※エロあり注意です  
 
 
 
 
「にゃあ……にゃ、みゃ、にゃああああぁぁぁ!!」  
 ガスン。  
 その小さな躯体には到底似合わない大振りのアレを、更にその数十倍、いや、数百倍のサイズはあろうかという未知の穴に突っ込もうと、我が家の三毛猫は必死にもがいている。  
 いっぽう挿れられている側はといえば、雄叫びなのか何かの擬音なのかよく解らない音色を発し、その半透明の体を細かく痙攣させている。  
「みゃあ……みゃあ……にゃあ……にゃあ……」  
 特に名古屋の人が吹き替えを申し出たというわけではなく、なんとなくそんな鳴き声がこだまする灰色空間。空間は灰色だが、あの周辺だけがやたらとピンクに染まっている。ついでに言えば愛する三毛猫のお相手の身体はクリアブルー。  
 その穴ももちろん半透明であり、ピストン運動の際に内部の状況が余すところ無く目で確認できるのが妙にエロい。  
 だらしなく涎を垂らしながら、目を細めてお互いを確認し合う。片方は目があるのかどうかも解らんが。  
 なんだか頭が痛くなってきた。  
 そうこうしているうちに、いよいよ限界が近づいてきたのか、運動の周期が徐々に短くなり、終わりが近いことを俺に感じさせる。  
「にゃっ、にゃっ、にゃっ、にゃっ」  
 という恐らく喘ぎであろう鳴き声に呼応するように、穴を貸している巨大な人型野郎も激しく雄叫びをあげる。もの凄い音量だ。きっと今ごろ何かの大群がこちらへ向かっているに違いない。  
「そろそろ、頃合でしょうか」  
 そう言って古泉が久方ぶりに赤い玉に変化し、雄叫びの発生源へと突進を始めた。  
 そしてまもなく、その巨人は色々と切断されて崩れ落ち、ついでに空にヒビが入って明るい空を取り戻した。  
「……古泉」  
「なんでしょう」  
「……いや、いい」  
「ええ、何も言わない方がいいでしょう」  
 
 
 
終  
 

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