「みんなーっ!聞いてビックニュースよ!団員全員で大食い大会に出るわよ〜!」
またか、お前はいつもそうなんだよ。やれやれ、
それはいつもの放課後の学園風景一ページなのだが、いつもこいつの行動は突発的なのだ
しかし、あのとびっきりの笑顔で話を持ってくるという事は…
必ず俺が疲れる事になる訳であり、あいつには自重と言う言葉は一切存在しない
こんな時は長門に頑張ってもらうしかないな。その長門とはいうと本から目を逸らさず黙々と読書をしている。
ここは何としても辞めさせなければならんし、第一こっちの精神やら体力がもたん
「おい、何で大食い大会とやらに出なくちゃならんのだ」
「何と!優勝者にはとびっきりの優勝商品があるのよ!」
俺の話を聞けよ!必ず会話は一方通行になる。
するとハルヒ手に持ったチラシをパタパタしながら俺達に見せる。
「こーれ、いいでしょ?」
「流石ですね涼宮さん、僕も賛成ですよ。」
おい古泉お前何時の間に居たんだよ。こいつはハルヒの太鼓持ちだからな
もしかして、この企画も機関が関係している可能性があるな。
「景品は…ん?カレー一年間無料食事券。」
すると、長門の目が輝きこちらに視線を向けている。「なあ、もしかして出たいのか?長門」
コクンと俺にしか分からない動きで肯定する。
これで回避は不可能になった。これは既定事項なんですかねえ朝比奈さん?
「ふぇぇぇあたしは辛いの苦手なんですぅ」
怯える朝比奈さんを見ていると不謹慎だが癒される
こうして大食い大会に出る事になるのだが、この大会では
佐々木達との激しいバトルになろうとは思いもよらなかった。