「何の宗教かと言われましたら」
古泉が異性にとって心地好く同性にとっては気分よろしくない売値0円のスマイルを浮かべてくる。
「それはもちろん僕にとってはヤハウェと言える涼宮さんを崇め奉る唯一神教でしょうね」
相変わらずウィットに富んだジョークがいまいちなSOS団の超能力担当窓口はそこに山があるから
登るんだという登山家の常識以上に摂理であると言わんばかりに俺に言葉を浴びせてくる。
「教義はただ一つ、涼宮さんを退屈させない事。現在は本人未承諾ながら教皇、大僧正ともいえる
教団最高位の人物の下で地道な活動を行っています。ところで一つお願いがあるのですが」
なんだ改まって。
「いえ大した事ではありません。あなたはただうなずくだけで結構です。我々の教団の最高位の座に着く事を
承諾してもらうだけですから……どうでしょう?」
そんなハルハル教の使者をあっさりゲームで打ち負かすと、俺はやつらの神の姿を視界にいれつつ嘆息をついた。