いつかと同じような西日でオレンジ色に染まる放課後の教室。俺はその引き戸を開けた。  
そこにいたのは、美少女委員長こと朝倉涼子だった。  
「遅いよ」  
「なんだ、またお前か」  
「そ。予想通りだったでしょ。入ったら?」  
「だが断る」  
「ちょっ!!話が進まないじゃない!入ってよ!!」  
いくら俺が異常事態に慣れっこになっているとはいえ、ここでノコノコと入るほどお人好しじゃない。  
「誰が入るか。またあのコンクリ空間に閉じ込められるのはごめんだからな。だいたい何なんだこれは?新手のジョークか?」  
「まったく疑り深いなあ。これはあなたが見ている夢よ、夢。ホラホラ、現実感ないでしょ?」  
と、言いながら浅く腰掛けていた机でジャグリングを始める朝倉。  
だが、マトリックスもびっくりな戦闘をやらかしやがった当事者の申告では説得力がないことこの上ない。  
「どうせ嘘つくんなら、もう少しマシな嘘をつけ」  
「いやだなあ。有機生命体ってたった一年でこんなにスれちゃうものなの?去年のキョン君は、もうちょっと可愛かったわよ」  
宇宙人と未来人と超能力者からの保証書が付いた普通の人間でも、あのトンデモ団体に属してると、いやでも経験値を積まざるを得ないからな。  
何より、お前に1年で2回も殺されかければ、人生経験としては十分すぎるほどだ。  
 
 
「ふぅ、しょうがないなぁ。分かったわ。じゃあ一度目を覚ましてみてよ。それでもう一回ここに来たら、夢だって事が信じられるでしょ?」  
その声と共にふと我に返って辺りを見回すと、目覚まし時計の夜光塗料があと数時間は惰眠を貪れることを示していた。  
やれやれ夢か……って、えーと、今どんな夢見てたんだっけ?  
再び睡魔に引きずられながら、だんだんぼやける意識のもとで必死に思い出そうとしていると、  
今度は教卓に腰を掛けた黄色いチューリップのような笑顔から明るい声が降ってきた。  
 
「おはよう!」  
「……お早くない。だいたい俺はゆっくり寝たいんだ。邪魔すんな」  
いやいやながら教室の扉をくぐり、前列あたりの適当な椅子に腰を下ろす。もちろん朝倉とは、ある程度の距離をとりつつだが。  
「じゃあこれが夢ってことは認めてくれた?」  
「ああ、不本意ながらな。だが、せめて布団の中くらいはトラブルと無縁の空間にしてくれ。でないと酷使されっぱなしの心と体がくたばっちまう。  
で?単刀直入に聞くが、今度はどんなトラブルなんだ?お前が出張ってきてるってことは、長門がやばいことになってるんじゃないだろうな」  
「いいえ。トラブルが発生したのは、長門さんじゃなくてあなたのほうよ」  
「どういうことだ。分かるように説明してくれ」  
「いま自分でも言ってたじゃない。心が酷使されっぱなしだって。長門さんの観測で、あなたの頭部情報処理システムの深層領域におけるエラーデータが、  
危険な水位にまで蓄積されていることが分かったの。それで私がその解消役に抜擢されたってわけ」  
 
「エラーだと?またどこぞの情報生命体の仕業か?」  
「いいえ。それなら長門さんが取り除けばいいだけだもの。私が呼び出される必要なんてないわ。  
これはあなたたち風に言えば……そうね、ストレスの蓄積というべきかしら。  
キョン君ってずっとSOS団で活動しているわよね。もちろんあなたなりに楽しい高校生活なんでしょうけど、  
涼宮さんに深く関わって暮らすというのは、安全装置の壊れた核爆弾の上でダンスを踊るようなものだもの。  
無意識下にエラーデータが蓄積するのは、有機生命体である以上避けられない現象だわ」  
「ふん。ハルヒはそんなんじゃねーよ。あいつはただの我がままで傍若無人で強引で前向きで、ちょっとだけもろい普通の女の子だ」  
「さすがね。キョン君の情報体には、あの涼宮さんのすべてを受け入れる能力がある。これは情報統合思念体にもないすごい力だわ。  
でも、残念ながらあなたの体は通常の有機生命体なの。だから高度に発達した情報体に有機体の器が追いつかなくて、その接合部位に負荷が蓄積しちゃってるってわけ」  
「体の頑丈さだけが取り得なんでな、にわかには信じがたいが……だいたい、俺のストレスなんて、お前らの得意技でちょいちょいっと消せないもんなのか?」  
「うん、それ無理。あなたたちが大脳新皮質って呼んでる表層領域のエラーならなんとかなるんだけど、  
キョン君の場合は情報体と有機体を繋ぐ深層領域に物理的な障害の兆候があるの。  
この部分って構造がシンプルなだけに、私たちでも弄りようがないのよ」  
「じゃあお前は、どうやって俺のエラーとやらを解消させるんだ?」  
 
「簡単よ。私を好きにして」  
……パードゥン?何言ってんだこいつは?意味分からん。分かるやつはここに来て説明しろ!  
「だーかーらー、私の体をめちゃくちゃにしていいって言ってるのよ」  
ちっちっちっと、ハルヒのように人差し指を立てながら解説する朝倉。だが、こいつはどういう冗談だ?  
「おーけー。情報伝達の齟齬は解消された。だがな、なんでそういう結論になるのか説明しろ」  
「まったく。女の子が抱いてって頼んでるんだから、思春期の青少年らしく四の五の言わずに、ルパンダイヴのひとつもしてみせてよ。  
だいたい、これって最初っから夢オチなのよ?こんなにおいしい話ってないじゃない」  
ぷっと頬を膨らませる朝倉。その無防備な表情に一瞬ドキッとする。だが、ここでフラフラと心動かされてはこいつの思う壺だ。  
「断る。どうせそうやってまたハルヒを刺激しようって腹だろ。そうは問屋がおろすもんか」  
「違うわ。さっきから言ってるでしょ。問題になっているキョン君の頭部情報処理システムのエラーは、  
情報体が制御している表層領域じゃなくて、有機体の維持を司る深層領域にあるの。  
いわば人間の部分じゃなくて獣の部分ね。だから、そこのエラーを消去するには、獣性を開放する必要があるのよ。  
それで私が、キョンくんに獣のように陵辱してもらうために、ここに派遣されたってわけ」  
……言わんとしてることは、なんとなく理解できた。が……できたら他の選択肢も頼む。  
「うーん、原始的な有機生命体の基本欲求って、くう、ねる、やる、の三つよね。  
食うと寝るでエラーが解消しきれなくて今の事態になってるから、あとは『やる』しかないんだけど……  
どうせならキョン君は『姦る』ほうがいいでしょ?もちろん『殺る』がいいって言うなら喜んで突き合うわよ?」  
優等生委員長な笑顔がニヤリと歪む。あのー朝倉さん?その『つきあう』は字が間違ってませんか?  
それはともかく、いくら清く正しい高校生活のおかげで星の数ほどの情熱を持て余しているとはいえ、  
いきなり抱けといわれて、ハイじゃあお言葉に甘えて、と答えるほど落ちぶれちゃいない。  
「それならせめて長門を呼んでくれ。お前が相手じゃ息子がブルっちまってな。正直、抱けって言われたって抱けるもんじゃない」  
「うん、それ無理。もちろんこの計画が決まったら長門さんは即座に立候補したわ。でも、キョン君は長門さんを獣のように抱けないでしょ?」  
獣のようにって言われてもな。正直やってみないことには自分の性癖なんて分からん。  
「じゃあ質問を変えるわね。あなた、長門さんが輪姦されてたら参加できる?」  
ふざけんな!たとえ手足を?がれようとも断る!それに誰かをけしかけてそんなことしてみろ!お前の親玉を後悔すら出来なくさせてやるぞ!  
「そんなに怖い顔しないでよ。ね、キョン君は長門さんが襲われているシーンを思い浮かべることすらできないでしょ?  
それって深層領域の段階で拒否してるってことなの。でも、私にならできる。だって、あなたの深部メモリーにとって私は敵だもの」  
何言ってやがる。そんなのとっくの昔に忘れちまったよ。  
それにもしお前が誰かに襲われてたら絶対助けるさ。もっとも、お前が敵わない相手に俺が力になれるとは思えんがな。  
 
だいたいストレスの量なら、俺よりも仕事のある古泉や朝比奈さんのほうがずっと上だろ。まずは先にそっちを解消してやってくれ。  
「ああ、彼らなら大丈夫よ。朝比奈さんは私たちから見ればまだまだ稚拙だけど、頭部情報システムの制御技術があるし、古泉君は森さんと、その……。  
あ、あれはあれでエラーの解消に役立ってるんでしょうね!?やっぱり有機生命体って興味深いわ!」  
無理やりっぽく浮かべられた笑顔と濁した言葉の先が非常に気になるが……あえて聞くのはよそう。幸せの形は人それぞれだ。  
それにハルヒ自身のストレスは……聞くまでもないな。そのための古泉の機関だ。  
「それもあるけど、古泉君が閉鎖空間と呼ぶ情報制御空間を発生させるほどのエネルギーは、現在、ほとんどあなたに向けられてるのよ。  
依存しきっているといっても過言じゃないわね。何でこんな小容量の記憶装置で、あれだけの情報量を受け止められるのかしら?  
ありえないわ。やっぱりスキャンするだけじゃなくて、頭部の有機体を直接調査してみるべきだと思わない?」  
おい、ナイフを出すな。振るな。こっちに向けるな。よく聞いてりゃめちゃくちゃ恐いこと言ってるじゃねーか!  
 
「まぁ冗談は横に置いといてっと。じゃ、さっそくで悪いんだけど、私に襲いかかって。ね、お願い♪」  
置くな。だいたいお前は男の生理が分かってなさすぎだ。そんなに可愛くお願いされて襲い掛かるやつがどこにいる。  
「ちぇーっ、そんなに私って魅力ない?犯るのっていや?わたしには思春期の男子が性行動を拒否する概念が理解できないんだけど。  
だいたい私ってば良妻賢母人格をプログラムされてるのよ。だからばっちり床上手!  
それに男性型インターフェイスが世界中から集めた娼婦のおねーさんの性技データとも同期を取ったから、  
キョン君の想像もつかないような、すんっっっごいことだってできちゃうのに!まぁ私という個体は初めてだけどさ」  
ブツブツと呟きながら足をブラブラさせる朝倉。お前、そのはっちゃけキャラだったらもっと人気出てたぞ?  
「ふーんだっ。不特定多数の人気者なんて任務はもうこりごりだわ。私だって長門さんみたいに定点観測をしたかったんだから。  
あなたは知らないでしょうけどね、長門さんの報告って、涼宮さんに関する事務連絡を除けば、あとはキョン君のものばかりなのよ。  
まったく。情景をありありと思い浮かべられる身にもなってほしいもんだわ!」  
いきなりプリプリ怒り出した朝倉は、唖然とする俺のほうをキッとひと睨みすると、教卓から飛び降りてツカツカと歩み寄ってきた。  
「手!!」  
「手?」  
「そ。手を出してよ。ガブッてやっちゃうんだから!」  
お前、なんだかハルヒに似てきたぞ。  
「ひゅん、ひょうへいはわ」  
ふん、光栄だわ、とでも言いたいようだが、噛みながらしゃべるんじゃありません。  
んで、いったいどんなナノマシンを注入したんだ?どうせろくなもんじゃないんだろうけどさ。  
「朝倉涼子謹製の急進的スペシャルブレンドよ。やっぱり長門さんのレシピじゃ甘すぎだわ。現場の独断で強硬に変革を進めちゃってもいいわよね?」  
いたずらっ子の表情でニヤリと微笑む朝倉。だが、その目には揺ぎ無い決意がみなぎっていた。  
 
徐々に心臓の鼓動が早まり、頭がボーっとしてくる。なんだこれは?何をしやがった?くそっ媚薬ってやつか?  
「媚薬とは少し違うわね。簡単に言うとキョン君の情報体の理性にあたる部分にちょっとだけ眠ってもらうことにしたの」  
おい、俺の情報体とやらは、お前の親玉すら消せるハルヒパワーを受け止めてんだろ!それが暴れ出したらまずいって!  
「うん。それは長門さんにも言われたわ。でもね、私はあなたの全てを受け止めたいの。これが私なりの贖罪。2度も殺そうとしてごめんね」  
まるで仮面が崩れ落ちるように優等生な笑顔が歪み、その下から母親とはぐれてべそを掻く子供のような不安げな表情が現れた。  
くそっお前だましてたな。本当はずっと心の中で泣いてたんだろ。  
「大丈夫。あなたは明日の朝、起きた瞬間にすべてを忘れるから。だから、私がつけちゃった傷を返して。  
キョン君の抱えているものを全部私に吐き出していいよ」  
朝倉が手を伸ばし、イスにへたり込んだ俺の頭を胸にフワリと抱きかかえる。  
その暖かい感触と包み込むような安心感に促がされて、俺の理性はまどろむように徐々に眠っていった。  
遠のく意識を何とか保つために必死で顔を上げると、赤ん坊を覗き込む母親のような優しい瞳が俺を見つめていた。  
そのあまりの美しさに見蕩れていると、視野がだんだんと狭まっていき、古いテレビを消すように、俺の中で何かがプツリと切れた。  
 
 
頭を包み込む物体に手を伸ばす。フワフワと柔らかく優しい感触。  
「ふふっ。ほんとに男子ってバストが好きよね。体操服に着替えると、みんな視覚スキャンをこことお尻に集中させるんだもの」  
当たり前だ。これEカップくらいあるだろ?真面目委員長の癖にこんなデカい乳を揺らしやがって。  
気にならない野郎がいたら神経科と泌尿器科に連れて行け。たぶん即座に入院手続きをしてもらえるだろうよ。  
「ひどいなー。そんなことって、ぁんっ」  
その言葉を遮るように、俺は朝倉の乳房をぐにっと揉みこんだ。  
制服と下着越しでもその存在感は隠しようがなく、むしろセーラー服の硬い質感が興奮を倍化させる。  
夢中になってぐにぐにと力を入れるたびに、まろやかな乳房は変幻自在に形を変え、突き立てる指を制服ごと優しく包み込んだ。  
だが、しわくちゃになる布とは対照的に、朝倉の母性の象徴はいつまでもピンと指を弾き返してきた。  
たまらなくなった俺が、一刻も早く生乳を拝まんとセーラー服に手を掛けると、  
ビリッという音ともに北高セーラーに特徴的な胸当ての部分が縦に引き裂かれた。  
っておい、俺ってこんなに力があったか?  
 
「あっんもう、乱暴なんだからぁ。でも、大丈夫よ。ここはあなたの夢だから、あなたが望むことは何でも起きるの。  
一切遠慮しないで、思うが侭にどんどんやっちゃって。ふふっ、これがキョン君の願望か〜。一生懸命でちょっと可愛い!」  
お姉さんの笑顔で朝倉が俺の頭をいい子いい子するように撫でる。いささかご都合主義過ぎる展開に疑念を覚えたが、  
破れた制服から覗く純白のブラジャーを目にしたとたん、そんな些細なことはどうでも良くなった。  
そのブラは、こいつの真面目な性格に合わせるように素っ気ないほどのシンプルなデザインで、  
余裕たっぷりな態度とは裏腹に羞恥でピンクに染まった朝倉の柔肌を鮮烈に引き立てている。  
調子に乗って布地をさらに大きく引き裂き、その全てを露出させると、華奢なうなじと儚げな鎖骨の下には、  
朝倉の一生懸命すぎる性格の一部を象徴するような自己主張の激しい乳房が潜んでいた。  
 
デカい。ある程度予想はしていたが、実物は妄想をはるかに上回る大きさだ。  
まったく、真面目で清楚な委員長というキャラクターには、あるまじき暴挙じゃないか。  
俺はなぜか酷く裏切られたような思いで、朝倉のブラに手を掛け、その大きさに合わせて3連になったフロントホックを外そうと試みた。  
が、こいつがなかなか手ごわい。しかも外そうとするたびに、窮屈に押し込められた胸がゆっさゆっさと挑発的に揺れるもんで、気ばかり焦ってしかたがない。  
「あ、ちょっとまって、私が外してあげるから」  
助け舟を出そうとする朝倉の手を払いのけるように、俺はその布地を一気に引っ張った。  
歪んで壊れる金具。俺のその粗暴な振る舞いを、朝倉は媚びの混じった笑顔でたしなめた。  
「も〜大丈夫よ。私はいなくなったりしないから。焦らないで。ねっ、ゆっくりやろっ?」  
朝倉の手が俺の髪をワシャワシャとかき回すたびに、豊かなおっぱいがブルンブルンと暴れまわる。  
その迫力に呆気にとられて凝視する俺の粘りつくような視線に、さすがの朝倉も真っ赤になって顔を伏せた。  
 
朝比奈さんほどではないものの、十分すぎる質量を持った乳房が興奮で荒くなった呼吸に合わせてゆったりと上下する。  
朝倉の乳は、その真面目で清楚な容姿とは裏腹に、清らかさよりもおおらかさを感じさせる釣鐘型で、  
美麗なまろみを帯びながら、半強制的に男の欲望を煽る魔性の魅力を秘めていた。  
その生々しい乳に手を伸ばし、パン生地でもこねるようにゆっくりと揉みしだくと、  
ずっしりとした量感を持つその物体は、牡丹雪のような儚げな感触で十指をフワリと暖かく溶かしんでいった。  
だが同時に、初めて男を受け入れる滑らかできめ細かい柔肌が、果敢にも指の侵入を押し返し、瑞々しい張りを保った乳肉が指の間からぷにぷにとはみ出した。  
そして、自在に形を変える朝倉の乳房は、手を離すたびに完璧なるアールカーブを保つ形状に戻り、誘うようにプルンと跳ねて、俺の理性をドロドロに溶かしていく。  
 
「はっんぁふぅぁっんっ、ふふ。好きなだけ揉んでねキョンく、んんっ」  
教室で優等生な委員長の乳房に手をかけるというシチュエーションがいやがうえにも興奮を掻き立て、  
俺は我を忘れて、その豊饒なる山塊を欲望の赴くままに揉み、つまみ、ねじり、そして、こねくり回した。  
すると、最初は一生懸命な俺の様子を笑顔で見守っていた朝倉も、だんだんとその吐息に余裕がなくなり、  
その興奮に比例するように、淡い桜色で少し大きめな乳輪の中心が自己主張するようにピンと立ってきた。  
 
その控えめながらも妖しい美しさに引き込まれるように、俺は右手で揉み心地を堪能しながら、  
もう一方の乳首に吸い付き、味覚や嗅覚も総動員して朝倉乳を味わってみることにした。  
「ふぅぁっんっ」  
初めて男から与えられる刺激によって、さすがの朝倉も処女雪の肌を真っ赤に粟立たせ、  
同時に女の子にしか出せないフワッとした優しい香りが立ち昇る。  
その清冽な香気は俺の全身に心地よい弛緩を誘い、舌をくすぐる仄かな甘みがジンジンと脳を麻痺させた。  
そして、視界いっぱいに広がる象牙のような白い肌と、耳をくすぐるトクントクンという心臓のリズムが  
俺の猛り狂う興奮を徐々に鎮めていき、朝倉の持つ陽だまりのような温かさが体の隅々にまで広がっていった。  
その心地よさにつられて、まるで赤ん坊のように忘我の境地で朝倉の乳房にむしゃぶりついていると、  
覚えているはずのない暖かな記憶呼び起こされ、不思議な安心感が心に沁み渡っていった。  
心配という単語すら知らなかった原初の記憶。  
訳のわからない感動が心の奥底から突き上がり、気がつくと、俺は数年ぶりの涙を流していた。  
 
情けねえ。  
慌てて口を離して涙をぬぐおうとすると、朝倉が俺の頭を胸にぎゅっと抱きかかえて、その行動を制止してきた。  
優しい手が励ますように背中をさすり、柔らかい頬が俺の頭をゆっくりと頬ずりする。  
ただ暖かく、心地いい空間。  
呼吸をするたびに肺を満たす仄かに甘い香り。  
心の棘が少しずつ溶けていく感覚。  
絶対的な安心感に満たされた俺は、いつの間にか朝倉の胸の中でトロトロとまどろんでいた。  
 
 
ふと目を覚ますと、朝倉の大きく優しい瞳が目の前にあった。  
「うふふ。キョンくん赤ちゃんみたいでとっても可愛い!おっぱいおいちかったでしゅかー?」  
俺の気恥ずかしさを吹き飛ばすように明るく話しかけてきた朝倉が、母性本能全開のお母さんモードで頭を撫でてくる……  
ぐおぉ!死にてえ!恥ずかしさのあまりに頭を抱えて悶えていると、朝倉はその姿すらも愛おしいと言わんばかりに、また俺の頭をギュッとだき抱えてくれた。  
とたんに干したての布団のような優しい感触に包まれる。そのなんとも言えないフワッとした暖かさに導かれて、俺は不覚にもまたコトンと眠りに落ちそうになってしまった。  
はて?俺ってマザコンの気でもあったのか?  
 
慌ててブルブルと頭を振り、その疑惑を払拭するための反撃として、もう一回朝倉の桜色の乳首に吸い付いてみた。  
「はーい、好きなだけ吸っていいでちゅよー」  
母性本能に溢れる笑顔で、うっとりと顔を赤らめながら、おっぱいを差し出す朝倉。  
だが、赤ん坊にこんな真似はできるまい。ちょっとした悪戯のつもりで、俺は朝倉の硬く立った乳首に軽く歯を当て、コリコリと甘噛みで責めてみた。  
「きゃっ、んぁんっ。い、痛いよキョンくん、ちょっと、だ、ダメだってば、ぁん!」  
いきなり余裕をなくして狼狽する朝倉。やべえ、やっぱりやりすぎだったか?  
 
だが、一旦口を離した俺を咎めるような視線で睨んでくる朝倉の瞳には、非難よりも媚びと好奇心が溢れていた。  
あれ?痛いんじゃなかったのか?俺がまじまじと顔を覗き込むと、朝倉は赤い顔をさらに真っ赤にして、両手で支えた右乳を差し出してきた。  
「ごめんね。ちょっと驚いちゃっただけよ。はいっ好きなだけ吸って」  
その目はどう見てもあらぬ期待に満ちてに輝いている。もしかしてこいつは、真面目で清楚な委員長にあるまじき属性を持っているのか?  
ちょっと意地悪な気分になった俺が、ぴんと尖った乳首をつまみ、軽くひねってみると、朝倉はビクリと震えた。  
「だ、ダメだよキョン君。女の子のおっぱいは粘膜並みに敏感なものなの。そ、そんな風にするようには、できてないのよ」  
優等生の顔で諭しながらも、トロンとした瞳で絞るようにした胸をさらに突き出す朝倉。はいはい、よーするにもっと強くしてほしいんだな。  
焦らすようにクリクリと乳首を刺激すると、さっきまでの余裕に満ちた態度から一転、朝倉は弱々しい困惑した笑顔を浮かべて荒い息をつきだした。  
その庇護欲を大いにそそる表情に、暖かな愛しさがこみ上げてくる。  
だが同時に、この清楚で真面目な委員長を滅茶苦茶に乱れさせたいというオスとしての好奇心が、活火山のように腹の底から湧きあがってきた。  
一瞬の判定で、愛しさよりも好奇心に負けた俺は、手始めに朝倉の乳首を親指と人差し指でつまみ、ぐっと力を込めて潰してみた。  
「かはぁぁっん」  
ビクリと全身を硬直させ、白い喉を掻きむしるようにして悶える朝倉。しかし、男からは想像もつかない痛みを与えられているはずの委員長は、  
それを制止しようとはせず、むしろ熱に浮かされたように潤んだ瞳が更なる刺激を要求してきた。  
 
そういうことなら、お望み通りにやらせてもらいましょう。  
遠慮の必要がないことを確信した俺は、朝倉の左乳に吸い付き、唇で乳輪を支えながら、傷つけない程度に歯を立てて引っ張ってみた。  
胸板から引き離されて無残な三角錐となった乳房から、被虐のフェロモンを多量に含んだ脂汗が噴出す。  
雄の劣情を一瞬でレッドゾーンに叩き込む若雌特有の甘酸っぱい香り。  
その吸引力に引き寄せられて、俺は空いている右の乳首をグリグリとひねり、  
さらに乳房を引きちぎるように鷲づかみしながら、左乳首に容赦のない甘噛み責めを繰り返した。  
「んぁっ、かはぁnあぁぁっ、あっあんン〜」  
切羽詰った雌の甘い悲鳴が獣欲を刺激し、破壊衝動に近い加虐心がマグマのように噴き上がる。  
新雪の平原を踏み荒らすような高揚感と、真芯でボールを捕らえたホームランのような爽快感。  
雌を嬲り尽くしたいという雄としての根源的な欲求が全身を駆け抜け、背骨に赤熱する鉄棒を突っ込まれたような興奮に突き動かされた俺は、  
本能の赴くままに、飽きることなく朝倉の優等生乳を陵辱し続けた。  
 
はじめこそ一責めごとに悲鳴に近いあえぎ声を上げながらビクンビクンと反応していた朝倉であったが、  
次第に小さく「んっ」と何かに耐えるようなにくぐもった声を上げるようになってきた。  
それは明らかに痛みに耐えるためではなく、それに付随する強烈な感覚を必死に抑えようとしている声だった。  
羞恥と狼狽を隠す余裕もなく、下唇を噛みながら、キュッと健康的な眉を寄せて何かに耐える朝倉。  
その必死で健気な表情に、飛び立つ練習をする小鳥を応援したくなるような暖かい感情がこみ上げてきた。  
「朝倉、俺に我慢するなって言ったんだから、お前も我慢しちゃだめだ」  
「でも……そんなのダメよ。今日はキョンくんに気持ちよくなってもらう日なのよ。私は目的がすべてなんだから、それじゃあべこべに……んっ」  
一途で意地っ張りで真面目すぎる委員長に言うことを聞かせるのはこれが一番だ。  
朝倉の真っ赤になった頬を両手で挟み、任務と感情の間でワナワナと震えるその唇を塞ぐと、  
驚きで目を丸くしていた朝倉は、やがて決心したようにゆっくりと瞳を閉じた。  
ついばむようなキスから、徐々に舌を滑り込ませ、全てを啜るような濃厚なキスに切り替える。  
同時に、再び乳房に手を伸ばし、あらん限りの力で揉み潰すと、キュッと眉根を寄せた朝倉の目尻から、何かを吹っ切るような涙が溢れ出した。  
俺はその金剛石の雫をキスで拾いながら、両乳からピンとせり出した乳首同士をグリグリとこすり合わせてみた。  
「ひいぃぃっらめぇ〜!ノイズが、情報がフローしちゃうぅぅ〜〜!!」  
とたんにガクガクと震えだす朝倉。これが弱点か。さらに指先に力を込めながら、硬く尖った乳首を回転させるようにこすり合わせ続けると、  
すがりつく様に強く俺に抱きついていた朝倉は、すぐに俺の名前を叫びながら、硬直するようにビクンと震え、やがてくたりと全身の力を抜いた。  
 
 
「あれ?え!?ちょっと!?ど、どうしよう!?」  
数分の絶頂による気絶から帰ってきた朝倉は、エヘヘと照れ笑いを浮かべて、思い出したようにselectやらenterやらと高速言語でぶつぶつと呟いていたと思ったら、  
急に財布を落としてしまった小学生のように、今にも泣きだしそうな顔でオロオロと慌てだした。  
「どうしたんだ?よう分からんが、とりあえず何が起きたのか教えてくれ」  
「あ、あのね、その、切れちゃったみたいなの。私たちって常に思念体と微弱なコンタクトをとってるんだけど、いま、それが通じてないの。  
長門さんが途中で介入してこないように、ここは他のインターフェイスが全精力を注いで作った情報操作空間だから、わたし単体の情報処理能力じゃとても……。  
どうしよう!?もしかしたら私たちここに、閉じ込められちゃったかもしれないわ!?」  
大人びた優等生の雰囲気が完全に消え、迷子の子供のように不安げに目に涙を溜める朝倉。どうやら緊急事態らしいが、その可愛さに思わず笑みがこぼれる。  
まあこういう時にオロオロしたところでなにも始まらんってことは、この1年で十分すぎるほど学習したからな。とりあえず、朝倉にも落ち着いてもらおう。  
「でもここは基本的に俺の夢の中なんだろ?じゃあ時間になれば、妹がいやでも起こしてくれるから心配無用だ。  
どっから覚えてきたんだか知らんが、あのアホウはこのところプロレス技を駆使してきやがるからな。  
それに、長門だって去年のクリスマス以来、親玉から距離を置いても、けっこう上手くやってるみたいじゃないか。  
まぁ時々ポカをやらかして喜緑さんに怒られてるみたいだけどな。どうにかなるさ」  
おずおずとした上目遣いで俺を見上げる朝倉の可愛さのあまり、つい妹にするように頭をワシャワシャと撫でていると、  
くすぐったそうにしていた朝倉は、長門の名前を耳にしたとたん、ムムッと眉を吊り上げて目を輝かせ、一転して顔を蒼ざめさせた。うむ、喜緑さんの名前は禁則のようだな。  
「そ、そうよね。長門さんに出来て、私にできないってことはないわよね。いつまでもバックアップじゃないってとこを見せてあげるわ!」  
しばらく逡巡していた朝倉は、決然とした表情でニッコリと俺に微笑みかけてきた。  
それはいつかの朝の坂道で挨拶をしてきた時と同じ委員長の笑顔であったが、同時に、一瞬呆気に取られるほど晴れハレの笑顔でもあった。  
これが自然体の朝倉か。去年の春や冬の記憶が強烈すぎて本来のこいつを見失っていたが、  
そう言えばこいつは、入学初日からクラスの中心になっちまうような明るさを持ってたんだっけな。  
 
その朝焼けの空のような笑顔に見蕩れていたら、次の瞬間、また何かを思い出したらしく、朝倉は怒られてシュンとしたシェパードのような表情で俺を見上げてきた。  
「それと、とても言いにくいことなんだけど……私、変なバグを抱えてるみたいなの」  
これ以上は無いくらいにドヨーンとした声音で落ち込む朝倉。まったく笑ったり凹んだり忙しいやつだ。  
情報をメインに進化を遂げてきたこいつらにとって、バグってのは致命的な意味を持つんだろうが……。  
落ち着いてそのバグとやらを言ってみな。たぶん有機生命体には当たり前の現象だから。  
「うん、あのね、わたし……最初はキョン君にバストをぎゅってされると、嬉しいけどとても痛かったの。  
でも、だんだん『嬉しい』だけじゃなくて、『気持ちいい』が『痛い』を洗い流すようになってきちゃって……。  
気がついたら、いつのまにか『痛い』がなくなって、直接『気持ちいい』に変換されるようになっちゃったの。  
これって私の個体特性!?変だよねこんなの?私がバグ持ちってことなんでしょ?」  
俺に愛想を尽かされるとでも思ったのか、朝倉は怯えたリスのように震えだした。  
こいつらがどれだけ人間を研究してるのか知らないが、こういうことは耳学問じゃ理解できないからな。たぶんエラーとして自動的に消去されちまう類の情報なんだろう。  
分からないなりにも、それを感知できたってことは、朝倉は今、急速に人間らしくなってきてるってことだ。だとしたら、喜ぶべきことだぜ、それは。  
「安心しろ。そいつは多分マゾヒズムってやつだ。一般的かどうかは分からんが、痛みが快感になっちまうってのは、人間には往々にしてあることみたいだぞ」  
「マゾヒズム?これがマゾなの!?」  
いきなり昼夜が逆転したように、パッと明るい表情になる朝倉。おいおい、そんなに喜ぶことか?  
「だって、私がマゾ女ならキョン君をご主人様って呼ばなきゃいけないんでしょ?  
中田氏奴隷に堕とされた私は、どんなに誠心誠意ご奉仕しても、5箱200円のティッシュ代を節約するためだけの生オナホとして扱われるよね?  
心身のすべての捧げてお仕えするマゾ穴と、それにチンポミルクでご褒美をあげるご主人様というのが、有機生命体が追い求める理想の男女関係なんでしょ!?  
喜緑さんがループの夏休みを目一杯使って解析した結果なら間違いないはずだわ!」  
目をキラキラに輝かせて、興奮した口調で叫ぶ朝倉。  
……えーとさ、お前が素直な良い子だってことは、よーーく分かった。だがな、ちょっとだけ人を疑うってことも覚えようぜ?  
しかし、俺の真摯なツッコミはまったく耳に届いていないようで、初めて魚を釣った小学生並みに  
はしゃぎまわる朝倉は、呆れ顔の俺を気にもせず、膝立ちですり寄ってきた。  
 
「ご奉仕の基本っていったら、やっぱりフェラよね?」  
イスに浅く腰掛ける俺の股の間までやってきて、はにかみ笑いを浮かべながら、おずおずと許可を求めるように上目遣いで見上げてくる朝倉。  
何というかもう突っ込みを入れる気にもならん。好きにしてくれ。  
俺がゲンナリと肯くと、美少女委員長はクリスマスプレゼントの封を開ける子供のように目を輝かせながら、  
ガチガチにテントを張ったズボンのベルトをカチャカチャと外した。  
そして、俺自身も信じられないくらいに硬化した愚息をトランクスから引きずり出すと、  
鈴口にご挨拶のフレンチキスを施し、ニコニコ顔のまま、ぱくりとむしゃぶりついてきた。  
 
キュッと締め上げるような柔らかい唇と、蕩けるように暖かい舌がムスコにネットリと絡みつく。  
他のインターフェイスが世界中の娼婦から集めたエロ技データベースと同期を取ったというだけあって、  
朝倉の唇は絶妙のテクでジュポジュポといやらしい音を立てながら竿をしごき始めた。  
 
夕暮れに染まる教室で、いつもは退屈な授業を受けるだけのイスに腰掛けながら、床にひざまずいた真面目な委員長にフェラをさせる。  
健全な思春期男子なら一度は妄想するであろうそのシチュエーションは、楽しそうにストロークする頭に合わせて、  
理想的な釣鐘型の乳房がたゆんたゆんと揺れることで、息を呑むようないやらしさを醸し出していた。  
まるで楽器を奏でるようにフェラをする朝倉は、ハラリと頬に掛かる長髪を時々耳にかき上げながら、真剣な表情で愚息を喉の奥まで吸い込み、  
媚びを多分に含んだ上目使いで俺を見つめつつ、唇を窄めてゆったりとした擬似ピストンを繰り返す。  
笑窪のようにキュッと窄められたその頬には、愚息が突き込まれるたびに亀頭の形がくっきりと浮かび上がり、  
数本の黒髪が上気した頬に唾液でベッタリとこびりつくことで、異様な色気をかもし出している。  
俺の食い入るような視線に気付くと、いいことを思いついたというようにニコッと微笑んだ朝倉は、  
器用にもシャフトに舌を這わせながら、ポケットから青いゴムを取り出し、豊かな黒髪を一本にくくった。  
 
そこに現れたのは、夢にまで見たポニーテールフェラだった。  
グンと更に反りあがる愚息の反応を見て、再びエンジン全開で嬉しげにチュポチュポと咥える朝倉。  
その頭がリズミカルに前後するたびに、反則的なまでに似合っているポニーがピョコピョコと左右に跳ねる。  
そして、テールの下からは、興奮で桃色に染まった細いうなじがのぞき、まとめきれなかった後れ毛が儚げに揺れている。  
さらには、ぐぼっと勢いよく喉奥まで息子を咥え込むたびに、鎖骨あたりまで跳ね上る毛先が墨痕鮮やかに朝倉の肌の白さを彩り、  
ゆるゆると味わうようにあごが引かれるたびに、フワリと散った黒髪と水色の襟のコントラストが目に眩しく映る。  
キュッと一本にまとめられた黒髪ロングの清楚さと、ショートカットだけに許されるはずのうなじの健康美。  
それらの初々しい美しさが、淫蕩で媚びを多量に含んだ火照るような視線によって逆説的に強調され、  
夕暮れに染まる教室で真面目委員長の顔にグロテスクな愚息を突き入れているという現実を生々しく浮かび上がらせた。  
清楚さと健康美と淫靡さがまったく矛盾すること無く並立し、お互いに引き立てあう。  
これはポニーテールにのみ許される女性美の極致であり、同時に、これこそがまさしくポニーテール属性持ちにとっての桃源郷だった。  
 
その余りの美しさに、思わずその穢れなき房を両手で掴むと、俺は股間に向けてぐっと引き寄せた。  
必然的に喉の最深部までシャフトを食い込ませることとなった朝倉は、一瞬驚いた表情で俺を見上げ、  
すぐにトロンと潤んだ瞳をゆっくりと閉じた。  
ポニーテールを鷲づかみにして、清楚で一途な委員長の顔を犯す。  
いままで妄想すらしえなかったシチュエーションに、突沸するような興奮に煽られた俺は、  
ポニーテールを掴んで頭を固定すると、中腰になって朝倉の小さな口に容赦ないピストン喰らわせていた。  
さすがのインターフェイスの目尻からも大粒の涙がこぼれ、ぐぼぐぼという苦しげな喉音を立てる。  
だが、俺を見守るように上げられた朝倉の視線には、全てを包み込むような優しい光が溢れていた。  
 
「朝倉っ!!!」  
その無垢で穏やかな瞳に釣り込まれた俺が愚息を喉奥から引き抜きぬいた瞬間、  
脳の一番深い部分から搾り出された欲望が、精液となって生真面目な委員長の顔に降り注がれた。  
顔面シャワーという言葉通り、まるでシャワーを注ぎかけるような射精。  
それは驚いて目を瞑った委員長の理性的な顔だけでは飽き足らず、まるでトリートメントでもするかのように、  
朝倉の豊かな黒髪にべっとりとこびり付き、その一本一本を包み込むように、ヌルヌルと絡み付いていった。  
 
口内に絡まる半固形の白濁を朝倉が息苦しそうにコクリと飲み干すと、その反動できっちりした髪の分け目に溜まっていた  
スペルマが少しずつトロリと流れ出し、ブクブクとした泡を形作りながら前髪の先から糸を引いた。  
そして、そのこってりした白濁液はうっとりと目を閉じる朝倉の健康的な眉を汚しながらゆっくりと流れ、  
すっと通った鼻筋で分かれながら、桃色に上気した頬を伝って、卵形に整ったあご先からポトポトと垂れ、豊かな胸の谷間に汚らわしい栗の花を咲かせた。  
 
その壮絶な光景に息をするのも忘れて魅入っていると、朝倉は吸い込まれそうな微笑を浮かべながら、顔中に広がった白濁液を指で集めては、一本一本丁寧に舐め清めていった。  
そして、深い胸の谷間に貯まった子種汁を指で乳首なすりつけ、挑発的な視線を俺に送りながら、セルフパイ舐めで美味しそうに処理していった。  
さらに、髪全体がむせ返るような栗の汁でヌルヌルになっていることに気付くと、ちょっと困ったような表情を浮かべて、  
ポニーテールを梳くようにして精液をかき集め、その手のひらに溜めた半固形のミルクを  
三々九度の杯を干すように、ずずっといやらしい音を立てながら啜ってみせた。  
そして、白い喉をコクリと鳴らすたびにビクビクと体を痙攣させていた朝倉は、最後の一滴まで飲み干すと、  
ポワンとした夢見心地の瞳のまま、ぱたりと倒れた。っておい!大丈夫か、朝倉!?  
 
 
「キョンくんの半数体型有機情報子って凄すぎね。匂いだけでもオーバーフローを起こしそうなのに、  
粘膜から直接摂取した瞬間に暖かいエラーが対数的に溢れてきてフリーズしちゃったの。  
私ってばエラーでハングアップしたのに、なんでこんなに嬉しいんだろう?もしかして、これが感情って言うやつなのかしら!?」  
精飲で絶頂に達した朝倉は、幸せそうな気絶から帰ってくると、意味不明な単語を並べ立てながら、キラキラの笑顔を浮かべ……  
「それにしても、ずるいわ長門さんったら。いくらキョンくんがティッシュ捨てたものとはいえ、こんなにすごい情報素子を独り占めするなんて。  
現在進行形の分は譲るけど、待機モードだった頃と同期して、キョンくんが中学時代に1日3回休日7回を日課としていた分は、私が貰ってもいいわよね?」  
……トンでも発言をぶちまけやがった。えーと……一部は聞かなかったことにするから好きにしてくれ。  
 
「うふふ、ありがとう。それにしてもポニーテールがヌルヌルだわ。ここでカピカピになってる分だけでもすごい情報量だけど……  
えーと、あなたの頭部情報処理システムのエラーは、まだまだたくさん残ってるみたいね。  
ほんとは何回かに分けて除去する予定だったんだけど、思念体とはリンクが切れちゃってるから、  
今のところこの空間から脱出する術はないし……仕方がないから今日一日で全部処分しちゃいましょう!」  
嬉しそうな悪戯っ子の笑顔で、さも当たり前のように宣言する朝倉。  
俺としては教室で美少女委員長にイラマチオでぶっカケただけで、十分すぎるくらいにストレス解消になったんだが、そのエラーとやらは、あとどれくらい残ってるんだ?  
「うーんと、そうね。今の情報量から概算すると……どんなに少なく見積もっても3桁分はあるわね。  
どうする?このままべちゃべちゃカピカピになるまでポニーテールで髪コキしようか?」  
……さ、3桁ですと!?あまりにも論外な数に俺が呆然としていると、それを質問に対する否定と受け取ったのか、朝倉は勝手に話を進め出した。  
「あ、やっぱり他のシチュエーションを試したい?そうね、じゃあ、こんなのはどうかしら?」  
 
 
その声と共に、周囲の景色がサラサラと崩れたと思ったら、気がつくと俺たちは校庭のど真ん中に立っていた。  
どこからともなく聞こえてくる一番鳥の鳴き声と、まだ少し暗い西の空。これっていったい……?  
「あ〜気持ちがいいわ。朝の校庭は!」  
うーんと大きく伸びをする朝倉。っておい!!ここでそのネタもってくるか?しかもなんでブルマに着替えてんだ?  
「いいじゃない。どうせ青姦するなら、こういうところで思いっきり犯らなきゃ」  
いつかの登校中に声をかけてきた時とのように、明るくハキハキと答える朝倉。  
ちゃっかりスペルマも拭ったすがすがしいポニーの笑顔が朝日に照らされた校舎に映える。  
シチュエーション的には、まだ誰も来ていない朝の校庭でおっぱじめようってことか?  
いやいやちょっとまて、突っ込みどこはそこじゃないな。だいたい俺は青姦がしたいなんて一言も言ってないぞ?  
「まあまあ細かいことは気にしないで!予感を信じて、さあ走ってみない?」  
をい。お前明らかに自分の趣味でやってるだろ?  
「ほーらっ、グダグダ言わない!この太ももを欲望の赴くままにめちゃくちゃにできるのよ?」  
 
そう言いながら朝倉は、ピシャリと自分の太ももを叩きつつ、校庭の真ん中に四つん這いになってみせた。  
雌豹のポーズで下向きの弓なりになった腰の滑らかなアールカーブが、きゅんと突き上げられた安産型の臀部へと続き、  
綺麗な弧を描きながら女性特有の丸みによって究極の曲線美を織り成している。  
そして、その頂点に位置するたおやかな桃尻は、あとほんの少しでも大きかったら下品になってしまうギリギリのところで踏みとどまり、今にも蕩けそうな爛熟の危うさを漂わせていた。  
さらに、半強制的に雄の劣情を誘う逆ハートの肉塊から立ち昇る小悪魔的な魅力は、裾をきちんとブルマに入れることで細さが強調された腰へと収束し、  
キュッとくびれた腰から豊かな臀部にかけてのラインが、青い果実の清純さと、濃密で艶やかな女性美という背反する二律の共存を許していた。  
 
その完成された女性美の象徴である艶尻から伸びる太ももに、少しきつめのブルマが食い込むことによって尻と腿の境界線が強調され、  
むっちりと浮いた瑞々しい腿肉が、若雌特有の甘美なしなやかさによって、雄の粘りつくような視線を誘引している。  
そして、その自然で心地よい太さの腿のまろやかさは、紺色のブルマと相まって初々しくも絶対的な存在感を放ち、  
一方で、うっすらと火照った処女雪の肌が、ブルマに締め付けられて軽く鬱血することで、残虐なほどの淫靡さを醸し出している。  
 
むせ返るような濃密な女性美と、台風一過の青空のような健康美。  
その究極のアンバランスさが雄の欲情を強烈にそそり、滾るような興奮にそそのかされた俺は、朝倉の後ろに回り込んで真面目委員長のブルマ尻に手を伸ばした。  
その重力に逆らうようにプルンと張った逆ハート型の艶尻は、紺色の布地に拘束されながらも、羞恥による興奮で荒くなった呼吸に合わせて、プルプルと震えている。  
バクバクと脈打つ心臓に急かされるように、俺は朝倉尻に指をしっかりとめり込ませながら、円を描くようにゆっくりと揉みこんでみた。  
委員長の桃尻は期待通りの蕩けるような感触で、しっとりと手のひらに吸い付きながらも、同時にずっしりとして肉厚な感触がブルマと共に指を弾き返してくる。  
そして、なめらかできめ細かい太ももは、最上級の絹のように指をすべらせ、ひんやりとした爽快感を伴って、俺の理性を絡めとっていった。  
そのあまりにもすばらしい感触に、時を忘れて両手でブルマ尻のしっとりした量感を楽しみ、内部に掌を滑り込ませてなめらかで柔らかい感触を堪能していると、  
興奮に輝きだした艶尻の中心部がブルマを湿らせ、同時に、雄を狂わせる芳醇な香りを放ちだした。  
 
清楚で真面目な委員長の癖に、男に尻をまさぐられて股ぐらを濡らしやがって!!  
訳のわからない理不尽な怒りを覚えた俺は、むっちりとした柔肌を包み込むブルマを無理やり引き摺り下ろした。  
紺色をした最後の拘束を解かれた朝倉尻は、剥きたてのゆで卵のようなプリンとした張りと、  
糖蜜の滴る爛熟した白桃のような危うさによって、改めてその圧倒的な存在感を誇示し、  
校庭の真ん中で四つん這いになりながら、朝日に映えて輝いている。  
さらに、紺ブルマと木綿のシンプルな下着は、目を見張るような白い肌との鮮やかなコントラストを織り成しながらも、  
その健康的な太ももに途中で絡まることで、拘束具のように股をぴっちりと閉じさせた。  
窮屈な体勢でツンと突き上げられた朝倉の桃尻は、健康的な若雌の汗によってしっとりと輝き、  
量感溢れる太ももを伝う愛液が、むせ返るようなメスの香りを放ちながら雄の滾りを誘淫している。  
その脳を痺れさせるような淫靡さに我を失った俺は、この完璧なる雌の塊に最後の華を添えるべく、全力で平手を打ち下ろしていた。  
 
「きゃん!」  
ぱしーーんという高い音と共に、朝倉尻の処女雪の肌に紅いモミジが浮かぶ。  
掌に伝わる痺れと、突き抜けるような爽快感。  
腹の底から湧き上がる愛しさと、相反するようなドロドロとした加虐心。  
大太鼓のそばに撥が置いてあったらとりあえず叩いてみたくなるように、  
俺の脳髄に潜む悪魔は、朝倉に与える恥辱と苦痛を一切省みず、一心不乱に艶尻にスパンキングを喰らわせていた。  
 
どれくらいの数を叩き下ろしたのだろうか。  
最初は一叩きごとに尻を打ち据えられる屈辱に震え、苦痛の呻きを上げていた朝倉であったが、  
痛覚を快感に置き換えてしまう委員長の声音には、すぐに媚びが混じり始め、尻たぶが真っ赤に染まる頃には、  
明らかに淫猥な嬌声を上げて、全身から淫蜜の匂いを発しながら自ら誘うように尻を振っていた。  
 
このマゾ雌め!自分が叩いていることを棚に上げて、その痴態に酔いしれる美獣の淫らさに更なる興奮を滾らせた俺は、  
真っ赤に火照った尻たぶを掴んで、ぱっくりと割るように無理やり開かせると、  
糸を引いた粘液がしたたる程にぐずぐずに濡れぼそった割れ目に向かって、猛り狂う愚息を突き入れた。  
 
瞬間、ぐちぐちと軟らかいレバーを押しつぶすような感触が息子を締め付け、亀頭の先から洪水の河川のように猛り狂う快感の奔流が伝わってくる。  
その光景を脳裏に焼けつけようと、接合部分を凝視すると、朝倉の秘部からは一筋の赤い糸が滴っていた。  
朝倉!?そういえば、こいつも初めてだったのに!俺ってやつはなんて残酷なことを!  
自らの犯した罪の大きさに蒼ざめて凝固していると、ポニーテールを振り乱して上半身ごと振り返った朝倉は、  
目尻に大粒の涙をためながらも、全てを包み込むような優しい笑顔が浮かべていた。  
「朝倉……俺」  
朝倉の柔らかい笑顔がコクンと縦にふられる。その圧倒的な暖かさに励まされて、俺は一気に腰を進めていた。  
 
ぐちぐちに愚息を包み込む抵抗感が消え、朝倉の笑顔が一瞬何かに耐えるように歪む。  
だが、けぶるように細められた目尻からこぼれた涙が校庭の土に吸い込まれるよりも早く、朝倉の顔には再び春風のような優しい笑顔が浮かんでいた。  
そのあまりの神々しさに粟立つような興奮を覚えた俺は、朝倉の最深部に入った瞬間、呆けたように全てをぶちまけていた。  
 
まるで壊れた蛇口のように噴き出す白い濁流。  
それは脳から快感という字を根こそぎ掻き出す作業に等しく、脳内を爆ぜる歓喜の渦が俺の自我そのものを真っ白に燃やし尽くした。  
だが、オスの存在意義そのものである膣内発射という行為は、狂わしいほどの征服感と幸福感を伴って全身の細胞を震わせ、  
更に雌を嬲り尽くしたいという本能的な飢餓感となって、第二、第三の射精を誘発した。  
その放精のタイミングに合わせてきゅんきゅんと締まる雌穴は、襞の一枚一枚をねっとりと絡みつかせて雄を優しく包み込み、  
舌先に似た突起に覆われた膣壁が、さざ波のような蠕動を繰り返すことで侵入者を更に奥へといざなった。  
そのすべてを絞りつくすような甘い収縮に促がされて、俺は委員長の胎内に一切遠慮することなくドプドプとスペルマを注ぎ込み、  
放出された精鋭たちが、わずかな受精の可能性を求めて膣内を駆け回ることで、朝倉の最も深い部分を俺色に染め上げていった。  
 
その長い長い射精の瞬間が過ぎると、息を止めて噴射の余韻を味わっていた朝倉は、  
菩薩のように穏やかな笑顔を浮かべながら、ピーンと背筋を伸ばし、やがてクタリと崩れるように全身の力を抜いた。  
 
朝焼けの校庭に大の字になって寝転ぶ。横には幸せそうな笑顔を浮かべて微睡む美少女。  
朝を彩る小鳥の囀り。徐々に明るくなっていく高い空。叫び出したくなるほどの贅沢な瞬間。  
この空気を少しでも多く体内に取り込むべく、目一杯に深呼吸したところで、隣で気を失っていた朝倉がぴったりとすがりついてきた。  
「キョン君、わたしね、今とても暖かい情報の海を漂っているの。この感情はなんて表現すべきなのかな?  
安心感と、歓喜と、誇らしさから構成されていることは分かるのに、それぞれを分離できないし、分離したくないの。  
あれ?やだな。わたし、なんで泣いてるんだろ?でも変だな。ノイズがこんなに嬉しいなんて」  
クスクスと笑いながらも、優しい瞳から大粒の涙を零していた朝倉は、俺の胸にしなだれかかると、やがて遊びつかれた子供のように穏やかな寝息をたて始めた。  
ぴとっと胸に押し付けられた軟らかい頬から暖かい体温が伝わり、長い睫毛が風に揺れている。  
一切の警戒を排した無垢な寝顔。その頭を撫でながら、安らかな顔を見守っていた俺も、いつしかつられるように微睡んでいった。  
 
顔にかかるサラサラの感触と、唇をくすぐるふんわりとした柔らかさで目を覚ますと、目の前に悪戯に成功した子供のような瞳が笑っていた。  
えーと、ここはグラウンド……じゃなくて、ベッドの上だな。  
「おはようございます、あ・な・た」  
あなた?俺が寝ぼけ眼で周囲を見回すと、どうやらここは宇宙人の寮になっている例のマンションのようだ。  
「キョン君のエラーは、まだまだたくさん残ってるから、いろんなシチュエーションでバンバン抜かなきゃいけないでしょ?  
だから、回数を稼ぐためにも、今度は新婚ほやほやのラブラブカップルっていうパターンはどうかしら?  
もちろん喜緑さんが長門さんに対抗して掻き集めたマンガライブラリーで研究してるから、予習はばっちりよ。  
 
日本の妻たるものは、おはようのチュウで旦那様を起こしたら、まずお口で朝勃ちを処理するのよね?  
それで、そのまま一緒にトイレへ行って、アナルに半勃ちのものぶち込んでもらって温泉浣腸でしょ。  
朝御飯は海苔と卵と焼き魚で、美味しく作れたら、ご主人様はテーブルの下でしゃぶる妻に蛋白質のご褒美をあげるのよね。  
もちろん出勤前には、玄関に立ったご主人様の後ろにひざまずいてアナルリップで手コキも忘れないわ。  
手の平いっぱいに溜まったスペルマを妻が三々九度で飲み干すのが日本伝統の行ってらっしゃいの儀式なのよね?  
 
それに、旦那様がお仕事から戻ったら、妻は必ず裸エプロンでお出迎えして、そのまま玄関でお帰りなさいませの立ちバック膣内発射をいただくのよね。  
そのあと、お風呂で生乳スポンジ洗いと潜望鏡とローションプレイで奉仕して、頑張れた分だけ三穴に白い濃厚なご褒美をもらえるんでしょ?  
それに口移しでお夕飯を食べた後は、リビングでテレビでも見ながら寛ぎタイムを迎えるんだけど、  
妻はご主人様がお気に入りのタレントさんを見ながら、妄想擬似レイプできるように、いつでも雌穴を濡らして待機してなきゃいけないのよね?  
そうやって、その日のご奉仕をきちんと頑張れたら、夜は寝室でご褒美のラブラブエッチ。  
もっと頑張らなきゃいけなかった日は、外に連れ出されて青姦レイプ調教を受けるんだったわよね。どう?予習は完璧でしょ!?」  
エッヘンと胸を張る朝倉。確かにここまで間違っているとある意味完璧だ。てか、喜緑さん、あなたの部屋には、いったいどんなマンガが揃ってるんですか……。  
 
「あ、もちろん休日は、ノースリーブでタートルネックな薄手のサマーセーターで露出デートに連れてってもらえると嬉しいかな。  
当然のごとくノーパンノーブラだし、なるべくオッパイがたゆんたゆんに揺れる歩き方をさせられて、浮きBには服の上から乳首クリップをされちゃうのよね?  
それに、タートルネックの下にはペット用の安っぽい首輪が巻いてあって、ご主人様は時々腰に手を回すふりをして、  
服の下に通したリードを引っ張ることで、私に性処理ペットとしての自覚を促がすのよね?  
もちろん事あるごとに路地裏やトイレで容赦なく膣内発射をして、一瞬でも気を抜いたらスペルマ様が太ももに溢れちゃう状態を常にキープしておくんでしょ?  
けっこう大変そうだけど、きちんとペットとしての従順な一日を過ごせたら、  
次のデートではご褒美に前後の穴に遠隔操作バイブを突っ込んで、放置プレイで調教をしてもらえるなんて素敵だわ」  
……なんつーかもう頭が痛くなってきた。てか、何をどうやったらそこまで偏った知識になるんだか……なあ、少しだけでいいから喜緑さんのチョイスを疑おうぜ、朝倉。  
だが、俺の心からの忠告は、委員長の耳にまったく届いてないようで、目を潤ませた朝倉の妄想はだんだんと暴走していった。  
 
「あ、もちろんキョン君が委員長としての私を性処理玩具にしたいんなら、喜んで穴を貸すわよ。男子って真面目な女の子を穴奴隷として飼うのが夢なんでしょ?  
朝は強制ハイキングコース脇の草むらに連れ込んで、後背位で思う存分膣内発射なんてどうかしら?  
登校中の他の生徒にバレないように、喘ぎ声を噛み殺しながら犯る青姦ってぜったい興奮するわよ。  
中休みには、空き教室に引きずり込まれて、ノーブラの制服の上から強制パイズリよね。  
20分じゃ襟の裏に発射された精液をきちんと洗い落とす時間はないから、  
私は精液の匂いをプンプンさせたまま3、4時間目の授業を受けざるを得なくて、周りの女子から変な目で見られちゃうの。  
お昼休みは、お弁当もそこそこに、私を人の来ない男子便所に連れ込んで、小便器に跨らせながら立ちバックで精巣が空っぽになるまで膣内発射っていうのはどう?  
精液を排出するためだけに存在する委員長便女って感じで、興奮間違いなしだと思うんだけど。  
もちろん体育の時間は、体育倉庫に引きずり込まれて、ブルマを少しずらしながらアナルレイプよね。  
記録係の委員長がいないんで探しに来たクラスメイトに見つからないように、  
ジャージの猿轡であえぎ声を抑えさせながら、おなかがパンパンになっちゃうまで直腸に吹き上げるの。  
もちろん放課後の文芸部活動は、机の下にもぐりこんだ性処理委員長に顔射よね。  
眼鏡の私にベットリとカけて、レンズにこびり付いた精液をペロペロ舐めさせるなんてどうかしら?」  
非常に楽しそうな声の朝倉は、長門と対決していたときのような不敵な笑顔を浮かべている。  
あのー朝倉さん?ひょっとしてすでに喜緑さんのデータベースを逸脱して、あなたの願望が混じってませんか?  
しかも、登場人物が黒髪ロングの優等生委員長とはいえ、某シリーズとだいぶシチュエーションが被っちゃってるような……。  
それでなくてもワンパターンなんだから、ちょっとは自重してくれ。  
 
「私の体に飽きたら、教室で乱交パーティーっていうのも面白いかもしれないわね。  
5組のみんなで楽しいLHRを姦るの。もちろん男子の参加者はキョンくんだけで、あとは女子よ。  
グリークラブのメンバーを窓際に並べて、バックから連続中田氏なんてどうかしら?彼女たちなら、みんないい声で鳴くと思うな。  
もちろんここはキョンくんの夢だから、現実の彼女たちには何も影響を及ぼさないけど、  
骨格筋からきちんとスキャンしてあるから、再構成された彼女たちの締まりはホンモノよ。  
 
それに5組だけじゃなくて、SOS団関係者を除いた谷口君ランキングA以上の美少女クラスを特別編成するっていうのも悪くないわよね。  
その輪姦学校で私が参加できなかった春以来の高校生活のイベントを一つ一つ消化していくの。  
うん、これってとっても素晴らしいアイディアだと思わない?  
だって、中間期末の成績上位者は、テストが返ってくるときに、ご褒美に公衆の面前でキョンくんにレイプしてもらえたり、  
球技大会ではキョンくんのタマタマをクラスみんなの舌で転がしたりするのよ。  
 
もちろんキョン君は勃起したら、いつでも好きな子を抱けるの。それがたとえ授業中でも、ちょっとトイレに行くみたいに手を挙げて、  
『せんせー、勃っちゃったんで、阪中さんに膣内発射していいですか』なんて言って、  
みんなが真面目に授業を受けてる教室の後ろで、ロッカーに手をついた彼女を立ちバックで犯した挙句、  
仕上げにあのショートカットがドロドロになるまでぶっカケるなんていうのはどう?  
それに、文化祭もアンケート調査なんかじゃなくて、娼館をやりましょうよ。  
みんながそれぞれ思いつく限りのエッチなコスプレをして、お客様のキョンくんをもてなしたら楽しいに決まってるわ。  
あ、でも映画撮影も捨てがたいわよね。当然、超ハードな裏モノ。  
異時間同位体のキョン君で構成された悪役のレイプ団が、お望みの子を徹底的に輪姦するんだけど、  
ズタボロになったその子に輪姦便女という十字架を忘れさせる為に、  
ヒーロー役のキョン君が、その子を自我崩壊に追い込むまで徹底的にセカンドレイプするの。  
このハートフルストーリーならオスカーでも金獅子でも取り放題よね」  
次々に湧きあがる朝倉のトンデモ妄想は、もはや突っ込みを入れられる次元ではない。  
さっきから変だとは思っていたが、どうやらこの急進派のおバカ娘は完全にぶっ壊れちまったらしい。  
ナイフで襲われた時は体が危なかったが、今回は心がやばい上に救援が絶望的な分、むしろ前以上のピンチなんじゃないか?  
 
「どうかしらキョン君?とりあえず今挙げたシチュエーションだけでもコンプリートしてみない?」  
ポワンと熱に浮かされたような顔で振り向く朝倉。そこには今まで見た中でも、最上級の晴れハレな笑顔が浮かんでいる。  
だが、その目はトロンと潤みつつ妖しく据わっており、俺に本気のヤバさとは何かってことを実感させている。  
背中を伝う嫌な汗を無視して、脳内会議を決行してみたところで、解決策が出るはずもない。  
なんせ逃げ出そうにもこの空間に逃げ場はないし、そもそも朝倉ですらここを解除できないから、こんな事態に陥ってるわけだしな。  
この極めて深刻な事態を何とか打開すべくブンブン音を立てて回転する頭とは裏腹に、  
朝倉穴の心地よさを刻み込まれてしまった股間は、朝倉の提案に同意を示し、初めてエロ本を見たときよりも激しくいきり立っていた。  
 
溜息をつきながら覚悟を決めた俺は、宇宙を統括する存在の愛娘とガチエロバトルで勝つという、有機生命体開闢以来の難題に向けて、股間の村正に力を込めた。  
 
やれやれ、生きて帰ってこられるかな、俺?  
 
 
 
頭を撫でたり、頬をコチョコチョくすぐられたりする優しい感触で、俺の意識は徐々に拡大していった。  
ぼんやりとした霧が掛かったような脳みそを無理やりたたき起こしてなんとか目を開けると、そこには朝倉の大きな瞳が楽しそうに俺を覗き込んでいた。  
えーと、ここは自分の部屋のベッド……で、いいんだよな?  
目が合うと朝倉は驚いた猫のように部屋の隅までジャンプして、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイと呟きながらひたすら平謝りに謝ってきた。まて。なんでお前が謝ってんだ?  
「あの……キョン君、ほんとに大丈夫なの?その、私ってばまた暴走しちゃって……後でデータライブラリー見たらとんでもないことを姦ってたんだけど……」  
「お前がトンチキな妄想語りをしてたことは覚えちゃいるが、その後の記憶はあやふやだからな。  
それに関しちゃ一切気にする必要はないし、何より、お前のお陰ですっきり爽快みたいだ。ありがとな」  
「え゛!?許してくれるの!?」  
ガバッと顔を上げ、すがる様に見つめてくる朝倉。当たり前だ。許すも何も、お前は俺のストレスを解消してくれたんだろ。むしろ俺が礼を言わなきゃならん立場だ。  
「ありがとう。そういってもらえると嬉しいわ」  
ニコニコ顔に戻った朝倉は、すばやくにじり寄ってくると、その大きな胸に俺の頭を抱きかかえた。コラ、そんなことすると、また勃っちま……わないな。  
「うん。もう大丈夫みたいね。ここはまだあの夢の続きなの。エラーが残ってたら反応するだろうから一応確認してみたけど、もう全て解消されたみたい。  
あ、でも安心して。有機体には何も影響はないわ。起きたら朝の生理現象はもうばっちり!」  
いたずらっぽい笑顔でウインクする朝倉。うっすらとトンでもなく爛れた乱交生活を送った記憶があるが、どうやら絞りつくされちまったって事はないみたいだな。  
 
「それとね……あなたには、きちんと報告しておきたいことがあるの」  
えーと、このパターンはやっぱり、デキチャッタミタイナノってやつだよな?  
朝倉が作ってくれた朝食を、母親の明るい面を継いでおてんばに育った娘とワイワイ騒ぎながら食べる光景が一瞬にして頭に広がる……うん。なかなか悪くないな。  
「残念ながら違うわ。それだったら私もどんなに嬉しいんでしょうけど。そうじゃなくてね、その……あのね、私、壊しちゃったみたいなのよ」  
嫌な予感で飛び起きる。壊した!?っておいっ!まさか世界を壊しちゃったとか物騒なことになってるんじゃないだろうな!?  
「うーん、あなたにとっては違うけど、私にとってはそれに近いかもしれないわね。その……私ね、親分を壊しちゃったのよ」  
そう告げる朝倉の表情は、お気に入りオモチャが突然動かなくなって当惑する子供のようだった。  
親分だと?えーとお前のは確か……情報なんたらの急進派だったよな?  
「そ。情報統合思念体の急進派が私の元親分。  
詳しく説明するとね、たぶん長門さんが仕組んでくれたプログラムだと思うだけど、あなたが256回目の半数体型有機情報爆発を起こして、  
深層メモリーのエラーがすべて解消された瞬間に、あの情報制御空間の封鎖が自動的に解除されたの。  
それでね、私の情報統合思念体とのリンクもすぐに戻ったんだけど、向うがものすごく心配してたみたいなんで、  
キョン君から受け取った有機情報子由来の情報を急いで全部送ったの。そうしたら、私の親分がパンクしちゃって……。  
考えてみれば当然よね。私はキョン君の情報体のリンクに包まれてたから大丈夫だったけど、涼宮さんからの情報放射を凝縮した有機情報爆発256回分だもんね」  
クスクスと可笑しそうに笑う朝倉。なんだか突っ込んではいけない数字が混じったようだが、とりあえずそれは置いとくとして、  
お前の親玉って確か宇宙を統括してるんだったよな?一部とはいえ壊れるのはやばくないのか?  
「うーんと、そうよねえ。でも、長門さんは心配してないみたいだから大丈夫なんじゃない?  
見てみる?長門さんたら急進派がオーバーフローで弾けちゃった瞬間に大笑いしたのよ」  
顎に人差し指を添えながら小首をかしげる朝倉。長門が大笑いだと?想像もつかず首をひねっていたら、朝倉がその様子を見せてくれた。  
そこでは腹を抱えて笑い転げる長門が、思い返したようにいつもの無表情な正座に戻り、また吹き出して笑い転げるという非常にレアな光景が広がっていた。  
おまけに、その横では困惑顔で半べそな喜緑さんが『何を笑っているんですかぁ』と、それだけが解決策だとでも言わんばかりに長門の頭をぺちぺち叩いている。  
シュールだ。だが同時に、それは子猫がじゃれあうような微笑ましい光景でもあった。  
「ね?穏健派は困ってるみたいだけど、主流派は笑ってるだけだし。大丈夫っぽいわよ。  
思念体のアシストがないからちょっと不安定だけど、急進派に属していたほかの意識体たちも現状を楽しんでるみたい。もちろん私という個体もね」  
朝倉は遠足が待ちきれない子供のように目を輝かせながら、その場でクルクルと回転して見せた。  
少しよろめくあたりがやや危なっかしいが、本人はそれも含めて現状を楽しんでいるようだ。  
なるほど、確かにこの様子なら大丈夫そうだな。  
「それに、姦らなくて後悔するよりも、犯って後悔するのが私の信条だしね。  
すごいでしょ。信条よ、信条。私、いまプログラムでも派閥の意思でもなく、自分の意思で自立行動をしちゃってるのよ!」  
 
初めて漢字で自分の名前を書いた子供のようにエッヘンと胸を張る朝倉。その表情は微笑ましいんだが、明らかにその『ヤる』は間違ってると思うぞ。  
「まあ、気にしない気にしない。それと、お役目上注意しておくけど、あんなにエラーを溜めちゃダメよ。  
いくらキョン君の情報体が特殊とはいえ、急進派がパンクしちゃうほどの量だったんだから。  
まぁ涼宮さんからの情報放射がなくなることはありえないから……彼女に全部返しちゃうのが一番の方法かな?」  
腕組みをしながら、うーんと首をかしげる朝倉。返すって……やっぱ今回の方法で返すんだよな。  
「当然でしょ。あ、でも安心して。今日の記憶は起きた瞬間に全て消去されちゃうけど、  
体に刻み込まれた記憶までは完全に消せないから、キョン君ってば童貞のくせにとんでもないテクニシャンになってるはずよ。  
だって、1コマの授業内で30名のクラスメートを連続レイプして全員イき潰すなんて、普通の有機生命体にはぜったい不可能だもの。  
だから、涼宮さんがどんなに名器の持ち主でも、気後れせずにどんどん天国に送ってあげられるわよ。  
それにしても、無から生み出された涼宮さんの情報爆発をキョン君が濃縮して、それをまた涼宮さんに返すなんて。  
これってどんな情報還流になるのかしら?情報生命体としては、ぜひとも見てみたい光景だわ。  
もっとも、私という個体にはちょっとだけエラーが生じそうだけど」  
そういいながら苦笑した朝倉は、すっと小指を立てた右手を差し出してきた。  
「約束して。もう無理しないこと。それから、もうちょっと素直になること」  
前者の努力は確約するが、後者は生まれ持ったもんだからな……などと考え込んでいたら、突然、朝倉の足元がサラサラと光る結晶となって消え始めた。  
 
おい!待ってくれ!!  
慌てて引きとめようと伸ばした俺の右手に、朝倉のひんやりとして柔らかい小指が絡みつく。  
「はい!ゆーびきりげーんまん!嘘ついたら針千本のーますっ」  
朝倉は呆然とする俺に小指をぎゅっと絡ませながら、いつかと同じように少し悲しげな微笑を浮かべている。  
「切るのは約束を果たすほうからよ。ね、ほらっいい子だから」  
躊躇する間にも朝倉は少しずつ消えていく。わかった約束する。  
でもな、一度は忘れたとしても、俺は今日のお前を思い出すからな。いつになるかは分からんが絶対だ!覚悟しとけよ!  
俺はもう一度小指にぎゅっと力を込めると、決意と共にそれを切った。  
困惑顔の朝倉は、ちょっと嬉しそうで、同時に、できの悪い弟を励ます姉のような晴れハレな笑顔を浮かべた。  
「楽しみにしてるわ。それまで涼宮さんとお幸せに。じゃあね!」  
 
 
目を覚ますと、俺は布団から手を突き出しながら何かを掴もうとしていた。はて?何をやりたかったんだ?  
とてもいい夢を見ていた気がするが、その輪郭は起きた瞬間に急速にぼやけ、残念ながら何一つ覚えていない。  
なんだか物凄くもったいないことをした気分でベッドの上に起き上がって首をかしげていると、妹がバーンとドアを開けた。  
「キョンくん〜あさだよ〜!ってあれ?起きてる!!」  
「おう、おはよ。おいおいなんだよ、俺が起きてるのがそんなに珍しいか?」  
不発に終わったボディープレスが惜しいのか、驚いて毛を逆立てたシャミセンのような表情の妹が心配げに問いかけてきた。  
「キョンくん泣いてるよ?だいじょうぶ?こわい夢でも見たの?」  
なに!?慌てて顔に手をやると、自分でもびっくりするくらいの涙が、まるで滝のように流れ落ちている。  
おいおいどうしちまったんだ俺?さっきの夢は、とても楽しかったはずだろ?  
我が鳥頭は、すがすがしいくらいにスッパリと内容を忘れているが、涙なんかを流したら誰かを侮辱してしまう気がして、俺は慌てて顔を拭った。  
「心配してくれてありがとな。でも、見たのは怖い夢じゃないんだ。親友がな、ケラケラ笑いながら背中をパーンって叩いてくれた夢だ」  
ま、詳細は覚えてないけどな。なんだかそんな夢だった気がするのさ。  
 
こうして自分でも気味が悪いほどのすっきりした朝を迎えた俺は、定時よりだいぶ早く起きてきた息子を訝しがるお袋の追求を適当に受け流しつつ、  
久しぶりに心ゆくまで朝食を楽しみ、普段よりかなり早めにチャリをこぎだした。  
気分爽快。このところの寝不足が嘘のように体が軽く、このまま42.195kmだって走れそうなほどだ。  
 
どこまでも続く青空の下、ペダルを踏む足に力を込めて、意味もなく加速してみる。  
その横では、爽やかな朝の風を受けて、黄色いチューリップが楽しげに揺れていた。  
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・  
おわり  
 
 

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