俺はハルヒの恥部を下着の上から軽く撫でてやった。指の感触で、もう下着の中は濡れているのがよくわかる。
筋に沿うようにして指を這わせると、ハルヒは背中をのけぞるように微細に身体を震わせて息を呑んだ。
「んくぅ………ぁっ………ふぁぁっ」
そのまま下着を脱がせてしまおうかとも思ったが、俺は思いとどまってそのままハルヒの敏感な部分をいじることにした。
少し動きづらかったので、壁にもたれて座る俺の膝の上にハルヒを座らせて、彼女を背後から抱きとめる形に俺は体勢を入れ替える。
俺は蜜壷の入り口付近を中指でぐりぐりと小さな円を描くように擦っていく。下着を通した柔らかな刺激がハルヒには心地良いようで、開きっぱなしの口からは小さく声が漏れ続けていた。
ハルヒの様子を確認しながら、俺は中指は動かしたまま、更に右手の手のひら全体を使って股に擦り付けるように愛撫してゆき、同時に空いた左手で先程のように胸の突起を愛でてやった。
「……ふぁ!?………やっ、あっぁぅぅ…………ぁっ……あぇぇ……なん……でぇ……?……あぁぁっ……あはぁぁぁっ……」
ハルヒの明らかに反応がおかしい。彼女は先程までとは比べ物にならないくらいによがって鳴いているようだ。
それなら話は早い。ハルヒには存分に楽しんでもらおう。俺は手を休めずに、そのままハルヒの首の後ろから舌を這わせて、耳の裏をなぞったり、耳殻をあま噛みしたりとさらに彼女を責め立てた。
「ぁぁぁっ……やっ……やっ……らめ…ぇぇぇぇっ………これ……はひィ……はひィィ………あっ……!!…やぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっっっ!!!」
ビクビクと首筋をうねらせて弓なりになったかと思うと、ハルヒは急に力が抜けたように俺にもたれかかってきた。おそらく果ててしまったのだろう。
「……はぁぁっ……はぁぁっ………ぁァ……」
「大丈夫か、ハルヒ?」
未だ余韻に浸っているハルヒを見て、俺は大げさと言ってもいいくらいの反応に若干驚きながらも、彼女を絶頂に導けたことに少し満足し、リボンの乱れた頭を撫でながら訊ねた。
「そんなに気持ちよかったのか、これ」
ハルヒはうまく喋れなかったのか、息を整えるように間を置いてから恥ずかしそうに喋りだした。
「………なんていうか………その……」
ハルヒは単語をひねり出すように口に出していく。きっとうまく頭が働かないのだろう。
「いつもの……あたしの……仕方と……同じ……で………しかも……耳……ぞくぞく……って………」
こいつは驚いた。どうも俺はハルヒの自慰方法を再現してしまったらしい。ていうかこいつ、いつも履いたまましてるのか。
この時の俺はなんとも言えない興奮と優越感を覚えて、少し調子に乗っていたのかもしれない。いや、確実に乗っていた。
「なぁ、ハルヒ」
わざと耳のすぐそばで囁く。ハルヒは先程の耳愛撫のせいか、やたら敏感に反応したようだった。
「そんなによかったんなら、もっとしてやるよ」
俺はそう言って耳に軽くキスをすると、もう一度手を元の場所へと伸ばした。
「え……?やっ……あ、あた……今……イッた……ばっか…ん……やぁぁぁっ!!」
先程よりもいやらしい手つきで俺はハルヒの敏感な部分を愛でていく。抵抗しようとするも四肢に力の入らないハルヒは言葉にならない声をあげるしかなかった。
「ぁぁぁぁァ…………ぁぁぁぁァ…………ぁぁぁぁァ…………」
首筋に跡が残るくらい吸い付きながら、中指を穴の奥に押し込んで、それと一緒に乳首を少し力を入れてつねってやると、ハルヒは簡単に二度目の絶頂を迎えた。
「んっ……はァァァ…あっ、あっ、あっ、あっ…!?…ぃ…はひィィィィィィィィィィっっ!!!」
だらりとしたハルヒの頬を舐めるようにキスしてやると、残った力を振り絞ってハルヒは俺の唇を求めてきた。こういうのもなんだかグッと来るものがある。
「ん……………んちゅ………ちゅぱ………んふぁ……」
ハルヒの休憩も兼ねて、しばらくの間俺はそのまま舌を絡め続けた。二度の絶頂を越え、熱心に俺の舌を追うハルヒは、どこか甘える仔猫のような妖艶さを醸し出していた。
個人的にはこんなにかわいい仕草を見せるハルヒも珍しいので、今しばらくこの状況を楽しんでいたいところだが、これだけの行為を経て俺としてももう限界だ。恥ずかしい話、こいつの腰の辺りに息子が擦れているだけで若干気持ちよくなってしまっている俺がいるのも確かだ。
そんなことを考えながらもあまりの愛おしさに次への展開に足踏みしていたその時、ハルヒはおもむろに呟いた。
「……ねぇ」
舌を口の中に収めて今までの余韻を味わうかのようにしながらハルヒは淫靡な笑みを浮かべた。
「キョン……欲しい………」
その言葉はこの世界の鍵だったのかもしれない。俺はハルヒを抱きかかえるように押し倒し、逸る気持ちを押し殺しながらズボンを下ろした。下着が張り裂けそうなほどに勃起した俺のペニスを見て、ハルヒはごくりと唾を飲んだ。
ハルヒはそっとその細長い指でパンツ越しに俺自身を撫でるように包み込んだ。
「すご……これ……こんなに熱いんだ………」
そのままじわじわとハルヒは口を近づけて、先っちょに軽くキスをした。俺は予想外の出来事に少しためらいがちに声を上げてしまった。
「なっ…!何をして・・・・・・っ!!」
そんな俺を制すようにハルヒは優しく答えた。
「ちょっとしたあいさつみたいなものよ」
まったくこいつの考えることはわからん。しかし、唯一つはっきりしていることがあるとすれば、それはハルヒの毒に俺がもう完全にやられているということだけだ。
俺は早々と下着を脱ぎ捨てて、ハルヒの顔の両脇に手をついた。
「………しても、いいか?」
ハルヒは俺の顔を抱きかかえるようにして、また唇を重ねてから悪戯に答えた。
「してくれなきゃ、許してあげない」
俺はなるべく紳士的に振舞おうと思っていた。自分だけが気持ちのよいセックスというのも自分の考えに反する。
と、そんな偉そうなことを考えてみたはいいものの、何より俺だって初めてなのだ。実際始めてみればそんなことまで頭も回らなければ、うまくことが運ぶわけもない。
悪戦苦闘しつつも挿入した直後は、痛みと緊張でこわばったハルヒをなだめる術も思いつかず、自分の快楽に負けてただ腰を動かしていた。
しかし、すぐに苦しそうなハルヒの顔が目に入り、思わず情けなくなった俺は一度動くのを止めた。重苦しい雰囲気の中、二人の激しい息遣いだけが洞窟の中にこだました。
「…すまん、痛かっただろう……」
そう言いながらも本人の中で未だ陰りも見せずにいきり立ってしまっている俺は、人生至上最低に情けなかったことだろう。
「……バカ!何で謝んのよ……さ、最初は誰だって……とにかくキョンが気に病むことじゃないの!」
目の端に涙を溜めたままそう強がるハルヒを見て、俺は自分の不甲斐なさをさらに痛感するとともに、ハルヒの不器用な愛情表現に心を打たれた。
なんだかんだ言って、俺はこいつのことが本当に好きなのだ。結局のところ、初めて会ったときから、世界を救うとか、そういうことは関係なくて、俺は俺自身の感情で、この涼宮ハルヒのことが好きなのだ、そう確信した。
俺はなんだか心が温かくなって、ハルヒと一つになったまま彼女を抱きしめて、その場に寝転がった。
「………キョン?」
「…………少し、このままでいないか?」
ハルヒはいつか俺に見せたような優しい微笑みで小さく頷いた。
俺とハルヒは何も喋らずに二人で抱き合っていた。時折お互いの愛情を確認するようにキスをはさむ。もうどちらにも緊張はなかった。
そんな状態のまま何分が経っただろうか。
「……ぁっ」
ハルヒは、急に小さくうめくような声を上げた。
「………どうした?」
少し、彼女の顔色がおかしい、そう感じた。
「……なんだろ………なんか………むずむずする………」
その時、俺のペニスが不意に脈打った。それに合わせてハルヒはビクンと体を跳ね上がらせる。
「ひゃ……っ………!?」
「す、すまん、痛かったか?」
ハルヒは俺の言葉に答えながらも何か別のことを考えているようだった。
「ちが……ぁぁ………な…に………ぁっ………これ……」
そう言いかけると、なんと突然彼女はゆっくりとではあるが自分から腰を動かし始めたのだった。
「なんで……腰……勝手に………あぁっ…これ…やば……い……かも」
ハルヒは目の焦点が合っていないようで、自分で自分がどうなっているのかさえわかっていない様子だ。俺はそれを見て、今なら少しは動いてもよさそうな気がして自分からも腰を動かしてみた。
「え……!?……ちょ…っと……キョン……なに…ゃっ………ぁぁぁっ、あぇぇ…あぇぇ……ふぁぁっ」
これは確実に快感の波に呑まれてきている。そう確信した俺は、ハルヒに問いかけてみた。
「どうした?」
俺は少しずつグラインドの幅を広げていく。ハルヒは混乱した様子で答えのような、感想のようなものを口にした。
「よくっ……わか…ぁっ……ない……けどっ……ひぁぁ……ぁぁぁっ!!………こ……なの……は…ひィっ……めて………」
俺はハルヒの腰の動きに合わせてうまくこすれあう角度を探しながら、彼女の身体を突き上げていった。彼女の膣は先程までとは別人のような締め付けで、俺のペニスを根元からくわえ込んでいる。
「あっ、あっ、ひゃぅぅぅぅ…………すご………イィィのぉ………ぉぉ……キョ…ん……きょぉ……んんっ」
二人はいつの間にか激しく絡み合い、お互いに必死で快楽を得ようとしていた。
かく言う俺の方も、あまりの気持ちの良さにもうすぐにでも果ててしまいそうになるのを必死で抑えて腰を打ちつけた。何重にも折重なった襞が包み込むように俺の陰茎に絡みつき、出し入れするだけでも恐ろしいほどの刺激が俺を襲っているのだ。
「くはッ……ハルヒ…………これは………やばい……」
「きょ…ぉん……きょ…ん……きもち……ひいのぉ…………あら…しィ……あひィっ…ぁぁぁぁぇぇ……ぁはっ」
蕩けるような目でこちらを見つめるハルヒを見る度に、俺の高揚感はどんどん高まっていく。俺はしゃぶりつく様にハルヒの唇を貪った。
二人の汗と体液が混ざって、なんともいえない臭いがあたりに充満する。両手両足で俺の身体をがっちりと抱きしめるハルヒの顔はもう唾液まみれになっている。
その場の何もかもが俺にとって興奮材料であり、俺は我を忘れて行為に没頭した。
そして、たまたま俺が身体の角度を変えた時、ちょうどペニスが子宮口の奥のくぼみと淫核の裏側を擦ってゆき、それと同時にハルヒの喘ぎ声が一オクターブ上がった。
「あはァ……!?……そこぉ………そこらめぇぇぇ……おかひく………なっひゃう……の…!!……んにゃぁぁぁっ…………ゃぁぁ!!んひぁぁぁぁ!!!」
ハルヒがまるで発情期の猫のような声で鳴く。俺は角度をこのまま固定し、ハルヒの弱いところに何度も何度も擦れるように小刻みに腰を動かした。
「ゃぁぁぁぁぁ………きょん……もっと……そこぉ……もっとぉぉ……ぁっ、にゃぅぅぅ!!にゃぅぅぅぅっ!!」
「うっ………ハル…ひっ………そんな……締めたら……俺はっ………」
俺はもう確実に限界だ。俺は自分の中に昇りつめる何かを感じていたが、ハルヒもどうやら限界が近いようだ。
「ゃぁぁぁぁ………も……ォ………だめ……あ、あた………も……しゅごいの………クる……キちゃう……よぉぉ………ひ…あひィ……あへぇ……!!」
急に膣内が小刻みに痙攣するように蠢き出して、直後にそのままハルヒは足の先を大きく反らして絶頂を迎えた。
「……はぅんっ!?……にゃぅ…あぁっ……あっ……やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!!」
俺は何とか先に一人果ててしまうのを免れたわけだ。本当ならば同じタイミングで絶頂を迎えたかったがそううまくはいかないだろう。後はさっさと自分のものを引き抜いて、破裂寸前のペニスを解き放ってやるだけだった。
しかし、ハルヒがなかなか離してくれず、俺が手間取っているその時だった。
「おい、ハルヒ、俺も……その、外に出さないと…まず…い」
ハルヒは俺の言うことなど全く耳に入っていない様子で口を開いた。
「ああ………きょん………すきぃ………だい…しゅ…きぃぃ……」
「え?お、お前……!…っっくぁ!!!!!!」
こんな時にそんなセリフを耳元で呟かれたら。俺はその瞬間に全ての箍が外れてハルヒの膣内に大量の白濁液を放出してしまった。
ああ、やっちまった。しかし俺は、もう何も考えたくなかったので言い知れない幸福感とともにその場に倒れこんだ。
あれからどれだけ経ったか知らないが、俺はとてつもない倦怠感とともに目を覚ました。しかし、予想に反してそこは俺の部屋ではなく、未だ洞窟のままだった。
そして、俺の目前およそ3センチの距離には涼宮ハルヒと思われる人物の顔があった。
「あ!やっと起きたわね!」
俺たちはほぼ裸で、懐中電灯の薄暗い光だけの洞窟の中、上着を下に敷いて寝そべっていた。どこかで水の滴る音がする。外は雨なのだろうか。
俺は寝起きの呆けた頭にムチを打って考えた。おかしい。何故世界は元に戻らないんだ?ハルヒの望みはかなえたはずだ。
だが、しかし、俺はその判断が間違っていたことにすぐ気づかされることになる。
「ねぇ、キョン」
ハルヒは俺の胸に顔をうずめながら消え入るような声で呟いた。
「さっきの……その……………」
俺は記憶をたどって、恥ずかしさと申し訳なさに頭を掻き毟りながら答えた。そうだ、俺は勢い余って彼女に膣内出ししてしまったのだ。
「す、すまん……その、膣内に出したのは……不可抗力というか……」
ハルヒは慌てて俺の言葉を否定するように遮って続けた。
「そ、そうじゃなくて!それは……別にどうでもいいのよ………大丈夫な日だし」
……どうでもいいって事はないだろう。本当にこいつの判断基準はわからん。
「その………すごく……よかった………て言ってんの……」
そう言って照れて顔を俺の胸に隠してしまったハルヒを抱きしめて、俺は答えた。
「そいつは、よかった」
こいつに満足してもらえたのならそれでいい。というかまぁ、俺も存分に満足しているんだが。
ん?待て、じゃあなぜ元の世界に戻らないんだろうか。
「そ、それでね?」
ハルヒの話は続いた。
「まだ助けもこないだろうし、それまであんたがしたいって言うなら、もう一回……その、してもいいんだけど……」
「…………………………」
ああ、そういうことか。俺は思った。こいつはまだ満足なんかしていないのだ。むしろ味をしめていると言ってもいい。俺は、こいつが飽きるまで平穏な世界には帰れないのだろう。
「……で、どうする?」
もう一度言う。俺は涼宮ハルヒの毒に完全にやられている、と。
チクショウ。
それから俺たちが三回ほど情事を済ませた後のことだった。
さすがに寒いので服は着て、二人でで寄り添って眠っていた所に古泉たちが消防隊と思しき面々を引き連れて外から岩を除去して助けに来たのだ。
なんとか事に及んでいたのはバレずに済んだが俺としては何もかもが理解不能なわけで。俺の予想では、そのうち眠たくなって、次に起きたら自分の部屋でフロイト先生爆笑という筋書きだったのだが。
「もぅ、焦りましたよぉー!”近くの山にそれっぽい洞窟見つけたから次の日曜は早朝から探検よ!”なんて涼宮さんが言い出したかと思った矢先に先発隊のキョン君たち二人だけ落盤で閉じ込められちゃったんですからぁ!」
ああ、朝比奈さん、明瞭かつ説明的なセリフをどうもありがとう。
「あの状況では私が介入して落盤を除去すると涼宮ハルヒに不信感を与えることが予想された。生命の危険性の度合いから考えても、この場合レスキューが着くのを待つのが最良」
長門のおっしゃる通りでございます。
「え?閉鎖空間ですか?今日はまだ一度も発生していませんよ?」
…………………………。
三人の話を聞くとともに、俺はもう一度記憶を整理した。………ああ、なんてこった。俺はそもそも閉鎖空間の中になんかいなかったのだ。
俺は部屋で寝てたんじゃあない。確かに、この山に探検に来たのだった。
落盤の際に頭を打ったショックか何かで記憶が混乱していたのもあるのだろう。起きたときの状況があまりにもそれっぽすぎて、俺はとんでもない勘違いをしてしまった。そして、おそらくそれはハルヒも同様だったようだ。
ああ、つまり、俺は現実の世界でハルヒとどうこうなってしまったわけだ。閉鎖空間の中で、夢のひと時、というわけではないらしい。
しかし、すぐに俺は考え直した。これでよかったんじゃないかと。今回の騒動のおかげで、俺たちはお互いに素直な気持ちに向き合えたのだし、これでハルヒのストレスが減ってくれれば世界の危機も減るはずだ。
「ほら、キョン!ボーっと突っ立ってないでさっさと帰るわよ!」
強引に俺の手を引いて残りの面々を半ば置き去りにする形で走り出したハルヒは、みんなが見えないところまで来ると急に立ち止まって嬉しそうに俺の腕にまとわりついてきた。
まぁ、こういう現実も決して悪いものじゃないだろう。むしろ俺は心のどこかで望んでいたのかもしれない。俺はハルヒの手をしっかり握ってやると自分のポケットに突っ込んでそのまま家路に着いた。
「ふぅ…なんとかうまくいきましたね」
古泉はため息をついてその場に腰を下ろした。
「あれで本当に騙せたんでしょうか……?」
心配そうな顔つきのでみくるは答えた。
「おそらく大丈夫。行動、会話、バイオリズム等からの判断では気づいていない」
長門はいつもどおり表情一つ変えず、どこか遠くを見ながら機械的に呟く。
「でもやっぱり、閉鎖空間から戻ってきた二人をすぐにその場で気絶させて、似たような洞窟作って放り込んで一旦出口を塞いでからまた助けに来るなんて、やりすぎじゃないですか………?」
今回は彼女は状況説明係だ。
「朝比奈さんだって、あんなモタモタしてる二人は見てられないでしょう?結果、こうやって僕の仕事も減ることになりそうですし」
長門は微かにその言葉に頷いた。
「それはそうですけどぉー」
「さぁ、僕らも帰りましょうか」
帰り路、早朝の秋空があまりにも綺麗に澄み渡っていたもんで、朝焼けに染まった雲が俺の心の色を表しているようだ、などと詩人に浸っていたら後頭部をハルヒにドつかれた。
「キリキリ歩きなさいよ!馬鹿キョン!!」
おしまい