という物があればだが、それが狭いのだろうか。  
 
「――やはり――あなたも」  
 その言葉が決定的に胸に突き刺さる。  
「――だから――私は――来た」  
 エアホッケーのパックが滑る様にして、座った姿勢のままで彼女が近づく。  
 ちょっと怖い。  
「――貴女の事を――知り――たい?」  
 どうして?  
「――貴女も――変わっている……だから……それを聞ければ……何かが――わかる」  
 ……。  
「――これは……誓って――私――個人の考え――バックには……何も――無い?」  
 そこでハテナを出すのは止めて欲しいが、真摯な気持ちである事はわかる。  
 彼女の宵闇の様な瞳が私を見詰める。  
「教えて」  
 気が付いた時、私は頷いていた。  
 
 冷静に考えよう。  
 昆布の迫力に押されてはいけない。  
 しょせん海藻。魚の産卵場所にすぎない。  
 彼女の欲求は純粋な知的好奇心。  
 知らない事を知ろうとする。  
 それにより自分の変化を知ろうとする。  
 そういった知的好奇心、欲求はとても大切。  
 それに、貴女の心の変化はきっと私のそれと似ているから。  
 あまり理解されて行動を起こされても困る気がしたけど、私と彼の絆は絶対。  
 私の判断だから間違いない。  
 なので話す事にした。  
 私の方も情報統合思念体の許可は要らないだろう。  
 私判断で。  
 情報。  
 それは、自分として知っている筈としても、他の人から改めて聞く事で思いがけない新事実、別の面のとらえ方を知る事もある。  
 あなたと私はどこか似ている。  
 気持ちは、分かる。  
 私も彼に会うまではこういった感情を不必要としていたから。  
「――どういう――?」  
 …あんまりくっつかないで。  
 膝に手を置かない。  
 頭を載せてお話をせがむ子供みたいな顔をしない。  
 あなたが近づくと、私の中の何かのシステムが共鳴か何かするのか、少し目眩を感じるから。  
 …だからと言って机に突っ伏して寝ている彼に近づかない様に。  
 だから頭を彼の肩に寄せない。  
 背中にのし掛からない。  
 シャツの隙間に手を突っ込まないで。  
 片方のズボンのポケットに突っ込んでいる手を離して。  
「――みつけ――た――」  
 …私は、今すぐ天蓋領域と全面戦争を起こす用意はある。  
「――いけ――ず」  
 彼女は結局元の位置に戻って座り直す。  
 …そう。  
 それくらい彼から離れていればいい。  
 子猫の様な目をしても駄目。  
 ポケットに入れていた手をわきわき動かすのを止めて。  
 …では、少しの間私の事を話す。  
 
 私の個体識別名称は『長門有希』。  
 私の存在意義、観測対象となる相手が日本人である為、この様な日本語による名前が付けられた。  
 識別のための名称である名前にそれ以外に特に意味はない。  
 それ故、どのような名前でも問題はない。  
 最も、本当のところを言えばキャサリンとかジェーンとかマリリンとかこう、もう少し可愛い、胸が大きいイメージの名前ならあの人も  
もうちょっと私に興味を抱いてくれるのかな? と思う事がある。  
 でも、彼が私の名前を呼んでくれる時は無条件でほんの少しだけだが、とても嬉しい。  
 …私に感情はない。  
 今のはエラー。  
「――有希――」  
 嬉しくない。  
「――いけず――」  
 無視。  
 私は今、観測対象が作ったSOS団と言う活動を行う部活に所属している。  
 作ったと言っても私が所属していた文芸部の部室を乗っ取った…もとい、譲り渡しただけ。  
 そしてそれはつまり授業時間以降はほぼ私の視界内に観測対象が収まると言う事であり、観測対象、つまり涼宮ハルヒは結果的に私が監視を  
非常に行いやすい環境に自らを置く事となる。  
 これは観測者として非常に好ましい。  
 もう一人の涼宮ハルヒの観測者たるホモがよく校内の男子に言っているセリフを借りれば、良かったのかホイホイ突いてきて、と言うところであろう。  
「――あの――ホモ――」  
 そう、あのホモ。  
 この前も体育の後、どこからかキノコみたいにはえてきて、私のベストポジションの天井裏から彼の着替えを覗こうとしていたので少しだけ  
フルボッコして記憶を消しておいた。  
 おかげであのときは一番いいところを録画しそこねた。  
 憤りを感じたのでその後もう一度同じ制裁を加えておいた。  
 …同罪?  
 私は特別。  
 そう言えば彼もまだ来ない。どうでもいいがどうしたのだろう?  
「――――」  
 何故そこで目を背けるの?  
「それより――その……データが――」  
 駄目。  
 羨ましがってもこの情報は最上位機密としてロックしてある。  
「――ちょっとだけ……」  
 だめ。  
 ぜったいにあげない。  
「――いけず――」  
 話を戻す。  
 私の存在意義は偏に涼宮ハルヒの観測にある。  
 彼女の行動、存在場所、精神状態、体調、その他一挙手一投足をつぶさに観測しなければならないのであり、それが私の創造主たる情報統合思念体の  
総意であり私の使命。  
 それは絶対であり、私は私が創り出されてから今の瞬間まで、それは一時も中断することなく行い続けられている。そしてそれを行うため、私には人間が  
言うところの特殊能力が備わっており、事実上涼宮ハルヒの予測外の情報爆発、閉鎖空間以外には無敵。  
 ホモも乳牛も相手ではない。彼に不必要に近づく度に太陽の黒点まで吹き飛ばしたいと思っているこのもどかしさを、二人は分かっているのだろうか。  
 特にあの役立たずはそれを逆に利用して彼の保護欲を過剰に掻き立てている節がある。  
 いずれ決着を…。そしてBカップのすばらしさをこんこんと説いて…。  
「――加勢――する」  
 …今、扉の向こうから小さい悲鳴が聞こえた気がするが、扉が開く様子も無いし熱源がすごい勢いで遠ざかったので問題ないだろう。  
 今扉を開けていれば、一気に…。  
 私に感情はない。  
 今のも只のエラー。  
 ちなみに最近の涼宮ハルヒについて整理すると…。  
 ……。  
 ……。  
 分かり易くかみ砕いて表現すれば、元気で、学校に来ている、となる。  
 
「――涼宮――ハルヒは……」  
 え?  
 今日は用事でもう帰った?  
 ……。  
 違う。  
 本当は一時間毎に地球の情報単位で言うところの数テラバイト分の情報を収集、蓄積している。  
 本当。  
「――では……レポー――トを――」  
 それこそ無駄。情報統合思念体と広域帯宇宙存在はそもそも起源が異なる為、思念、情報処理方法が根本から異なる。  
 そのため私達端末が居る?  
 …でも、多分読めない。  
 だから、本当に情報は蓄積している。  
「――――」  
 その疑いの目は何?  
 …ええと。  
 そう、つまり、その、情報統合思念体以外には見せてはいけない事になっているから。  
 これは規定事項だから絶対。  
 うん、残念。  
 少しは見せてもいいと思ったのに、規定事項は守らなければならない。  
 本当に残念。  
 …待って。情報統合思念体から連絡が入った。  
 …え? これ以上伸ばすな? …え? そんなにずっと? 違う。ちゃんと用意して…実は…たまたま磁石でデータが…本当にある……了解。  
 …もうすぐまとまります。  
 ……。  
「――冷や――汗?」  
 違う。  
 重ねて言うが私に感情はない。  
 従って人間が言うところの『まずい。やりましたって言ったけど全然やってないよ。て言うかなんだっけ?』と言う状況には決してなっていない。  
 …心配してくれる? ありがとう。  
 でも大丈夫。  
 情報操作、および情報模造は得意。  
 決して彼の情報収集および、時折存在する彼に近づこうとアプローチを試みる女子を探知、妨害するのに全能力を注いでいたから忘れていた  
等という事は絶対にない。  
 ちなみに誤解を招かぬ様少しだけ内容を話すと彼が朝目覚めてからここに来るまでの歩数、心拍平均値、総数、消費カロリー他の新陳代謝データ、  
夕食の種類、食べた順番、湯船に浸かった時間と体を洗った順番、および昨日の夜の睡眠時間、寝ている間のレム睡眠中に夢に出てきそうになった  
牛女の映像を私にすり替える等、今言ったとおり充分プライバシーに配した非常に控えめな観察にとどめている。  
 …その犯罪者を見る目つきは何?  
「ん…」  
 その時、彼がわずかに体を動かした。  
 いけない。  
 せっかく今日は部室が静かで、彼も普段涼宮ハルヒから受けている重労働をしなくていい安心感からしばしの睡眠を取っているのに、起こしてしまうのは忍びない。  
 少し離れなければ。  
 私達はそう思い、彼を挟む様にして両脇に座った。  
「うぅ…」  
 彼が少しうめき声を上げた。  
 どうしたのだろう。  
 ああ、私達が彼に両脇から抱きついているせいだ。  
 足も腰に回しているから、そのせいも少しあるかもしれない。  
「――だっこ――ちゃん?」  
 そうかも。  
 でも、両脇から同じ事をしているので、貴女の足とも互いにくっついているのは少し複雑。  
「――お互い――様――?」  
 そう。  
 私達は彼の肩に顎を載せ、両のポケットに手を突っ込んでナニかを探しながら話を続ける。  
 …あった。  
「――あった――」  
 何があったのかは禁則事項。  
 
「……」  
「――」  
「……」  
「――」  
 いけない。  
 思わず彼に抱きついたまま落ち着いてしまった。  
「――ふし――ぎ」  
 その感想には同調する。  
 キョンと言うあだ名で呼ばれるこの人、彼には、単純な体温や匂い、性格その他外内面の特徴では説明できない何かがある。  
 私はそれについて涼宮ハルヒの能力と同等の謎を感じている。  
 私に感情はない。  
 でも、涼宮ハルヒの観測を始め、やがて彼女がこの高校に入学し、彼を引きずりながらここの部室に来たその時から。  
 …違う。  
 正確には、彼を認識し始めた時期から、私の内部にある変化が起き始めた。  
「――――おめ……でた?」  
 それは近いうちにそうするけどまだ違う。  
「――いっしょ――に」  
 駄目。  
「――二号」  
 話が進まないので続ける。  
「――いけず――」  
 面倒ならば近づきすぎない。  
 迷惑ならば関わり合いを持たない。  
 それで済ませる事も彼には出来た。  
 しかし、彼は決してそれをしない。  
 自棄なのでも企みがある訳でもない。  
 彼は、純粋に彼女を、涼宮ハルヒを放っておく事が出来なくてそうする。  
 それは、彼女だけではなくSOS団みんなに対してもそう。  
 そして私に対して、私にだけは、私のみにだけは、彼は他の人の七割り増しで良くしてくれる。  
 それが嬉しい。  
「――ソース――」  
 私にはわかる。  
「――明確な――ソー――」  
 私にはわかる。  
「――――」  
 続きを。  
 そして彼の影響は私だけではなく、驚いた事に私の創造主、情報統合思念体にも変わった反応をさせてみせた。  
 以前も、サボっていた涼宮ハルヒの観測レポートを早くよこせと五月蠅く言って来た時、私は彼が言ってくれた言葉を思い出し、情報統合思念体に  
向かい、中指を立てつつ『くそったれ』と言った。  
 すると暫くの間通信波が見たこともないほどに乱れ、その後に情報統合思念体から、地球の表現で言うところの滝涙という表現が相応しいノイズが  
発生したのを確認している。  
 私は地球人にすぎない彼のたった一言があの情報統合思念体にこれほど影響を与えたという事実に驚愕した。  
「――かわい――そう――」  
 あっちが悪い。  
「――それと……サボり――認め…た――」  
 気のせい。  
「…うぅ…」  
 また彼が苦しそうに唸った。  
 額に汗が浮かんでいる。  
 もしかして私達が両側からぶら下がっている様なものなので苦しいのだろうか?  
「――しょっぱ――い」  
 首の汗を勝手に舐めないで。  
 とりあえず対抗して私も頬にキスマークをつける事にした。  
 あ。  
 首筋に付けた。  
 なら私もその権利を有する。  
 
「――対抗――」  
 耳を噛んだ。では私も。  
 …やりにくい。  
 提案する。体勢を変えるべき。そうすれば心ゆくまで出来る。  
 色々と。  
「――賛――成?」  
 
 寒い…いや、寒くない。  
 おかしい。  
 今俺は雪山にいるのに、どうして寒くない?  
 何故体の所々が妙に熱くなる?  
 うわ! 変なところまでなんか熱いっていうかヤバい! 何だよこれ!  
 ん? 地響き?  
 な、雪崩だ!  
 …だ、だめだ! もう逃げられない! 来るな! 俺は生きて帰…。  
「…うわっ!」  
 ……。  
 部室の天井?  
 なんだ、夢か。  
 ふう、まったく恐ろしい夢を見た。  
 真っ白な雪山を歩く俺に、突然真っ黒な雪崩が襲いかかって来るなんて…。何の暗示だよ。  
 やれや…。  
 待て。  
 何で天井を見ている?  
 俺は確か、少し眠らせてくれ、と部室の机に突っ伏していた筈だ。  
 …どうして肌寒い?  
 どうして体のあちこちに、まるで噛まれたみたいな痛みがある?  
 言いたくないけどどうして気持ち、スッキリ感がある?  
 俺は喉を鳴らして恐る恐る起きあがった。  
 なんじゃこりゃあぁああぁぁっ!  
 俺は何故か部室の机の上に横臥していた。  
 しかもこの寒空だと言うのに上半身は裸。  
 下半身もパンツに靴下。  
 そのパンツも半分以上ずれてマイサンが禁則事項。  
 体を見ればあちこちに歯形と、何かが強く吸い付いたのであろうアレマークのオンパレードだ。  
「……!」  
 俺は、声が出なかった。  
 
 …と言う様に、私は今、涼宮ハルヒ、そして彼のお陰で非常に目まぐるしい勢いで日々を過ごしている。  
 そしてその行動がもたらす情報量、そして人が言うところの感動等は書籍の情報ではとてもカバーできない生の情報。  
 私は、こんな日常がキライではない。  
「――楽しい――?」  
 素直に言えば。  
「――私も――さっきの……アレ……楽しかった――」  
 本当なら一対一が一番いいけど。  
「――それ――は――私が…一人で……ヤッても――いいと?」  
 絶対に違う。  
 彼は私一人の…。  
 その時、しっかりと閉めていたロッカーの扉が勢いよく開かれる。  
「…やあ、有希君に…九曜君まで居たのかい? そんなところで二人そろって何をお話中かな?」  
 彼の顔は笑顔。  
 でも、何故だろう。  
 彼の笑顔がとても怖い。  
 私と彼女は、無意識に互いの手を握り合っていた。  
「――彼は――どS?――」  
 貴女は黙っていて。  
 
 その後、私と彼女は床に座らされてこんこんと説教を受けてしまった。  
 ごめんなさい。  
 今度はちゃんと起きている時にします。  
「――一対……一で――」  
「だからそうじゃないんだよっ! そもそもこの顔どうしてくれんだ! これでどうやって家に帰れば、しかも帰っても親に何て言えば良いんだよ!  
 何で二人してそう頑張る方向が斜めっているんだ! 第一明日も学校だし、こんなのあいつに見られたら…」  
 そうだ、明日も私の観測対象が教室で彼に会うのだ。  
 私は放課後まで逢えないのに。  
 ……。  
 目立つ場所、もしくは数を増やして…。  
 ――私も――手伝――う――。  
 感謝する。  
「説教の最中に恐ろしい相談をしている気がするのは気のせいかあぁっ!」  
「気の」「――せい――」  
 それは、二人の息が合い始めた瞬間。  
「いただき」「――ます――」  
「なにがああぁっ!?」  
 
 
 
完  
 
 

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